それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
白い砂浜、どこまでも広がる青い海、空は雲一つもない快晴であり、煌めく太陽が燦々と降り注ぐもカラッとしたその暑さは寧ろ心地が良さすら感じる季節。
見れば砂浜にはヤシの木や海の家が並び、他を見渡してみれば森と大きめのコテージ、更には近くに温泉でもあるのだろうか、それらしい湯気すら見えると、なんだか様々なものがごちゃまぜになっているここは何処なのかというと
「アーちゃん、こんなに立派な島を持ってたんだね」
「海を再生した功績の一つって言われてね、んで折角だしユノっち達が遊びに来れる島にしちゃおうって開発を進めて、やっと完成したんだ!」
「お主にしては中々に時間がようじゃが、これを見れば納得もするというものか」
いやぁ、本当に苦労したよとアーキテクトが言うようにこの島の開発には中々に苦労したらしい、が内訳で言えば本来無い物をこの島に用意するのとデザイン、区分の計画と言う工程に時間がかかっただけであり、それがなければ貰った翌年にはユノ達を招待することは可能だったりする。
要は、彼女の凝り性が良くも悪くも炸裂した結果ではある。ということでリディアンも夏休みに入ったということもありユノ達を始めとする面々がアーキテクトかユノに招待されてこの島へ二泊三日でやってきたのである
因みにメンバーはというとユノ一家にノア一家に祖母であるナガンとペルシカは当然として、一家が揃ってるとなればオモイカネやウロボロス、流石に基地のことがあるのでこちらは日帰りだがキャロルと(公正なるジャンケンで決めた)副官のFive-seven、万が一に備えてとここまで働きっぱなしということでこちらは二泊三日付きっ切りで一緒となるランページゴーストのアナ、RFB、エゴールとアーキテクト自身が誘ったゲーガーとペルシカが出るなら付添が必要だということで惚気話が多くなったヘリアンに仕事を押し付けて着いてきたカリーナ。
とここまではウンウンとアーキテクトも納得できるメンバー、今回のことをAR小隊に話したらM16が男がエゴールだけじゃ退屈だろうという誰が来ても建前なのは分かる理由で連れてこられたジェイクも居るがまぁそれはいいだろうと頷く、ここまではいい、アーキテクトはそう思いながら視線を動かせば、砂浜に刺してある日避けの大きめのパラソルの下、シートの上で座っている小さな少女とその付添と思われる女性が居た、すでに水着姿なのを見るに楽しむ気満々らしい。
「ところでさ、なんでエルダーブレインがここに居るんかなって」
「愚問、招待されたから……エージェント、これ飲みたい」
「畏まりました、どうぞエリザ様、それと何を当たり前のことを、我々が招待もなしに来るほど無礼だとでも?それに、誰からなどは貴女も知っているはずではアーキテクト」
「美味、まだ何かあるか?」
「いや、特にはもう無いっすけど、てかしれっとヤシの実を素手で穴開けてるの笑うんだけど」
方や無表情と方や真顔でそう返されれば確かにそうなんだけどさと答えるしかない、それに真顔で答えた13年経った今でも他の自由を謳歌しているハイエンドモデルと違いエルダーブレインの側にメイドという形で収まっている『エージェント』の言葉通り、二人を誰が誘ったかは彼女も知っている。
知っているが、誘われたからとこの二人が招待に乗るとは思ってもなかったというのが本音であり、同時に
「ユノっちって、本当に凄いよねぇ」
「彼女の一声でここまで集まる、確かに凄いわよね彼女って」
いや、貴女もその一人なんだけど?と気付けば隣で海水浴スタイルな軽装で海を眺めている国家保安局の『アンジェリカ』に視線を向けてしまうアーキテクト、そう、こちらはペルシカから今度自分たちはユノに誘われてリゾートに出かけるということを聞くやいなや、単身日帰りだからと着いてきたのである。
「うーん、なんとも大人数な事になってしまった」
「まぁ、よろしいのではありませんか?多いほうがユノ達も楽しめますし」
その件のユノはと言うと、水着に着替え、ルキア達を始めとする海で遊びたい組に混じって先ずは準備運動から始めていた。混じってとは書いたがそこは大人で母親で先生でもある彼女はしっかりと先導しているので子供たちの見守りもきちんと考えているだろう。
因みにだが、この海岸には今回は人が来るということも分かってるのでP基地からライフセーバーとして『SPP-01』と『ADS』がダミー含めて監視に就いているので万が一も安心である、とまぁそんな余談はさておき、こうして集まったことは何も悪いとは思ってない、アーキテクトが驚いたのは先程も書いたが色々と凄い人物が一堂に会しているということなのだから。
だが集まった彼女たちからすれば、昔では考えられない汚染もなにもない綺麗なな自然の中でのバカンスと言うのは一種の憧れのようなものがあったので、実を言うとユノとアーキテクトかrなお招待は感謝すらしたいという部分が強かったりする、今こうして普段引きこもっているのにバカンスという言葉に釣られて来たは良いものの、暑さという概念にパラソルの下で溶けかけているペルシカもその一人である。
「……陽の光が、暑さが、体を虐める」
「普段から外に出ないからですよもう。そこまでしてユノちゃん達とバカンスに行きたかったのですか?」
「それもあるけど、こうして自分達の研究の成果を直に見てみたかったというのもあるのよ、それにカリーナだって分かると思うけど、綺麗な海って何度も見てみたくなるじゃない」
「確かに、そうですわね、ホログラムじゃない海っていうのは何時見ても美しく、それだけで安らぎますわね」
もしこのことを過去の自分達に言っても絶対に信じないだろうという光景、なんの心配もなく伸び伸びと砂浜で、海で子供たちが遊んでいるという光景に二人、いや、あの頃を知っている者たち全員が自然と笑みを浮かべてしまうものである。
例えそれがかつては人類に反旗を翻し滅ぼさんとしていた鉄血、正規軍で明日を分からぬ戦いを繰り返していたエゴール、国家保安局のアンジェリカも、今こうして居るのが夢ではないかと思うくらいに、だが
「夢じゃないのよね、これ」
「あぁ、現実だ。彼女たちが意地で手繰り寄せた、確かなモノだ」
とここまで大人組のちょっと真面目な話を書いたが、その一方で一人の青年が色々と混乱している頭で砂浜に敷いたシートに座りながら海を眺めていた、そう、ジェイクである。
彼からしてみればいつものように仕事をしていたらM16が突如現れて、シドから夏休みをくれてやると言われ、気付けばここに居たという認識しかない、一応ユノ達は事前にジェイクが来るということも知っていたし、彼も挨拶はきちんとしに行ったのだが、その際に
『じぇじぇ、ジェイクくん!??』
『よ、よぉ……』
どうやらシャフトだけは知らせてなかったんだなこれという反応にジェイクも何やってんだあの人はとなったとか、尚、その際にはすでに彼女は水着だったのでジェイクは思わず目を逸らしてしまったとか。
ともかく、こうして始まった夏休みの思い出作り、色々と小難しいことはなしにしようじゃないか、そう
「準備運動終わり、ねぇねぇ、何して遊ぼうか!!」
キラッキラな笑顔のルキアのように、さぁ夏休みを楽しもう!
登場人物、日帰り組があるとは言え30人近くとか書けるわけ無いだろ!!!(自爆
あ、Sessionと付いているので分かると思いますが今週から暫くは☆話ですはい、多分8月中はサマーバケーションじゃないかな。