それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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何かがあるというわけでもない平和なバカンスだった。


☆ サマーバケーション!!SessionFINAL

バカンス三日目、つまりは最終日の本日の天気も雲一つ無い晴天、街に帰るのは昼食を終えた後ということなので最後はと全員で初日と同じく海に遊びに来ていた。

 

そして、このメンバーで二人しか居ない男性であるジェイクは現在、本気でどうするべきかと頭を悩ましていた、いや、とりあえず一つは決めている、今日も初日と変わらずに眺めているだけで終わらせようとしてたというところをほぼほぼ拉致に近い形で海に連れてきた張本人であるM16を見て

 

「何を考えてやがる、姐さん」

 

「いやぁ、ただ海に来たのに泳いでないって聞いてそれは勿体ないだろうと思っただけさ」

 

「勿体ないって……それにシャフトも連れてくることはなかっただろ、平気か?」

 

と視線を向けて彼はしまったと直ぐに目を逸らす、というのもM16に連れてこられた彼女の今の姿は水着姿だからだ、因みにデザインはワンピースタイプのものなのだが若干胸があるのでそこが強調されていたりするので男性であり、しかも異性との接触があまり多くなかった彼には中々に刺激的だったのもあるし、彼女が男性恐怖症ということから肌がよく見える水着姿を直視しては怖がらせるだろうという優しさからの行動である。

 

確かにここが普通の海岸であり他者の目があったとすれば彼女は駄目だったかもしれないが、ここに居るのはシャフトが知っている人物だけであり、ならば異性であるジェイクが居たとしても特に気を利かせたという感じの声でなく、普通の感じに

 

「お母さんたちも近くにいるから大丈夫」

 

「あ、ジェイク!!あんたシャフトを変な目で見たら許さないから!!!」

 

「いや、そんな目で見れるわけ無いだろ」

 

「はぁ!?シャフトに魅力がないっての!!??」

 

「うわ、面倒くさ……」

 

ルピナスのあまりにあんまりなキレ方だったがジェイクは特に気にする様子もなく相変わらず騒がしい娘だとか思ったのだが、それはそれとしてステアーがそれはもう心底そう思ってますという声で上記の言葉を吐き出す。

 

ともすれば無言で睨みつけるのがルピナスである、がそこにはアニス達も集結して今しがたの行動に対して

 

「メンドー!」

 

「ヤンキー!」

 

「モンスター!」

 

「え、え、えっと……お、怒りん坊!!」

 

「あんたらぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ド正論じゃん、そんなステアーの呟きは妹たちの煽りに我を忘れているルピナスに届くこともなく、四方に散っていくアニス達を追い掛けていくのを溜息一つ吐いてからアヒル隊長号に乗り込み

 

「ジェイク、シャフトをお願い。まぁお母さんとお父さんが居るから問題ないと思うけど」

 

「うーん、寧ろルピナス達の方が心配かも、クリミナもついて行ってあげて?」

 

「分かりましたわ、では行きましょうかステアー」

 

お父さんなら乗ってくれて構わないとクリミナを乗せてからアヒル隊長号は進み出す、のだがその進みはかなりノンビリとしているのでステアーとしてはクリミナとの時間を少しでも伸ばそうという考えがあるのだろう、彼女もまた子供らしい一面が無いわけではないのだから。

 

「……てか、任せた言われても、どうするよ」

 

「うーん、どうしよう」

 

「なら、ルキアたちの方に行こうか、エゴールさんと遊んでるみたいだからさ」

 

「マジかよ、マジだよ。もう親戚のおじさんみたいな事になってんなぁ」

 

見てみれば、彼なりの笑顔でルキアとクリスの相手をしているエゴールを近くで眺めつつどういう表情すれば良いんだこれと悩むノア、砂浜ではその四人の様子を微笑みながら見ているクフェアも居る。

 

「ドォォリャァァ!!って、うわぁぁぁぁ!!」

 

「隙き有りっ!?嘘、避けられた!?」

 

「動きも戦略も連携も、とても子供とは思えん、ハハッ、これは初日も遊んであげるべきだったかもしれんな」

 

訂正しよう、何がどうなったのかは不明だがルキアとクリスが手を組んでエゴールに挑み、それを彼が軽くあしらいながらも、センスが光る動きに感心し笑っているようだ。

 

「……いや、なんで泳ぐとかじゃなくて戦ってんだよ、つかなんだあの水鉄砲の弾速、弾速?ともかく、水鉄砲のそれじゃねぇだろ、アーキテクトのやつ何開発したんだ」

 

「怪我しないようにね~、ルキアちゃんは勿論だけど、クリスがあんなにはしゃぐなんて、余程エゴールさんのことを気に入ってるんだね」

 

「それは確かに良いことなんだが、ワブッ!?」

 

突如、ノアの顔面に海水が勢いよく命中、それと同時にケラケラとアーキテクトの笑い声とゲーガーの呆れた溜息、そして

 

「……命中、油断大敵」

 

「ハッハッハッハッ!少し鈍ったんじゃないのかなノアっち~、この程度なら避けれ……オーケー、その凶悪過ぎる水鉄砲、てかガトリング砲は下ろそうか、流石にそれはちょっと勢いが強すぎて痛いとか、ぬわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「上等だ、ならてめぇで少しは勘を取り戻すことにしようじゃねぇか」

 

初日には居なかったはずなのだが何処からか連れてきたのか、はたまた付いてきたのかケルベロス級ダイナゲートこと『ドリドリちゃん』の上でドヤ顔のエリザの手には一丁のライフル型の水鉄砲が握られており、そしてそれを渡したと思われるアーキテクトがいつもの調子でノアを煽れば、まぁ書くまでもなくキレたノアがガトリング砲型の水鉄砲を生成、そこから逆襲に遭う。

 

因みにエリザがここでゲーガー達と共にいるのは彼女自身が暇だったからというのもあるし、ついでに言えば

 

「阿呆が、で、これは楽しいのかエリザ」

 

「肯定、次はルーラー……ユノの所へ向かうぞ」

 

「構わんが、代理人は良いのか?」

 

「無問題、彼女もまた楽しんでいるから」

 

部下にも休暇は大事、そう続けてからドリドリちゃんに指示を出して動き出し、その答えを聞いたゲーガーも付いて行く、その背後ではアーキテクトが悲鳴を上げ、ノアが淡々とガトリング砲で水の弾幕を浴びせているが楽しんでいるので問題はないだろう。

 

では代理人はと言うと、答えは砂浜にあった。

 

「驚きました、まさかたった一日でここまで食らいついてくるようになるとは」

 

「ヘヘッ、当たり前さ、ランページゴーストが負けたままで終わるわけには行かないからね」

 

「えぇ、二人には悪いですけど、帰る前に勝利を貰います」

 

「気迫は十分ですが、それでも我々は負けを飾ることは許されないのですよ」

 

火花が飛び散る幻覚が見えそうな空気の中、ビーチバレーをランページゴーストの二人と行っていた、どうやら向こうからリベンジを仕掛けてきたらしい。

 

内容も以前とは違い一進一退の攻防戦、どちらが勝ってもおかしくないその展開に審判をしているオモイカネも、観戦をしているナガン、ロリボロスも盛り上がるほどだ。

 

音は初日と同じく、少なくともビーチバレーで起こるような爆音が響き渡り、それを知らないM4が何事!?と振り向けば、困惑の声を漏らすのも無理はないだろう。

 

「いやぁ、最終日だから盛り上がってるねぇ」

 

「盛り上がり、いや、まぁ、盛り上がってはいますけど」

 

「砂浜にクレーターが出来そうな勢いありますけどね……所でAR-15さんとROさんは何をしてらっしゃるのでしょうか」

 

カリーナの視線の先には楽しげなSOPに引き摺られている件の二人、明らかに楽しんでは居ないし止めてくれとSOPに懇願するがテンションが上りきっている彼女の耳には届く様子もなく無慈悲に引き摺られていく。

 

どう見ても普通じゃない光景だとはカリーナは思うが、同時に何となく理由は察した、察したが敢えてM4に聞いてみれば少しだけ遠い目をしてから

 

「変わらないっていうのは良いとは思うんですけどね」

 

「あぁ、やっぱり……」

 

「あの二人は、良くも悪くもユノの影響をどっぷり受けちゃった感じよね」

 

でもまぁと三日目ということも有り暑さに慣れ始めてきたペルシカがビーチチェアから上半身だけ起こして、ユノ達が遊んでいる海を見てから

 

「平和なのだから、良いんじゃないかな」

 

「いつもの変わらない平和、ですね」

 

こうして二泊三日のバカンスは楽しく、平和なまま過ぎていき、昼食を食べ夕方には全員帰宅となる、その帰りの機内ではほぼ全員が寝てしまっていたと言えばどれほど楽しんでいたかは書くまでもないだろう。

 

勿論ながらルキアとクリスの絵日記にはこの日のことがびっしりと書かれ、自由研究も宿題も物凄く進んだとか、だがそれはそれとして最後に書くことが一つ、それは帰ってから翌日、ルキアとクリスが友人たちと会ったときに

 

「驚くほど焼けてるわね、日焼け止めとか塗らなかったの?」

 

「え、なんで?」

 

「忘れてました」

 

見事なまでに日焼けをした二人の言葉に友人たちはらしいと思うのであった。




まだ9月だからサマーバケーションでも問題ないな!()ということで終わりです、はい。

やっぱ大人数はもう無理だな!(白目)うん、今度からはもっと絞ることにしよう。
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