それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
F小隊が来て6日目の夜、指揮官の自室、夕食も入浴も終えてあとは寝るだけっというタイミングで例の通信機が着信音が響き出てみれば
《あ、こんな夜遅くごめんねー404小隊のUMP45だよ》
「こんばんは、45」
《こんばんは~、さてさてF小隊の皆は元気?》
「うん、寧ろお仕事手伝ってもらってちょっと申し訳ないよ……ゆっくりしてて良いって言ったんだけど」
《はっはっはー、まぁ彼女たち真面目だからね。で本題に入っていいかな》
本題、言われずとも指揮官は内容は予想できてた、彼女たちから通信が来たということは向こうの用事が済んだということ
だから自然と彼女の口は動き、UMP45の言う本題を言い当てていた
「F小隊を引き取りに来るんでしょ?」
《ま、分かるか。うん、彼女たちの新しい司令部の予定がついてね、もう彼女たちの指揮官は向かってるから後は彼女たちだけ》
「そっか……」
《寂しい?》
納得するように呟く指揮官に彼女はそう問いかける、少しの沈黙の後
「ちょっと、ね。でも仕方ないことだしそれにずっとの別れじゃないでしょ?」
《まぁ、気軽に会える距離の司令部じゃないけど、通信も手紙のやり取りも出来るからね。っととじゃあ明日の昼前、大体11時かな、に迎えに行くからよろしくねー》
そこで通信が切れる。通信機を置いた指揮官はベッドに腰掛け窓の方を眺め、それから横になった、その時の彼女の顔はなにかに耐えてるような表情であった
そして翌朝、執務室に全員を集めた指揮官は昨夜の通信の件を話す
「って言うことで、多分11時過ぎには来ると思うのでそれまでに荷物の整理を済ませてね、必要なら手伝いに行くよ」
伝えればF小隊の面々は少し寂しそうな顔になる、それを見て指揮官も少しまた堪えるような顔になったがすぐに戻る
「そうか、居心地いい司令部だったからもっと居たかったなー」
「駄目だよ9、私達には私達の家があるんだから」
「まだ言うのは早いと思うけど、お世話になりました指揮官、それと副官」
「I hope to see you again if possible」
「なに、気にする必要はないのじゃ。寧ろ助かった部分もあるしのう」
まぁそう考えるともう少し居てくれたほうが助かったかもしれぬと冗談交じりで言えばこき使う気満々じゃんそれと指揮官がツッコミを入れ執務室は笑いで包まれる
そして約束の時間、あのときと同じように正門で全員が待っていると一台のバンが現れ後部座席の扉が開かれれば、UMP45の姿、それに後ろには404小隊が揃っている
「やぁ、一週間振り」
「45、無事だったんだね」
「ふふ、私達だけじゃないわ、ねぇ?」
F45の言葉にチラッと運転席を見るUMP45、釣られてその場の全員がそっちを見れば先ず驚いたのは指揮官、反応はかなり微弱ではあるが彼女の目には赤い靄が視えたのだ
運転席の窓が開き、そこに居たのは【ハンター】と【デストロイヤー】だが資料にあるのとは多少の差異があり二人共怪我を治療した跡のようなものも見受けられた
「なんじゃと!?」
「ああ、待って!?大丈夫、大丈夫なんです!」
運転席に居たその二人に即座に反応を起こしてホルスターから銃を抜こうとするM1895をF45が即座に止める、止められたM1895はどういう事じゃとUMP45を見れば
「まぁ、私達が一週間近く彼女たちを預けた理由、で納得してくれないかな」
「なら大丈夫だね」
いいよナガン、銃から手を離してと命令をすれば納得はしきってはいないがとりあえず下がる。対してハンターは驚くように指揮官を見て
「あっさり納得するんだな」
「初日にF45から聞いてたんだ、来れなかった二人がいるって、でも信じてるから大丈夫だってね。なら信用できるなって思っただけだよ」
「なによそれ、もし45が出鱈目言ってたらどうするつもりだったのよ」
「寂しそうな顔して言ってたのに出鱈目なわけ無いじゃん、それに貴女達からも皆に会えて安心したって感じが出てるから」
だから大丈夫って思っただけ、迷いない目でそう告げればふんっと顔を逸らすデストロイヤー、だが微妙に顔が赤かった
「あ~、悪いな、どうにも素直になれないんだよコイツって痛い!?」
「余計なこと言わなくていいハンター!もう、ほらさっさと乗って司令部に帰るわよ!」
「お、もしかして私達に会えなくて寂しかったのかなデスちゃん?」
「そ、そんな訳無いでしょ!寧ろ貴女達の方が寂しかったんじゃないのかしら?」
意趣返しのつもりだったのだろう、勝ち気な顔でそうF9に言ったが帰ってきた返事は
「うん、寂しかったよ、やっぱり二人も居ないとね」
「え、あ、そ、そうなの?ふーん、そうなんだ」
「Your face will be red」
「う、五月蝿いわよ!!ああ、もうさっさと乗りなさい!」
賑やかなことじゃと微笑ましいやり取りに笑いながらM1895はいい指揮官もうん、楽しい小隊だねと同意する
だがデストロイヤーの言葉も確かにと思ったF小隊は荷物を車に乗せてから自分らも乗り込み、いよいよお別れの時
「指揮官さん、お世話になりました!」
「ここの料理、美味しかったよ」
「BAR's drinks were all delicious」
F9、F11、F416がそれぞれ別れの言葉を言うがF45だけは顔を俯かしている
よく見れば体が震えており、小さく嗚咽も聞こえる
「あ、あれ、ご、ごめんなさい、指揮官さんとお別れだって思ったら涙が」
「F45、ほらこっち向いて」
指揮官の声に反応してF45が見れば優しく、そして暖かい笑みを浮かべた指揮官の姿、彼女はそっと指をF45の口角に当ててグイッと上に引っ張る
「確かに寂しいけど、ずっと会えないわけじゃない。だからさ笑ってさよならしよ?」
「う、うん、さ、さようなら指揮官さん」
「また会おうね、F小隊の皆!」
「部屋は残しておくのじゃ、だから何時でも遊びに来ると良い。ああ、ベッドは六人分で良いな」
「じゃ、まぁ無事について落ち着いたら手紙を送るように向こうの指揮官には伝えておくよ」
UMP45の言葉でバンが走り出す、その際に運転席からデストロイヤーは身体を乗り出して手を振り、ハンターは窓から手を出して振るう。二人はバンが見えなくなるまで見送ったあと、じゃあ仕事に戻ろうかとした時、グイッと身体を引っ張られM1895の胸へと顔を付けられる
「……馬鹿者、そんな泣きそうな顔で司令部に戻るつもりか」
「え、な、何言ってるの。私は」
「良い、少々泣け、一時の別れであろうと泣くのは悪いことではない」
その言葉で壁が崩落したかの如く指揮官はしばらく泣いていた、彼女も本当はF45のように泣きたかったが困らしちゃ悪いなと言う気持ちが強く我慢してただけなのだ
F小隊が帰ってから数日後、司令部には写真付きで手紙が届いた。そこには笑顔のF小隊と指揮官の男性の姿、彼女たちは決して利便性はないが平和で平穏な辺境の司令部で今日も、これからも笑って暮らしていくのだろう
F小隊は7人(指揮官込み)、当たり前だよなぁ?
というわけで最後くっそダイジェストじみた駆け足でしたがF小隊幸せ世界線終了です。此処で切らないとウダウダと助長になる可能性が出てきたので思い切っちゃいました、本当にごめんなさい(土下座
404小隊(大偽)の作者さんから許可が下りれば今後もちょい役とか名前だけとかで司令部に遊びに来てる体は取れなくもなさそうだがどうなるかは不明
次回 猫キャラ増えたね