それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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こんなタイトルだけど只の保護者(仮)面談である


例え身体が朽ち果てても

PPKは満足していた、大好きな指揮官と買い物を一緒に出ることが増えたからだ、しかし同時に思うあまり街に出るのは指揮官にとってはストレスになっているかもしれないと

 

元々、彼女は街に出ることは滅多になく理由も知っている、だけどPPKの誘いには嫌な顔一つもせずに乗ってくれて更に街でも楽しげではあったのだがもし隠してるだけでストレスを抱えてるとしたらそれは彼女の本望ではない

 

(そもそも、少し考えれば分かることでしたわ……だと言うのにあたくしは誘い、そして一緒に買い物に行けるということに舞い上がってしまい失念してしまうなんて、これでは駄目ですわ)

 

カフェにて自責の念に囚われため息をついて落ち込むPPK、恋は盲目とはよく言うがだからといって指揮官の特異体質を失念するとはいつもの彼女であればありえないので余程舞い上がっていたのが分かる

 

そしてまぁ、彼女が一人でカフェにて落ち込んでいるわけもなく、当たり前のように

 

「だから何でPPKは私をカフェに連れ込まなきゃいけないんだにゃ?」

 

言葉は文句を表しているが声は既に諦めが籠もっているIDWはマフィンを食べながら目の前のPPKを見つつ全くといった感じに頭をかき

 

「まぁ、PPKの性格上、その心配が出てくるのは何となく予測はついてたにゃ、故に言うけどあの指揮官がそれでストレスを貯めるとは思えないにゃ」

 

「え?で、ですが……」

 

「いいかにゃ?よく考えてもみるにゃ、指揮官は戦術人形(わたしたち)となにかすることにこれ以上無いほどの幸せを感じる人にゃ、ならPPKとの買い物だって同じ筈にゃ」

 

そもそも演技力ゼロの指揮官が楽しくないのに楽しそうな顔をするなんて芸当出来るはずないから笑顔だったと言うならそれが何よりの証拠にゃと言い切ってから紅茶を口にするIDW、相変わらずぶっきら棒な言い方だがフォローは的確である

 

対してそれを聞いたPPKは幾分か持ち直したのか様子でコーヒーを一口、だがそうだとしても全く感じてないということではないはず、そう考えるが彼女の中には他に何か案が浮かばない

 

そんな真剣な表情で悩む同僚にIDWが声をかけようとした時

 

「隣、宜しいでしょうか?」

 

「ん?好きにするにゃってG36?」

 

ではお言葉に甘えてとIDWの隣の席に座ったのはG36、ここに来てからは基本的に指揮官の側にいる彼女が珍しくカフェに来ていたことにIDWは驚いた

 

何をしに来たのかと思うIDWだったがG36がPPKを見据えた所でああっと気付く、そういやこのメイドって指揮官が昔からの付き合いだって言ってたにゃと思い出し

 

(保護者と言う訳ではないかもしれないけど付き合いが長いから、やはり指揮官に好意を持っているという人物が気になるってことだと思うにゃ)

 

「PPK、一つ聞いて宜しいでしょうか」

 

スゥッと空気が冷たくなるのをIDWは感じ取った、只の質問の筈なのにG36の言葉には嘘は許さない、そして返答次第ではお覚悟をと言う謎の脅迫じみた威圧を感じる

 

「なん、でしょうか、G36」

 

PPKの言葉が詰まる、隣りにいるだけのIDWが空気の急激な変化を感じれるほどだ、それを直接ぶつけられているPPKの負担は計り知れない、だが彼女は逃げてはいけないと直感する

 

「貴女は指揮官の事に好意を持っていると私は認識しております。故に聞きます、その気持ち何処まで持ち続けられますか」

 

「ふふ、愚問ですわね。例えこの身体が朽ち果てても『あたくし』である限りあの方へのこの気持ちは持ち続けますわ」

 

ゾワッと増幅した威圧にPPKは先ほどと違い怯みもせずに即答した、その顔は何時もの余裕を持った澄まし顔でG36を見据える

 

(……やれやれ、何時もそれくらいの余裕で指揮官を押せ押せで攻めればコロッと落ちそうな気がするのににゃぁ~)

 

突然始まった、二者面談で空気となり始めたIDWは呑気に紅茶とマフィンを楽しみながらそんな事を思う。この空気の中割と余裕そうなIDWは実は大物なのかもしれない

 

真剣な顔を崩さないG36とそれを澄まし顔で迎え撃つPPK、いつまでも続きそうな勢いを感じた両者の睨み合いはG36が威圧を引っ込またことで終わりを告げる、PPKは一息付くためにコーヒーをまた一口飲んで、IDWはん~無事に終わってよかったにゃと伸びをする、がG36の次の言葉で悲劇が起きた

 

「本気、のようですね。分かりました、貴女とお嬢様の恋路このG36も手助けさせて頂きます」

 

「ぶっふぅ!?」

 

「にゃぁぁぁぁぁ!?」

 

予想だにしてなかったG36の言葉に飲んでいたコーヒーを吹き出すPPK、そしてそれをモロに浴び悲鳴をあげるIDW、突然起きた惨劇だがそれを冷静に処理しだすメイド(G36)、場は混沌としていた、が周りのお客やマスターは特に気にする様子はない、日常的なことと捉えられているらしい

 

「ごほけほっ、と、突然何をおっしゃいますの!?」

 

「おめぇ、それを叫ぶ前に私になにか言葉は無いのかにゃ」

 

「あ、ご、ごめんなさいIDW」

 

「言葉の通りでございます、本気の気持ちというのなら私は後押しをしたいということです」

 

至って真面目な声と顔でそう告げるG36に流石のPPKも目を丸くする、だがこんな展開を誰が予想できるだろうか、いや誰も出来ないだろう

 

「あ~、じゃあ、あれにゃ。早速だけどコイツが買い物を一緒に行く以外で指揮官と仲を進められそうな事ないかにゃ?」

 

「何故貴女が聞きますの!?」

 

「ございますよ」

 

「ありますの!?あ、ごほん、と、とりあえず一旦小休憩を挟みませんこと?」

 

どうやら今日はもう少しPPKの奮闘が見れそうだとIDWは静かにほくそ笑むのであった




G36は同性愛だとかを気にするメイドじゃないし何だったら背中を押しことだってやぶさかでない、結果的に指揮官が幸せであれば良いのです

あ、明日もPPKの奮闘ですよ、彼女とIDWとG36のやり取り書いてるの楽しくなってきてるねこれ
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