それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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彼女に目をつけて手を出そうとしたのが全ての敗因


大掃除

何処かの司令部、そのデータベースでカタカタカタとキーボードを叩く音が響く、だがそれはこの司令部のデータベース係ではなく、変装し侵入しているFMG-9が今回の任務に必要な物的証拠を抜き出す音

 

(うわぁ、奴隷とか時代間違ってるんじゃないのこれ、自律人形が出回ってるのに態々危険冒してまで人間をそう使う意味が分からないよ)

 

今彼女の目に写っているのは所謂商品カタログのようなもの、しかも一部には壊滅したはずの司令部の指揮官まで混ざっているのでこれは今回中々大物に狙われたものだと呆れつつデータの抜き出しを続けていく

 

そして、カタログの抜き出しを終えたらまたデータを探り次に見つけたのは商品予定にする人物の一覧、その一ページ目に今回彼女が潜入した理由の名前があり目を細める

 

(ビンゴ、余程ウチのボスが気に食わないようで、ったくあんたらになにかしたかってんだ、更に外の犯罪組織との繋がりもゲット、ボロい仕事だことで)

 

どうせ、AR小隊を抱え込んだりペルシカやヘリアンとの交流が多かったりのが目についたのか、単純に少女が指揮官なのが気に食わない系の男か、とにかく手を出すってんなら容赦はしないよとそのデータも丁寧にそして素早く抜き出していく

 

順調に抜き出されるデータ、残り一割と言った所で通信が入る

 

《ヴィオレットからランセニュマン、データベースに戦術人形が接近中、オーバー》

 

「此処に入ってきそうですかね?オーバー」

 

《手に書類を確認、間違いなく来るかと、どうしますか?オーバー》

 

入ってきちゃうかぁと抜き出し中のパソコンを見れば残り40秒の表示、抜き出しは間に合いそうだがその後の脱出が難しいなと考えてチラッと時計を見る

 

作戦までまだ微妙に時間があるがこれくらいであれば誤差で済ませられるかと考え

 

「……ヴィオレット、ちょっと通信開いたまま待ってて貰えます?ランセニュマンからリスノワール、そっち今どんな状況ですかね、オーバー」

 

《準備は終わってます、オーバー》

 

準備は終わってる、それを聞いた彼女は重畳重畳と笑い、ウェルロッドにも少し待ってるように伝えてから続けてもう一人の実働部隊員にも通信を繋ぐ

 

「ランセニュマンからダリア、そっちはどう?オーバー」

 

《目的地に居る、合図さえくれれば何時でも動けるわ、やるの?オーバー》

 

「だね、丁度データの抜き出しも終わって今送ったし、構わないよねメメール」

 

《時間は少々早いがの、構わぬ奴らに最後を見せてやれ、お主らの成功しか認めぬからな?》

 

メメール、もといM1895の通信越しの言葉に全員が静かに頷いた所でデータベースの扉が開かれると同時に頭を撃ち抜かれ廊下に倒れる

 

「こちらランセニュマン……」

 

《エネミーダウン……おやすみ》

 

「大掃除を開始するよ」

 

この通信とSASSの狙撃を合図に基地に警報が鳴り響く、FMG-9からヘリアンに送られた犯罪のデータを証拠に強制調査に踏み切ったグリフィン暗部の部隊による襲撃、それに対して反撃を開始し銃撃戦が繰り広げられる

 

そんな事は置いておき、実働部隊は着々と作戦を遂行していく、数分もすれば

 

《こちらダリア、地下を制圧……酷い有様ね、発信機を展開してから次の目的地に向かうわ、そこで落ち合いましょう、アウト》

 

《リスノワール、ターゲットが行動開始、どうやら撒き餌には掛かってるようですね、現地まで通信を切ります、アウト》

 

《ヴィオレット、私も行動を開始しますね、アウト》

 

「了解了解、さて、私も動かないとですね」

 

三人からの順調に作戦が進んでる通信を聞いてから彼女もすぐに動き出しその目的地まで軽やかに駆けていく

 

街の外れの廃工場、そこがFMG-9によってセッティングされた場所であり集められたのは先程の司令部の小太りの指揮官、そして見るからに堅気ではない二人の男女の姿、これが今回のターゲット

 

男女の方はその方面では有名の犯罪組織の頭と幹部でありついでだから処理しちゃおうとヘリアンに提案した所通ったので片付けられることになったある意味不幸な二人である

 

「ちょっと、どうなってるのよ」

 

「大方、嗅ぎつけられたんだろ、役に立たない豚が」

 

「ち、違う、俺はヘマなんかしてねぇ!ちっ、直ぐに立て直す、おい脱出用の車あんだろ!?」

 

「は、何言ってるの、そっちが呼び出したんでしょ」

 

小太りの男の言葉に女性が苛立ちを隠さずに反論すれば三人の空気が疑惑に変わる、全員が全員誰に集められたのかと

 

「はぁい、ちゃんと警戒して粗探しすれば穴だらけの情報でよく集まってくれましたね」

 

心から馬鹿にした少女の声が響く、声の方を見ればコンテナの上で腰を下ろしているFMG-9の姿、そしてそれを皮切りに三人も現れ手には銃を構えられていた

 

「嵌められたのか……!!」

 

「いやいや、嵌められたも何も、あんなので罠にかかる方がどうかしてるんじゃない?ま、それだけの事したってことだよあんたらは」

 

声に激情が混ざる、見れば顔も何時もの澄ました感じではなく、殺意が混じった表情になっている

 

その言葉に対して三人は何かを叫ぶが彼女の耳にはノイズとして処理され、不快に顔を顰める

 

「あぁ、駄目ですね、聞くに堪えない、情報にもならない言葉しか吐けないのが人間だとか思いたくもない、ボスの言う通りいっそ全部マネキンだと考えるのが良いんですかね?」

 

「無駄話はもう良いのでは?」

 

「おっと、失礼、ではさようなら」

 

数十発にもなる銃声が響き、静まる頃には穴だらけになった肉塊が転がり、それの回収のための通信を行った後、思い出したかのようにFMG-9が肉塊に向け口を開く

 

「ああ、安心して下さい、あなた方は逃亡中に鉄血に襲われ死亡ということになりますのでそれと戦術人形もキチンと他の司令部に配属となりますからゆっくりと地獄を楽しんできて下さいよ」

 

こうして一つの犯罪組織が消滅、司令部も一つ消滅したが救助された指揮官が現場復帰するらしいのでプラマイ0、しかしそんな事一切気にしてない彼女達は司令部(我が家)に戻り祝杯を上げていた




久しぶりに裏側のお仕事的なノリで書いてたけどこの世界で奴隷って絶対需要ないぞ……人体実験とか?いや、微妙だよなぁ(混乱)(無計画極まれリ)

色々難産でした、やっぱり自分にはこういった話は向かないという可能性が大いに存在する……?

OTs-14
ダリア

M1895
メメール フランス語でおばあちゃん

活動報告でネガったら話も変になったので明日からまたほのぼのと行こうぜ!

修正報告 グローザのコードネーム【ダリル】になってましたが【ダリア】の間違えです、何やってるんですかねこの作者……
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