それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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警邏任務だって偶には担当する


任務は何時でも真面目に

グリフィン本部から司令部に送られる任務は基本的に鉄血に制圧された地域の奪還や襲撃が予想される地点の防衛、制圧下にある地域の巡回などが主になる

 

それ以外にも街が近い司令部では警邏任務も担当することがあるが彼女の司令部は街からは微妙に距離があるため滅多に担当することはない、が今回はその滅多にが起こった

 

どうやら本来警邏を担当していた司令部が他の基地の増援に駆り出されてしまったらしく人手が足りないとのことで今朝本部から通信があり割りと人員は潤沢なこの司令部から三組ほど出すことになった、その内の一組【MP-446】と【OTs-12】組は現在、警邏をしつつ指揮官と副官に頼まれた買い出しもついでに行っていた

 

「調味料は買って基地に配送したし日用雑貨もOK、後何かあったっけティス?」

 

「買い出しは殆ど無い、だけど主任務は警邏だから忘れないで」

 

それは勿論忘れてないよ~と笑顔で歩くMP-446の後ろを本当に大丈夫よねと心配そうな顔をするOTs-12、初めて組んだ訳ではないのだが少しお調子者の彼女に不安を覚えるなというのが難しい、故に自分はしっかりしなければと意気込む

 

がその意気込みは空振りとなった、と言うのもこの街はかなり平和なのだ。グリフィン司令部が近くそれ故に警邏関係なく戦術人形が遊びに来たりすることもあり何処でも目を光らせている状態が出来上がっているのだ

 

それでも完璧に犯罪がないというわけではないがそういった背景があり今日は穏やかな警邏となっている、そうなると一番始めに気が緩みだすのがMP-446

 

「ねぇ、折角だから少し買い食いしない?」

 

「バイキング……私達は任務中ですよ、いかに平和とは言えそこまで気を緩ますというのはどうかと思いますよ」

 

「えぇ、だって指揮官もお金余ったら自由に使っていいって言ってたし、使うタイミングなんてこういうときしか無いよ~」

 

ほら、そこに丁度チュロスの屋台あるし。指を刺された方向には確かにチュロスの屋台、そこから来る出来たての匂いにOTs-12の心が思わず揺らぐ、が此処で自分まで緩んでどうするんだと気を保つ為に腕時計を見れば時間は15時、おやつの時間、休憩には丁度いい時間、それを認識してしまった彼女の心はあっさりと陥落した

 

「分かりました。一旦休憩にしましょう、あ、私の分もお願いしますね、私は他の班に定期連絡をしますので」

 

「了解!」

 

「はぁ、こちら第三班OTs-12、こちらは異常ありません、オーバー」

 

言うが早いかの速度で屋台に並んだMP-446を尻目に近くの丁度いいブロックに腰掛け他の班へと通信を繋げる、最初に繋がったのは第一班、だが繋げてきたのは班長ではなかった

 

《こちら第一班【MP5】えっと、こちらも異常はありません、オーバー》

 

「ん?そちらの班長は【P38】では?彼女はどうしました」

 

《え、えぇっと P38は今……》

 

恐らく通信機をその方向に向けたのだろう、そこから聞こえてきた音にOTs-12は思わず額に手を当て項垂れかける

 

《イェイ!みんな盛り上がってこー!》

 

「何やってるんですか彼女は……!!」

 

《その、ゲリラライブって言ってました、でもお陰なのか分かりませんが盛り上がりのせいでこれはこれで防犯になってるらしく……》

 

「わ、分かりました、とりあえずそのまま任務を続行して下さい、アウト」

 

通信が切れた後、深い溜め息を一つ、だが次に来た通信のせいで彼女の気苦労が休まることは無かった

 

《こちら第二班【コルトSAA】こっちも異常無いよ~ってトンプソン!それ私のコーラよ!!》

 

《おっと、悪い悪い、ほら、まだあるからこれで機嫌直しな》

 

《ちょ、コーラを投げないで!》

 

「……はい、まぁ、はい、分かりました。何か異常が起きたら通信下さい、アウト」

 

遂に頭を抱えた、いや、先程のゲリラライブよりは断然にマシなのだがそれでもOTs-12は抱えずにはいられなかった、今回任務に付いた人員があまりのも自由すぎると

 

無論、全員指揮官から言い渡されている任務はしっかりこなしつつ自由にしてるので文句はないのだがMP5や私が真面目にやりすぎてるのではないかと思ってしまうくらいに自由度が桁違いすぎるとOTs-12はまた深い深い溜め息をつく

 

そのタイミングでチュロスを購入したMP-446が戻ってきた、先程より妙に疲れてる彼女にチュロスを渡しながら

 

「どうしたのティス、疲れた顔してるけど」

 

「いえ、まぁ何と言いますか皆さん仕事はしてるんですよねってことですよ」

 

「?そりゃするでしょ、仕事だからね」

 

何言ってるのティスと続けながらチュロスを一口食べ舌鼓を打つMP-446、それを見つつそうね、と買ってきて貰ったチュロスを見る、シンプルなプレーン味のチュロス、実を言うとOTs-12は以前、アストラが作ってた時に食べ気に入り、このお菓子が好きだったりもする

 

一口食べればサクッと言う軽快な音、程よい甘さが少々疲れた身体に広がり少し肩を張りすぎたかなと思わせる、その後も食べ進め終われば

 

「さぁ、残りの時間もしっかり仕事しますよ」

 

「張り切って行こう!」

 

この日、全班は事件等に合うこともなく司令部に帰還、指揮官にはお土産のチュロスを送った所、かなり喜ばれ偶にならこういう任務もいいですねと思うOTs-12であった




本当はMP-446がメインのはずが気付いたらティスちゃんがメインになっていたマジック

チュロス好き、棒状の奴とか屋台見るとつい買っちゃうくらい好き

次回、丁度いいワルサーP38ちゃん、ちょっとメイン張ろうぜ
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