それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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この娘見るとFBI OPEN UP!のやつ思い出す。


ちっさいからって嘗めないでね!

その少女の服装はいかにも警察と言った感じであり、小さな体なんて何のデメリットにもならないとばかりに凛とし、移動する度に揺れる金髪のツインテールが凛とした彼女に可愛らしい印象を植え付ける、ここはガーデン、そして彼女は【Super-Shorty】全員からはショーティの愛称で呼ばれる。

 

来たのは割と最近でありながらもこの基地のことは情報収集を怠ってなかったようで初めて来た時でも特に驚く様子もなく、ビシッと敬礼を決めて自己紹介してた姿は偶々見ていた基地の面々にはとても印象に残っている。そんな彼女の今日の任務はガーデンの警邏、基地に配属されてから彼女を何処に配備しようかとなった時に警備部門があるならそこが良いとリクエスト、なのでこうして任務に出ている。

 

そんな彼女の姿に感動する者も居た、警邏に出れば何かと仕事は真面目にこなすのにそれ以外で我が濃い人形と組まされることが多いティスである。

 

「あぁ、やっと……やっと、私の相方が普通の子だ」

 

「えぇ、いや、警邏くらい真面目にやる人ばかりでしょこの基地?」

 

「ふふっ、そこに居るサブリナを見ても同じこと思えますか」

 

割とマジな感じに感動している声にショーティは何を大げさなくらいな感じに言うも返ってきた言葉と指先を視線で追えばそこには満面の笑みでそこの屋台で買ったのであろうドーナッツを頬張るSPASの姿。

 

彼女の名誉のために言えば仕事はこなしている、こなした上で買い食いをしているのだがその量が問題だった、一つ2つ、いやいや、そのドーナッツは彼女が抱えている箱いっぱいに入っていた、確かにさっき耳を疑うような金額を払っていたような気がするけどとショーティは思いつつ、改めてティスの方に視線を戻す。

 

「大体こんな調子です、バイキングのときなんかは気付けばその場にいませんし、少し前だったらP38も警備部門で警邏に出ることが合ったのですが気付けばゲリラライブしてたりと、まぁはい、キャラが濃い方々だらけですね」

 

「く、苦労してたのね……」

 

「ん~っまい!あれ、何の話をしてたの?」

 

マイペースな彼女の一言に軽い笑みを浮かべてしまえば、何笑ってるんですか~?とSPASが更に問い詰めようとするも二人は、何もないと答えるばかりである、事実なにもないのだから仕方のないことなのだが。

 

仕事中なのだがこんな友人同士の会話を楽しみながらショーティはこの街の特異性を感じていた、何と言うべきだろうか、この街は人と人形が本当に絶妙に噛み合い、それでいて妙な堅苦しさも感じないと。無論、今日が初めての警邏ではないのでその感覚は前々から感じてはいたのだが。

 

「何ていうか、不思議な街よね」

 

「どうしたんですか突然」

 

「ほら、この街って他の街と違ってデモとかテロも無ければ、そういった感じの集団の気配も感じない、なんだろう、軽犯罪は起こるけど本当にそれだけ、人形と人間が上手い具合に噛み合ってるって感じに不思議に思ってね」

 

「あ~、確かにこの街で大きな犯罪がってのは最近はあまり聞かないね、少し前だったらトンプソンとコルトが強盗を未然に防いだってのはあるけど」

 

逆に言えばそれぐらいである、だが勿論なのだが何も対策なしにこの状況というわけではない、裏では当たり前のようにこの街の暗部が動き、表でもシムスの部下たちと(G3は全く認知していないが)上手く溶け込み擬態しているユノ(本人が知ってるとは言ってない)の信者たちが清浄化運動をしているお陰である。

 

そしてそれはティスも知っている、と言うよりも知ってしまったといったほうが早いかもしれない、詳細は省くが本当に偶々それを見てしまった、そのことは絶対に墓場まで持っていこうと心に誓っているので誰にも話さないが。

 

「割と見えない苦労があるのかもしれませんけどねって、ライブの音が聞こえるってことはもうそんな時間でしたか」

 

「これが噂のスリーピースのライブってやつねって!?凄い人の数……」

 

「うーん、私も混ざってショーがやりたいな~、でもそうすると警邏中の買い食いが出来ないし、うーむ」

 

各々が好きに呟いてる中、スリーピースのゲリラライブによって盛り上がりを見せる街、気づけばガーデンの住人は大体が彼女たちのファンとなっている程にスリーピースはこの街に受け入れられていた、このライブも本当の初期はP38たった一人が適当な空き地でやり出したものだったのが、人数が増え、スチェッキンのプロデュースが入ったと思えばこうなっていた。

 

彼女たちの並々ならぬ努力のおかげだと言うのは言うまでもないだろうがそれを上手い具合に商売に接続したスチェッキンの手腕はいつ見ても恐ろしいものである。が後も人が集まり賑わえば……

 

「あっ!!」

 

SPASが声を上げ二人がその先を見れば女性が一人の男性を止めようとするが突き飛ばされる光景、ティスが更に男性の方を注視すれば手には財布、どうやらスリだったのだが気付かれた素人だったようだ。

 

だが距離がある、しかもライブの人混みの中での犯行なのでこのまま追いかけても逃げられるかもしれない、どうすると考えていると、SPASが何かを閃いたという声を上げてそれから徐にショーティの首元を掴み、何やら真剣な表情で男が逃げた方を見つめる。

 

「え、ちょ、何をするつもりサブリナ!?」

 

「距離、方角、角度、力加減、計算完了……」

 

ショーティがジタバタと騒ぐがSPASの腕力から逃れられるわけもない、そしてブツブツと彼女が呟く内容にティスは全てを悟り、ゆっくりと手を合わせる。

 

「よぉし、大丈夫、信じて!」

 

「は?え?信じ、いや、まてまてまてまて待って!?」

 

「いってらっしゃぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

 

「バカァァァァァァァァ!!!!」

 

小柄の少女は大食らいの少女によってその日、鳥となった。ようは走って追いかける時間も余裕もないと即座に判断したSPASはこの中で一番【投げやすかった】ショーティを逃げた男にぶん投げて捕らえるという荒業を使ったのだ、勿論事前に何も聞かされてるわけもないショーティは上記の事を叫びながらも空中で猫のように体を翻し、ターゲットを見やる、が

 

微妙に届かない、しかも声を上げてしまったので向こうも気づいて更に速度を上げる、根性だけは認めてやると思うもこのままではと視線を動かした時、彼女はライブ中だったが自分が上げた声でこちらに気付いたスリーピースのリーダー、P38に、自身の手をライブの飾り付けに使われていたロープの方に伸ばしながら

 

「P38!!」

 

「了解、ほいさ!」

 

パァンと彼女の愛銃の銃声と同時にロープが切れて伸ばした手に収まり、そのまま宛らターザンのようにロープを使った速度を上げて、勢いそのままに飛び出して男の背中に抑えつけるだけの力加減で足蹴り、うつ伏せに倒れた男の片腕を背中でホールドしてから

 

「動かない!ゴム弾でもこの距離なら痛いし、無駄弾は撃ちたくないの」

 

かくしてスリは見事に捕まり、女性からは感謝されたのだが、合流したSPASにショーティは一言

 

「お願いだから、もう私を投げようとか考えないで」

 

「あはは~、今度からは事前に相談するね~余裕があればだけど

 

(今のは聞かなかったことにしよ)

 

世の中、余計なことを言わないほうが良い時がある、ティスはそう思いながら二人のやり取りを眺めるのであった。




因みに彼女が来たのは本当に最近です、今まで全然来なかったんや……

SPAS?まぁほら、ショーティとかなら投げれそうじゃん?
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