それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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今回から『oldsnake』様の『破壊の嵐を巻き起こせ!』との大規模コラボ話だゾイ!

おら、ワクワクすっぞ!


絶対防衛戦線 Session1

「遅れてごめんなさい、RFB今到着しました!!」

 

「構わん、全員集まったな」

 

作戦時の、いや、今回だけで言えばそれ以上に緊張感を感じさせる声と表情のキャロルの姿にRFBも、そして先に集まっていたノア、アナも今回の緊急招集は普通ではないことが嫌でも理解できた。

 

オモイカネも、AK-12もそれは感じ取っていた、ただ一人

 

「んで、私まで呼んだってことは相当やばい案件?」

 

モグモグとBLTサンドイッチを一つ食べ終えてからキャロルに特に変わらない調子で声をかけるレイを覗いては、とここでRFBが彼女に気付いて、どうしてと口を開こうとしたところでハンドサインで止めてから

 

「みなまで言うな、私がなぜここに居るのかが疑問なのだろう?」

 

「え、あ、うん、そうだけど……」

 

「本日付けでレイをランページゴーストに配属させる、それだけだ。すまないが時間がないので本題に入るぞ、オモイカネ、映像を出せ」

 

「あいさ、ほい」

 

出された映像は黒い装甲を装備した存在からの襲撃予告、内容は『一週間以内にバルカンを差し出すか殺せ、さもなくば地区ごと破壊する』というもの、何とも単純明快な脅し文句ではあるのだが問題は脅してきた本人である、異常存在(ターミネーター)にあった。

 

曰く依頼主であるペルシカからソフォスと呼ばれる者からの情報が事実だとすれば今回集まる戦力全てぶつけたとしても撃破無理だろうという結論が出てくる、その最もたる特徴が

 

「不死身だぁ?」

 

「それは比喩の類ではなく、ですか?」

 

「みたいだね、ペルシカからの話からするに事実みたい、んでそこに一瞬で地区を崩壊させることも出来る火力もある、正真正銘の化け物だよこれは」

 

「はぁ、汚染地域でELIDと戦ってはいたけど、世界にはこんなのも居るんだね~」

 

えぇ、めっちゃ呑気なんだけどこの人とオモイカネが声を漏らすがレイには届くことはないのだが、決して彼女もふざけているというわけではないのは雰囲気で分かるのでそれ以上は言わずに視線をキャロルに戻す。

 

「今回の依頼はこの異常存在(ターミネーター)からバルカンを防衛すること、だがさっきも言ったがこれまでのイレギュラーかそれ以上の存在でありながら不死身であり、撃破は難しいだろう」

 

「じゃあ、どうするのさ」

 

「どうやら向こうで何か手札があるらしい、その準備が整うまで足止めを行うという形になっている」

 

足止めすらキツそうだけどなとノアがボヤくように呟くが全員それは思っている、だがやらねばならないのだ、知り合いが危機に陥っていると聞いて知らぬ顔が出来る基地ではないのだから。

 

その後は作戦の内容の確認、少しだけ準備の時間を置いてから作戦地域、第三防衛陣地にランページゴーストは居たのだが、少ししてから彼女達を襲ったのは爆発の衝撃、そして

 

《こちらナデシコ、今の第一と第二防衛陣地が吹っ飛んだ!!》

 

《対象は健在、傷一つ無い様子だね》

 

《自爆特攻、というよりも最も手っ取り早い障害除去と言うことか》

 

ナデシコからのオモイカネ、AK-12、キャロルの三人からの通信にノアは苦い顔をしながら

 

「爆発の中心に居たはずだってのに無傷ってことはそういうことだろうな、どうする」

 

《少し待て、万能者が何か行動を起こすらしい》

 

またアイツかよとノアが思わず口に出してしまうが、キャロルもそれは飲み込んでいた言葉だったりするという余談は置いておき、一方、他の面々はと言うとレイはこの場には居らず別地点にて動けるように待機中らしいので割愛する、アナは作戦前にPPhs-41から言われた忠告を思い出していた。

 

『良いですか、今回の相手は確かに強大とは聞いていますが使用するのはイグナイト『まで』にしてください、トリガーは使用不可とします』

 

『貴女の体は確かに治りましたが、トリガーには耐えれない、それが現状です。本当であれば出撃すらさせたくないのですが……』

 

(やはり、治り切らなかったか……)

 

言われずともそれは理解できていた。戦うことは出来るだろう、だが全てを出し切ることは出来ない、何かが自身の体の中で阻害を起こしている。

 

「保ってくださいよ、倒れてまた説教されるのはゴメンですからね」

 

幻影を抜き、そう呟く、最悪を考えながら彼女は出撃のその時まで待つのであった、続けてRFBはこちらもまた出撃前に少しだけしたユノとの会話を思い出しつつ自分用に再調整された待機状態のガングニールを握りつつマキシマムの肩に座っていた。

 

『それだけ強いのに、バルカンちゃんを差し出せば何もしないって言ってきた、それって必要以上に他を巻き込みたくないって心理からの行動じゃないかな』

 

『勿論、自分の力に絶対の自信があるから無駄な抵抗はやめろってこともあるだろうけど、それにしては声がこう、抵抗はやめてくれっていう感じに聞こえるんだよね』

 

もしかしてだけど、その娘はバルカンちゃん以外を殺したり傷付けたりしたくないんじゃないかな。甘いとも希望的観測とも言えるユノの言葉、だけどRFBはそれを否定できることではないと思った。

 

言われれば確かに異常存在(ターミネーター)の行動は疑問を覚えなくはない、しかも今見せた能力だけでも予告なんてしないで一気に攻めてくればバルカンなんてすぐに殺せるはず、なのにそれをしなかった。

 

(他を巻き込みたくなかった、だから襲撃予告なんて方法でバルカンを差し出させようとした、なら)

 

握っていた片手を開く、拳を握り殴りつけるなんて簡単だ、でも開いて手を伸ばすことは難しい、向こうが話なんて聞くつもり無いかもしれない、でも、だとしても自分が知ってて、今は母親として教師を目指している彼女はどんな相手でも手を伸ばし続けた。

 

裏切られるかも、殺されるかも、そういった恐怖が無い筈がなかったというのに、勇気を出して笑顔で手を伸ばして今があり、だけどユノは昔のように前には出てこれない、なら、とユノとのその時の会話で彼女は言い切った、それは

 

『じゃあ、私が手を伸ばしてみる、話を聞いてみる、異常存在(ターミネーター)が何でこんな方法で、そしてバルカンを殺そうとしてるのかを』

 

まだ少し怖い、だが不思議と勇気も溢れてきた、だから必ずやり遂げようと顔を上げて戦場を見つめる。

 

こうして各々が覚悟を決めたところで万能者が行動開始、トリモチのようなもので行動を阻害、更にアウレール率いる攻撃部隊がそこに大火力を打ち込み大爆発が引き起こす、誰が見ても一人相手には過剰とも言える火力、だがノアは直感した、あれだけを受けても奴は

 

《だろうなとは思ったけどさ、対象、健在!!!》

 

《遠距離からでは足止めをしきれんと見るべきだろうな、ランページゴースト、すぐに出ろ!!ナデシコから味方へ、これよりランページゴーストが異常存在(ターミネーター)に接敵し足止めを行う、砲撃の際には一言入れてくれ!!》

 

キャロルからの号令と同時にランページゴーストの全員が、いや、よく見ればレイが既に突出している、ともかく大暴れの幽霊を冠する小隊が異常存在(ターミネーター)へ突撃していくのであった。




とりあえず準備話はそこそこに行動開始、いつも少数精鋭だから今回は被害上等で前線での足止めを買って出るゾイ!!

因みにRFBちゃんは何やかんやで現在での戦闘力は基地では上位組に食い込めるくらいにはなってる模様。
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