それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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ウサギさん的にはオートスコアラー皆も範囲内


世話係とお節介焼きが合わさるもウサギが強い。

時間にして夕食も終えユノや一部規則正しく過ごしている人形達がそろそろ寝ようかという時間帯の開発区画キャロルのラボ、このラボの主であるキャロルは一番の大きな課題であった四人の復活も終えたことで、彼女も昔を思い出して寝ているのかと思いきや

 

(何だこの生物、何をどう進化すればここまでの絶縁機能を備わるというのだ……まぁその辺りは分からんでも良いか、コレを使えば人形の電流対策が進みそうだしな)

 

全く眠る素振りも見せずに先日の1件でMSFからの報酬として得たモンスターの素材と見たこともない鉱石、それとは別にこの基地で討伐した二体のモンスターの素材の研究を行っていた。

 

何かしらに使えるかもしれないと、またアナが聞いた話ではこれらの素材を使い武器や防具を作り更にモンスターを狩る者たちが居るということを聞いてからは彼女の研究に加速がついた、それならば現代科学と合わせれば間違いなく役に立つものが作れるはずだと。

 

そういう訳で彼女はまた寝ずに研究に没頭していた、それに今回の戦闘で少なからず損傷してしまったマキシマムパワードールスーツとアナの飛行ユニット、高周波ブレードの整備などやることは山積みであり寝る暇なんてあるわけ無いだろうというのが彼女の心境でもある、が扉のインターホンが鳴ったところで彼女はしまったと言う表情を晒すことになる。

 

「(……まぁ、言い包めるか)開いている、勝手に入れ」

 

「失礼いたします、スユーフです」

 

「ハァイ、キャロルちゃん。寝ない悪い子の所にお姉さんが遊びに来たわよ」

 

来たのは彼女の予想通りの二人、元々の世話係のような立ち位置だったスユーフと、この基地に自分が来てから何かと絡んでくるFive-seven、二人はどうやらラボの前でばったり出会いそのまま来たようなのだがスユーフはラボの様子と殆ど使われていないと分かるベッド、この時間だと言うのにジャージに白衣姿でキーボードを叩いているキャロルを見て、小さく溜息を一つ吐いてから

 

「マスター、もしやと思いますが私達が復活する前からこの様な生活を?」

 

「だとしたら何だ、済まないが寝ろと言われても寝ないからな、俺もやることが山積みなんだ」

 

「って言ってもそんな急用なものは無いわよね、だったら息抜きくらいはしないと詰まっちゃうわよ?」

 

「何が言いたい」

 

もし、スユーフの失敗を上げるとすればそれはFive-sevenとともに来たという点だろう、この基地でキャロルに何かと世話を焼いている彼女ならばきっと説得しキャロルもすんなり聞いてくれるとか考えていたのかもしれないが、残念ながらこのウサギはそういう優等生タイプではない、なので彼女は人差し指を立てそれを顎に当てながら

 

「そうね~、BARで少し息抜きはどうかしら」

 

「……え?あ、いや、マスターは未成年ですよ!?」

 

「あら新鮮な反応、でも平気あそこはソフトドリンクもあるから」

 

そういう問題ではないのですがとスユーフの言葉だが、そこでキャロルはふと思い出した、そう言えばスユーフはイベリスの手伝いとかでBARのマスターをするのではなかったのかと。

 

なのでFive-sevenと何やら言い合いをしている彼女に

 

「スユーフ、お前はBARの手伝いは良いのか?」

 

「ですから、へ?あ、えっと、これから向かうつもりです、ですがその前にマスターが基本的に寝ていないという話を聞きましたのでそれで見に来たのです」

 

「なるほどな、ではBARに向かおう、お前の働きっぷりも見たいからな」

 

「決定ね、うーん……まぁジャージでも良いか、じゃあ行くわよ~」

 

Five-sevenはそう告げてから何時ものようにキャロルの背後に回り込んでからよいしょと抱き抱えて歩き出す、その光景にスユーフは何の断りもなしに抱き抱えた彼女にも驚いたがそれ以上に何も言わずに寧ろその体制のまま彼女と会話を始めるキャロルに思わず困惑するも直ぐに我に返り二人に追い付いてから

 

「あ、あの、え?よろしいのですかマスター!?」

 

「ん?あぁ、気にするな、何時もの事だからな……それにしてもBARか、どういう所なんだ、カフェと同じ様なところか?」

 

「何かもうどれも新鮮な反応でお姉さん楽しいんだけど、っとBARはまぁ基本的にお酒を飲みながら会話を楽しむところだと思ってくれていいわ、静かなのが特徴ね。因みに移動式屋台で【のんべんだらり】っていうのもあるわよ」

 

酒、当たり前なのだがキャロルはその辺りの物を飲んだことも見たこともない、もしかしたら自分が知らないところでオートスコアラー達が嗜んでいたかもしれないが彼女達も基本的に命令に忠実なのでそんな事ないかと色々と思考を巡らそうに成ったところで着いてから考えればいいかと何が楽しいのかFive-sevenの鼻歌とスユーフの見たことないオロオロとした表情を楽しみながらBARに到着。

 

開店からそれなりに経っていたようで店内にはそれなりに客が居て、その誰もが入ってきた三人を見てから特にキャロルを見て驚き、それはイベリスも同じで

 

「つ、連れてきたのですか?」

 

「そうよ、じゃないとこの娘夜も寝ないで研究開発に没頭しちゃうもの、という事で私はセゾンビールお願い、キャロルは?」

 

「と言われてもな……そうだな、そのセゾンビールと言う物が気になる、駄目か?」

 

「ま、マスター、それはお酒なので駄目です」

 

駄目だと言われても俺は成長もへったくれもないのだから呑んだところで問題ないだろうとよほど気になって呑みたいという気持ちが強かったキャロルの言葉にスユーフはむぅと押し黙ってからFive-sevenに視線を送れば、向こうは

 

「平気よ、ほら、ノアだって普通に飲んでる訳だし、かなり弱いけど指揮官も呑んだことあるわ、ならキャロルも呑んだって問題ではない、オーケー?」

 

「わ、分かりましたがその、なにか異常を感じたら呑むのを止めてくださいね?」

 

「俺はそこまで子供ではないのだがな……」

 

そんなこんなで席に座れば、どうやら先に来ていたらしいダラーヒムとトゥーマーンも集まる、ジャウカーンの姿が見えないのでその事を聞いてみれば

 

「G41と一緒の部屋で寝てますよ、小動物らしく丸まってました」

 

「っていうかあれもう完全に子犬よ子犬、急に寝落ちされて運ぶアタシの身にもなって欲しいもんです」

 

「あらあら、でもまぁ馴染んでくれてるようで嬉しいわねキャロル」

 

さも自然にキャロルを膝に乗せて座り会話に参加しているFive-sevenに二人はこいつ凄い大物だなぁと思いながら、だが嫌いなキャラではないので会話が弾み、数分後に注文の品が届く。

 

ジョッキで来たそれを両手をよいしょと持ってからマジマジと眺めてから一口、持ってきたスユーフも、前に座っているダラーヒムとトゥーマーンも、そして膝に座らせているFive-sevenも味の感想を待てば、出てきたのは

 

「苦い……よく呑めるな」

 

眉間に皺を寄せた感想にある意味予想通りだと周りは微笑ましい空気に包まれる、キャロル・エストレーヤ、彼女はどうやら見た目通りの味覚の感じ方をする少女らしい。




大きめのジョッキを両手で持ちながらセゾンビールを飲むキャロルちゃんとか可愛いと思うんですよ(唐突
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