それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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(コラボ元の感想で)打つ手が無いと言ったな、すまんありゃ嘘だった。


大乱闘ドールズフロントライン! Session7

ランページゴーストは未だ混沌と化している敵重要基地前線にて殿として戦い続けていた。やはりと言うべきか、自分たちが狙われているのは確かなようで一度に向かってくる数も、そしてサソリによく似た八輪脚式の兵器も襲いかかってくるがそれらを退けながら彼女たちは戦場にて孤立ないし負傷し動けないでいる味方を救出していた、が

 

「流石に、もう居ないっぽい?」

 

「かもな……間に合わなかったってのも居るだろうが」

 

「そればかりは致し方がないかと、それよりもこれからどうします」

 

こんな落ち着いて会話をしているが、勿論ながらその間も敵の襲撃は収まっていない、と言うよりも更におかわりとして、ほんの少し前くらいに撃退したと思っていたパワードスーツの軍団【祈祷者の軍団】も再出撃して襲いかかってきているので全くもって暇がない。

 

それらをノアはシュトイヤークリンゲによる近接戦闘かバルカン砲にて薙ぎ払い、アナも流石にアメノハバキリ一辺倒ではなく左腕のガトリングや二丁拳銃である『アジダート&フォルツァンド』及び実は量産されていた小型高周波投げナイフなどを使い、RFBもパワードスーツの性能を活かし渡り合っている。

 

「どうするったってな、このまま戦い続けてもジリ貧でお陀仏だ、どっかで味方と合流できりゃいいんだが」

 

「え……なにあれ、蝶の羽?まさか、月光蝶が?」

 

唐突にRFBが声を漏らし、彼女が見ている方角を見れば確かに蝶の羽のような形で何かが散布しつつ上昇しているのが見えた、そこでノアがバイザー越しに解析してみればあれはナノマシンだという事と、それは酸化を急速に進めるということ。

 

そこまで考えてこれを行える奴はと思考を巡らすまでもなく答えに行き着いた、あそこには

 

「リバイバーが居る!向こうに行くぞ、何とか合流できりゃ少しはマシになるかもしれねぇ!」

 

「それに……どうやらギルヴァさん達も居るかも知れません、幻影が反応してます」

 

「あと向こうでも何か起きてる、って凍ってる!?」

 

一気に色々起こりすぎだろと思いながらもランページゴーストの面々には少しばかり余裕が生まれたのか表情に笑みが現れる、ギルヴァたちの方であればあの二人が早々に遅れをとるとは思えず、凍ってると言われた方角もアナ曰く幻影が反応を示しているらしくならばS10前線基地の関係者だろうと判断、少なくとも敵ではないと言うことが分かる。

 

少しは状況が好転してくれているのか、などとフラグ満載の事を考えたのが行けなかったのだろう、また悪化した。何とかリバイバーたちと合流しようと敵を倒しながら動き出していたランページゴースト、だがノアがふと嫌な予感を感じ取り上空に目を向ければ

 

「んだよ、あれ」

 

「まさか、鉄血は航空ユニットを!?」

 

「冗談でしょ!?今空からなんてやられたらそれこそ壊滅だ!!」

 

空には見たこともない航空兵器が現れ、正確な数は分からないがそれでもランページゴースト三人で迎撃に上がっても禄に意味はないだろうというのがよく分かるくらいには多く見える。

 

ならばリーダーユニットをと思うが速攻して落とせなかった時のリスクが高すぎる、だが長々と戦えばそれだけ戦場の味方に、いや、あれは間違いなく全域に広がり後方の拠点なども攻撃しに行くだろう、そうなればヒポグリフも危うくなる。

 

どうする、どうする!とノアが頭を回転させる、エアハルテンの予備はまだ幸いかなりあり、これ自体も改良されたお陰でかなり長時間及び派手な使い方に耐えてくれる代物になっている、だが今の自分で生成できる物ではあの数は、そう考えた時に彼女はあるものを思い出した

 

(そういや、アタシって『方舟計画』ってことで生み出されて、カバーストーリーだったとは言え宇宙船にもなれるのは確かなんだよな?)

 

ともすれば、圧倒的大火力と機動性、そこに近接もという欲張りセットが出来るのではと、だが流石に自身の身体を組み替えるのは出来ない、が逆を言えば追加装備のような感じであれば可能であると、例えばそう

 

(S10前線基地でそんなの作ってたよな、あの大型航空ユニット、あれと同じようなのを作れれば……)

 

「隊長?」

 

(無からじゃエアハルテンが流石に消費が重すぎる、だけどそれってことは無からじゃなけりゃまだやりようがあるよな?)

 

急に黙りになったノアにアナが心配そうに声をかけるが彼女は今、思考の海に潜っているので返事は返って来ずにノアは周りを見渡す行動を起こす。

 

一体何をしているのだろうかと、寧ろそんな事しながらも敵を撃退できるのは中々凄いですねとか思っていると彼女が急に

 

「やれる!」

 

「え、何が!?」

 

「シンデレラ、マキシマム、二人はリバイバー達の所に迎え!」

 

急な指示に一体どうしたのかとアナが聴けば、彼女はこれまた物凄く悪いことを思いつきましたという表情をしてから、両手を広げて、宣言した

 

「アタシが空を抑える」

 

「ど、どうやって!?」

 

「ここらにある敵と兵器の残骸を使えるだけ使ってアタシ自身の能力で航空ユニットを作り出し、奴らに攻撃を加える!安心しろ、身体は組み替えねぇ、余裕ないしな」

 

「……そうか、物さえあれば作り変えによってエアハルテンの消耗は抑えられる、いえ、下手すると無消費になる?」

 

そう、本来であれば残骸があろうと消費が発生するのだが幸いにしてここは大規模戦場、そして現在進行系で敵味方の兵器などの残骸が広がっている、その事を言えばノアは力強く頷き自身の体に簡易的な装甲を作り出してから両腕から無数のチューブを周りに伸ばし残骸に接続、分解を行ってから一つ一つ、形を作り出していく。

 

更に幸運なことを言うならば、個々にある残骸がどれも戦闘兵器だったということだろう、しかも鉄血の強化ユニットだったり正規軍の兵器だったりと性能も折り紙付き、故に作り出すその航空ユニットの性能に制限がなくなり、こうして出来上がったそれを駆りノアは上空へ、アナとRFBはそれを見送ること無くリバイバー達の元へと駆け出し、そして

 

「マキシマム、合わせなさい!!」

 

「ライダァァァァァァァパァァァァァァァンチ!!!」

 

雄叫びとともに繰り出された全力全開の拳が巨大なロボの盾を持った腕ごと揺らし若干だが怯ませ、続け様に紫の一閃が巨体を袈裟懸けを描き走るがダメージこそ与えるが両断には失敗、思わずこれには内心で舌打ちをしつつギルヴァたちの方に下がり

 

「流石に、イグナイト無しの幻影では仕留め切れませんか……マキシマム、リバイバーを!」

 

「了解!」

 

「……ノアはどうした?」

 

突如現れた二人に驚く様子もなくギルヴァがアナに聴けば、彼女は苦笑を浮かべてから空を指差す、それにつられて見上げれば、そこに居たのは巨大とも言える機影、見るからに肩に位置する場所には強大な如何にもな武装コンテナが装備されであり既に射出口と思われる箇所が全て開かれ実弾光学ミサイル何でもござれの弾幕が、いや、そこからだけではない両腕からと思われる場所には長い砲身のようなそれがこちらかもカバーが開き無数とも言えるミサイルが、勿論ながら砲身であるので砲口からはケルベロスのようなビームが薙ぎ払うように射出される。

 

あれこそが彼女がその場で考え付き、行った今この場での切り札、自身が方舟計画で生み出されたからこそ出来る荒業、故に相手にはこれのデータはない、それを知っているからノアは犬歯を剥き出しに笑いながら空の軍団に向けて両腕のウェポンアームの先端を力一杯振り抜けば下手をすれば対艦とも言えるビームソードが瞬時に現れて、小隊ごとに分かれ作戦を遂行しようとしたそれらを蒸発させ

 

「よぉ、わりぃがこれが初乗りなんだ、一飛び付き合えよ!」

 

RFBはその姿を見た時、こう呟き、そしてそれがノアが纏っている装備の全てを物語っているだろう、だってその姿は

 

「【M.E.TE.O.R.】と【デンドロビウム】の悪魔合体とか馬鹿すぎて笑う」

 

勿論ながら、ノアはその兵器が出てくる作品はキチンと見ていた、話が好きというよりもロボが好きらしい。




はい(はいじゃないがな)今日の朝思い出したんですよな、そもそも彼女って宇宙船にもなれるやんって、そして都合よく残骸なら沢山あるやんって、因みに割合的にはゴチャまぜ過ぎてわからないけどサソリとか多いんじゃない?あとリバイバーの連れてきた小隊とか。

ここでまランページゴーストというかノアちゃんが影薄かったしちょっとくらい、好き勝手暴れても、バレへんやろ!(清々しい笑顔)さぁさぁ、皆自由にリアクションをとってください?多分、ここでしか出番が無い突貫兵器だからね!!!(土下座準備)(修正大変そう(他人事))

ミーティアデンドロビウム(仮)
周りに十分以上の残骸があって初めて作れた超兵器、見た目はRFBちゃんが最後のセリフ通りでありその2つを上手い具合に魔合体させた感じになっている、。当然ながらノアでしか使えない、因みに残骸を利用してるのでエアハルテンの消耗は打ち切ったあとのリロードだけなので意外とリーズナブル

故にこの2つを合わせた武装と性能になっているので割と色々巫山戯るなと言う案件になっている、多分この作戦でしか出場はない、寧ろあってたまるか(本音)

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