それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:焔薙
掲示板を読んでからはF小隊の面々が気になった所に向かいそこで説明ないし戦術人形と会話を楽しむを繰り返し、時間的にそろそろ夕食と言うタイミングでお腹の虫を鳴らした指揮官
「あ~、ほら、時間だし?」
「相も変わらず食に関してはこれ以上にないくらいに正確な体内時計じゃな」
「お昼の時も丁度0時に鳴らしてましたよね」
F9の言葉にははは~、と恥ずかしそうに頬を掻く指揮官。兎にも角にも夕食にしようと食堂へと足を運べば、先ず声を上げたのはF45だった
「凄い、色々な料理が並んでる!」
「へへへ~、驚いた?休日のときだけだけどバイキング形式で色々な国のご飯が並ぶんだ」
まぁ何が並ぶかはその日の料理担当によって違うけど大体の国の料理は並ぶよと紹介しつつ各自にお皿を渡していく指揮官、その間にも彼女は料理を盛っていく
「バイキング形式って凄いね、あ~どれ食べようか45姉!」
「There are quite a few kinds of German cuisine」
「あ、シュペックカルトッフェルンだ」
これだけあると悩むよね~と指揮官も思いながら料理を流れるように皿に盛っていく少なく見積もっても彼女だけで五人前はあるように見える。まぁそんな何時も通り大食漢な指揮官は置いておいて、F小隊も好きな料理を取ってきたらテーブルに座り食べていけば美味しいと感想をこぼしていく
料理を堪能しているとM1895が思い出したかのように
「そうじゃ、この後だがBARに案内するのじゃがこの中で酒が駄目な者はおるか?」
「私達だと45姉かな、かなり弱いね」
「お酒は……苦手だね、ちょっと飲んだだけでも気付いたら寝てたりするし」
「分かる分かる、私も前に一杯だけ飲んで気付いたら次の日ですごく頭が痛かったもん」
その時は一杯どころか二杯半行っとるがのと言い掛けたが別段言う必要も無いかと言葉を飲み込み
「なるほど、他は大丈夫なのじゃな?」
「There is no problem at all, I'd rather be happy to drink it」
「私は嗜み程度だけどね、まぁ45ほどじゃないよ」
「承知した、幸いBARにもソフトドリンクはある、指揮官とF45はそれで楽しんでもらおう」
ソフトドリンク、その言葉を聞いた時、指揮官がフフンと鼻を鳴らしてM1895に指を指しながら
「甘いよおばあちゃん!私だってもうカクテルは行けるようになったんだからね!」
「ああ、『ノンアルカクテル』じゃろ?」
指揮官の自信に満ち溢れたカクテルは行けるの言葉で隣のF45が尊敬の眼差しでおお、といった感じの顔になり、その後のM1895の言葉でおぉ?と言う顔になる
そして指揮官はと言うとバッサリ切り捨てられ固まっていた、そもそもM1895がその程度のことを見抜けないはずもないので初めから勝ち目のない宣言だったのだがどうやら行けると思ってたらしい
「さ、さてじゃあご飯食べてBARに行こうよ!」
F9の何とか空気を持ち直そうとする頑張りが寧ろ染みる指揮官だったが料理は綺麗に平らげた模様
夕食を終え少々の胃の休憩を挟んだあと、本日の締めであるスプリングフィールドのBARに来ていた。既に開店から時間が経っているのも手伝い店内にはそれなりの人形が既に酒盛りを始めていた
店内の揃えられているお酒の種類に感動と同時に疑問が浮かんだのかF416が真面目な顔でマスターに向かって投げかけてみるが
「From where we are buying this kind of liquor this」
「申し訳ございません、企業秘密です」
「何で今一瞬だけ肝が冷えたんだろうね……」
「深くは追求するのは危険じゃぞ、わしも身の危険を感じるほどじゃからな」
さて、適当な席に座るかと六人席を慣れた感じに即席で作り出し全員を座らせ注文を済ませる、因みにF45はソフトドリンクのオレンジジュース、指揮官はサラトガクーラーを頼んでいた
注文はすぐに来て、ふむとM1895が店内に目配せをしてから
「指揮官、音頭を」
「じゃあ、今日F小隊の皆に会えたことに……」
『乾杯!』
気付けば店内に居た人形が皆同時に乾杯を言えばF小隊は驚き、直ぐに笑みをこぼす、そう今日はF小隊歓迎会として小規模ながらもBARでパーティーをしようということになってたのだ、因みに食堂のバイキングも何時もより豪勢だったのも歓迎会の一部だったりする
歓迎会が始まり数十分、F45は店内の少し隅の方で椅子に座りながらF小隊を見ながらジュースを飲んでいる、それに気付いた指揮官が近付き
「どったの、隅にいるなんてさ」
「あ、指揮官さん。ちょっと疲れちゃって」
「ははは、ずっと司令部を歩き回ったりしてたもんね、少し休憩を多めにしたほうが良かったかな」
いえ、あの疲れたっていうのはそういう意味ではなくて、とハニカミながらF45はF小隊の面々を見て
「楽しくて疲れたんです、こうやって皆と一緒に居られるってことが何だか凄く嬉しくて、本当だったらもう二人いるんですけどね」
「二人?来れなかったのはなにかあったの?」
「はい、ちょっと……でも大丈夫だと思います、二人は強いし、信じてますから」
そっか、とノンアルカクテルを一口、それ以上は聞かなかった。何となくだが問題なく会えるだろうと指揮官は思いながら
「ならさ、二人にたくさん話せるだけの思い出作ろうよ」
「思い出、そう……ですね、二人が羨ましがるくらいに楽しいお話をしてあげたいです」
笑い合いながらそう言い、そこでF45のコップが空っぽなのに気付いた指揮官、えっとと近くのビンを見つけ中身がオレンジ色なのを見て何を思ったか誰かが瓶ごとオレンジジュース用意してくれたんだなと解釈
「もっと飲む?」
「あ、はい、いただきます」
はいどーぞと注ぎ、F45も疑問に思わずにそのジュースを一口飲んだ所で丁度その瓶を取りに来たM16があっと声を出す
「……それ、酒だぞ」
「へ?」
喜劇が、幕を開けた
大戦犯指揮官、そして話題に出た二人、一体誰なんだ……!!
BARでF45ちゃんご乱心をやると前回言ったばかりなのに…スマン ありゃウソだった(無計画
でもまぁ、最後で誰がどう犠牲になるかは、分かるよね!
あ、ついでに指揮官の設定ページ投下しておきますね