それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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次は何処で何しようか?


自由を冠した小隊 Session3

場面そのままカフェのテーブル、マフィンは全員食べきり余韻を楽しみながら今度はこの後の予定を話し合っていた

 

「本当だったら皆に何処行きたいかを聞くのがいいんだけど」

 

「ムダに広いからのう、ここは」

 

と言うより二人がどうしようかと頭を悩ませていた、あまりあっちこっちと案内するのもそれはそれで退屈になりかねずかと言ってじゃあ何処行こうかと聞いてもそもそも何があるかが分からなければどうしようもない

 

そんな悩める指揮官と副官にF45が質問を飛ばす

 

「他に何があるんですか?」

 

「色々……としか言いようがないのう、時間になればBARも開くがそれはまだじゃし」

 

「BARもあるの?」

 

「スプリングフィールドが趣味でやっとるのがな、と言っても夜からじゃ」

 

「It is surprising that she is multicultural」

 

昼間はカフェ、夜になればBARのマスターと姿を変えるスプリングフィールドにF416はいよいよツッコミを放棄しだす

 

趣味という話が出てきて、そこで疑問に思ったのかF11がコーヒーを飲んでから

 

「ここの戦術人形って皆が何かしらの趣味を持ってる?」

 

「そう、かな?皆ってわけじゃないけど大体はなにかやってるね、あっ、そうだ」

 

閃いた指揮官、司令部のことも、皆の趣味のことも一片に解決できる最良の手があったじゃないかと。と言うより何故最初で閃かなかったのかと思ったがその時はまぁカフェを優先したかったという感情があったので仕方なかったことだと割り切る

 

「なにか思い付いたのか、指揮官?」

 

「うん、掲示板の記事読んでもらえば大体はこの司令部のことが分かるかなって」

 

「掲示板の記事、それも誰かが書いてるの?」

 

「うむ、FMG-9が書いておる、なるほどそれならば一々移動を挟まなくとも説明が容易いな」

 

でしょでしょ?と我ながら良い考えだとドヤ顔になる指揮官、だが副官は同時にこんな事も考えていた、指揮官の奴、記事の内容を忘れおったなと

 

今月の記事はまだ更新されておらず、詰まる所あの記事のままなのである。まぁ本人が忘れていることなので触れはしないがどうなるかは火を見るよりも明らかである、がこの副官は口にはしない

 

指揮官がF小隊に確認を取れば、記事というものがどんな物なのかと気になるらしく満場一致、じゃあ次は掲示板だねと全員が飲み物を飲みきってからスプリングフィールドに一言伝え掲示板の場所へと歩を進める

 

無論、道中でも司令部の戦術人形達がちょくちょく声を掛けて自己紹介をしたり雑談をしたりしつつ、目的地に近付いた時、M1895が口を開いた

 

「指揮官、確認じゃが掲示板の記事を読ませて構わんのじゃな?」

 

「いきなりどうしたのさ、機密が書いてあるわけじゃないし全然OKだよ?」

 

「そうか、まぁお主が良いというのならそれで良い」

 

クツクツと笑うM1895の怪訝な目をする指揮官、F45とF9もそれを不思議そうに見つめつつF45が指揮官に小声で

 

「指揮官さん、何か不味いことでも書いてあるのかな?」

 

「そんな事はないはずだけど、まぁいいや、これがこの司令部のことについて大体が分かる広報記事だよ!」

 

紹介をすれば、F小隊は各々自由に読み始める、この掲示板は新たなに加わった戦術人形向けにも作っているのでマップも事細かに書かれており、やっぱり最初は此処に来るべきだったと反省する指揮官

 

そして反省した時に、そういや今月ってまだ更新されてないんだなぁと記事の内容から気付いて、固まる

 

(あれ、更新されてないってことは……)

 

思い出そう、あの事件を、あの事件を酒で酔って口が滑ったとか言ってネタを提供した犯人を、そしてそれが引き起こした公開処刑(ひげき)

 

あまりにも衝撃的な事件でその記憶そのものを封印していたはずなのだが全てが解かれ、やばっと思ったが時すでに遅し、F小隊の視線はその記事に向けられ指揮官の顔があの時のように真っ赤になる

 

「言ったじゃろ、本当に読ませて構わんのじゃな?と」

 

「具体的に言ってよぉぉぉぉぉぉ!!!???」

 

「There is nothing to be embarrassed, it is a mistake to listen often」

 

「まぁ、うん、そうだね、よく聞く話ではあるよ」

 

叫びとともに崩れ落ちる指揮官、ポンっと肩を叩きF416がそのようなことを言うが指揮官には理解できない、出来ないが慰められたのは分かった

 

F11も何と声を掛けていいか分からず、とりあえずそんな形でフォローをしてみる。F9も同様にどう声を掛けたものかと悩んでいるとF45が慌てた感じに指揮官に近づいて

 

「だ、大丈夫だよ指揮官さん。私だってその、偶に9の事を寝ぼけてお母さんって……無いかも、いやあったかな?」

 

「45姉、それフォローと言うより多分追い打ちとかトドメとかだと思うよ」

 

F9の言葉にF45が見れば口から魂が抜けそうな顔の指揮官の姿、そこで遂に堪えきれずに笑い出すM1895、割りと容赦というものを知らない

 

「あああああ!?ち、違うんです、だからえっと、その、気にしなくても大丈夫というか私達は気にしてないですと言うか!?」

 

「はは、大丈夫、大丈夫だよF45……うん、大丈夫」

 

流石に二度目、立ち直りは早かったが目は若干死んでいた。だが指揮官という尊い犠牲のお蔭でこの司令部の空気というものに慣れ始めるF小隊、だがそこでまた混沌とした者がフラフラと現れる

 

「ああ、此処に居たんだ」

 

「む、Vectorか、どうした?」

 

どうしたと聞かれたVectorだったが直ぐには答えずにF小隊の面々を見つめ、なるほどねと数度頷く

 

「そうか、鐘の音は君たちか。ふふ、ようこそ平和で自由な司令部へ……ああ、ここの夕食を期待してくれていいよ」

 

「鐘の音?えっと、誰か鐘なんて持ってたっけ?」

 

「いや持ってないと思うけど……それより夕食だってどんなのが出てくるのかな9!」

 

「What do you want to tell us, clearly」

 

突然良く分からない言い回しをしだしたVectorに警戒の色を強めるF416、F11も何も言わないがそっとF45の前に立つ

 

だがその警戒は彼女の次の言葉で霧散した、警戒されようと態度を変えなかったVectorがふと何かを思い付いた顔になり

 

「……今日の夕食にYou shock。ふふっ」

 

空気が固まったのを全員が感じ取った瞬間であった。一方Vectorはそれだけを言うとまたフラフラと何処かへ消えていった

 

「まぁ、うん、Vectorはオフの時は何時もあんな感じだよ」

 

「In this headquarters, I was worried that I felt lost」

 

「平和って事だね、多分」

 

「あやつ、本当に何考えてるかわしにも分からんのじゃ」

 

全員が気を取り直すまで少々の時間が掛かったがその後も司令部案内と雑談を楽しみ、時刻は夕食刻を示し始めていた




Q Vector姉貴の25歳児除霊したのでは?

A 除霊しても直ぐに取り憑かれたのでオフの時のVectorはこのキャラで押し通すことにしました

そして指揮官のこのネタは暫く使う、多分使う、だって美味しいんだもの

多分、F小隊幸せ世界線はあと次回か次々回位かな。お酒ネタは明日だと思う(未定
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