それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!! 作:鮪薙
前半部分は【白黒モンブラン】様の【Devils front line】からのコラボ話しへの返し
そして後半の部分が【ムメイ】様の【カフェD08へようこそ!】の最新話の最後の部分を拾ったお話ですぞ!!
ここは基地の中庭、ノロトルがマイペースに過ごし、時に大福が昼寝をし、時にカラスのチョコパイがノロトルの上で羽休めをし、ユノやクフェアが自分たちの娘を連れてきては遊んでたりとする憩いの空間。
そんな場所が今では妙な緊張感に包まれていた、片方は来たときから変わった様子が見られない表情でその存在を見つめ、もう片方は自分よりも遥かに大きな存在に小さな両手を伸ばして、ただ一言、ものすごい笑顔で
「だっこ!!」
「……」
小さな存在ことルキアの無邪気な要求に、もう片方の大きな存在こととある用事で3日ほど滞在することになったS10地区前線基地から来たギルヴァは何も答えずに、そして表情を変えずに視線を飛ばす、因みにこれはもう数分は過ぎている光景だったりし、これには側で見ていたユノとクリミナ、ナガンも笑顔で
「ユノが近くに居るとはいえ、知らない男性相手に怯まずに抱っこを要求できるのは、流石と言えますわね」
「と言うか、本当に警戒心というものを持っておらぬではないのか?クリスを少しを見習ったらどうじゃ」
「アハハ、でもあの娘らしいじゃないかなって、それはそれとして、ごめんなさいギルヴァさん、なんだか困らせてるみたいで」
「いや、構わない」
こうしてユノが謝りながらルキアに近付けば、即座に彼女はユノに抱っこを要求していつものポジションに落ち着く、このように絶対に要求した相手じゃなくとも良いらしいのが謎さ加減が増している。
もしかすると本人的には何かしらの挨拶なのかも?とはなるのだが、それがどうして抱っこになるのだろうかと周りは疑問に思ったりするこの行動、後日カルカノの前でいつものように両手を伸ばして抱っこを要求した時、それを見たカルカノは顎に手を当ててから
『ははーん、もしかして『ハグ』ですね!」
『……はぐ!!』
どうやら、カルカノが妹のシノや、他の人形、ユノに挨拶のハグとかをしてたのを見て真似しようとするも『ハグ』と言う言葉を知らないので自分が行う同じ腕の動きと知っている言葉が一致して『だっこ!』となっていたらしい。
だが、これを分かるのは少し先の未来なので今の彼女たちに知る由もないのでおいておこう。とギルヴァとルキア、そしてユノ達がこのような会話をしてる最中、中庭ではクフェアとノアが座って、その娘であるクリスが二人の背中から見つめる視線の先には同じように座って自分を見つめているルージュの姿。
先程のギルヴァとルキアと同じように、この二人もまた見つめ合って数分経っていたりする、がこちらの場合はルキアのようにニコニコ笑顔、という訳ではなく誰なのこの人と言うコレでもかという警戒心を含んでいる無表情とその視線を向けられてどうしようとなるルージュ、と逆の状況になってい。
「えっと、はじめまして、クリスちゃん」
「……」
「あっと、大丈夫だよクリス、この人はノアと私のお友達だから」
「わりぃな、初対面の相手だとこうなっちまうんだ、まぁ明日には普通に接してくれるさ」
知らない人に名前を呼ばれたということが更に警戒心を高めてしまったのかクフェアの背中に完全に隠れてしまうクリスだが、当初こそちょっと強めの人見知りかと思われていたコレは、別にそうではなく彼女なりの観察らしい。
その証拠に直ぐに顔を出してルージュを見つめるクリス、その目は決して知らない人だから怖いとかではなく
「なるほど、確かに私というのを見ている、って感じですね」
「ルキアが警戒心全くないから、自分が変わりにって感じかもな」
「ふふっ、でもルキアちゃんがこっちに来れば楽しそうに遊ぶんですよ?」
そう語りながらクフェアがクリスの頭を撫でれば、彼女は嬉しそうに目を細めて今度はノアの背中に移動してから同じように顔だけを出す。
その行動に猫みたいだと思いつつ、とりあえず今日はこの様子を眺めるだけに留めておこうとルージュは決めるのであった。その数分後に抱っこされるのに飽きたルキアが遊ぼうと声を掛けて、そこから丁度、業務から戻ってきたルピナス達も混ざって遊び始めるのをそれぞれが微笑ましく見ている中、ナガンとギルヴァは廊下の壁に背を預けながら
「なんじゃ、お主もこういう光景を見ると和むのか?」
「そんな顔してたか?」
「いや、顔は変わっておらぬが纏う雰囲気がな」
雰囲気か、とギルヴァが視線を向ける先にいるナガン、思えばこうして顔を合わせるのは何時ぞやの悪魔刈りの時以来だったかもしれない、だがその時と大きく違うのは掛けられている右目が艶消しの黒塗りが施されている眼鏡の存在。
右目の機能は完全に消失し、更には戦術人形としての能力も徐々に失われていっていることも、それを理由に引退していることも彼は聞いている。
「気になるか?」
「自分で選んだことだ、こちらからなにか言うつもりはない」
「なんじゃい、冗談でも良いから気になるとでも言ってみれば良いものを」
呵々と笑いながら言いつつも、ギルヴァがそういう事を言う人物ではないということは理解しているのでナガンは眼鏡の位置を直しつつ
「まぁ、お主が思うように直そうと思えば簡単に出来る、じゃがまぁわしはもう先導するつもりはないのでな」
「……」
口にしたつもりも、それを悟させるような素振りも見せたつもりはなかったがナガンには微かにでも、いや、彼女に言わせれば直感と答えるだろう言葉だったがギルヴァは特に反応を見せず、その様子に相変わらずの男じゃよと思いつつ、そう語ってから
「これからは、あやつらと共に歩こうと思った、それだけじゃよ。それにわしが戦わずとも平和を守れる者が多いのも理由じゃな」
「そうか」
「……勿論だが後半は冗談じゃからな?いざとなればわしはまだまだ戦えるからな?」
分かっているとばかりに目を閉じるギルヴァ、彼も流石に後半のそれを真に受けている訳ないがナガンとしては本気で取られたのではと思わず思ったとかなんとか、その後も主にナガンが好き勝手に喋り、時よりギルヴァが反応する流れをしつつ、一日目が終わり、二日目も彼らのその日出来ることが終われば同じように中庭に来たのだが
「だっこ!」
「……だっこ?」
「え、えっと、二人同時はちょっと難しいかと」
昨日はギルヴァだったが今日はルージュにルキアが抱っこを要求する隣で、二日目ということもあり警戒が完全に解けたクリスも彼女の真似をする様子にルージュが戸惑う光景があり、これにはキャロルとトゥーマーンが
「ふむ、無事に懐いたようだな」
「懐いた瞬間に抱っこの要求になるってチョロさは親の血ですねコレ」
言いながらトゥーマーンの視線がノアとクフェア夫婦に向けられ、向けられた二人はその言葉に心外だとばかりに
「あたしはそこまでチョロくねぇぞ!?」
「……私も、そんなにだと思うけど」
本気で言ってるのかこの夫婦と思わず声に出そうになるのを堪えたのは言った場合の未来が碌でもないのが悟ったからか、それとも彼女の少ない良心からだったのかは不明である。
その後はルキアはジャウカーンに抱っこされてそのまま戯れたり、その様子をルージュに抱かれているクリスが澄まし顔を眺めてたり、レイとジャウカーンが何故か本気で遊び始めるのをキャロルを始めとした全員で眺めたりし、時間が流れていき、気付けば3日という時間は驚くほどに早く流れて彼らとの交流は終わりを告げた。
「あの3日ってあっという間だったね~」
「そうですわね、ですがあのような交流も、ルキアやクリスたちにとっては大事だと思いますわねっとこちらの荷物は乗せ終えましたわ」
「あたしらも完了だって……レイはどうした?」
「え、私も見てないなそういえば、ナガンお祖母様、知りませんか?」
その数日後、彼女たちはD08の417たちのカフェへと出かける準備をしていた、今回の目的はルキアとクリスに同い年くらいの彼女たちの子供たちと交流と、レイの紹介なのだがその本人が今この場に不在であり、ナガンに聞いてみれば
「む?おかしいの、共に行くとは伝えていたはずなのじゃが……こちらナガン、ナデシコからあやつの場所は、はぁ!?」
「っ!?」
「ばーば、おっきい声」
突然、声を荒らげたナガンに全員が驚き、ユノがどうしたのかと聞いてみればその内容に、全員が絶句、それは
《あいつなら先程の通信で先に向かって料理食べてる、と言って出ていったぞ》
「……馬鹿じゃろあいつ、誰が身分を保証するのじゃ」
急いで出よう、ナガンの言葉にその場全員の心が一つになった瞬間であった、なお件の彼女は元気にブラックサレナを爆走させつつ
「カフェ!カフェってことはあれだ、パフェ!!!!」
コレで最後になるが、レイは到着してからユノの知り合いのレイですと告げるのだが417からはユノのクローンにしてはテンション高い子が来たなぁと思われたとかなんとか。
どっちも中途半端に投げただけじゃねぇかオメェ!!!(自虐)
いや、本当に申し訳ないであります、はい……どっちも好きに拾っていいのよ?
と言うか、一つに纏めるくらいなら分ければよかったのでは?と思わなくないですねはい……すまぬ、スマヌス。