それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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(あ、これ8月中に終わんねぇなと言う顔)


☆ サマーバケーション!!Session3

ユノ達が海で遊んでいる最中、護衛とは建前の休暇として付いてきていたランページゴーストの一人、RFBは只々海を眺めていた。

 

この青く澄んだ、本当に綺麗な海を得るまでにこの世界は多大な犠牲を払い続けたことを知っている、彼女の視界の中で楽しげに笑っている彼女たちが失ったものの大きさも知っている、自分たちが、違う、世界そのものが藻掻きに藻掻いてきて漸く得たこの海、だからだろうか彼女は水着姿ではあるが泳ごうという気になれなかった。

 

「RFB、貴女は泳がないのですか?」

 

「……うん、そういう副隊長こそ彼女たちの中に混ざらないの?ルキアちゃん達も喜ぶんじゃないかな」

 

「そうかも知れませんが、私も貴女と同じですよ」

 

返ってきたアナからの答えに、そうだねとRFBは答え返してから二人は海とそこで遊ぶ彼女たちを眺める、勿論だが二人とも海が嫌いとか泳ぎたくないとかでは決して無いので誘われれば泳ぎには行くだろう。

 

だが、自分たちから泳ぎに行くというのが何というべきか躊躇わせるのだ。

 

「何ていうかさ、こんなこと言ったらおかしな話だけど、私が海に入ったらなんかこう、汚しちゃうっていうのかな、いや、違うってのは分かってるんだけどさ」

 

「えぇ、貴女が言いたいことは分かりますよ、だからこそこの砂浜でただ綺麗な海を眺めている者たちは皆、同じようなことを思っているのですから」

 

とは言っても、ジェイクやシャフト、砂浜で遊んでいるビビ達は違いますけどねと付け加える。そう、アナの言葉通りエゴールやアンジェリカ等はそんな思いが少なからずあるのだ、漸く取り戻したとも言える綺麗な海だからこそ少なからずその過程で汚れてしまっている自分たちが泳ぐ資格など無いのではないかという。

 

そんなことを言えば、いま子どもたちと遊んでいあるノアもアナも、アーキテクトも同じになってしまうので、そんなわけ無いとRFBも否定できるのだがそれとこれとは何となく違うという気持ちもまた彼女たちにはあるのだ。

 

だが、こうして眺めているだけでは何れはユノ辺りにどうしたのかと聞かれ、楽しいはずのバカンスで有り難い、先生になってから妙に上手くなったお説教を受けることになってしまう、流石にそれは御免被りたいRFBはさてどうしたものかと考えを巡らせていると、ふと視界の端に何かが写った。

 

なのでその方向に向いてみればあったのはバレーボール、だがよく見てみれば表面にビーチバレーと書かれているので、アーキテクト辺りが持ってきたそれ用のボールなのだろう。ともかく、これは丁度いいと立ち上がりボールを拾い上げてから

 

「ねぇ、副隊長、座って眺めてるだけってのも勿体ないし、ビーチバレーなんてどう?」

 

「ビーチバレーですか?ふむ、砂浜での運動は普段とは違う鍛錬にもなるかもしれませんし私は構わないのですが、もう二人ほど必要では?」

 

「すぐに集まるんじゃない?私達と同じで、眺めているだけの人たち多いんだし」

 

それもそうだと二人は誰かを誘うために歩き出す、誰にするか、ボールを手の中で回しながら歩いていると目についたのは来た時と変わらずビーチパラソルの下に敷いたシートの上で海を眺めているエリザと代理人、今回のような集まりでもなければこの場に居ない人物を見てRFBはなんと

 

「お二人さん、良かったらビーチバレーってのやってみない?」

 

「は?」

 

代理人から返ってきた絶対零度の返事にRFB、秒速で後悔する、基本的にノリは昔と変わらないのかと。よし、撤退しよう心の底から決意したがそれはエリザからの一言で無駄となった、その絶対零度の声に対して彼女は代理人を見上げるように首を動かすと

 

「許可、代理人、相手してあげればいい……そろそろ退屈」

 

「畏まりました、貴方様に勝利を捧げましょう」

 

「とするとあと一人かぁ、えっと……」

 

「RFB、G36はどうでしょうか、何故か海の家の方から戻ってきてますけど」

 

確かに、少し前に自身もなにか手伝いになればと海の家に向かった彼女が戻ってきているではないか、なのでどうしたのかと聞きつつ、ついでにビーチバレーを誘ってみれば

 

「いえ、ネゲブに『は?バカンスに来てまで働こうとしてるの?戻れ、休め、つか邪魔だ』とバッサリ斬られまして……ですのでまぁ、構いませんよ」

 

え、ネゲブ来てたのと言う新事実に驚きつつこれでメンバーは揃い、チーム分けどうすると聞いたらランページゴーストとメイド二人でと何故かエリザが提案、また話を聞きつけたのかメガホン片手で主審を名乗り出たオモイカネと観戦しに来たナガンとロリボロス

 

「何やら楽しそうなことをするとオモイカネから聞いてな、わしも観戦させてもらうのじゃ、隣座るぞエルダーブレイン、いや、エリザでよいか」

 

「どちらでもこいつは気にせんだろうさ、私も隣失礼するぞ、エリザ殿」

 

「構わない」

 

「さぁさぁ、ランページゴーストVSメイド連合、これは中々に予想できない勝負だね!」

 

こうしてビーチバレーの準備が整い、ランページゴーストからのサーブから始まることになるのだが対峙して直ぐにアナから真剣な声で

 

「RFB、これはもしかしたら苦戦するかもしれません、気を引き締めていきましょう」

 

「あ、うん、それは何となく察してる」

 

このとき彼女は相手から妙なプレッシャーを感じ続けていた、だがその理由はわからないし、これってお遊びのはずだよねと困惑している、が考えて欲しい、メイドの二人は遊びであれ今この場に自身の主人たる存在が居るのだ、ならば勝利以外の報告はしたくないというプライドだって存在する

 

「参る」

 

アナからのサーブから試合が始まり、それを難なく代理人が拾って、G36がトス、コンビを組んだのなんて今日が初めてなはずだと言うのに完璧な流れには思わずRFBは感心してしまうが、一瞬とはいえ思考を試合から逸したのが不味かった、次に彼女を襲ったのは

 

「シッ!!」

 

「ぬわぁぁぁぁ!!??」

 

「RFB!!」

 

「うわぁ……」

 

鉄血ハイエンドモデルから繰り出される強力無慈悲なスパイク、すぐに思考を戻して受けようとするがなれない砂浜というのもあり力が入り切らずに吹き飛ぶRFB、まさかの展開に思わず叫ぶアナ、とその流れを見て軽く引くオモイカネとケタケタ笑うナガンとロリボロス、流石だという表情のエリザ。

 

そして飛ばされながらRFBは悟った、このプレッシャーの正体を、理由を、なんてこと無い、今互いにクールにハイタッチを交わしているメイド二人は

 

(主人の前でいいところ見せたいだけ、なんだね)

 

怖いわ、メイド。だが自分たちも負けるわけには行かない、こうしてランページゴースト対メイド連合のビーチバレーは始まった、最早手加減も油断もしないというランページゴーストの連携は今日組んだばかりのメイド連合に負けるわけもなく、点を取り返したと思えば、メイド連合も主人が見ている前で負けるわけには行かないと互いに得意を即座に理解して動き、こちらもまた点を取り返していくという一進一退の攻防戦

 

ただ、音がビーチバレーのそれではないので、音を聞いては

 

「え、彼女たち何やってるの?」

 

「ビーチバレーってあんな爆撃みたいな音鳴りましたっけ?」

 

「いやぁ、私でもそれは違うって否定できるなぁ」

 

アンジェリカの戸惑いが混ざった疑問にカリーナ、ペルシカが苦笑しながら答え

 

「おっかねぇな……」

 

「全くだ」

 

偶々それを見てしまったジェイクがそんな言葉を漏らし、エゴールが同意する、海で楽しんでいる彼女たちとは別の激闘が繰り広げられているビーチバレー、段々とハイレベルになるそれを制したチームは

 

「お嬢様に負けました、などと報告はできませんですので」

 

「エリザ様に敗北などという無様な姿を晒すわけには行きませんので」

 

「メイドって、凄いんだね副隊長」

 

「た、多分、この二人が別格なだけな気が……」

 

メイドとは、常に主人のために己を鍛える存在なのである。




メイドは強い、はっきり分かんだね。と言うか、彼女たちの話だけで一話使うという予定なかったんだが?

あと三泊四日も話しかけないと思うので多分、一日目のこれを書いたらキンクリされます、はい、許して(実力不足
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