それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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皆書き出すの早いのですが!!!???

あ、今回も前回に続き『試作強化型アサルト』様の作品『危険指定存在徘徊中』の大規模コラボ作戦の話となっております。

その参加者が物凄いんだけどね!過剰戦力ってレベルじゃねぇぞ!!


大乱闘ドールズフロントライン!

鉄血への大規模攻撃作戦が開幕、早々からグリフィン及び正規軍の混成軍が鉄血重要拠点への攻撃の敢行のために進軍を開始するのだが相手とて無抵抗であるわけもなく、その地点にこれでもかと配備されているジュピターからの砲撃により味方に大きな被害が出始めていた。

 

これでは壊滅する、それは誰が見ても明らかであり、正規軍から支援要請が来るのはそう時間が掛かる話でもなく、そしてそれを可能な者たちは既に行動を開始、ランページゴーストも少し前までは戦場で縦横無尽に飛び回り味方の支援を行っていたが現在はヒポグリフにて目的の陣地の射程ギリギリまで移動中である。

 

《という事だ、既に数カ所の砲台陣地にて攻撃が行われているが手を休める理由もないからな、ランページゴーストには他の陣地の攻撃を頼む》

 

「任せろ、あんなの放置してたら他の奴らもヤバいだろうしな」

 

「既に大きな被害も出ています、現地に到着と同時に一気呵成に破壊をしなければなりませんね」

 

「ていうか、ヒポグリフも既に狙われてないこれ!?」

 

ドォン!と砲撃が炸裂する音が先程からヒポグリフ周りを襲うのだがその全ては新たに改造が加えられて付けられたディストーションフォースシールドによって阻まれており被害は出ていない、射程ギリギリとは何だったのか、そんなことをRFBが思っていると砲火にされされているというのに特に慌てる様子もない81式のいつものアナウンスが流れる

 

「皆様、目的地到着まで残り30秒、ご準備をお願いいたします」

 

「よっしゃ、行くぞオメェら!!」

 

ノアの号令で二人も頷き、アナはノアとは逆方向の扉へ、RFBはハイパーマキシマムムテキドールスーツの最終チェックを行ってから後方ハッチへと待機、残り10秒という所で後方ハッチが開き、同時にノアとアナが扉を開け放ち、全員が頷いたと同時にヒポグリフから飛び出し、ノアはゆっくりといつもの願掛けを詠った

 

「【Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)】」

 

「行くぞぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「参るっ!」

 

飛び降りた3人、だがそのまま地上に落下するわけもなくノアは真っ赤に染め上げたいつもの装備一式を生成、アナもシューティングスターを起動させて、RFBはスーツのパワースラスターを稼働させて飛行を開始、それは宛ら編隊飛行という感じに、だが砲撃を回避するためにそれを自由自在に飛び回り3人にジュピターの狙いは定まらず、そして

 

「持ってけ、全部だ!!!」

 

まず陣地を襲ったのは弾幕とミサイルの嵐、これによりかなりの数のジュピターと随伴していた鉄血勢力が吹き飛び、蜂の巣にされ、地上が混乱に陥りそのまま地上へと高度を上げながら攻撃を継続、続けてRFBが高度を一気に落としてまだ稼働しているジュピターの砲身に向けて

 

「どっこいしゃ!!」

 

全力で叩きつけるようにパンチを放てば砲身の半分あたりで受けたが故に拉げ折れ曲がり、行き場を失ったエネルギーが膨張してジュピターは爆発、その前に離脱していた彼女は重厚な着地音を響かせてから即座に次のジュピターへの攻撃を開始。

 

が地上に降りたとなればいくら高機動でもまだ命中率は高くなる、それを理解しているからなのか一機がRFBに照準を合わせ……た所でそのジュピターの砲身が丁度半分に両断され爆発、あまりに非常識な光景に簡易AIしかないはずの鉄血人形が動きを止め、それを行った存在を探そうと視界を動かそうとするが

 

「遅い!」

 

声が聞こえ振り向けばアメノハバキリを握っているアナの姿を目視、が同時にモニターが縦にズレたと認識できたかは不明だがその人形は縦に斬り捨てられ機能を停止、その様子を見届けることもなく人工血液を払ってから彼女もまだ残っているジュピターと鉄血勢力の殲滅へと動き出す。

 

そこからは書くまでもない蹂躙、その様子はナデシコからも確認、だがキャロルにはそれを喜ぶ余裕はない、と云うのも戦場は思ったよりも混沌と、そして混戦になっており、更に言えば

 

「指揮官、やっぱり奴ら動き出した!」

 

「だろうな!防衛部隊を除く全ての部隊に告げる、鉄血の奴らが動き出した、これらを全て先制して潰す、準備が完了した部隊から順次出撃、徹底的に叩き潰せ!」

 

キャロルが予想した通り、他の地区及びS地区にて鉄血の動きが活発化、それに伴いP基地の戦闘部隊を出撃、その指示も行っていたのだ。だが激戦となっている攻撃作戦のこともあれば流石のキャロルとオモイカネもアバターを使用しても回らない部分が現れ始めてしまう。

 

が、此処で現れた彼女で事態は好転、それは

 

「ユノっち!?ちょ、何で!?」

 

「指揮の手が足りてないんでしょ?これでも指揮官補佐って立ち位置なんだから頼ってよ。あぁ、ルキアはお婆ちゃんとG36にお願いしたから大丈夫」

 

いや、そういう問題じゃないんだけど!?とオモイカネが叫ぶ、キャロルとしてもそのために彼女をそういう立場にした訳ではないのだがと思いながらも実際に猫の手も借りたい状況であったのは確かなので、軽く悩んでから

 

「……いや、済まない助かる、S地区の方の指揮を頼めるか、俺は攻撃作戦の方を担当する」

 

「任せて!ちょっとまぁブランクはあるけど……こちらナデシコ、これからは私が指揮を取ります」

 

「もう、二人のサポートは任せてよ!」

 

これのお陰で幾分の余裕が生まれたキャロルは改めて作戦の戦況を眺める、砲台陣地への攻撃のお陰で現状の被害は収まりつつ在ったが全く出ていないわけでもなく、通常戦闘でも被害が出始めている部分もある。

 

しかしランページゴーストは呼び戻せない、ヒポグリフにも航空支援を行わせているがそれでも足りない、他の基地からの出撃もあるので全くという訳でもないが戦場の、しかも前線の味方となると手が届いていない部分が見え始めてしまう。

 

(……背に腹は代えられない、か)

 

そこでキャロルが切ったカードというのは、ランページゴーストの非常事態のために伏せていた隠し札、そう

 

「私達も出撃、ですか?」

 

《あぁ、戦場の状態から見てお前たちも待機で遊ばせるほどの余裕がないと判断した》

 

「でもマスター?アタシらは下手に出ていったらマズイんじゃ?」

 

待機中のオートスコアラー及びラーニョチームであるのだがトゥーマーンの言葉の取り、隠し札として今回の作戦には参加しているということすら告げていない、なので恐らくは味方識別すら今は出てないだろう。

 

だからこのまま出ていけば味方にすら撃たれてしまう可能性がある、が

 

《問題ない、つい先程グリフィンに通達しナデシコから作戦区域の味方にお前たちの味方識別を追加してもらうことにした、ラーニョも同じく、な》

 

「じゃあ、あの戦場で思いっきり遊べるんですか!?」

 

「遊びって、状況的には本気で行かないと、表立って出る以上は適当な戦果じゃ駄目なんだろうし」

 

大丈夫です、本気で遊びます!とジャウカーンが答えればそういう意味じゃないんだけどなぁとダラーヒムが苦笑を浮かべ若干空気が緩むがオートスコアラーの部隊長的な存在であるスユーフがコホンと態とらしく咳払い、気を引き締めさせる

 

「畏まりました、オートスコアラーはラーニョチームを引き連れてこれより作戦に加わります、具体的な任務は?」

 

《お前たちの任務は戦場にて戦闘中の部隊の支援行動及び負傷者の退避、まぁ話がランページゴーストの代わりの遊撃部隊ということだ、頼んだぞ》

 

キャロルからの指令にオートスコアラーは全員、了解と頷き待機中だったラーニョを起こしてからそれぞれが乗り込み(ジャウカーンだけは両手の問題でボディに乗っかる形)

 

「オートスコアラー、これより作戦行動を開始します!」

 

「先手いっきまーす!すぅ……」

 

先手?号令をかけて移動を開始したラーニョのポッドの中でスユーフが疑問に思いジャウカーンの方をモニターを動かせば高速移動するラーニョのボディで器用に四つん這いになり息を大きく吸っている彼女の姿、何をするのだと思いよりも先に過去のキャロルの言葉を思い出した、それは

 

『何時だったか戦ったモンスター、ティガレックスと言ったか、アレの咆哮を見てジャウカーンが思い付いたのを形にして搭載してみたのだが、使えるのかあれ?いや、まぁ【音】の衝撃に指向性を持たせて……』

 

息を大きく吸っている、音の衝撃に指向性を持たせて、今2つの行動が繋がったスユーフの行動は早かった、即座にナデシコと繋がっているレーダーで周囲を確認、味方が居らず敵しか居ない地点を割り出して

 

「ジャウカーンが乗ってるラーニョ、2時の方向に向いて、早く!!!」

 

【ふえ!?あ、うん!】

 

「(!?)がおぉぉぉおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

ギリギリの所でラーニョが向きを変えたと同時に冗談染みたジャウカーンの咆哮、そして何をどうすればそんな衝撃が生まれるのだという勢いで地面を刳りながら【音】は敵集団へと突き進み、薙ぎ払うのであった。

 

その光景に、思わず引き攣った笑みを浮かべてしまうスユーフが咆哮の主である彼女に指示がない限りはもう撃たないようにと釘を差したのは誰も責められないだろう




おい、銃使えよ(SAKIMORI人形を見つつ)あとオートスコアラーとラーニョチームを投入しましたがぶっちゃけ気にしなくてもいいです、と言うか参加の際に出撃部隊に書き忘れてたの今思い出したんですよね(大ガバ

因みにジャウカーンちゃんが最後に放ったあれはイメージ的には小さいアカムトルムがソニックブーム撃った感じです、物凄く喉が痛くなるらしい

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