それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

687 / 794
相変わらず☆付きだと人形未登場、これドルフロかお前?


☆ リディアンの風景 放課後の部

昼休みの時間が過ぎ、午後の授業、そしてそれが終われば放課後前のホームルーム活動、という事でルキア達のその光景……ではない

 

「はーい、じゃあ皆座ってね~」

 

教卓から生徒たちに声をかけるのは三編みにした純白の髪に伊達メガネを掛け、その見た目だけ見ればどっちかと言うと生徒側なのではと言われるが立派な大人であり教師の『ユノ・ヴァルター』である。

 

彼女が請け負うクラスはルキアたちとは別、更に言えば学年も違い今年は小学六年にあたる生徒たちの担任をしている。

 

「じゃあ、今日はこれで終わり。皆気をつけて帰るんですよ?」

 

「はぁい!じゃあね、ユノっち先生!」

 

因みにやはりその見た目と絡みやすい性格等などが合わさった結果なのか、担当するクラスの生徒達にはアーキテクトが彼女を呼ぶときと同じように『ユノっち』と呼ばれることが多い、流石に授業中はなく、昼休みや放課後だけなのでユノもあまり強くは駄目だとは言えないのが若干の悩みだったりする。

 

なお、このユノっち呼び、実は密かに遊びに来てたアーキテクトが広めた物だったりする、知らぬはユノだけである……とまぁ余談はおいておき、ホームルーム活動が終わったとしても教師としての仕事はまだまだ残っているので教室で雑談に花を咲かせている生徒たちにあまり遅くならないようにねと一言伝えてから、職員室へ戻り、自身の席に座ってから

 

「んっん~、さて残りも終わらせないとね~」

 

「お疲れさまです、ヴァルター先生」

 

「ん?あ、お疲れさまです、マリー先生」

 

今日のテストの採点、明日の授業で使う資料の纏めなどを始めようとしたタイミングで声を掛けられその方向を見れば丁度、教室から戻ってきたのだろうユノの隣の自身の席に座るルキア達の担任であるマリー・カデンツァヴァナの姿。

 

彼女とはユノがこの学校に教師としてきた頃からの付き合い、と言うよりも先生としてはマリーのほうが先輩だったりする。ともかく二人は一言交わしてから仕事を開始、とは言っても終始無言と言うわけでもなく手を止めない程度に雑談を交わしていく、とここでマリーがふと今朝のことを思い出したと言う風に

 

「そういえば今朝、クリスちゃんにニノンちゃんと一緒に説教されてたわね」

 

「ルキアとニノンちゃんがクリスちゃんに?」

 

その言葉に思わずオウム返しで返してしまうユノ、あの娘が説教なんて珍しいなと。まぁ帰ってからことの詳細を聞いたら納得することになるのだが今は知りようがないことである。

 

という風に互いに今日あったこと、それを教師としての目線で会話していく、時にそこからじゃあこうすればなどという改善点も見つかることもあるのでこれもある意味で大事な業務の一つ、なのだがとマリーはここでユノの仕事ぶりを眺める。

 

ここに赴任してきたすぐの頃は何かと四苦八苦していたことなのだが今では涼しい顔、時には笑みを零しながら仕事を片付けていく、一応だがユノが教師になる前にグリフィンで指揮官を勤めていたという話は本人から聞いていたのですぐに慣れるだろうとは思っていたのだが、彼女が驚いたのは

 

「相変わらず、一日にこなす量が凄いわよね」

 

「え、あはは、指揮官してた時はもっと多かったりしましたから、でも教師としての事務作業も結構難しいと思ったときもありますけどね」

 

特に生徒たちからの読書感想文だったりとかの明確な答えがないタイプのものはこの子がどう考えて、そしてどうしてこう書いたのか、それともまた別の考えがあるのか、とかなり深く読み取る必要があるので、今でも悩んだりすることがあるらしい。

 

「それは分からなくもないわね、まぁそういう時は思い切って聞いてみるのも悪くはないと思うけど」

 

「そうですね、一生懸命考えてくれたのに私が読み取れなかったっていうのは申し訳ないと思っちゃいますけどね……」

 

その辺りはまだまだ勉強ですねと答えつつも作業の手は一切止めない。マリーも確かに日々勉強よねと軽く笑ってから自身の残りの作業を終わらせに掛かる、勿論ながら職員室に居れば二人が作業している間も他の教員達から話が来たりすることもあるのでスンナリとと言うわけには行かないが。

 

「あ~、終わった……」

 

「終わり~、でもそんなに掛からなかったですね」

 

「あの量やり終えて疲れた顔しないのは凄いわね本当に……」

 

やはり指揮官時代の経験が生きているのか、クタクタですというマリーと対象的にまだまだ元気ですというユノ、その姿に彼女がそう呟けば、これでも疲れてはいるんですけどねと困った感じの笑みを浮かべて返す。

 

とここで二人のそばに新たな影、それはユノの頭に手をボフッと置くとグリグリと撫でくり回すではないか、無論、不意打ちでそんなことをされればユノは為すがまま、グワングワンと頭を揺らされることになる訳で

 

「ふみゃ~!?」

 

「あっはっは、相変わらず面白い反応してくれるね」

 

「シュトーレン先生、毎回毎回ヴァルター先生を撫でくり回すのは止めてあげたら?」

 

ごめんごめんと笑いながら手を離し、ユノが髪を整えながら後ろを向けば右目のモノクルと真っ赤な髪が特徴的な大人の女性が。彼女は部活動などの顧問を専門としている教員であり、リディアンでは教師の負担を軽減するためにそういった人員も雇っている。

 

シュトーレンと呼ばれた彼女の他にも各部活動に一人が必ず付いており、人間だったり、人形だったりと顧問として働いており、生徒たちが安心して部活動に励める体制が出来上がっているのだ。

 

「って、シュトーレン先生が来たってことはもうそんな時間じゃない、ヴァルター先生、迎えに行かなくて大丈夫なの?」

 

「うん、今から向かえば買い物も出来るから大丈夫、あぁでもIDWにはまた仕事をし過ぎてきたなとか言われるかも」

 

「まぁ少なくとも明日で使うものじゃなくて急務な物じゃない書類まで片付けてるからなぁ」

 

シュトーレンの言葉に苦笑を浮かべながら、いやほら後日に回すとそれはそれで面倒になるしと答えつつ自身の鞄を持ち、二人に

 

「じゃあ、私は帰りますね、お疲れさまでした」

 

「はい、お疲れ様、明日もよろしくね」

 

「転けるんじゃないよ~、さて、私も仕事に戻りますかね」

 

二人も職員室を出ていくユノを見送ってからマリーも帰宅の準備、シュトーレンは自身が担当しているバスケ部の練習場に向かっていく、こうして彼女の教師としての一日が終わりを告げ、されどリディアンはまだまだ活気を見せるのだがそこを語るのはまた後日としよう。




これにてリディアン編は終了、次からは何を語ろうかねぇ。

因みにシュトーレン先生の元ネタはギャラクシーエンジェルのキャラだったりする、なのでエンジェル隊揃ってる可能性もある
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。