それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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中庭での一場面


陽だまりが日光浴してるだけ

昼休憩、いつも何時もいる場所が違う指揮官が今日選んだのは中庭、その中心でぼけーっと座って何も考えずに日に当たっていた、見る人が見れば日光浴とも捉えられるが本気で何も考えてない

 

忙しい日々に大事なのは心の余裕、それを体現するが如くぼけーっとする彼女に気付いたのはウサ耳のようなリボンが特徴的な長身の女性【Five-seveN】

 

(……大丈夫かしら指揮官)

 

後ろ姿しか確認できないので身動き一つ取らずに座り込む彼女を見て不安に駆られたseveNは近寄ってみることにする

 

余程ぼけーっとして思考を外に追い出しているらしく背後に近寄られても反応がない指揮官、しかし寝ているわけではないのは近付いたら聴こえた鼻歌が示していた

 

このままそっとしておいてもいいけどとseveN、何かを閃いたらしく上着のポケットを漁り自身がつけているのと同じリボンを取り出すとしゃがみ込んで

 

「指揮官、ちょっっと動かないでくださいね」

 

「seveN?え、うん、分かった」

 

了承を得た彼女は手櫛で髪を解してから慣れた手付きで髪を纏め、最後にリボンを自身と同じように着ければ、ウサ耳指揮官の完成である

 

が彼女、自分が黒しか持ってなかったから仕方ないとは言え、指揮官なら白だったっわねと呟くがふと頭に電流が走る

 

(いえ、あえて小悪魔子兎風指揮官と言うのもありなのでは無いかしら)

 

Five-seveN、彼女もまた指揮官のことになると稀にタガが外れる戦術人形の一人である、普段はそんなことはないが

 

とりあえず当初の目的は済んだのでもう大丈夫よと声を掛ければ指揮官からしてみれば髪を弄くられた程度の認識なので何をされたかと頭を触る

 

「おろ、リボン?」

 

「ええ、私のお揃いのやつを着けてみたのよ、似合ってるわよ」

 

おぉ~と頭を揺らせばピョコピョコとリボンも揺れる、何故か段々と感情に合わせて揺れ始めるのではとすら思えてくるがそんな機能はこのリボンにはない

 

「そう言えば、seveNは私になにか用事でもあったの?」

 

「いいえ、中庭で指揮官が座り込み何をしてるのかと気になっただけですよ」

 

そう言われると指揮官はあ~と頬を掻きながらseveNから目を逸らす、指揮官としては何も考えずに座り込んでいただけなので何をしてるかと言われると何もしてないとしか言いようがないのだ

 

一方、seveNもそんな指揮官の態度から何となく察したのか微笑みを浮かべふと、リボンに目を向ければ先程までピョコピョコとしていたものが今は困った感じに片耳が折れていたのを見て笑顔が少し引き攣る

 

(可笑しいわね、そんな機能無いはずよこれ)

 

「いやぁ、まぁ、何してた訳でもないんだよね」

 

「え、ああ、そうだったの、まぁここは日当たりが良くて気持ちがいいものね」

 

「そうそう、だからここでぼけーっとしてるのが良い休憩になるんだよ。それに日に当たってると何か、こう、二酸化炭素を酸素に変えれそうで」

 

「光合成は植物よ……いや、指揮官なら出来ても不思議ではないわね」

 

不思議に思って?まさか冗談を振ったら乗られるとは思わなかった指揮官が真顔でそう返せばふふふ、ごめんなさいねと笑いながら謝罪するseveN

 

そこで乗せられたと気付く指揮官はむぅっとちょっと怒ってますよアピールをする、何故かリボンが激しく揺れている。いよいよ疑惑が深まり始める、これは感情に反応しているのではと

 

でもまぁむくれてるアピールの指揮官が非常に愛らしいのでこの疑問は直ぐにどうでもいいことに分類され、とりあえず目の前の指揮官のご機嫌を取る為にそっと頭を撫でてみる

 

「ふわ、思うんだけど皆して私の頭撫でるの好きだよね」

 

「撫でられるのは嫌いかしら?」

 

「いや、寧ろ好きだけどさ、何となく疑問に思って」

 

「そうね、強いて言うなら撫でたくなるのよ、不思議と。そこに深い意味はないわよ」

 

そういう物なのかと納得する指揮官、そんな空間にまた一人客人がやってきた、パッと見た感じではバニーガールみたいな服装でありながらどこか近未来的な意匠を感じさせる青い髪の女性【TAR-21】皆からはタボールと呼ばれている

 

「あら、指揮官とseveNさん、ごきげんよう」

 

「Shalom!だっけ?」

 

「ごきげんようタボール。それにしても指揮官って結構、語学が堪能なのね」

 

「ええ、少々驚きましたわ。ヘブライ語は使う方も少ないですのに」

 

「ふふんって言いたいけど挨拶だけ、会話とかは全然出来ないよ」

 

ちょっと自慢げな指揮官に二人は驚きながらやるわねぇとまた頭を撫でる、そこでタボールが指揮官の頭のリボンに気付いて

 

「そうしてお二人が仲良くなさってますと、まるで姉妹みたいですわね」

 

「そうかしら、まぁちょっと狙ったと言えば狙ったのだけどね」

 

「でもseveNみたいな長身のお姉ちゃんってちょっと憧れるかな、カッコいいし」

 

あらあら、嬉しこと言ってくれるわねと言いながらseveNの顔は少し赤いのをタボールは見ていてふふと微笑みを浮かべる。とここではとても平和な空間ができていたが某所で任務に付いていたAR小隊、【ST AR-15】が突然立ち止まり司令部の方を見て

 

「強敵……!?」

 

「敵ですか?しかしこの辺りの索敵は」

 

AR-15の言葉に全員が警戒状態になりつつM4A1がそう問いかけるも、何故か直ぐに反応が返ってこずに少し間を開けてから

 

「姉枠がまた、増えた……?」

 

「ねぇねぇ、AR-15が何か言ってるよ~」

 

「……はぁ、そっとしておきましょう、それより任務を再開しますよ」

 

「え、いいのかあれ放置して」

 

「構いません、この辺りの敵でやられることもないでしょうし先に進みますよ」

 

辛辣にバッサリ切り捨て任務を再開する妹を見て、もしかしたらストレスが溜まっている?と今度、一緒に酒でも呑んで愚痴を聞いてあげようと決心したM16であった




指揮官の容姿って作者である私にもあまり形になってない不具合。でも身長はそこまで高くないし胸は嘆きの平原だし髪は少なくともポニテには出来るしナンパもされるくらいの存在ではあるらしい、胸は嘆きの平原だぞ(大事

Five-seveNってこう、スラッとした長身女性なイメージなんですがどうなんでしょうかね?

え、最後?なんのこったよ(すっとぼけ
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