それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

556 / 794
WARNING WARNING WARNING WARNING

前話の後書きでも言いましたが今回は『人形達を守るモノ』とのコラボです!でも上手く書ける気がしない(震え声)


祝福の日くらいは異常なしって伝えたい

ユノにとってはこれで自身のも含めれば三度目、だがノアとキャロルにとってはこれが初めてとなる結婚式となれば、流石の彼女たちも多少は緊張すというものである。

 

因みにだがユノは当たり前ながら、ノアもクフェアによって式に相応な服装に着替えている、それは勿論キャロルもであり、彼女だけは57に話が来た瞬間に

 

『駄目よ、結婚式に行くならキチンと着飾ること!』

 

『……まぁ、任せる』

 

正直に言えばドレスコード云々はよく分からないという事でぶん投げたのだが結果として今の彼女の衣装は空のように青いワンピースドレス、しかも軽くとは言えメイクも施された彼女の姿は何も知らなければ良い所のお嬢様と言う感想を抱かせるだろう。

 

だが当の本人の口調は相変わらずであり、またその姿はどう足掻いても結局はエルダーブレインとそこまで大差がない姿、なので受付に居たリバイバーには驚かれることにはなったがそれ以外は特に問題なく、式場にて待機していた。

 

「ふむ、やはり来るべきではなかったのではないか?要らぬ警戒をされている気がして止まないのだが」

 

「いや、大丈夫だと思うけど……」

 

「えぇ、それに事情お説明しましたし、問題ありませんわ」

 

「気にし過ぎだっての、んなこと言ったらあたしも同じだしな、なぁ婆ちゃん」

 

「うむ、お主は堂々として居ると良いのじゃ、折角の式だしな」

 

ならばいいがなとキャロルは周りを見る、当たり前なのだがその場にいるのはどれも見覚えのない人物が大多数、強いてあげるならば何時だったか合同訓練で基地に来た指揮官と副官が居るくらいかと。

 

だがナガンの言う通り、気にし過ぎても疲れるだけかと思考はそこで止めたと同時に司会であるコンダクターが

 

「皆さま長らくお待たせしました、新婦の入場です」

 

自我が生まれてから、ユノとクリミナの結婚式の写真以外では始めた見た花嫁という存在、キャロルにはまだ他人の感情などはよく分からない、だが彼女はこう素直に思った、今の彼女たちの顔が幸せというものなのだろうと。

 

式は滞りなく行われ、誓いの言葉、指輪交換、最後に誓いのキス、途中ノアが、何かを考える素振りを見せたりはしつつも無事に終えて、続いて記念撮影も行われてから、次は披露宴だったかと考えていると、キャロルだけ呼ばれ何かと行ってみれば、同じ様に集められた女性陣、これから何が始まるんだと近くに居た人物に聞いてみれば

 

「ブーケトス?まぁ、参加しろというのならばするが……」

 

当然だがブーケトスが何なのかは知らないが自分の周りの女性陣が妙に真剣な空気を出したことにキャロルは困惑を隠せない、コレは何だのかと、ブーケトスと言うのはそんな真剣になるようなことなのかと、だが困惑していようとそれは行われ投げられたブーケの一つは……

 

「という訳でコレを受け取ったのだが、どうすれば良いんだ?」

 

「見事に結婚とは無縁そうなのに当たったのぉ」

 

場面代わり、別会場の披露宴にて新郎新婦達のケーキ入刀まで終わってから自由な時間になったタイミングでキャロルが呟く、その手には先ほどのブーケトスにて彼女のもとに落ちてきたブーケが、これにはナガンも苦笑し受けべそう告げる。

 

なお、今は他のテーブルに面々にはナガンとキャロルが率先して挨拶回りはしてる途中だったりする、そして今はテーブルには【レスト】と向こうの【ノア】夫婦が来ておりユノ夫婦とノアが会話していた。

 

「おめでとう二人共!」

 

「おめでとうございます、ふふっ、お似合いですわよ」

 

「へへ、幸せそうな顔してるじゃねぇか、それにドレスも似合ってるな」

 

三人の言葉に二人はありがとうと告げてから、【ノア】がこっちのノアの姿を見る。そこに居るのは基地に被害を再調査してきた時のハンターの服装ではなく、赤を主体にしたパーティドレス、態度などはドレス向きではないはずの彼女だが、それでも

 

「ノアも、今のドレス似合ってますよ」

 

「あ?あぁ、クフェアがな、そういう時はドレスを着ていくべきだって、慣れねぇし動きにくくてたまんねぇんだがな」

 

ヒラヒラ出しとスカート部分の裾を掴んで動かそうとした時、神速に近い速度でクリミナが放った手刀でその手は弾かれる、異性の前で何しようとしてるのですかと言外で伝えれば、バツの悪そうな表情を晒すノアに二人が笑っているとナガンとキャロルが挨拶回りから戻ってきて、二人に同じ様に祝福の言葉を告げてから

 

「しかし、レストこれからはあれじゃぞ、任務の際はより一層気を引き締めろよ……何かあれば、残す方も残される方も、本当に辛いからな」

 

声には実感が籠もっていた、彼女は残された側、いや、この場に居る5人の殆どは残された側だろう、キャロルもアルアジフ達を思い出して、目を瞑る。

 

それを聞いた二人も同じ様に頷いたのを確認した所で、呵々といつものように笑い、それから

 

「いや、すまぬ少々湿っぽい話をしてしまったな、まぁ要は何かあればわしらも頼ってくれて構わぬということじゃ、お主らには危ない橋を渡らせてしまったことだしな」

 

「それは助かるが、そっちもこれから大変だと思うから、こっちも頼ってくれよ」

 

レストの言葉にナガンはそうじゃなと頷いてから、じゃがと笑みを浮かべてから視線を動かせば同じく笑みを浮かべているユノ達。

 

「今日は何も心配はいらぬじゃろうて、祝いの日というものは須らく平和だと相場が決まっておるのじゃ」

 

「相場?値段でもあるのか平和は」

 

「そこでボケを放つ場面ではないと思うのですが」

 

「いや、待て、キャロルのやつ、本気でそう思ってるからなあれ」

 

「キャロルちゃんって、やっぱり少し抜けてるよね」

 

む?とキョトンとした表情を晒すキャロルに全員が笑いを零す、そう、今日は平和な日なのだ、例え何者かが何かを企もうとも、彼らに恨みを持つ者達が式を台無しにしようと計画をしていたとしてもナガンはこう答えるだろう『何もなく平和な一日であった』と

 

ドサッと倒れる音がしてから、普段とは違う格好のウェルロッドが通信機のスイッチを入れ

 

「こちらリスノワール、皆さん、状況は?」

 

《こちらアリババ、この辺は問題なさそうですね、ダリア?》

 

《二人落としたわ、入れ食いね》

 

《ヘルメス、こっちにも居ないね、ヴィオレットからなにか見える?》

 

《綺麗な花嫁さんたちなら、あ、待って……ダウン、ネニュファール回収お願い》

 

《畏まりました》

 

彼女らは影、もし式場の彼らがこの事を知るとするならば後日、ペルシカの口からだろう。




因みにノアのこの時の服装は416のドレス衣装の改造だったりするぞ!

大人数はな、やっぱり難しいんやなって(白目)(土下座)なんかこう、描写してないけど招待されてた人とも、他の新郎新婦達とも話してたんだよ!(そこを書いて、どうぞ)

最後?まぁほら、居るだろうなぁって。という事で次回は同日のP基地編です、タブンネ。

最後に、NTK様、コラボありがとうございました!その、上手く書けずに申し訳ございません……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。