それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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問答無用で内部突撃も考えたけど、とりあえず迎撃兵器をぶっ壊すのが先だなって


平行世界SOS! Session3

どうやら平行世界とやらに来て、自分でも気付かないくらいには燥いでしまっていたらしいと彼女らしからぬ後悔をしつつ、キャロルはアナと共に飛翔していた。

 

事の始まりは、蹂躙し味方に合わせて進軍し始めた頃、どうやら別の世界からの援軍による電子支援も行われヴィーラを掌握、流れは完璧にこちらに来ていたと彼女は思っていた……その異変が起きるまでは

 

「何が起きた!」

 

「分かりませんが、こちらの制御を振り切って暴走してるのは確かです!」

 

ついさっきまではテロリスト相手にもその自慢の兵装で攻撃していた武装列車が突如として発進、しかもかなりの速度であまつさえ、レールの上をドリフトするというぶっ飛び具合を見せて暴走を開始、アナの言葉通り電子支援も現在は聞かない状況らしく、それを聞いたキャロルは

 

「チッ、暴れすぎたか」

 

「まさか、テロリストが自棄になったと」

 

「無い可能性ではない、こちらの戦力は圧倒的だからな、ともすれば死なば諸共で行動を起こしても何ら不思議ではあるまい」

 

その可能性に思い至らずに、圧倒的力による蹂躙をしてしまった俺の落ち度だと続けてから、即座に作戦を考え始める。因みに彼女たちが知るかは不明だが真相はテロリストが自棄を起こしたとかではなく、奇跡的なほどに様々な要因が重なり起きた本当の暴走である。

 

傍受し続けている正規軍及びグリフィンの通信から、ヴィーラが突き進んでいる先には街に向けて進行をしている先頭車両『カライナ』があり、このままでは衝突、想像を絶する被害が生まれてしまうことは考えるまでもない。

 

だが、あの暴走特急を止めるとなると一筋縄では行かないというのも事実、だからと言って諦めるつもりは毛頭ない話なのだが

 

「指揮官、あちらを!」

 

「……別の機関車、乗り込むつもりか?」

 

内部かならば緊急停止などが可能だろう、問題としては武装列車からの迎撃でその機関車が破壊されてしまう展開、だが逆を言えばそれさえどうにか出来れば……見えてきた一筋の光明にキャロルはまだ運は尽きてなかったようだなと笑みを浮かべてから

 

「アナ、イグナイトを使っても構わん、武装列車に接敵し奴らの目を俺たちに向けさせる!」

 

「つまりは先程とやることは変わらないということですね……了解、参ります!」

 

グンッとアナのシューティングスターが吠え、そしてダウルダヴラも重力制御を速度重視に切替えて、両者は更にギアを上げ、ドッグファイトを行う戦闘機さながらの軌道を描きながら二人は武装列車に接敵せんと迫る。

 

が、向こうとて黙って接敵させるほど甘い存在ではなく、迎撃せんと副砲、及びレーザー砲の弾幕による対空射撃を開始、そのあまりの弾幕に自分たちは問題ないが機関車に流れ弾が行く可能性を懸念したアナは。

 

「敵も死物狂いと言うわけですか……指揮官、機関車の防衛を頼めますか!」

 

「一人で攻めきれるか?」

 

とは聞いてみたがキャロルは出来ないとは微塵も思ってなかったりする、確かに人形一人で武装列車を相手にとは普通は考えられないが目の前に自信満々でありながらも油断を全く感じさせない彼女ならば囮になりつつ無力化くらいは造作も無いことだろうと信じているからだ。

 

対してアナは彼女からのその問いに頷いてから、左腕の義手をここ最近使ってなかったガトリングガンに変形させ、もう片方の手をイグナイトモジュールに掛けて

 

「時間内に終わらせてみせましょう……イグナイト、抜剣!!」

 

宣言と同時に彼女を漆黒に包まれ、姿をダインスレイフ状態へと変化させシューティングスターを更に吠えさせて先程までとは比べ物にならないほどの速度で武装列車へと飛んでいく。

 

急激に動きと速度が変わったからだろうか、向こうの弾幕は彼女の動きについて来られずに命中する感じが全く無く、ならばと追走してくる機関車に向けて攻撃を開始するも、並走する形で飛んでいるキャロルが即座に電磁シールド、フォースフィールド、ディストーションフィールドの三種を前方に展開すれば全てがそれに阻まれ、機関車には何一つとして通らない。

 

「(副砲とレーザー砲程度ならば問題なし、か)機関車の運転手、攻撃は俺が全て引き受ける、気にせずに速度を上げてくれ」

 

最も、この攻撃も長々とは来ないだろうがなと言葉にせずに前方を見れば、彼女曰く魔力という物でも纏わせた弾丸を放っているのだろうか、通常のそれとは違う赤色の弾が武装列車の武装へと叩き込まれる光景。

 

彼女の左腕のガトリングガンは確かに装甲列車が相手だろうと貫通ないし損傷を与えることが出来る代物ではあるが、それを加味してもすんなりと破壊できるというものではない、だが今の彼女ならばトリガーを引いた時よりも確かに劣るが魔力をある程度は扱え、それを利用した射撃は瞬く間に武装の一つを爆散、これには撃ち込んだ本人が想定以上の成果に思わず

 

「(気を付けないと、死者を出しそうな勢いですねこれ……)っと、さて焦らず、急いで、正確に片付けていきます」

 

隙間が有るのかという対空砲火にも焦らずに回避をしつつ、とにかく手当たり次第に武装への攻撃を敢行、今度は一つ一つなどという丁寧にではなく掃射という形で纏めて攻撃を加えていくが、今度は一撃爆散とは行かずに一部はダメージを受けて尚も攻撃を継続してくる。

 

それに驚きはせずにアナも回避、内心ではやはり一点集中ではないと確実とは行かないかと武装列車の装甲を甘く見ていた自分に苦言を漏らしつつ、ならばと更に苛烈に攻撃を加える彼女、テロリスト側からすれば当たらないのに当ててきて、的確にダメージを稼いでくる存在と、もはや巫山戯るなとしか言いようがない状態である。

 

「兵装、40%大破、このままでは!!」

 

「ってもこっちからの制御が効かないんだぞ、どうしろってんだよ」

 

「どうって……手持ち火器とかで迎撃してみるか?」

 

「あのサムライガールinゼロファイターに当たると思ってるのか?」

 

テロリストの一人がそう呟いたと同時に大きな爆発音、見れば先程まで副砲があったと思われる箇所に大きな穴が空いており、そこから見えるのは40%が破損したとは言えそれでも濃いと言える対空砲火をまるで弾が見えているとばかりに避けている件のサムライガールことアナの姿。

 

「……だったらあれだ、後ろの機関車はどうだ」

 

「魔法少女の壁が突破できるならな」

 

今度は彼らの後方で爆発音が響き、見てみれば後方車両の扉があったと思われる箇所が吹き飛び、件の魔法少女ことキャロルの無表情の視線が襲う。

 

切り札は暴走、敵は強大、テロリスト達は思う、駄目かもしれないと




正味、二人に列車をぶっ壊す以外での止める方法がないのでとりあえず援護に入るのであった、なので任せたよ!!

あ、アナさんがしれっと魔力を扱ってますけどこれイグナイトモジュール起動時じゃないと出来ないですし、トリガー引いた状態よりも弱いです。
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