それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
今回は【通りすがる傭兵】様の【ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー】とのコラボです!こっちからナガンお婆ちゃんを探すぞい!
S09B基地に所属し、ガンスミスの相方とも言える向こうの基地のナガンM1895があの防衛戦にて作戦行動中行方不明、つまりはMIAになった。それに関してはユノは以前にも聞いていたので向こうの基地にも捜索の協力を申し出たのだが
思えばあれから音沙汰がない、その時は偶々向こうの現指揮官である【レン・ワイズマン】は不在であり、元指揮官であり今は戦術補佐官を努めている【アリサ・マクレーン】にユノからも伝えておいてくれとは言ってあるはずなのだが全く連絡がない。
あまり聞くのもデリケートな問題でもある、なのでこちらからは聞けなかったのだが、その日、事態が一転した。
「……何で」
《分かりません、ただ向こうでは捜索隊は組まれずにM1895の所属記録が抹消されたという情報は確かです、G17が拾ってきました》
「え、だって、どうして……」
酷く動揺するユノ、彼女は今、2つの感情に襲われている、自分は、もといこの基地は信用されなかったのかというショックと、あの基地にとってナガンは大きな存在であったはずなのにどうして探しもせずに登録を抹消したのかという困惑
このままこっちの基地のナガンが声を掛けるまでそうなってるかと思われたのだがユノはパァン!と両頬を強く打ってから
「だったら、こっちで捜索隊を組もう、言っちゃ悪いけど抹消されてるならある程度勝手にやっても向こうになにか言える道理はないはずだからね」
《強くなりおって、いや、この場合は強かと言うべきかの?まぁよい、しかしどうやって捜索するつもりじゃ、向こうにロスト地点を聞くか?》
「答えてくれるか怪しい、だからこっちで探るよ、オモイカネ、防衛戦時の戦場のモニターを」
「合点!」
ユノの指示にオモイカネは即座に答えてその日のモニターを表示させ、それから向こうのナガンM1895の反応を割り出して動きを追跡、そしてとある地点で消失した、その場所は09地区東部廃市街区域
入り組みすぎた街並み、増改築を繰り返した結果地図なんて役に立たない迷宮とも言える地形に、老朽化による倒壊で更に複雑になり、結果、盗賊などの拠点となってしまっている地区である、それを見たヴァニラはただ一言
《探すってなるとこの地区全部よね、生半可な人数じゃなくて数に物言わせたローラーにする?》
《それが出来れば苦労はせぬがな……指揮官、そこから更に絞り込むことは可能か?》
ナガンの言葉に勿論と答えてからオモイカネと協力して絞り込みを始めれば、地区の一角という大凡の位置が割り出される、これならばそこまでの数でなくとも捜索が可能、だが流石にこの地区は本社も知っているであろう場所なので一応ヘリアンに事情を伝えれば、返ってきたのは思いもしなかった答え
《その場所の捜索は許可するのだが、キャロルは居るか?》
なんだろうと思いながらもユノはキャロルに通信を繋げれば仏頂面の顔がモニターに表示され
《なんだ、あれ以上出せるデータは持ち合わせてないぞ》
《いや、そうではな、実は本社からな……》
ヘリアン、と言うよりも本社からのその提案に、しかも遂行すれば保護観察は解除されると言う好条件にキャロルはハァとため息を付き、彼女は今、09地区東部廃市街区域のナガンM1895の反応がロストした地点に居た。
姿は黒のワンピースに白をベースに袖などは灰色のパーカー、脚にはタイツというまた妙に可愛らしい姿でありながら背中にはアーキテクトの手によって改良と調整が施された【ダウルダヴラ】、既に展開済みなのでガントレットとヘッドギアも装着され、そこからの情報を見つつ
「こちらダウルダヴラ、現地に着いたぞ」
《イチイバル、上空にスタンバイしてるがこりゃ空からは難しいな、入り組みすぎて路地だってろくに見えやしねぇ》
《こちらナデシコ、となるとやっぱりあの方法か、オモイカネ、キャロルちゃんとデータリンク、彼女を中心に周囲の地形データを読み取ろう》
《了解、にしても彼女にもナデシコと繋げる権利を持ってたなんて……》
いや、それよりもとオモイカネはどうしてキャロルにダウルダヴラを使用して出撃しろなんてと疑問を口にすればキャロルは警戒を解かずに捜索をしながら
「ふん、どうせダウルダヴラの実戦データが欲しいんだろうさ、アイツラからすればこの基地は貴重なデータの宝庫だ、俺も遊ばせたくはなかったのだろう」
ユノのナデシコ、ノアのコ-ラップス技術、そしてキャロルのダウルダヴラ、どれも技術者ならば喉から手が出る程欲しい物であり、例え稼働データだけでも重要品であることには変わりない、なので本社は今回の捜索をダシにキャロルを動けるようにしたというわけである。
そして今回はキャロルがナデシコと繋がれるという事を利用して彼女を中心に現在の地図では役に立たない地形を読み取ってB基地のナガンM1895の場所をより正確に探りながら、ナデシコからのナビゲートを頼りに捜索を続ける。
《きゃ、ダウルダヴラ、その先曲がり角に生命反応、待ち伏せだね》
「芸のない、コレで何度目だ」
《聞きたい、今回のそれで10回目だね》
別に答えんでも良いと思いながらガントレットを震えばその曲がり角から悲鳴が上がり焼ける音と何かが転がる音が耳に届くが気にしないで歩く、他の場所ではヤークトフントとエアレーズング、UMP45が率いる第二部隊、ナガンが率いる第一部隊も作戦に参加して、名目上はこの地区の浄化となっているので野盗に遠慮は掛けられてない。
それから数分とナビゲートを聞きながら歩けば少し物が多く置かれ陰が多い場所、その物陰を覗いた彼女は
「ナデシコ、聞こえるか、目標を発見した。損傷が酷いが……機能は完全に死んでは居ない、シャットダウンしてるだけだ、ハイブリーゼを寄越してくれ!」
《分かった!必要と思ってもう待機させてるからすぐに飛ばすからランディングゾーンまで向かってね》
了解だと伝えてから改めてB基地のナガンM1895を見る、激しい戦闘だったのだろうということが分かる程の損傷であり、複数箇所は思わずキャロルが顔を顰めるくらいの激しい損傷も混ざっていた。
どれも戦闘で負ったと言うのは誰が見ても明らかであり、それ以上は考えないだろう、しかしキャロルは一部を見て、疑問に思う、それは明らかにこの場所で負うような損傷ではないのだ。
(何に巻き込まれた?いや、考えるのは後だ、急いでランディングゾーンに向かうとするか)
こうして突発的だったとは言え捜索任務は無事に終え、基地に一度帰投したのだが、そこで損傷の処置をしていたPPSh-41とヴァニラもキャロルが思った疑問を抱き、向こうに提出するつもりであるレポートに纏め、ユノはと言うとナデシコにて今回の件をB基地のワイズマン指揮官に
「と言うことでしたのでこちらで捜索隊を作り、え、はい、マクレーンさんにP基地はナデシコも使っての捜索を協力するとそう伝えた筈なのですが、え、あ、待ってくだs……き、切られた」
「なんかキレてなかった?え、もしかしてあたしらかなりマズイことに首突っ込んじゃった?」
《と言うにはなにか違う感じがするが……オモイカネ、念の為にマクレーン戦術補佐官との通信記録を直ぐに出せるようにしておいてくれ、ふぅ、この後はどうする?》
「とりあえずナガンさんは意識が回復してからもこの基地に居てもらって、向こうから改めて連絡があるかもしれないから待機しておこう、やっぱり何かあったのかな」
うーん、失礼なことしちゃったかなぁと落ち込むユノの声がナデシコに響く、だがどうにもそうじゃない気がするんだよなぁとオモイカネが呟く、そしてナガンは
(よもや、マクレーン戦術補佐官とワイズマン指揮官とで情報が行き渡ってなかったのか?)
まさかのぉとお茶を一口飲むのであった。
これで、大丈夫なのですかね?(ガクブル)もしかしたら変更などがされるかもしれません。
ともかく、後は向こうにパスです!