それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
キャロルとアナが平行世界にてテロリスト達を蹂躙していた頃、彼女たちが消えたP基地では……
「へ?キャロルちゃんが居ない?」
「そうなのよ、シミュレーションルームに向かったとは聞いたのだけど、そこには居なくて」
本日は業務がある日には違いないのだがかなり暇だということでユノ達が子供も交えて雑談を交わしているところにFive-sevenが来て、冒頭の台詞になる。
どうやら、シミュレーションルーム以外にも探し回ったようなのだが何処にもおらず、最後の希望として彼女たちのところに来るも姿が見えないで若干不安らしい彼女にノアが
「なら通信でもすりゃいいだろ」
「……繋がらないのよ」
「繋がらない?ちょっと待ってね……あれ、本当だ」
ユノが試しに繋がようとするがコール音すら無く無反応、流石にこうなればユノも以上だと思わざるを得ないので今度はオモイカネに通信を繋げてナデシコから確認できないかと聞いてみれば
《あ、あれ、指揮官の反応が感知できない!?》
「それってこの基地に居ないってこと?」
《それどころか、S地区にも反応が無い……嘘だろおい、アナの反応もだ!》
おいおいマジかよとノアも危機感を覚え始め、Five-sevenの表情も作戦中のそれに変わり、このまま基地全体に緊急警報でも流れるのではないかという空気になり、それを察したルキアとクリスもぐずり始め、クフェアとクリミナがあやし始めた時、ユノがポツリと
「この流れ、確かノアちゃんが平行世界に行った時にもあったよね?」
「言われると確かにそうじゃな、まさか、あやつらもと言うことか?」
「は?平行世界にはあの路地裏からじゃねぇと行けねぇだろうが」
確かにそれも手段なんだけどねとノアの言葉に頷きつつも、ユノは自分が一番初めにその世界に行った時のことを話す。当時はまだD08とも繋がりはないし、それはつまりあの路地裏の事も知らない、ではどうやって向かったのか。
当時を思い出したかのように微笑みながら、彼女は伝える
「実は私、自室でお昼寝をしてたら夢で飛んだのです」
「……は?」
「おお、確かそんな話もしておったな、小休憩だと言うのにガッツリ昼寝をしておって笑ったものじゃ」
さて、此処で一つ言わなくてはいけないことがある。ユノ自身はあの日のことを夢で精神だけがあの世界に向かったこと、という認識をしているしナガン達もそう思っているのだが。
実はあの瞬間、彼女自身本当にあの世界に飛んでいたのだ、理屈は不明であり、あれから誰かが飛んだということもないので夢オチという話にはなっているが……
「まぁ、多分大丈夫だよ、きっと今頃あっちの喫茶店でのんびりとコーヒーでも飲みながらマスターさんとお話してるんじゃないかな」
「聞けば聞くほど、不思議な話ですけど私達も今度行くんですよね」
面白いところだしマスターさんも良い人だから楽しみにしててね~とユノが呑気な笑顔を浮かべればFive-sevenもまぁだったら良いけどねと彼女たちの雑談へと参加することにする。
ただ『一匹』だけ、ずんぐりむっくりな猫がまるで今の会話を聞いて、理解していたかのようにニャァとため息を吐くように鳴いてから何処かへ歩を進めていくのであった。
そんな喫茶店でのんびりとしてるんだろうなと言われている、キャロルとアナは
「こうもアクシデントが起こるといっそ笑いたくなるものだな」
武装列車『ヴィーラ』車内にてキャロルが疲れたように呟く、機関車『777号』に乗っていた別世界からの援軍である三人組『シゴ』『フィアーチェ』『ナイン』がヴィーラに乗り込んだというのに戦闘音も聞こえず、止まる様子も見られないことに疑問に思ったキャロルが後を追ってみれば、テロリストは何故かあっさりと降伏しており、ならば何故さっさと止めないと聞けば、その内容に彼女は頭痛を感じた。
どうやらこのヴィーラの暴走はテロリストが自棄になって起こしたものではなく、テロリストの一人がやらかした結果、『裏モード』というシステムが起動、こちらからの操作は完全に受け付けない状態になり今に至るということらしい。
「手段はあるんだな?」
「はい、私達を中継器にして04がヴィーラに直接アクセス出来るようにします」
「クラッキングと言うことか……分かった、ヴィーラは俺たちが何とか時間を稼ごう」
時間を稼ぐとはどういうことなのだろうか、そんな視線を気にすることもなくキャロルは武装列車から飛び出し、空中から先頭車両の方を見た時、通信を聞いてたので居るのは知っていたが『万能者』の姿に思わず嫌な表情になりかけるのを堪えつつ
「こちらキャロル、シンデレラ聴こえるか」
《聴こえてます、どうかなさいましたか?》
「少々トラブルがあってな、列車を止めるのに時間がかかるらしい、イグナイトの時間はまだ残ってるか?」
《13分ほど残っていますが……?》
どうやら3分でヴィーラの武装を全て黙らしたらしい彼女の動きに本当に優秀だなと感心しつつ、それだけ時間が残っているのならばと
「先頭車両に向かい、万能者と共に押し押し止めろ、ダインスレイフ状態で正面からシューティングスターを使えば時間は稼げるはずだ」
《それはまた、いや、まぁ、了解、今すぐ向かいます。ところで指揮官は?》
「俺は俺で抑えにかかる、ともかく直ぐに掛かれ」
こうしてアナはダインスレイフ状態で先頭車両まで向かい、シューティングスターのブーストをフルスロットルにして先頭車両正面から万能者とともに抑えにかかり、キャロルはそれを確認してからダウルダヴラのバイザーから車両全体をスキャンを開始。
少ししてから一つ息を吸って、スッと両腕を大きく広げればヴィーラの周囲に空間の揺らぎが発生、そこから過去にMSFとの合同任務の際に討伐したティガレックス亜種すら抑え込んだ幾重にも束ね、切れ味はなくなるが耐久が大幅に上昇したワイヤーが射出、車両全体を拘束したのだが
「グッ!?やはり質量が違えばこうも変わるか!」
空間越しとは言え、射出されているワイヤーは自身のダウルダヴラからであり、ともすれば力負けも十二分にありえないことではない、今の彼女がまさにその状況であり少しでも気を抜けば拘束があっさりと解かれるのは間違いないだろう。
それを何とかなっているのは先頭車両のアナと万能者が抑えているのもある、あとは彼女たちの作戦が上手くいくまでひたすら耐えるだけの耐久戦、まぁ結果だけを言ってしまえば
「……俺達は、平行世界に来てまで何やってるんだろうな」
「ですが平和は守れました、でもそうですねコーヒーでも飲んで一息は付きたいものです」
作戦は成功、ヴィーラは完全に停止しそれぞれダウルダヴラとダインスレイフ状態を解除した二人はその先頭車両で黄昏れるのであった
前半部分はまぁ平行世界関係ないんですけどね!!
しかし、なんか終わった感じな最後にしちゃったけど大丈夫なんかねこれ……いやまぁ、あそこまで言ったら終わると思うんですけどね、はい。
なぁに問題があったら明日の私が書き直すだけさぁ!
因みにアナさんが先頭車両を抑えてる光景は逆シャアのアクシズを止めようとするνガンダム的な感じだと思う