それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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成長が早いものである


すくすくベビーズ

ルキアとクリスが産まれてから早数ヶ月、首が座り、寝返りも打つようになり、今では支えがあれば座れるし、ずり這いという行動も行うようになっていた。何をするのも可愛らしい彼女達の行動に、夫婦は勿論ながらP基地の面々、そしてユノとクリミナの娘たちであるルピナス、ステアー、シャフトの3人、そしてルピナスのダミーであり姉妹でもあるアニス四姉妹もこぞって可愛がるほどである。

 

「ねぇねぇ、お母さん。ルキアとクリスは何時ハイハイ?だっけ、それが出来るようになるの?」

 

「ペーシャちゃんの話だとあと3ヶ月くらいかなって、でももしかしたらもっと早いかもとも言ってたね」

 

「あぁ、だ!」

 

「おっと、ルキアはなぜ突撃する形で来るの……」

 

「ステアーお姉ちゃんの尻尾が丁度良く目の前で動いてるからかな?」

 

シャフトのその言葉に試しにステアーが尻尾を動かしてみれば、確かに興味津々とばかりに追い掛けている、対してクフェアに支えられて座っているクリスはと言うと確かに目で追ってはいるもののルキアのように掴みたいとかの興味が出ないのか積極的に動いたりはしていない。

 

が、別に動かないというわけではない、彼女の興味が刺激されるや好きなものが現れれば即座に動き出す、例えば本人的には何故このような場に呼ばれたのだというロリボロスが連れてきていた一機の戦術妖精がクリスの前を横切れば両手を突き出して

 

「ぷわっ、あ~」

 

「\なにかようなのー?/」

 

「ほぉ、戦術妖精に興味を、ほれ少し遊んでやれ」

 

「そういや、クリスは飛んでる物によく手を突き出すよな……あ、アタシの所為か?」

 

「確かに、ノアがお仕事行く時に一緒に見送ってるから、それでかな?」

 

ノアの言葉とおり、クリスは飛んでいるものに対してよくこういう行為を取る、それは戦術妖精は勿論、カラスの『チョコパイ』、部屋の窓から見えた任務のために飛んでいくヘリ、とにかく飛翔体にこうやって手を伸ばして声を上げる。

 

そしてその始まりはノアの見送りの時だったなと言うことを彼女が言えばクフェアも確かにと頷く、ともすれば考えられるのはと

 

「ならば貴様と共に飛びたいということか?」

 

「いや、流石に危険だろ……うーん、ほら、高い高い!」

 

「ぶぅ、あう」

 

何かが違う、そう訴えてますという声を上げたクリスにノアも気付きうーんとまた唸る、因みにこの声は違うというのもあるが戦術妖精と遊んでいたのだけどという抗議の含まれていたとかいないとか、そして小声で超低空なら許可降りっかなと呟くが、後日それを行ってももっと高くと訴えるような顔になっただけだったと先に記しておこう。とここでクリスが高い高いをされているのをずり這いの体勢で見ていたルキアがズルズルと移動を開始、当初は反転ないし大きく旋回する形でユノかクリミナのところへ向かうつもりだったのだろうが、途中でシャフトが目に入ったのか、彼女のもとへと移動、そして

 

「あー、きゃう!」

 

「え、えっと……やってほしいのかな」

 

ど、どうしようという感じにユノを見れば大丈夫だよと頷かれる、しかしシャフトとしては自分がそうやって落としたらどうしようという不安もあり、それで躊躇しているとルキアがずり這いの動きから突進、それからまた同じように声を上げる。

 

その眼はやってほしいとはっきりと訴えていた、それを見たシャフトは自分もお姉ちゃんになったんだから妹を喜ばせなきゃと気を引き締めて、そっと教えてもらったように抱いてからゆっくりと

 

「た、たかいたか~い」

 

「きゅあ!きゃきゃ!」

 

「あ、あわわ、えへへ、嬉しそう」

 

余程楽しかったのか、ルキアは高い高いをされれば体全体で楽しいという感情を表す、その際に急に激しい動きを見せたのでシャフトが危うくバランスを崩しそうになるが立て直して笑みを零しながらよいしょと自身の前に座らせると、なぜかシャフトの足をペシペシと叩き、それから

 

「ぶぅあ、あう!」

 

「ん?」

 

「もう一回、じゃないかな」

 

どうやら一度では満足とはならなかったようでルピナスの言葉にえっ、とシャフトが声を漏らす。やれなくはないのだが上記にも書いたが彼女的には落としそうで怖いという感情もまだある、しかも先程のタカイタカイでルキアは体全体で感情を表すと分かれば次も上手く支えられるのかと言う不安も生まれており、助けを求めるように今度はクリミナを見れば

 

「ふふ、分かりましたわ」

 

「あ、今度はわたしがやってみたい!」

 

「ルピナスの体格じゃ、倒れる」

 

「は?やれるし、大丈夫だし、ね、お母さん!」

 

「うーん、クリミナ一応側に居てあげて」

 

分かりましたわとシャフトの前に座っていたルキアをまずはクリミナが抱きかかえ、それからルピナスに。彼女が抱けばルキアはその長い髪が気になったのか、徐にそれを掴もうとして、既の所で回避される。

 

「ぶぅ」

 

「ゆ、油断も隙もないわね……よし、ほらたかいたか~い!!」

 

「きゃう!!」

 

「それ、もう一回!!」

 

連続で行われれば、ルキアも非常に満足したのか満面の笑みと動きで楽しいと表す、がやった方のルピナスはというと二度目を行ったあとにユノにルキアを預けてからふぅと息を吐き出し

 

「い、意外と腕に来る」

 

「あ~、そうだね、しっかりと成長してるから結構腕に来やすいんだよね~」

 

「その点、ノアは何度やっても疲れないから凄いなぁって思います」

 

ん?と突如話題に出された当の本人はかれこれ何度目かすら数えていない高い高いでなんとかクリスのご機嫌を取ろうとしていた、因みに喜んではいる、クリスもノアとクフェアのことは好きであり遊んでもらえるというのは楽しいに違いない。だが今の彼女が求めているのは飛んでいるノア、なのでやはり違うと言う感じに声を上げていたりする。

 

そしてそれを眺めていたロリボロスは軽く笑ってから

 

「いやはや、意外と我儘のようだなクリス嬢は」

 

「誰に似たんだろうなこれ……」

 

「ノア殿以外に誰が居ると思っているのだ?」

 

あたしは我儘なつもりはないんだがなぁと答えてから座り、クリスも自身の前に座らせればそのタイミングで再度現れた戦術妖精と遊び始める、なんてことない昼下がり、今日も今日とてP基地は平和であり、二人の子供はすくすくと伸び伸びと成長しているのであった。

 

最後に余談だが、超低空でも駄目だったならどこまでの高さなら満足するんだと疑問に思ったノアが流石に抱きかかえては無理だがとカメラ映像をクリスに見せながら飛んだところ、ここだという高さに戻ってきてからノアが一言

 

「……いや、これはオメェが成長してからじゃないと無理だからな」

 

その言葉を理解したのかは分からないが、クリスの不満げな声にクフェアはノアの血かなぁと呟くのであった。




もはや当然のようにロリボロス表記になってるけど、まぁええやろ!
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