それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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ちょっと大規模コラボに顔を出すのでその準備話をでもと


作戦とは開始前が重要である

ナデシコ電脳空間、何時もと変わらずにデータと情報、報告が出ては消えてを繰り返し、オペレーターナビが忙しなくその情報を纏めて地区の基地へと報告を上げるという作業が止まること無く行われているその場所にてキャロルとオモイカネも普段どおりに業務をこなしていた。

 

何も変わらず、今日も特に何か大きな事も起きずに一日が終えると思われていたがその日はどうやらそうではなかったらしい、始まりは一つの通信だった。

 

「およ?キャロル……あ、ごめん、指揮官、特殊通信回線でヘリアンからだ」

 

「繋げろ」

 

そう言いつつ椅子から立ち上がったタイミングで通信が繋がり投影モニターに映っていたのは少々久しぶりとも言えるヘリアントスの姿、彼女は繋がったことを確認してから

 

《突然済まない、今回は本社からの任務の話だ》

 

「ほぉ、態々ナデシコの特殊通信回線を使ってきたということは相当重要な内容らしいな」

 

「し、指揮官、相手は上司だから、その口調はマズイと思うんだよ」

 

オモイカネの言葉にだったら何だという表情を返せばヘリアンは軽く額に手を当ててから、立ち直り雰囲気を上司としての真面目なものに切り替える。

 

となればキャロルも真剣な表情になる、どうであれ過剰なまでに徹底した暗号と秘匿されたこの回線を使ってきたのならば余程の任務だということは言わずとも分かる、なので無言のまま本題を促せば

 

「鉄血への大規模攻撃作戦、なるほど確かに重大な話だな、で?それだけではないだろ、その程度のことならば通常回線で良いはずだからな」

 

《……今作戦にはグリフィンだけではなく、正規軍の一部も協力という形で参戦することになっている》

 

「『一部』か、鉄血に対する作戦とあればP基地は動かないわけには行かない、正規軍はフェアリーリリース作戦のお陰で俺たちには手を出せないことになってはいる、が奴らとて一枚岩ではないからな、危惧してるのはそういうことだろ?」

 

ヘリアンが態々この回線を使って正規軍の話をしたのは一つの不安要素が在ったからだ。確かにP基地と正規軍のカーターに属する者たちとは密約を交わし、更にはエゴール始めとする者たちとは協力しやすい体勢はもっている。

 

だがその密約に全てが賛同しているというわけではないの探るまでもない、ともすれば今回の作戦で参加する正規軍の『一部』にその勢力が混ざっていた場合、それを彼女は危惧しているのだ。

 

《流石にそんな馬鹿な真似を奴らはしないとは思いたいがな、向こうは軍でこちらはあくまで民間企業、万が一のカードを切られた場合が最悪だ》

 

「ありえん展開ではないな、だがこちらにもカードはあるさ。オモイカネ、エゴールとアンジェリカに通信をつなげ」

 

「ういうい、ちょっと待っててね~」

 

それから数分後、割とすんなり繋がった二人に今回の事をキャロルが話していけば、向こうはなるほどと納得してから先ずはエゴールから

 

《こちらでもその話は聞き、将軍の息の掛かっている部隊の派遣も進めているが、全てとは行かないのも事実だ》

 

《大体どの程度送れるのかしら?》

 

アンジェリカからの質問にエゴールは資料を捲ってから、大凡4割と答えれば予想よりも少ない数に難しい顔をしてから彼女はでも仕方がないかと一人納得してから

 

《こっちで怪しい動きをしそうな奴らを探れるだけ探ってみるわ、それでP基地としてはどう動くのかしら?》

 

「こちらからはランページゴースト、それと航空支援及び小隊の移動という名目でヒポグリフも派遣するつもりだ、それとその大規模作戦を敢えて囮に、他の地区の鉄血が活発にならんとも限らんが故にP基地全部隊はその日一日は警戒態勢を維持しておこう、それでどうだ、ヘリアン上級代行官って、どうした頭を抱えて」

 

《いや、そちらの基地のとんでもない繋がりを改めて認識して軽く頭痛を感じただけだ……分かった、それで話を通しておこう》

 

どうやら先程からエゴールとアンジェリカとのやり取りにヘリアンが介入してこなかったのはしれっとこの二人に通信を繋げられるこの基地の交友関係に頭が処理が追いつかなかったかららしい、がフェアリーリリース作戦を考えればこれはありえなくないだろうとキャロルは思う。

 

ともかく、ヘリアンが通信を切ってからキャロルは更に二人と対策を細かく話し合ってから通信を終え、次にランページゴーストを招集、更にキャロルはもう一つの隠し札を呼び出し、事の詳細を話し……

 

「そっか、鉄血と大きな戦いが……ねぇ、キャロルちゃん」

 

「エルダーブレインに関してはなんとも言えん、だがあの作戦で共闘になったのも向こうとしても空に衛星機動兵器を上げられては困るという事情からだろうしな」

 

「どうであれ、向かってくるならやるしかねぇ」

 

そう、一度は共闘したとは言えそれでも敵同士なのは変わらない、ユノの気持ちはキャロルもノアも理解は出来るが、だからと言って簡単にどうにかできる問題でもないのだ。なのでその話は此処で終われば今度はクフェアがクリスを抱きながら不安そうな声で

 

「ノア、気をつけてね」

 

「あぁ、大丈夫、ぜってぇ帰ってきて二人に『ただいま』って伝える、約束だ」

 

「それに我々も居ます、ご安心を」

 

「そうそう、隊長のことは任せてよクフェアちゃん!」

 

アナとRFBの心強い言葉にクフェアはお願いしますと深々と頭を下げてれば、そこでクリスが何かを感じ取ったのかぐずり始めノアが慌てて彼女の頭を撫でてあやしていると、珍しく固まって行動してきたオートスコアラーの四人が現れてから、どうやら先程までの会話を聞いていたらしく

 

「ま、更にヤバいときはアタシらが出張るわよ」

 

「まぁその時は本気でヤバいときだから、私達も気張らなきゃいけないんだろうけど」

 

「ワタシに掛かればどんな敵でもドカーンです!」

 

「ジャウカーンちゃんでも正規軍と……いやでも、やれちゃうのかしら」

 

そう、今作戦では(ペルシカには極秘回線で伝えてはいるが)オートスコアラーにラーニョチームを万が一の備えに待機させることにした、彼女達は主に作戦区域ギリギリの所でステルス状態で待機、緊急事態が起こった際に介入、ランページゴーストの撤退を支援するという目的である。

 

とは言ったがキャロルは任務の詳細を見てこれは要らない心配だったかもしれないと思ってしまっていた、その内容は

 

「万能者、資料だけだが何だこのデタラメの塊は」

 

「過激派と鉄血の軍団を瞬殺、超上空のノアちゃんを発見し、同時にナデシコのセキュリティも全部破ってきた人だよね……あの時は本当に駄目かと思った」

 

当時を思い出したユノの乾いた笑いが場に響く、ともかくこちらで用意できる手札は全部出した、あとは作戦を無事に終えるだけ、だと言うのにキャロルの心の中では

 

(何事もなく、終われば良いのだがな)

 

妙な予感が収まってくれないのであった。




という事で【試作強化型アサルト】様の作品【危険指定存在徘徊中】にて行われる大規模コラボに参加することになりました!

何が起こるんだろうね(震え声)でもまぁアナさんのイグナイトの初陣には丁度いいんじゃないかな!
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