それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:鮪薙

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なんかこうノリで戦う!


レッツゴー、無人島バカンス!Session5

幻影の柄を握り、構えた状態で目の前の二体の悪魔に突撃するアナ、その少し後ろでは拳銃モードに切り替えたマルチフォンを構えるアーキテクトと【パトローネ】を展開したネージュが援護射撃を開始

 

火蓋を切ったのはマルチフォンの高出力レーザーと連装ガトリングガン『ジェラシー』の弾幕、だがその全ては近接に特化した方の悪魔『マリオネット・インサニア』が弾幕の方は切り払い、レーザーと言うと直撃こそするも軽く黒く焦げて入るがダメージが入ったという感じがないことにアーキテクトが叫ぶ

 

「うっそ、これでも初期型のELIDは殺せる威力なんだけど!?」

 

「まさか全て切り払うとはな」

 

二人の言葉を背に悪魔が器用な真似をと思いつつアナは自身が出せるトップスピードで間合いを詰め一閃、幻影の蒼い斬撃がインサニアを捉える、がその手応えにアナは即座に後方に飛び退く、確かに手応えはあった、あったがその切れ味に奇妙な違和感を感じ、しかもインサニアには怯んではいるがさしてダメージが入っていないことを見て思わず内心で舌打ちをしてから

 

(硬い……それに、なんだこの違和感?)

 

【力み過ぎよ、何をそんなに焦ってるの】

 

ティアからの言葉に今度は疑問が浮かぶ、別にそこまで力んだつもりはなく、今まで通りに振っただけのはずだと。それから幻影を握っている手に少し意識を向けてから、あっと思わず声が漏れる。

 

幸いにも声は他の者達に届くことはなかったが、ティアにはしっかり届いており、それから呆れた声で

 

【貴女って、結構抜けてる部分強いわよね】

 

この指摘にアナは黙ってることしか出来ない。では何が起きたかと原因なのだが、早い話が完全に悪魔化が可能になった事によりアナは幻影をイグナイト無しでも十全に扱えるようになったのだが感覚に慣れておらず、少し前の自分のさじ加減で振ってしまった。

 

その結果、必要以上に幻影に力が加わってしまい、刀身がブレ、本来の切れ味にならず先程の形となってしまった。

 

【ズレは認識できた、あとはこれを修正していくだけ】

 

【とは言ってもそれをのんびり行えるなら良いけどね、来るわよ!しかも両方!!】

 

警告と同時にインサニアの連撃を幻影で弾きつつ、もう片方の遠距離特化とも言える悪魔『マリオネット・テネブラエ』も視界に入れつつ警戒する、ネージュが居るので最悪は早々ないとは思うが、現状では自分はインサニアに付きっきりになっており、テネブラエはフリー、つまり

 

「うわっとと!?なんつー、非常識な射撃よ!!」

 

「悪魔とはこういうものだ!」

 

両手足に存在する2つ並んだライフル、頭というよりも口から生えている銃口からの射撃はアーキテクトとネージュ、インサニアと戦闘中のアナにも飛んでくる、しかもインサニアには一切誤射しないという精度の良さには思わず舌を巻くことになる。

 

しかもテネブラエの方も防御力はインサニアと変わらないらしく、こちらにもマルチフォンの最大火力は通用しない、この事に流石のアーキテクトも悪魔ってのを甘く見すぎたと判断、ならばと切り札を切ることを決断する。

 

「ネージュ、後衛任したよ!【Balwisyall nescell gungnir tron(不 可 能 を 貫 く 信 念)】」

 

唐突にそんな事を言われたネージュが何を?と聞くよりも先にアーキテクトはネックレスを握り締めてから聖詠を唱えると同時に光が走り、弾ければそこに居たのは黒のヘッドギアを装着し、黒の装甲を身に纏い、背には黒のマント、右手には一振りの漆黒の槍、これが彼女が新たに開発した【コーラップス技術応用多目的兵装参号機】通称【ガングニールツヴァイ】

 

クロスレンジが得意じゃないのは相変わらずだが、槍の扱いそのものをガングニールツヴァイにデータとして搭載、装着と同時にアーキテクトの電脳に書き加えることで経験は補えないが装備を持て余すということを回避、これにより即席に近いが前衛として戦えるようになっている。

 

「さぁさぁ、行くぞー!!!」

 

ブォン!と槍を一つ振ってから変形させ、テネブラエに突撃を開始、その速度は腰部のブースターに加えて、変形させた槍も同じような機構があることにより直線に限ればシューティングスターを装備したアナと同等であり、防御力も左手の小手を大盾にしつつ、攻防一体の機能を有しているマントを纏うことにより向こうの射撃は完璧とも言わずとも防ぎつつ、間合いに入り

 

「うりゃぁぁぁぁああ!!!」

 

力一杯に槍を振り抜く、がテネブラエから見ればそれは遅く、単調な一撃、難なく回避してからその銃口全てをアーキテクトに向けるがネージュの弾幕に阻止され、それに合わせるように槍を振るうが

 

「あったんね!」

 

二連、三連とインストールされた槍の攻撃を行うが尽く避けられ、徐々にアナと距離を離され始める、まだネージュが援護に付いているが下手に二人と離されると良くないとアナが判断、目の前のインサニアを突破するように動こうとするが

 

【この動き、時間稼ぎのつもりか!】

 

【もっと言えば、無視すれば向こうのM16とM1887に行くつもりね】

 

悪魔らしい発想だと吐き捨てつつ、幻影を構え直しならばと振るうが防御及び回避を重視に変えた動き、それでいてこちらが勝負を焦るような動きを見せれば即座にその焦りを突くような攻撃が飛んできて、間合いをリセットされてしまう。

 

強い、と言うのがアナが抱く感想だった。無論ギルヴァたちに比べれば弱いかもしれないが悪魔というものと戦い慣れていないというのもあり決定打を決めきれないのが彼女のその感想を抱かせる理由になっている、さてどう切り崩すかと思考を巡らせている所で

 

【一人で戦ってるんじゃないわよ】

 

【ティア?あ、いえ、そのつもりはなかったのですが】

 

本当かしらねと割と辛辣な声を上げつつティアは彼女の中で肩を回してから蒼から受け取った大剣、彼女はこれを【レプリカント】と呼ぶことにしたそれを召喚してかたただ一言

 

【あいつ、貴女しか居ないって感じに戦ってるのよね】

 

【まぁ、そうでしょうけど……あ、え、出来るんですかそんな事】

 

流れてきたティアの思考に思わず、そんな声を上げてしまうが向こうは出来なきゃそんな事言わないわよと返され、彼女自身も出来ても不思議じゃないかと結論付けてから幻影を構え直して、集中してから一気に踏み込む、それは先程までと変わらない攻撃の形、インサニアもそれを理解してるからこそ相方のテネブラエがアーキテクトを倒すまでの時間を稼ぐための動きをしようとして……

 

「ハロー、そしてグッバーイ」

 

聞こえた声に悪魔が反応することはなかった、見えたのは自身の背後から己を両断した紅い鎌、突然の視界外からの攻撃にインサニアは崩れ落ち霧散していくのを見つめ彼女は呟く

 

「ん~、外で実体化するってこんな感じなのね、にしてもレプリカントでも結構硬さ感じるって嫌な敵ね」

 

アナと同じ姿ではあるが髪の色が真紅の少女【ティア】はそんな独り言を言いつつ、アナが突破した方向を見れば、アーキテクトと同時にテネブラエを刺突で貫く光景、ネージュがその場に居ないのを見るに恐らくはもう一組の方に援護に行ってもらったのだろう。

 

それを確認してからふと、己の手を見れば透き通り始めている、つまりは

 

「あっと、時間切れか。数秒が限界ね、覚えておくわ」

 

検証完了という感じに呟いてからティアの姿は消え、紅い魔力がアナの身体に戻っていく、一方アナはティアが戻ってきたのを感じつつ

 

「ふぅ、まさかこんな器用なことが出来るとは」

 

「あ~、しんど、やっぱり訓練しなきゃ駄目だねうん」

 

徹底的にテネブラエに振り回されていたアーキテクト、悪魔との初陣で分かったのはコイツラ動きが非常識すぎるということ、しかし戦いの音は辺りから聞こえる、ならば

 

「悪いですが休んでる暇はなさそうですね、向こうの援護に向かいます」

 

「ういういっと!」

 

だが思ったよりも離されてしまった、先にネージュに向かってもらったとは言え遠くから聞こえる戦闘音にアナは己はまだまだだなと思わざるを得なかった。




アナさんが、と言うよりもティアが行ったのはDMCで言うドッペルゲンガー、数秒だけ好きな位置に実体化して攻撃できる感じ、本当はスイッチとか言ってアナと人格を切り替えてってのも考えたけど、まぁそれはまたどっかで使えるやろ!

それよりも預かった拳銃も使ってないし、ネージュさんもほとんど喋ってないし戦わせてないやんお前!!!!(土下座)

因みにアーキテクトは悪魔との戦いだとさほど役に立つわけではないという、でも足を引っ張るほどでもない、そんな立ち位置。

問題あったらメッセください、あしたの私がガンバリマス
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