それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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トゥーマーンがブラブラするだけ


レッツゴー、無人島バカンス!Session2

穏やかな海、青い空、まるでここだけ時代が世界大戦が始まるよりももっと前に戻ったかと錯覚させる光景の中をのんびりと目的地に向かう豪華客船の甲板に備え付けられたビーチチェアに身体を預けている一人の人形がポツリと一言

 

「あ~、本当に平和って偉大だわ」

 

争いなんて駄目よ争いなんてと自身の役割全否定なことを言葉にしながらトゥーマーンはついさっき貰ったドリンクを口にする。

 

目的地の無人島へ出港してから一時間とちょっと、船の案内をされてから彼女はここでのんびりとしていた、他の面々はどこかしらに行ったのだろう彼女の周りには居ないところを見るに他の所で楽しんでいるのだろう。

 

だが今の彼女は誰がどこで何していようとも関係ない、自分の今の仕事は目的地に着くまでこうしてのんびりと船に揺られることなのだからと、なんて考えていたのだがふと呟いた。

 

「退屈ね」

 

始めこそは見慣れない海という物を眺めていて楽しんではいたので今の時間まで暇を潰せていたのだが、彼女からするとあまり代わり映えのない風景にそんな言葉が出てきたらしい。

 

「てか、船ってのもヘリとかとそんなに乗り心地は変わらないものね~、まぁなんか他にも色々あるみたいだし見に行こうかしら」

 

グッと伸びをしながらそんな事を言い始めるトゥーマーン、彼女は絡まれると面倒臭がって一人にしろと言うものの、一人でこうして放置されるとそれはそれで退屈し始めて誰かに絡み始めるという非常に面倒な少女なのである。

 

だが折角の豪華客船、海を眺めるだけで終わらせるというのはあまりにも勿体ないという感情もあるにはあった彼女はS10前線基地の処刑人『ネロ』がしてくれた案内を思い出しつつ、まずは空になったグラスを片付けるかにはどこに持ってけば良いのかと歩いていると

 

「おや、どうしましたかトゥーマーン」

 

「海を眺めてるだけだと退屈だったから見て回ろうかと思ったのよ、てかあんたは何してんのよ」

 

フラフラと空のグラスを片手に歩いていると前から中身の入ったグラスを載せたトレイを運んでいるスユーフの姿、向こうもトゥーマーンに気づくと声を掛けてきたのでそう返してみれば

 

「手持ち無沙汰だったというのもあり、手伝いに入ってるだけですよ」

 

「はぁ、バカンスだってのに働こうって流石ねスユーフ、だったらこのグラス預かってくんない?」

 

「はいはい、おかわりは?」

 

「要らないわ、それよりも他の奴らは?」

 

グラスを受け取りながらスユーフが話すには、自分もそこまで把握していないということ、分かる範囲ではダラーヒムがレクリエーションルームに向かったのを、アーキテクトとウロボロスはリバイバー達と会話をしていたのをの三人だけ。

 

「ちょっと、ジャウカーンはどうしたのよ?」

 

「船内で解散してから見てないんですよね、恐らくは甲板ではないでしょうか、海とか鳥とかを見てるか、或いは他の方々と接触しているか、どちらかかと」

 

「だと良いけど、まぁ迷惑をかけるようなことをはしないとは思うけど、てかその様子だとアナも知らない感じ?」

 

「えぇ、ですが彼女なら心配要らないのでは?」

 

言外に彼女がトラブルを起こしなんてありえないですよねとのスユーフの言葉に、それもそうかと思いながら彼女にんじゃ適当に回ってるわと告げて別れる。

 

宛もなく豪華客船をフラフラと歩くトゥーマーン、ときより他の基地からの誰かしらを見ては軽く挨拶をしたり、向こうから会話を振られればそれなりに対応したりしつつ

 

(これ、外部から見たらバカンスだって言ってどのくらい信じるメンバーよ)

 

少なくともアタシが聞いたら絶対に面倒事を対処するためのメンバーじゃないですかやだー!って言い切る自信あるわねと内心ではかなり失礼なことを考えつつおくびにも出さないで見事なまでの猫被りで接していく。

 

そんな事をしながら歩いていれば、視界に入った一人の姿の思わず

 

「あんた、どうして刀を引っ提げてるのよ」

 

「い、いえ、その、何も装備してないというのが思った以上に落ち着かなくて」

 

この常在戦場侍はと深い溜め息を吐き出すトゥーマーン、そこに居たのはアナだったのだが腰には乗った時には無かったはずの刀『幻影』が差してあり、指摘された向こうも要らないとは理解してはいるようで恥ずかしそうな態度をする。

 

するのだが、恥ずかしがる場面じゃねぇとよと思わず口にしてしまうトゥーマーン、それから

 

「あのさ、今はあれよ休暇ってやつで少なくとも警戒とか戦闘とか考えなくて良いわけさ、ここまではいい?」

 

「え、えぇ、勿論分かってます」

 

「分かってて、何で落ち着かないを理由に刀を出してるんだよじゃあ」

 

「丸腰に今までなったことがない故に、なんだかこうソワソワしてしまうというか……」

 

コイツ早いところ手を打たないと平和な世界になってから馴染めなくて荒んでくるタイプだぞと直感したトゥーマーン、コレ本当にどうしたもんかと悩んでから

 

「バレット達の子供とでも接してきやがれ、勿論、刀は仕舞ってからな」

 

「へ?」

 

「常在戦場は大いに結構、でもね、アンタがマスター達と目指そうとしている未来になってから自分が馴染めませんでしたは基地のチビ共を悲しませるから、今のうちに丸腰に慣れておけって話よ」

 

ぶっきらぼうにそう告げてからトゥーマーンはいい加減にジャウカーン探すかとその場をあとにする、残されたアナはしばし考え込んでから

 

「平和な時間に慣れておけ、ということでしょうか」

 

【そうでしょうね、いい仲間じゃない】

 

「確かにそうなのですが、唐突に話しかけてくるの止めてくれませんか『ティア』」

 

因みにトゥーマーンが言う『チビ共』の中にユノも混ぜられている、本人が語る筈もないので知るよしもないのだが

 

その後、トゥーマーンはまたブラブラと歩きながら甲板に向かってみれば飽きもしないで海を眺めているジャウカーンを発見、近寄れば

 

「お、トゥーマーンも見に来たのか?」

 

「あんたが海に落ちないか監視しに来ただけ、つかなに、ずっと見てたわけ?」

 

「そうだゾ、キラキラしてて面白いからな!」

 

そりゃ良かったと割りと雑に返したがジャウカーンは気にする様子もなく、また海に視線を戻す。

 

船は進む、何も心配もなく、平和で平穏に、そして

 

「ここが目的地の無人島、すげー、自然豊かだぁ」

 

一行は目的地の無人島に到着、その姿は出発時のものではなく、トゥーマーンとアナとアーキテクト以外は水着姿になっていた。




ざっくり過ぎひん?(反省)まぁほら、ウチの面々は自由に楽しんでるから好きに絡ませてもエエんやでってことよ!

あ、それぞれの水着は次で書きます、必要だったら聞いて貰えれば答えます。

因みにロリボロスとジャウカーンはスク水です
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