それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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ダリダガーン!


最大級のパワフルボディ!

四角い箱から伸びる機械の腕がその見た目に反して殆ど音を立てずに動き、器用に洗濯物を畳んでいく。その様子を見ておぉと感動するのはお昼休憩中のユノ、勿論だがそんな声を上げている彼女が畳んでいるというわけではない。

 

では誰か、彼女の視線の先にはその四角い箱【てだすけちゃん】を装備したクフェアが洗濯物を見つめている光景、そう今は彼女が【てだすけちゃん】を使用して洗濯物を畳んでいるのだ、これは出産後にも直ぐに扱えるようになろうと訓練の一環とのこと。

 

「凄い、こんなに綺麗に畳めるんだその子」

 

「自分でも驚いてます、ただ電脳で命令してるだけで此処まで綺麗に畳めるなんて、しかも練習してまだ数回ですよこれ」

 

流石アーちゃんの発明品だとユノが言えばクフェアが更に言葉を続けるのだがどうやら洗濯物を畳むだけではなく、料理の際には材料を切ったり、鍋をかき混ぜたり出来るし、他にも荷物を運ぶ際にもそれなりに重いものを持たせてもバランスが崩れることがなかったらしい。

 

アーキテクトはその辺りも想定して作っているので当たり前なのだが実際に体験してみると感動するほどと聞けばユノも扱ってみたいと思うが

 

「でも私の場合は指示を飛ばす形だから上手く動いてくれるかなぁ」

 

「あれ、ですがナデシコの要領でもしかしたら扱えませんか?」

 

「確かに行けるかも?そう言えばそうじゃん、私って電脳と繋げられるじゃん」

 

思いっきり忘れてましたと言う声にあははとお義姉さんらしいなぁと思いながら笑みを浮かべつつ【てだすけちゃん】を使って洗濯物を畳むのを進めていく。

 

そうとなれば直ぐにでも出来るかどうかを聞きに行かなきゃねと通信を入れようとしたタイミングでユノの通信機から着信が入る、その音にヤバっと時計を見るがまだ昼休みが終わるには早い、じゃあ何か急ぎかなと通信機を取り出してスイッチを押せば投影モニターが表示されて映ったのはアーキテクト、コレは丁度良いと思いながらも

 

「どうしたのアーちゃん」

 

《やっほーユノっち、いやちょっとね。実はさっきアナが来てさ、ランページゴーストを試験兵器運用部隊にも出来ないかって相談されたんだ》

 

どうしてまたと思い聞いてみれば、彼女が言うには折角アーキテクトや、D08経由とは言えドリーマーの技術などが使えるのならば今後に備えて基地の兵力を充実すべきだと言うことらしい。

 

しかし、ただ作れば周りが五月蝿いのは確か、だからこそアナ自身が試験技術実験人形として登録されていることを利用して、だったら部隊一つをそういう立場にしてしまい、そこで兵器開発を進められるのではないかと考えた模様。

 

「うーん、アナさんが話したってことはおばあちゃんにも話は言ってるはずだよね、ちょっとごめん、おばあちゃんと相談してみる」

 

《ういうい、あぁ、じゃあこのまま繋いちゃうね》

 

とアーキテクトが画面の向こう側で端末を操作すればすぐにナガンが出て、先ほどの話をしてみれば、確かにそれとなくは話されたがと前置きをしてから、少々悩む素振りを見せて

 

《賛成か、反対かとなれば賛成じゃな。最近は敵対組織も兵器を投入してくることが多々ある、故にその手に対抗するための兵力の増強はするべきじゃろう》

 

《あ~、そういや何時だったか回収した【P.A.C.S】のの残骸調べたけど確かに技術力が凄くなってるね、特にこの基地って鉄血だけが敵じゃないしね……》

 

二人の言葉にユノもそこは確かにと思う部分がある。最近ではDG小隊の結婚式に行ってる際にこの基地に襲撃しようとした過激派が正規軍の戦車を持ってきたなんて話もある以上、防衛でも攻撃に出るにしてもそれくらいの戦力は欲しくなるのかもしれないと。

 

懸念があるとすれば、一応ペルシカとヘリアンに話をするにしても向こうの反応と、通った後に揉めないかという部分、しかしそこは出たとこ勝負しかないかと割り切ってから

 

「分かった、ペルシカお母さんとヘリアンさんにはこっちで一度話して見るから、それから無理のない程度に開発作業に入って」

 

《ういうい、って言っても実はP.A.C.Sをベースにしたのだけはもう作っちゃったんだけどね、あはは》

 

《お主……》

 

とりあえずその日の内に二人にはその事を伝えてみれば、ペルシカは寧ろ面白がったのだがヘリアンは難しい顔をしてから、しかし基地の防衛云々は理解できるとして量産は待ってくれというのと試験機の実働データなどを一度は送ることなどを条件に、何とか話をつけてくれることになった。

 

こうして許可が降りた翌日、その彼女がP.A.C.Sをベースに作ったという物を見にいつの間にか格納庫エリアに新造されていた今回みたいな兵器類を開発、格納するラボに来てみればそこに鎮座していたのは一機のロボ、と言うよりも大きさ的には人形が着込むパワードアーマー。

 

デザインはボディにデカデカと顔のようなものが描かれ、その顔から手足が生えているという感じ、そしてユノにはその顔には見覚えがあった、あれは刺されて入院してた頃にRFBが持ってきたゲームのキャラ、あれに似ているなと。そしてそれは偶々立ち寄ったのか、はたまたアーキテクトに何か開発を依頼しようとしたのか【T-5000】も同じことを思ったようで、それを見つめて

 

「これ、【マキシマムマイ……「それ以上言うな!」いや、だってどう見ても「やめろー!」えぇ……」

 

何処からか現れたRFBがとアーキテクトの二人が彼女の言葉を遮るがつまりはそういうことである、どうやらこれはアーキテクトが嵌ったものをそのまま再現したスーツらしい、しかしそこは彼女、おふざけで作ったわけではなく

 

「コホン、これは【マキシマムパワードールスーツ】見ての通り人形が着込んで扱いものだね、またAIによる自律行動も出来るし、装備面も収縮自在の腕や脚での格闘戦、胸部にはバルカン砲、腕部に仕込んだガトリングやグレネード、脚部にはミサイルにと選り取り見取りな射撃兵器に、コレ自体に反重力装置と脚部のブーツ部分にはパワースラスターも仕込んであるから短時間の飛行と長距離の高速移動で機動力も十分だし、装甲もこの間倒したテュポーンのをベースに作ったから期待できるはずだよ」

 

因みに緊急時には装着者をスーツ内に格納、フォースシールドを展開することで安全を守ったり射出して逃がすことも出来るとか、相変わらず加減を知らないアーキテクトの兵器開発に説明を聞いていたナガンが軽く頭痛を感じる中、誰が装備するのかとなれば、名乗りを上げたのはRFB、元々彼女がデザインを出したらしく、折角だからとこのままランページゴーストに合流するらしい。

 

「となると、随分と大人数になるな。まぁ内6人は戦車やら装甲車の運転と考えれば前線に出る者が足りてなかったから丁度良いか」

 

「確かに、アタシとアナだけじゃ不安ではあったからな、オメェもそれでいいよな」

 

「はい、それにパワードスーツならばいざって時の盾にもなりますからね、宜しくおねがいします、RFB」

 

「宜しくね~、にっしっし、私とこいつが合わされば百人力さ!」

 

最後にだが、彼女はどういう訳か、マキシマムパワードールスーツを着込む時にそれの前でポーズを取って

 

「MAX大変身!」

 

それを見たT-5000がやっぱり元はそれじゃないですか!と叫んだのは余談だろう、更に言えば彼女は彼女でアーキテクトに人型に変形するAI搭載のバイクは作れないかとか聞いているのも余談だろう。




やっぱりマキシマムマ○ティXじゃないか!!!

【マキシマムパワードールスーツ】
本編参照、その後、実地演習をしたのだが割とバカには出来ないとの評価を受けてるので今後も作戦時には出てくるかもしれない、尚アーキテクトは黒を主体とした二号機を作ろうとして怒られたらしい。
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