それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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学校の先生とかに稀にやらかすあれ


稀によくある事故

その日、指揮官とM1895は街に居た、と言うのも本部のペルシカから呼ばれ来たは良いのだが時間が少々早くならばと昼食を済ませてしまおうと言うことになったからだ

 

昼食と言っても店には入らず屋台のタコスを食べ歩きながらのんびりと街を散策する二人、無論、指揮官の目は相変わらず顔が同じの住人しか見えないのだがふと身長的に子供が彼女達の横を駆け抜けて行くのを自然と目で追う

 

「お母さん!早く行かないと間に合わないよ!」

 

「もう慌てん坊ね、まだ時間は余裕があるわよ」

 

どうやら親子で出かけていたのだろう、母親と思われるもう一人の人物も通り過ぎる。そこでふと指揮官は思った、自分がこうやって存在している以上、母親が居たはずなんだろうと

 

だけど彼女の記憶には欠片もなく気付けば養子として誰かの家族に迎えられた所からしか無く、その家族でも母親と呼べる存在は居なかった、と言うよりその時から人を人として見れないでしかも今よりも酷い状況だったので人間だとか家族だとかいう認識もなかったという話なのだが

 

(……お母さん、か)

 

何故か急に感傷深くなる、親子なんて街に出ればよく見るはずなのに今日はなぜか心に引っかかった、もし居たら自分は指揮官にならなかったのだろうか、それとも……

 

(こんな私だから捨てられるよね、そもそもお母さんの顔だって分からないんだろうし)

 

「む、どうした指揮官、そんな思い詰めた顔しよって」

 

「え、あぁ、いや何でもないよ?もう、そんな心配そうな顔しないでよ、本当に平気だからさ」

 

「ならば、良いがの。それよりもじゃ、これから本部に行くというのに口にソースを付けっぱなしにするつもるかのう?」

 

言われ口元を指ですくってみれば先程まで食べていたタコスのマヨネーズソースが取れた、言われなきゃ恥さらしてたよこれと指についたそれを舐め取り、まだ本部までの少し歩くなと思いながらまた心に引っかかり続けるそれを考える

 

幾ら考えた所で所詮はIFの出来事なのだが、もし自分が母親と呼べる存在が居るとすればそれは誰になるのだろうと考えてしまう

 

(でも前提条件が私がキチンと認識できるって所だからなぁっとと、えっと身分証、身分証)

 

とそこで一旦思考を中断して本部受付に向かいながら軍服から認証カードを取り出し渡し、確認を貰ってからペルシカの研究所に向けて歩を進める

 

研究ラボに向かう途中、やはり暇になるとまた母親で思考が巡る。彼女自身も今日はちょっと変だなと思いつつもそれを止めたりはせずに考え出してしまう

 

(認識、そうなると絞られるのって三人だよね、でもカリンちゃんはお母さんって言うよりお姉ちゃんだし……ヘリアンさん?)

 

ヘリアンを思い浮かべながら考えるが、初対面では認識できなかったしその後は勉強を厳しくもしっかりと教えてくれたと言うところから、これは先生だよねと納得しじゃあと残る一人は

 

(ペルシカさん?うーん、確かに初対面でも不思議と認識出来て色々お世話になってるし合ってると言えば合ってるのかなぁ)

 

だからと言ってペルシカさんってお母さんにしたらその、ズボラすぎて子供の立ち位置だと苦労しそうだよね。そもそもあの人がそういうの面倒臭がるような気がするしなど若干失礼極まりない事を考えているとグイッとM1895に腕を引っ張られ転けそうになる

 

「うわわっとどうしたのさ、ナガン」

 

「どうしたもなにもない、何処に行くつもりじゃラボに着いとるぞ」

 

言われ見てみれば確かにラボの入り口、考えにのめり込む過ぎたと反省する指揮官にしっかりとくれよ苦言を呈するM1895にごめんってと言いながら扉横のインターホンを押せば数秒してからいつもの気だるい感じの声がインターホン越しに届く

 

「ああ、来たか。開いてるから入っていいよ」

 

「失礼します」

 

「失礼するって……相変わらず整理が全くされておらん部屋じゃな」

 

苦手でねと反省の色を欠片も見せない声で反論する猫耳の女性【ペルシカリア】と部屋の惨状を見て指揮官は思う、でもまぁこの人がお母さんならもしかしたら指揮官じゃなくまた違った人生があったのかなと、そしてそんな事をまた微妙に思考の海の深い所で考えてたせいで悲劇もとい喜劇が起きた

 

「……指揮官、何をぼうっとしておるのじゃ、今日は何だか可笑しいぞお主」

 

「おや、調子が悪いのかな、大丈夫かい?」

 

「え、あ、大丈夫です『お母さん』……あ」

 

考え事が考え事だった、突如呼ばれ、心配もされた彼女はつい反射的にペルシカにそう言ってしまった、呼ばれた本人はキョトンとした顔でM1895は笑いを堪え、そして指揮官はと言うとこれでもかというくらいに顔を赤くし

 

「ち、違うんですよ。そのちょっと考え事をしててですね?だから、その、うぅぅぅぅ」

 

遂に恥ずかしさのあまりに蹲ってしまう、穴があったら入りたいと蚊の鳴くような声で呟けば我慢の限界が来たM1895がククッと笑いをこぼす

 

「なんじゃ、もしかして街ですれ違った親子を見てからずっとそれを考えておったのか」

 

「うぅぅぅぅ……だって何か頭の中でぐるぐるしてたんだもん」

 

「ふふ、でも私がお母さんか、ふむ、指揮官業は上手くやれてるかい娘よ」

 

「やめて下さい……本当に謝るので……」

 

からかうようにペルシカがそう言えばいよいよ立ち直れなくなる指揮官、とそれを見て更に笑うM1895。だけど彼女は思う、もし本当にこの人が母親であったのならばきっと毎日が楽しいのかもしれない、と

 

因みにペルシカが二人を呼んだ理由はCUBE作戦の成功祝の16Lab製のPEQと徹甲弾、それと最中を渡すためだったと聞きそれは羊羹のときと同じように配送で良かったのではとペルシカの思考にツッコミを入れる二人であった




ペルシ母さんっていう素晴らしい語感の単語が仕事中に浮かんだのでこんな話書きました

でも実際、虚無だった指揮官を拾ったのペルシカだし彼女が指揮官に就任する時の書類を書く際に必要な名前もペルシカが付けたから(指揮官がお母さん呼びするのも)多少はね?

因みに学校の担任をお母さん呼びは私もやらかしたことあります、あれ結構空気が辛いねんな
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