それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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チョウチンアンコウの捕食の方法って知ってる?


一応、後半で描写とか無いけど割とエグいイメージが浮かびそうな描写ありです、直接描写はないけどね


(過激派)ボコボコ作戦です!

指揮官及び副官が式に向かったので本日は副官代理として基地業務を行っているジェリコがふぅと息を吐きモニターを見つめる、映っているのはS地区のマップとオモイカネ達ナデシコ電脳内オペレーターチーム。

 

既に手は打った、あとは副官と自分の読み通りになってくれれば、そんな思いで見つめていると彼女の通信機が鳴り出てみれば

 

《こちら【ランページゴースト】、読み通りですね、主力部隊と思われる小隊、いや、これは中隊を目視しました、前の崩落で全滅かと思いましたがテュポーンを一台確認、オーバー》

 

「来ましたか、となれば……」

 

《こちら【科特隊】の88式、ポイントγにて強襲部隊と思われる小隊を確認、どうぞ》

 

ここも読み通りなのだが真面目な筈の彼女から出てきた小隊コールの名前に思わず口元がピクピクと動いてしまう、無論笑いそうなのではない、何を言ってるんだ貴様はという意味である。

 

「88式、そのコール名は何ですか」

 

《え、主任が自分達の小隊名はそれだと……もしかして違うんですか!?》

 

「違うも何も聞いてないのですが、まぁ良いです、それよりも相手の編成は?」

 

と聞いてみたのだが通信の向こうではどういうことですか主任!?という88式の恥ずかしい思いしたんですけどという叫びに対してのアーキテクトのいやぁ、折角だから小隊名欲しいじゃんと言うなんとも思い付きで付けましたという動機にジェリコが頭痛を感じていると

 

《ゲーガーだ、編成だったな、こちらで見えるのはジープが三台、あとは装甲兵員輸送車か、それも一台見えるな、89式、そっちはどうだ》

 

《ほぼ同じ、だけど追加でその装甲兵員輸送車、多分FV432だと思うのですがそれをもう一台確認できます》

 

ふむとジェリコは今度はナデシコ電脳内に目を向ければ、既に彼女たちも反応をキャッチしてモニターに表示していた。主力部隊の方はアナが報告を上げたようにテュポーンが一台を中心にレストアしたのだろう戦車と装甲車が数台、更には歩兵もそれなりの数確認できる。

 

これだけ見れば確かに強敵、しかしとオモイカネが電脳内の端末を操作しながら淡々と呟く

 

《整備が不十分だね、テュポーンの稼働率は見るだけなら50無いよ、他の兵器も変わらない、一番整備が届いているので70かな》

 

「急拵えで攻めてきたということですか、流した情報に狙い通りに食いついてくれて何よりです」

 

腕を組み体勢は一切崩さずにジェリコは笑う、流した情報と言うのは今日はDG小隊の結婚式の参加のため、指揮官始めとする主要メンバーは出払っている、と言う物。

 

ともすれば間違いなく食らいつくだと副官は考え、それを聞いたジェリコが事前に作戦を立案、そして今となる。幾ら強力な兵装、人員を集めたとしても彼らは事前に情報で負けているのだ、恐らくはこちらは慢心しているとでも思ったのだろう、だからこそ主要メンバーが出たのだと。

 

「(甘えとしか思えない考えですけどね)副官代理から全部隊へ、敵がポイントに差し掛かったと同時に作戦を開始、ランページゴーストはテュポーンを速攻するように」

 

《シンデレラ了解、第七対装甲部隊、準備はいいですね》

 

《ダネルだ、何時でも良いぞ、シュタイナーお前用に作られた【振動弾丸】がメインだ、確実にテュポーンに当てろよ》

 

《はい!》

 

ランページゴーストの方は問題なさそうだなと確認してから、アーキテクトの小隊【科特隊】が静かだが何か問題でもあったかと通信を繋げようとしたタイミングで向こうから返事を忘れてましたとアーキテクトの言葉と同時に繋がりまた深い溜め息を吐いてしまうが気を取り直し

 

「そちらも同じ様に頼みますよ」

 

《もちもち、ハッキュー、ハッちゃん、【クラスタートリモチ】用意!》

 

《既に終わってます!》

 

《こっちも完了してます!》

 

ヨシ!と謎のポーズを決めるアーキテクトにゲーガーが呆れながら自身の装備である篭手と具足の調子を確認してから、一度だけ電脳内で使ったというウロボロスの武器とデストロイヤーの武器を合体させたそれを装備し、更には自身の長らく使ったなかったランチャーまで持ち出した彼女に

 

《久しぶりの実戦だ、無理するなよ》

 

《おうとも、だからここでぶっ放したら後はまぁゲーちゃんにぶん投げだね、でいいよねジェリっちゃん!》

 

「今は副官代理と呼んで下さい、まぁそれで構いません、但し打ち漏らしは出さないでくださいよ」

 

《りょうか~い》

 

彼女からの間延びした返事にあのハイエンドモデルはと思いながらも直ぐに意識を目の前の作戦に切り替える、確かに状況は楽勝かもしれないが満身はいけないと、そして……

 

《今だ!!!》

 

《マカロニ作戦、始動!!》

 

《マカロニってなんですかお姉さん、穴だらけだって言いたいんですか?ハリボテだって言いたいんですか?》

 

先ず、ランページゴーストが主力部隊に仕掛けた、先手として彼らの進行方向から狙撃妖精と挑発妖精、そして砲撃妖精数体による攻撃と撹乱で敵の足を止め、止めたタイミングでテュポーンが何かに貫かれ爆発炎上、続くように戦車と装甲車も火を吹けば目の前のあれは揺動だと敵とて気付く、だがそれはあまりに遅すぎた。

 

彼らが最後に見たのは左腕をガトリングガンに変形させ、こちらに構える人形の姿であり、過激派の虎の子だった主力部隊は大した戦闘行動もできずに全滅することになる。そして同時期、基地に奇襲を仕掛けるつもりだった方の部隊も異変に襲われる、始まりは上空に現れた物体、気付いたのは偶々ジープから空を見上げていた一人の兵士、彼はすぐにそれがクラスター爆弾と酷似していることに気付けば運転手に回避行動を伝えるが少しばかり遅く、先にクラスターが炸裂、だが彼らを襲ったのは粘ついたなにか。

 

しかしそれはただ粘ついたというものではなく、トリモチと呼ばれる物よりも更に強力なそれ、故に人は勿論、ジープも装甲兵員輸送車もエンジンをいくら吹かしても動けなくなり、追撃を掛けるように彼らの耳に届いたのはアーキテクトの高らかな声と

 

「行くぞー!【ミラクルカーニバル】!!」

 

動けない、つまりは回避行動も取れない自分達に無慈悲に降り注ぐグレネードとミサイルの嵐、そこに情けもなにもない、あるのは純粋たる、彼女が久しぶりに興奮を覚えるほどの爆発、結果は言うまでもないだろう、ゲーガーの言葉を借りるのならば

 

「出番は欲しかったのだがな……」

 

こうして残党、と言うのは少々規模が大きかった過激派の襲撃は基地に辿り着くことすら出来ずに防がれた、のだがまだ仕事は残っていた。

 

そこは基地の地下深く、滅多に使われない尋問室、あの襲撃は主力部隊が指揮を執ってたのではなくもう少し後方にて通信車からの指示だったようでヤークトフントが発見、司令官と思われる男性を捕縛し、今まさに尋問を掛けようという場面である。

 

やるのはヤークト5こと【M21】、彼女は始める前に捕縛して男の前で懐かしむように

 

「ところでさ、ちょっと昔話聞いてよ。私さ、前にアンタ達みたいなのに小さかったとは言え基地ごと制圧されてそりゃもう色々されたんだよね~、犯されもしたし目の前で仲間たちのスプラッタ見せられるし、何だったら指揮官の肉だって無理やり食わされたし、もう何ていうの、とにかく人形を苦しませたいって感じのことを徹底的にね」

 

「だからなんだ、このクソ人形共!!」

 

「ヤークト5、手短に」

 

はいはいとUSPコンパクトの言葉に答えながら彼女は準備してあった機械にスイッチを入れれば何かが回る音が響く、それは手持ちタイプの研磨機、男はこれから自分に施される尋問を理解した、だからこそ体全体を動かして逃げようとするも当然逃げられない、だが情報は喋るわけにはいかないし喋るつもりは無い、男は人形をとことん憎んでいた、だからこそどの様な尋問にあっても口を割らない覚悟はあった。

 

「んじゃ、イングラム猿轡よろ」

 

「はいっと」

 

「人形も人間も、指ってキッツいのよ……例えば先からじっくりと研磨されたりとか、ね」

 

数秒後、部屋から声にならない獣のような叫びが木霊し、男は数十秒としない内に喋ることになる。現状のこの地区の過激派の本拠地を、そこには既に戦力が残されていないということを、だがまぁ喋ったとしても彼の運命は変わらないだろう、容赦なんて必要ないのだから……




今日の話詰めるだけ詰めたら長くなっちゃったなおい……あ、最後の情報は多分、ここじゃ処理しないで他に回すと思います、適当に拾ってもいいのよ?

【振動弾丸】
アルペジオに出てくるあれとほぼ同等、現状ではシュタイナーの物しか開発ができていない、だが命中すればテュポーンだろうと問答無用で貫通させる威力を保持している。が数は揃っていないので現状で後4発しか無い

【クラスタートリモチ】
クラスター爆弾のトリモチ版、と言ってもトリモチ自体がかなり強化されているので捕まると抜け出すのはほぼ不可能である、誤射には注意

ヤークト5【M21】
他の地区の小さな基地に所属していたのだが野盗に襲撃され制圧、暫くは彼らにそれこそ物のように扱われ本編の内容のこと以外にも様々な仕打ちを受けた。
当然ながらそんな仕打ちを受ければメンタルは狂うはずなのだが彼女はそれを安定させるためにその全ての行為に対して笑うようになった、ありとあらゆる事が楽しくて仕方がないとばかりに。
彼女は笑う、それが例えユノが死んだとしても彼女は笑う、だってそうしないと自分を維持できないのだから、故に彼女はこう呼ばれる【クレイジースマイリー】と

550話がこんな話とかマジ?
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