それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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どうして平和な日常を書くほうが難産になりやすいんですか……?


☆ サマーバケーション!!Session2

海で泳ぐにしても、砂浜で遊ぶにしても入念な準備運動は大事である、特に今回はこの島への移動はファミリーヘリ(アーキテクト産)と言う移動用のヘリだったので座ってた時間がそこそこあり、体が固くなっている。

 

なのでルキア達がプールで泳ぐときよりも少々長めに行い、一通り終えたあとユノが全員に視線を向けて

 

「よし、準備運動終わり。それじゃあ、約束は来るときにも言ったけど、あまり遠くに行かないこと、怪我に気をつけること、あと海に限らないけど、毒を持っている生き物もこの島には居たりするから下手に触らないようにすること、以上を守って楽しく遊びましょう!」

 

『はーい!!』

 

待ちに待ったその一声と同時に、子供たちが砂浜か、海へと走り出していくのをユノは笑顔のまま見送って、さて自分はどう動こうかと言うところで隣で同じように準備運動をしていたノアが自分を見つめてくることに気付いた。

 

「ん、どったのノアちゃん」

 

「おめぇって、やっぱり先生なんだな」

 

「うん、先生だよ?」

 

何を当たり前のことをと言う感じに小首を傾げ真顔で答えるユノ、それに対して今の一瞬で褒めたはずなのだがどうして伝わんなかったんだとなり真顔になるノア、流れる沈黙、それを打破したのは

 

「お母さん、一緒に泳ぎに行こう!」

 

「ノアママも泳ごうよって、どうかしたの?」

 

互いの愛娘からの誘いに今の流れは無かったことに二人はしてから、嬉しいのだが他の娘が全員海に向かったわけではないので、付きっきりになりやすい海に自分たちが行ってはと悩んでいると、牛飼い姿でも戦闘時の姿でもないP基地の彼女にしては珍しいとも言える水着姿のゲーガーが現れ

 

「行って来い、他の娘達は私達が見てるし、もう既にクリミナとクフェアがビビ達の側にいるからな」

 

「ありがとゲーガー、じゃあ行ってくるね」

 

「海まで競争しようお母さん!!」

 

「おー?行っておくけど、お母さん早いからね~」

 

私だって負けないもんねと互いに挑発的な笑みを浮かべたと思ったが、ゲーガーが次に見たのは何をどう踏み込めば起きるのか分からないドゴッ!と言う音とほぼ同時に巻き上がる砂、そして

 

「「ふみゃっ!?」」

 

「何やってんだあの親子」

 

駆け出した数歩まで親子揃って顔面から砂浜にダイブ、これにはノアは当たり前ながらゲーガーも思わず笑ってしまうが、同時にルキアの脚力と未だ衰えを知らないユノの身体能力には感心してしまう部分もあったりとか。

 

二人はと言うと同時に起き上がり、互いに笑い合ってからまた走り出していき、ノアも呆れながら続こうかというところで

 

「ノアママ、私達も競争したい」

 

「……クリス?」

 

「よーい、どん」

 

「あ、ちょ!?卑怯だろそれ!!」

 

恐らくは二人の競争を見て羨ましいとかを思ったクリスからの唐突な提案にノアが困惑しているが、そんなのは関係ないとばかりにスタートを宣言し走り出したのをノアも慌てて追いかける。

 

今の行動をゲーガーは冷静に考えて、ふむと何かを納得する。

 

(普通に考えればノアには勝てないが、あそこまで綺麗に奇襲が決められるのならばということか)

 

と真面目に考えてから、いや、考えすぎかと頭を振るおうとしたところで後ろから誰かが走ってくる音が、なので振り向けば

 

「イヤッホー!!!アタシも海で遊ぶぜー!!!」

 

「……」

 

今しがた自分の横をハイテンションで駆け抜けていった黒ビキニタイプの水着姿のハイエンドモデル、もといアーキテクトを思わず視線で追えば、どうやらユノと合流しルキア達と遊び始める姿。

 

ユノ、ルキア、アーキテクト、この中で子供と言える年齢はルキアだけの筈である、筈なのだが傍から見てると身長も大人なはずのアーキテクトも含めて全員が

 

「童心を忘れないのはあの二人の美徳というべきなのだろうか」

 

「ふふっ、楽しむときは全力ですものね」

 

「クリミナお義姉さん、そちらを押さえてください」

 

「おっと、ごめんなさいませ。これで宜しいでしょうか?」

 

そういえばこの二人は何をしてるのだろうかと見てみれば、ビビとディアナの二人と付き合って砂の城を制作しているらしいのだが、二人は真剣になっているようで一言も発せずに黙々と砂を形に変え、クフェアもその空気に当てられたのか、かなり本気の表情で手伝い、声にもなんか情熱を感じるモノを感じてかクリミナも三人の指示に従う形で手伝っている。

 

これならば特に心配ないなと思ってからステアーとシャフト、アニスにクレアは何処に行ったんだと見渡し探そうとしたとき、ゲーガーの耳に何かを引きずる音が聞こえ音源の方に向けば、見たこと無いほどに大きなアヒルのゴムボートをステアーとアニスが前から引き摺り、シャフトとクレアが後ろから押している光景。

 

何だあれはという感情と、ともかく手伝うべきかと彼女たちへ歩を進め

 

「ぐぬぬぬぬ……!!」

 

「動け~、アヒル隊長号~」

 

「手伝うぞ、海まででいいのか?」

 

「あ、ありがとうございます、思ったよりも重くて」

 

「あれもこれもと積んだら重量が私達の力を超えてしまいました……」

 

それは浮くのかとゲーガーが思わず聞いてしまったが、ステアー曰く基地のプールで試験を終えているので問題ないらしい、しかも聞けばアーキテクトが通信越しや、ちょくちょく帰ってきては手伝っていたらしく、あいつは何をやってるんだと流石に呆れを隠すことが出来なかったのは仕方のないことだろう。

 

とりあえずゲーガーが前から引っ張ってみれば、なるほどこれはSPASでもクラスでもなければここから海岸まで運ぶのは出来なくはないだろうが、出来た頃には海で遊ぶという体力は彼女たちと言えど無くなるのは必須だなと言う重量ではあった。

 

だがそこは鉄血のハイエンドモデル、グッと力を込め引っ張り出せば、先程とは段違いに『アヒル隊長号』は動き出し、一分後にはステアーを乗せて海に浮かんでいた。

 

「アニスとクレアは乗らなくて良いのか?」

 

「わたしたちはお母さん達と泳いでくる!」

 

「私はこれで向かいます、さぁ進むのですアヒル隊長号」

 

どぉぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!と言う掛け声とともに泳ぎユノの元へと向かうアニスとクレア、それを追う形でステアーが操縦するアヒル隊長号、ではシャフトへと言うと

 

「それで、泳ぐに行かなくて良いのか?」

 

「い、今ので疲れちゃって……それに眺めてるの好きですから」

 

「なんだか、あの家族の中でお前が一番落ち着いて見えるな」

 

「これでも、楽しんでますよ……?」

 

ふむ、この抜けてる感じは思いっ切り母親の影響を受けてるのだろうなと小首をかしげているシャフトを見て一人納得するゲーガー、それから彼女の隣にビーチパラソルを持ってきて砂浜に刺して日陰を作ってから座り同じように海を眺めることに

 

特に会話をすることもなく、ただ静かに海を眺める二人、聞こえるのは波の音とユノ達のはしゃぐ声、ステアーのアヒル隊長号のクラクション代わりの鳴き声、後ろからはビビ達の砂の城の熱の籠もった制作の声、ビーチボールをスパイクする音と砂を巻き上げる大きな音……

 

「は?」

 

「マダコ獲ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「え?」

 

まずゲーガーを振り向き見たのはエージェントとG36とRFBとアナの四人が二人ずつに分かれビーチバレーをしている光景、メイド組がクールにハイタッチしているところを見るに先程のボールの着弾音は彼女たちのどちらかが放ったスパイクらしい、よく見ればRFBが目を回しているので間違いないだろう。

 

続いてシャフトが見たのは素潜りでもして海の中のサンゴ礁や魚を見ていたのだろうシュノーケルを装備したルキアが、恐らくはその最中、砂に埋まり擬態していたはずのマダコを見つけて捕まえたそれを高々と掲げている姿、物凄く笑顔でありユノとアーキテクト達もおぉ!と感動しているが、捕まえたそれをどうするのだろうかと、いや、彼女にはすぐに分かった。

 

「たこ焼き!!!!」

 

「お刺身」

 

「タコ飯!!!」

 

食べる気だ、お昼に。だが確か途中で聞いたが88式さんと何人かがあの海の家でお昼を作っているはずと、シャフトは思いつつも

 

(……どれも食べたいなぁ)

 

「シャフト、涎が出ているぞ」

 

「っ!?」

 

お昼まではまだある、そして他の面々はどうしているか、次はそちらを見てみよう。




思ったよりも長くなりそうだし、短くなりそうというのがサマーバケーション話かもしれぬ。

因みにみんながどんな水着姿なのは想像に想像にお任せするぞい、でもユノっちは流石にもうスク水じゃ無いぞい
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