それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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ハロウィンなので予定を変更して急遽書き上げました。


☆ ハロウィーンな街の風景

街の至る場所に顔が彫られたカボチャなどが飾られ、様々な仮装に身を包んだ人々で賑わい、子供たちがお菓子を提供している出店や知り合いに笑顔でこう唱える

 

「トリック・オア・トリート!」

 

本日はハロウィーン、とは言っても本来の意味でのハロウィーンよりはお祭りの方の物ではあるがこの街では今更なことなので置いておこう。

 

勿論ながらユノ一家もノア一家もお昼すぎには総出で街に出ており、レイディアントガーデンで子供たちにお菓子を配ったりしてから今は出店を見に来ている。

 

さて、出店という事ならば彼女たちが出てこないはずがない、そう、P基地の資金源担当ことスチェッキンさんである、彼女たちがハロウィーンと言うお祭りであり稼ぎ時でもありこの日に来ない理由もなく、ユノ達も直ぐに見つけて足を運んだのだが、ルキアとクリスを除いた全員が声を失った。

 

それはもう絶句と言える表情であり、同時に言葉が見つからないという感じすらある彼女たちにスチェッキンはケタケタと笑いながら

 

「いやぁ、予想通りの反応をありがとうありがとう」

 

「なんだ、ここに俺達がいるのがそんなに驚きか?」

 

たまには俺だって手伝いの一つにでも出るさと続けたのは仮装をしているキャロル、あのキャロルが仮装をしているというのも中々に驚きなのだがそれで絶句するほど彼女たちではない、では何なのか、その答えは彼女の隣に居た、二人ほど。

 

二人共、背丈はさほど変わらない筋肉質の大柄な身体、違いを上げるとするならば片方は髭が濃く、顔が子供受けするには少々厳しいと感じるほどには厳ついという点だろうか。

 

だが共通して言えるのはハロウィーンと言う場には似合わないと誰もが言える雰囲気の持ち主であるということ、しかも二人揃ってフランケンシュタインの仮装をしているのだから、一周回って笑えてくる話である、因みにだがキャロルはコテコテのキョンシーであり、これはこれで彼女の事を深いところまで知ってる者からすると全く笑えない仮装である。

 

未だ固まっている彼女たちにインパクト抜群過ぎる仮装をしている片方であり『エゴール』がどこか納得した感じに

 

「まぁ、あまりイメージが付かないというのは分かる、私自身もスチェッキンに声を掛けられなければこの場には居ないだろう」

 

「いや、エゴールのおっさんも驚きだけど、あたしとしてはその隣の方がもっと驚きなんだわ」

 

「えっと、く、クルーガー社長、ですよね?」

 

やっと復活できはしたがそれでも顔が引き攣っているノアに続いてユノが若干震えている声でエゴールの隣で何故か手伝いに入っている『クルーガー』に思わず聞いてしまえば

 

「今はオフだ、そこまで固くならなくとも良い」

 

「違うそうじゃないのじゃ、お主、クリスマスにもサンタクロースの姿でここに来ていたと聞いたがハロウィーンにも出てくるのか、仕事はどうした?」

 

「これも仕事の一つだ、やはりと言うべきか未だG&Kに対するイメージが硬い感じがしてな、だからこそこうしてイメージの緩和に勤しんでいるのだ」

 

「い、ま、まぁ、悪いことではありませんわね、えぇ」

 

素直に言ってもはやお笑いなのだが、と口にしそうになったロリボロスをクフェアがそっと止める、向こうは真剣なので水を指すのはよろしくないという判断である。

 

しかし大人組がそんな空気であろうが、子供たちには関係ないことであり(とは言ってもシャフトやステアー、ルピナス達はユノたちと同じ反応である)二人は挨拶をしてから

 

「「トリック・オア・トリート!」」

 

「お、威勢がいいねぇ、ほいじゃあイベリス特性のお菓子をどうぞ、極上に美味しいパンプキンパイさ」

 

わぁ!と受け取り大事に手持ちのバスケットに仕舞う、そこまでくれば全員も復活できるということでここで休憩がてら雑談するかとなる。

 

「それにしてもだ、キャロルの衣装は、なんだ、ネタに体張りすぎだろキョンシーって」

 

「似合ってるだろ?」

 

「似合いすぎて困惑してんだよ」

 

なんでこんなに自信満々な顔で言えるのとユノですら困惑する、言うまでもないがキョンシーとは所謂ゾンビである、もはや笑えない冗談も良いところだしキャロルだって知らないわけではない筈だ、しかし彼女が気にする様子もなく、彼女の言葉に対して

 

「だからこそだ、それに姉上だって気にすることもないだろうし、寧ろ笑うだろうさ」

 

「57さんとかはなにか言われませんでしたか?」

 

「自虐も程々にしろとは言われたが、自虐なわけ無いだろと答えたら何も言わなくなったな」

 

その時の彼女の瞳はとても優しいものだったが、キャロルが気付く筈もないので言及はされない、なおエゴールのフランケンシュタインも少し体を張ったネタだったりする、というのも彼的にはフェアリーリリース作戦後に正規軍にて将軍暗殺で処刑されているのを待つだけだったのをP基地に救われはしたがもしそれがなかったら死んでいる身だからという理由らしい。

 

続いて今度はキャロルと少し休憩とやってきたスチェッキンから

 

「ところでだ、ルキアとクリスのは何だ?動物だというのは分かるが」

 

もっと言えばクリスの方は猫耳に王冠に赤いマント、ルキアの方は長い狐とも兎とも言えそうな耳に額にはプラスチック製の宝石を模した物が付けている。少なくとも現実のものではないなとキャロルは判断してから聞いてみれば、答えたのは先に正体に気づいたスチェッキン

 

「もしかして、ケット・シーとカーバンクルかな?なるほど、二人にとっては猫のように可愛い王女様で、宝石のように可愛い娘ってところかな?」

 

「にゃはは、うん、RFBとアーちゃんから案を貰ってぴったりだなって」

 

「まぁ猫の王様って大福のイメージが強いから、ルキアはお姫様ってのになると思うけどな」

 

違いないとキャロルが呟けば笑いが溢れるが大福としてはそんな大層なものにされても困るというのが彼本人の気持ちである、まぁ猫の気持ちを読める者は誰も居ないので気づかれることはないのだが。

 

その後はなんてことない雑談をしつつ、スチェッキンの仕事風景とそれを手伝うトンプソンやエゴール、クルーガー、ふらっとどこからともなく現れた昔の貴族のようでありながら狩人とも言えそうな服装に身を包んだVectorと修道服に身を包んだ仮装なのかそうじゃないのか分からないG3とHMG21、そしてM82A1が街の子供たちやルキアとクリスにお菓子を配っているのを見て

 

「なんつーか、すごい光景だな」

 

「今更ではあるがな、と言うかお主毎年言っておらぬか?いや、まぁ今回のクルーガーは流石に想定外すぎるのじゃがな」

 

「多分、誰も予想できないんじゃないかな……もしかしてだけど、今までも他の街でやってたことなのかな」

 

「それだったら暫くはネタに困らんな、よし聞いてこよう」

 

「ちょ、ウロボロスさん!!??」

 

「……そう言えばだが、オモイカネがそんな話をしていたような気がするな」

 

ボソリとつぶやいたキャロルの言葉にえ?再び困惑に包まれたテーブル、同時にロリボロスの堪えきれんという笑い声、何が起きたのかと興味津々に聞いてくるルキアに突然の出来事に小首をかしげるクリス。

 

今日もガーデンは平和であり、ハロウィーンは人々の笑顔のまま無事に終えるのであった。




最後のロリボロスの様子から分かると思いますが、クルーガー社長は毎年、ハロウィンとかのイベント事になると対応した衣装で行ける範囲の街に出てた模様

あとキャロルちゃんはネタが洒落になってないってそれいち

来週こそは先々週の話の続きを書くよ!
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