それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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※ オリキャラ祭り。一応☆が付いたお話でしか出てこないから許して……許してヒヤシンス


☆ リディアンの風景、朝の部

民間学校『リディアン』、ガーデンに存在する学校でありグリフィンが始めた新事業の一番初めに建てられた学校でもある。規模としては小中高一貫となっており、一般は勿論、孤児院や学園側が保護し宿舎で住んでいる子供も通っているほどで人数にするとマンモスと言っても過言ではないのではないかという規模になっている。

 

また孤児も教育を受けれるように、という考えから基本的にお金は取らず制服も無償で提供、更には相談があれば修繕、リサイズなどにも無償で対応、因みにだがこの制服関連にはP基地のエルフェルトが基地だけでの活動では出会いは来ないのではと閃きが走った彼女がガーデンにて服屋を始めそこが担当している。

 

その他にも上記にも書いたが宿舎も存在し食堂も存在、衣食住に困らないようにというスタンスを取っている、コレに関しては街の規模が十分に大きいから出来るという部分もあるがグリフィンとしてはコレを基本形にしたいらしく、支援体制を整えているとか何とか。

 

勿論ながら教師をしているユノの職場でもある、学校の職員は人形、人間問わず受け入れ、人数を確保に成功、その御蔭でグリフィンが運営する民間学校においては人員不足などは起きていない、とこの辺りのことは余談としておいておこう。ともかく今日の舞台はここであり、主役となるのはユノ、ではなく彼女たちの娘とその友人たちである。

 

ということでここはリディアン正門前、大きな正門の前にはこれまた綺麗に整備された石畳の道が続いておりその上を制服に身を包んだ生徒たちが登校している、その中に勿論ユノとクリミナの娘である『ルキア』、クフェアとノアの娘である『クリス』も居り仲よさげに会話をしながら、または傍を通る学校の生徒たちにルキアから挨拶を繰り返しながら歩いていると背後から金髪の長髪で何故かおにぎりを手に持ちながら現れた少女が二人に

 

「おはようございます、ルキアちゃん、クリスちゃん!」

 

「あ、おはようペコちゃん!」

 

「おはようございます、それは朝ごはんですよねペコさん」

 

おにぎりを手に持っている金髪の少女にクリスが問いかければ、ううん、間食とにこやか笑顔で答えにそうですかと表情を変えずにクリスは答える、このやり取りはほぼ毎日行われている、始めこそは疑問だったが今ではこれが挨拶の一環らしい。

 

そして彼女が声を掛けてきたということはここから友人たちが二人の周辺に集まり始める、少女、二人からは『ペコ』という愛称で呼ばれた彼女と合流してからそんなにしない内に側の木がガサガサと揺れたかと思うと影が飛び出し現れたのはこれまた金色の長髪のツインテールにしている少女、木から現れたが故に制服と髪には葉っぱがくっついているのだが気にする素振りはなく

 

「おはようございマース!今日も、絶好のシュギョウ日和な感じがするデスねー!」

 

「ニノンさん、葉っぱが至る所に付いてますからこっち来てください」

 

「コレは、忍法・木の葉隠れの術デス!」

 

「多分、そういう意味の忍法じゃないと思うんだけどな~」

 

パッパッと制服や髪の毛に付いている葉っぱを払ってもらいながらニンジャを目指していると謳う少女はニンニンと如何にもなポーズを取りながら他にも考えている忍法を説明していく、が彼女の知識は絶妙にズレているためどれも首を傾げられるようなものだらけである。

 

そんなこんながありながら教室に着いて自席に鞄を置いてからホームルームの時間まで友人たちの会話を楽しむ、この中には孤児だったり人形と人間の子供だったり様々な生い立ちの子が居るのだがその全てに彼女達、そしてとの中心となっているルキアは何か思ったりはせず、普通に接し、笑顔で会話を楽しんでいる。そんな中、会話の内容は身体の柔らかさ、という部分になった、どういう経緯かは不明だが

 

「ルキアちゃんとかニノンちゃん、それとアウローラちゃんとルーナちゃんも柔らかそうだよね、何だっけI字バランスとか余裕でできそう」

 

「I字バランス……って何?」

 

「立った状態で片足を頭まで広げると言うか持ち上げる事だね、でもあれ物凄く柔らかくないと出来ないと思うよ?私は出来ないし」

 

クリスも決して柔らかくないというわけではないし恐らくはやろうと思えば出来るのだが制服のスカートの状態でやろうとは思っていないので言葉を暈す、のだが基本的に察するということは本当に必要な場面ではなければ鈍いという母親譲りの鈍感を引っさげているルキア、それと基本的にノリで生きている疑惑がある友人のニノンはそれを聞きなるほどと頷いてから、少しだけその場で柔軟体操をしてから

 

「つまりこういう事か!ってクリスちゃんどうしたの?」

 

「フッフッフッ、ニンジャを目指すならばこの程度オチャノコサイサイという物デスってどうしましタカ?」

 

「二人共、正座。今すぐ、早く」

 

それはもうお手本のようなI字バランスだった、それを制服姿で行ったという事はスカートの中身が角度が合えば見えてしまうということ、一応二人は幸いにもスパッツを着用するくらいの運動系少女だったから下着が丸見えというのは避けられているがそれでも周りの男子たちは数瞬固まってから目を逸らしている。

 

そしてこうなるからやらなかったクリスは真顔を通り越した表情で二人に正座をするように告げ、その表情に間違いなく何かやらかしたと勘付いた二人は大人しく言うことを聞けばそこから始まったのはクリスによる説教、その光景を見ていた『レイディアントガーデン』の子であるアウローラはただ一言

 

「流石の私もこういう展開になるのは読めていたのデース……」

 

「うん、ローラちゃんがその辺りは察してくれてちょっと安心してる」

 

「あ、もしかして信頼度なかったデス?」

 

ルーナはその言葉にそっと目を逸らせば、ちょっと遠い目をするアウローラであった。がその前では未だクリスの説教は続いており、それを聞いている二人の表情はまるで飼い主にイタズラがバレてしまった子犬のような表情をしていた。

 

「私も二人のそういう性格が悪いとかは思ってない、思ってないけど女の子なんだから少しは周りの目とか慎みとかそういうのも持ったほうが良いんじゃないかなって思うの、違う?」

 

「あい……」

 

「ウゥ」

 

「ちゅる~ん!ってあれ、何で説教されてるのあの二人」

 

独特な口癖とともに現れた少女は教室の一角で起こっている光景を見て、その一言。そして少女に続いて入ってきたのはこのクラスの担任の先生であるウェーブの掛かったピンクに近い腰まで掛かる長髪の女性もその風景を見て

 

「さぁ、ホームルームをって……えっと、クリスちゃん、その説教長くなるかしら?」

 

「いえ、大丈夫です、分かりましたか二人共」

 

「はい、今後は少し考えてから行動します(出来るとは言ってない)」

 

「ワタシもジョウキョウ判断はしっかりやりマス(可能とは言ってない)」

 

とりあえず場が収まったということで始まるホームルーム、今日もリディアンは賑やかに一日が始まるのであった。




なんかどれも見たことあるようなキャラしか居ねぇな!(開き直り)因みにI字バランスさせたのは私の趣味です

あ、因みにですが今後は一週間ごとに『☆』話と『無印』話を交互に投稿していくスタイルにしたいと思います。

再来週のお話はここからの続きになるかもしれない(未定)

簡易キャラ紹介
『ペコ』『ニノン』
例のゲームのあの二人、他にも関連キャラと似ているような子が居るかも知れない

『ルキアとクリスのクラスの担任』
たやマさん

『ちゅる~ん☆』
ちゅる~ん

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