それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
時間にして12時のチャイムが教室に響き渡る、12時、この時間のチャイムと言えば生徒たち、いや、学校に居る者たちならば誰もが待ちに待った時間を告げる音であり、その中には勿論ながら
「お昼だ!!!」
「お昼です!!!!」
いの一番に反応したのはルキアとペコ、両者の眼はキラキラと輝いておりどれほど楽しみにしていたのかが容易に想像できるほどだ。
さて、ここリディアンでは食堂も勿論ながら完備されている、しかも大きさだけで言えば大食堂でありそのメニューも日替わりから定番と豊富、勿論ながらお弁当の持参も認められており、食堂以外でも屋上や教室での食事もルールさえ守れば許可されている。なので一人で今日は食べたいとかの人でものんびりと食事が楽しめる、中には学校で稼働しているダイナゲートや13年経とうと変わらず、というよりも平和な世界になったお陰か活動範囲が格段に拡大した大福と昼食を食べたという生徒や教員が居るほどには自由である。
とは書いたものの、自由にしているが不思議なことに大食堂を利用する人が大半である、それはこの教室の面々だってそうであり話題は早速今日は何を食べようかと物になりルキアから担任である『マリー・カデンツァヴナ』に
「カデンツァ先生はどうするの?」
「そうね~、今日はパスタにしようかしら」
「イタリアン!いいですよね~、それも追加しちゃいましょう!」
『も』って何よ、『も』ってとペコの友人の一人である黒髪の少女の声が聞こえたが基本的にこの少女はよく食べる、それは恐ろしいほどに、いっそ人形なのではないのかと疑惑が持たれるほどに。それから今度はジャパン大好き少女ニノンに聞いてみれば
「ワタシは今日もジャパニーズメニューにしマース!ハクマイ、ミソスープ、タクアン、ナットウ!」
「それは昼食じゃなくて朝食なんじゃ……」
クリスのツッコミにニノンはフフンと怪しげな笑みを浮かべてから、これだけではないのデスヨ~とまるで極秘情報を話すかのように、と本人は思っているのだがハイテンションそのままに興奮収まらぬという声で
「更にここに、お魚の塩焼きが付きマース!」
「それでも旅館の朝食な気がするけど……でも魚か、確かにスチェッキンさんが今朝仕入れてきてたわね、ムニエルなんかも良いわね」
マリーの言葉を聞いた刹那、クリスの脳内でスイッチが入った、スチェッキン、仕入れてきてた、この2単語で閃きが走る、ほぼ間違いなくそのスチェッキンはP基地の彼女であり、ともすれば仕入れた魚の出処は一つしかない、そう
「スリーピースが獲ってきたお魚……決めました、私、今日は持参したお弁当と和食にします」
「……アイドルが漁業ってどういうことなのよ、いや、今更すぎるんだけどさ」
「違いますキャルさん、アイドルがじゃないんです、スリーピースだから漁業『も』するんです」
力の籠もった瞳と声、クリスがスリーピースガチ勢だというのは友人たちの周知の事実であるので『キャル』と呼ばれた彼女も曖昧な表情を浮かべながら納得するしかないのである、と言うよりも彼女もスリーピースと言うアイドルグループが様々なことを行っている事実を知っているので本当に今更な疑問なのである、そして最後にルキアはどうするのかとペコに聞かれると、大きめのお弁当を一つ持ってから
「食堂に付いてから決める、さぁ行こうよ!」
「行くのは良いんだけど、男子ですら真っ青になるあんたらの食欲どうなってるのよ……」
「その言い方だと私も混ざってませんか?」
「混ざってないと思ってのクリス、そのお弁当を手に持って、同じだと思われないと?」
という事でリディアンの大食堂、かなり大きめに作れらたそこにはズラッとならんだ食券販売機と長テーブルと椅子の数々に、学校の人数に対応できるように大きく作られた調理場と人員、購買部もここに配備されており、メニューにあらゆる文化の料理が並んでおり、パンなどもこちらはバイキング形式で自由に選べるようになっている。
そしてお昼の時間と慣れば職員生徒関係なしに、この食堂に揃って、楽しげに会話をしながら食事を楽しむ光景が見られ、そんな中に彼女も存在している。カツ丼特盛定食を幸せそうに頬張るリディアン七不思議の約半数は彼女に関することで埋まる、人妻合法ロリ経産婦であり、その小さな体の何処に食べたものが消えているのかと度々首を傾げられる『ユノ・ヴァルター』その人である。
モリモリと減っていくカツ丼(特盛)、何年経とうと変わらない食欲でありながら本当に幸せそうに食べる姿に職員は勿論、生徒たちからも人気であり周りが和んでいると丁度その場面にやってきたルキア達が彼女を見つけ
「お母さん!」
「む?って、ルキア、学校では?」
「あ、ヴァルター先生!」
学校では先生と呼ぶように、これはルキアが学校に通うようになってから言い聞かせていることなのだがちょくちょく、ルキアはお母さんと彼女を呼んでしまってはこうして注意される、一応授業中とかは大丈夫なので恐らくはお昼休みとかで気が緩むと出てしまうのだろう
「よろしい、こんにちは、皆もこれからお昼?」
「そうデース!なので席を確保して食券を買いに行くのデス!」
「急ごうローラちゃん、じゃないと時間が無くなる」
なお、料理の提供はかなり早い、調理場の設備にはアーキテクトを始めとした技術部が全面協力した調理器具が揃っているのも大きいだろう、そして人員についても料理などで優秀な人員を揃えており、その中には(最早自分でも実はこれが天職なのではなかろうかと疑問に思うことすら忘れた家事全般の)スペシャリストネゲブとお嬢様の力となれるならばとP基地から勤務先を変えてきたG36なども存在している。
「っ!エミヤ、大食らい共が来た!」
「了解だ、任せておきたまえ」
なので注文からそこまでせずに彼女達の料理も出てくるわけで、全員のお昼が揃った所でルキアたちも食事を始める、ルキアの本日の昼食は持参したユノ特性のお弁当と注文したのは目に付いたという理由でカルボナーラ(大盛り)、その隣ではペコが持参した大きな天むすに同じくカルボナーラ(大盛り)が並び、一口食べれば
「「おいっ、ひぃぃ~れふねぇぇぇぇ~」」
「本当にあんたら心の底から美味しそうに食べるわよね、いや、美味しいのは確かなんだけどさ」
「う~ん、この鮭のムニエルも美味しい、二人みたいに沢山食べれるのも分からなくはないけど、あまり食べすぎるとお腹がちょっとね……ヴァルター先生が羨ましく思うわ」
「でもマリー先生もスラッとしてるし、私としては大人らしい体型で羨ましいかなって思いますよ?」
ユノの心からのその言葉に嬉しいと思いながら、マリーはこれでも苦労してたりするんですけどねとムニエルを切り分けながら漏らす、その言葉にヴァニラさんも同じこと言ってたなぁとユノは思いつつカツ丼を食べ進めていく。
こうして誰もが幸せ満点な昼食はまだ続く、因みにだがルキアとペコとユノに隠れてはいるがクリスも大概な大食らいであり、そのことについて言われるが当の彼女は
「これでも、ノアママよりは食べてないです」
彼女よりは食べれないだけであり、同年代からすると大食らいである、それが現実なのである。
13年経っても元気な大福とかいう猫。エミヤ?よく似た名前の誰かやろ(適当)(すっとぼけ)
スリーピースは今日も元気に多方面に活動してるらしい