IS ~剣の才の無い兄~   作:ソースケ_研究中

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今の所コレで全部です。


白い侍と緑の恐竜と青い雫

現在、状況は最悪、誰か助けてくれ。

何故こんな事を思っているかと言うとこのモノレールの駅辺りからデカイ体育館での始業式を終えて、前に試験をした教室に居る。

此処までずっと見渡す限り女子、女子、女子ばかりの女の群れの中で俺達は席についている。ついでに言うと名字同じだけど俺は”あ”から始まるからと言うのは関係あるのか、いささか考えさせられるのだが、先頭で在りながら目の前に教卓が目の前にあるド真ん中の席に座っており、一夏は俺の後ろだ。

まぁこの際言わせてもらうが、こんな女子ばかりの学園に男が二人と言うのはアウェーな状況になるのは説明しなくても分かるだろうが、そんな事よりすんごく目線が此方に向いているんですが?視線が俺達に集中しているですが?目線だけが此処まで集中すると幾ら俺でも気まずと言うのをとうに超えてなんか気が変になりそうだ。

それに後ろから救難信号と思える視線がレーザー光線みたいに当たっているんだが?周りから集まっている視線だけでも集めればホントに光線が撃てるんじゃないだろうかと思うほど集まっていおり、テレビの視聴率じゃあ全然たらないだろうが、多数人から少数人へ送らる視線はどう考えても以上だろう。視線が苦手じゃない奴でも苦手になるんじゃないか?女性限定で、とか思っていると教卓の前に挨拶をしながら立つ見た事のある緑髪、童顔、メガネが特徴的な彼女は試験実技の時に出て来た試験官だ。

そして彼女は”山田 真耶”と言うらしいが自己紹介をする彼女に反応すらしない所か、ずっと一夏と俺を見ている彼女達、ちょっとは耳を傾けてやれよ。あの先生なんかおどおどして始めたぞ。

そのまま気を取り直して学校の説明をした後に彼女は

 

 

 

「――じゃあ自己紹介をお願いします。えっとぉ出席番号順で・・・。」

 

 

 

 

と言う彼女に俺は普通に考えるとあいうえお順に織斑、秋十だがら俺が先なんだよなと思いながら俺は立ち上がり、机の方に立体映像が出て来て、それは名前の表示された三角柱だ。本当に此処はハイテクだよな。

 

 

 

 

 

「俺は織斑 秋十だ。特技は家事全般で趣味はエアライフル。テレビじゃ数年以来の男性操縦者だとか言ってるが、ほんの少し前まではちょいと射撃競技のできただけの普通の学生だったからな。あまり期待に添えないかもしれないが三年間よろしく頼む。」

 

 

 

 

俺はそう言ってから何事も無かったように座る。と周りから

 

 

 

「家事全般って家庭的なんだなぁ」

 

 

 

 

 

「優男っぽかったけどじゃべってみると普通な感じなのね。」

 

 

 

 

とか、こんな冴えない俺に此処まで言えるなんて・・・・何かぼそぼそと聞こえるが内容は俺が気にするほど物じゃないな。変な誤解を生む様な事は言って無いのだから当たり前だが、後ろで何か気付いたのか次の一夏が立ち上がり

 

 

 

「織斑 一夏です。よろしくお願いします。」

 

 

 

その間、女子達の期待の眼差しが一夏に突き刺さる。そして

 

 

 

 

「――――――ッ!?」

 

 

 

 

最初まで行ける感じがしていたのだが、いざ言おうとしたら良い事を言うとして何言えなくなってしまったと在り来たりな状態に陥ってしまい。

何かを言いだそうと必死なのが後ろから伝わってくるが言葉に詰まって精神状態が正常でない事が見なくても分かる。周りは期待の所為で緊迫状態。あたふたしている彼はとりあえず止まった流れをなんとかしようと再び口を開き

 

 

 

 

「――――以上です!!」

 

 

 

 

 

その瞬間、皆がずっこけた。

まぁアレだけ期待させられていきなり終わりなんだもんな。それはズッコケてもしょうがないと思う。一夏が動揺していると溜息を吐きながら座っている俺の机の横を歩く黒いスーツの女性が慌てている一夏に女性的な手のすらりとした綺麗な指をまげて堅そうな握り拳を彼の頭に振り下ろすとその何重にも重ねられた瓦を簡単に割ってしまいそう一撃が入った。

 

 

 

「がぁっ!!?」

 

 

 

俺は金属を殴った様な音を聞きながら痛みに蹲っている一夏の席まで行った黒いスーツ女性に

 

 

 

 

「一発目から手を出すなんて相変わらずですね”織斑先生”。」

 

 

 

 

軽い感じで言う俺に姉貴は

 

 

 

 

「―――そこの自己紹介の出来ない馬鹿と違って状況が読みこめているようだな。織斑兄。」

 

 

 

 

「まぁそりゃあ前の事を考えれば、出てきた時に教員なんじゃないのかなぁ。ぐらいには思いますよ。」

 

 

 

 

そんな中、一夏は痛みを堪えながら姉貴を見て

 

 

 

 

「げっ!?千冬姉ぇ!!―――――ごぉっ!!!?」

 

 

 

 

二度目の拳を振り下ろされる一夏。

 

 

 

 

「織斑兄が言っていたのことを聞いていなかったのか?織斑弟。―――学校では織斑先生だ。」

 

 

 

 

「先生。もう会議は終わられたんですか?」

 

 

 

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな。」

 

 

 

言い忘れていたが、この人。我らが姉の”織斑 千冬”はIS関係の仕事をしていると俺達に伝えていたが、それは此処で前の様な仕事の為に実技試験官の様な事をしていると適当な感じで言っていたから、ましてや教員までやっているなんて誰が思うまい。

前に一夏が彼女が出て来てビックリし無かったのは今回の事で正解に知られた上で更に家族だからとか色々な理由を着けて呼ばれて試験官だと勝手に俺達が納得してしまっただけなのだ。まぁ教員をしていたのならあそこに居たのも頷けるだろう。だが、それでも頭の衝撃で困惑している一夏は理解できてないだろうな。そんなこと思っていると姉貴は教卓まで戻って言う。

 

 

 

 

「諸君!私が担任の織斑 千冬だ!!君達新人を一年で使える物にするのが仕事だ。」

 

 

 

 

その後に女子共の歓声が上がる。なんでも皆の声を聞いて行くといろんな所から姉貴の教育か、躾なのか分からんがそれを受けにこの学園に来たらしい頭をかきながら面倒そうな顔をしていると思い出したように手招きして山田先生を呼んで彼女と共に教卓の前で生徒に背を向けてこそこそと話しだした

 

 

 

 

 

「山田君。少し気になる事があるのだが」

 

 

 

 

「は、はい!なんでしょうか!」

 

 

 

 

「声が大きい。―――束は見ていないか?」

 

 

 

 

「一緒じゃなかったんですか?」

 

 

 

 

「私に少し用があると話しかけられた時に先に行くと言っていたが―――――。」

 

 

 

 

 

そんな感じでこそこそと話していると引き戸が開いて声が

 

 

 

 

 

「はぁ・・・・此処は技研と違って広すぎるよ。――――ハロハロ!!遅れてごめんねぇ!!」

 

 

 

 

その声に余り反応を示さなかった一番前の窓際に居る幼馴染ポニーが居る所から物音が聞こえるが、今はそれどころでは無い。

今のは俺達にフランクな挨拶をする頭にウサミミが付いていないが、姉貴の様なスーツに白衣を着た束の姉ぇさんだ。あの人は俺が彼女の家族といまだに付き合いがあるので聞いた話じゃ技研に缶詰状態で委員会や技研のIS関連の仕事に追われているらしく、家にも帰れない彼女が何でこんな所に居るのか正直言って分からない。周りも見た事ある顔に小声で話声が聞こえる中、彼女は前で話していた二人に

 

 

 

「二人とも皆をほっぽって何してんの?」

 

 

 

「あ、篠ノ之先生!」

 

 

 

 

「貴様。今まで何処に居た?」

 

 

 

 

「え?ああ、ごめんね。行く途中で技研から連絡があってちょっと一人になれる場所探していたらいつの間にか道に迷ってちゃってね。」

 

 

 

 

「まぁ良い、早く自己紹介しろ。」

 

 

 

 

「オッケー!」

 

 

 

 

 

そして彼女達の近くまで歩いてきて教卓の近くに居る姉貴の隣に立って彼女は

 

 

 

 

 

「私は今日から技研から出向してクラスの真耶先生と一緒に副担任をします。篠ノ之 束だよ。―――――――――皆気軽に束先生って呼んでね。ブイ!」

 

 

 

 

綺麗な笑顔で腰に手を当てて片手はVサインを前に突き出している格好でいる彼女に対して周りのざわざわが酷くなってきているが、とりあえずこれで教員の自己紹介が済んだなと思っていると隣で腕を下ろして窓際に気づかれない様に小さく手を振る彼女に溜息をつきながら姉貴が

 

 

 

 

「コレでSHRは終わりだ。諸君らにはISの基礎意識を半月で覚えて貰う。その後実習だが、基本動作は半月で染み込ませろ。いいか、良いなら返事をしろ。良くなくても返事をしろ。私の言葉には返事をしろ。――――――以上だ。」

 

 

 

 

明らかに暴論では?と思ってしまうが、思っている俺に束の姉さんが苦笑しているのが目に入る。

そして姉貴が”授業を始める。教科書を開けろ。”の声でそのまま授業をする事となった。内容としては教科書を先に読んでいたお陰で大分分かるが、生きて来てこのかた普通の教科しか習った事しかないし、日常ではISなんぞはテレビで見るぐらいだったから今でも自分がなんでこんな所に居るのか理解に苦しむ。それから休み時間になってから後ろから一夏が突っ伏している状態で俺に

 

 

 

 

 

「秋十兄ぃ。授業分かるかぁ?」

 

 

 

 

「ぼちぼちだなぁ、一回読んでいても分かるかどうかは微妙なもんだな。」

 

 

 

 

「俺も読んでたけど用語位で後はちんぷんかんぷんだ。」

 

 

 

 

 

雑談ぞしている彼らに一人の女子が声を掛ける。

 

 

 

 

「ちょっと良いか?」

 

 

 

 

その女の子は鋭い釣り眼以外は束の姉貴に似た同い年の少女っていうか、彼女の妹で俺達の幼馴染の篠ノ之 箒だ。

昔と同じポニーテイルなので簡単に分かったが、この気が強い感じは昔と前と変わりない所か、前より強くなっているようにも思える。

前に姉貴に聞かされたのだが姉の技研出向の代りに家族には不干渉にする事とIS企業関係、軍部の者達は接触禁止が政府からなされており、それは他の国も例外ではない。公平に技術提供を受ける代わりに何処かの国が抜け駆けしようものなら他の国からフルボッコにされるとか言っていた様な。そのおかげで引っ越ししなくて良かったので普通に一緒に通っていた学校も同じだったのに一夏に合うと恥ずかしいのか何時もこんなぶっきらぼうなだよなコイツ、と思い出すと心の中でニヤニヤしてしまう。そういや最近までコイツ、卒業したら離れてしまうのが寂しいのか沈んだような表情が多かったなぁ。ホント弟はエロゲ主人公だよな。なんて女泣かせな男なんだと思いながら俺は

 

 

 

 

「よう。箒ちゃん」

 

 

 

 

「なんだその薄気味悪い笑みはっ!?その前に私をそれで呼ぶなと何度も言っているだろう!!秋十!」

 

 

 

 

ヤバい、考えていたら我慢できずに顔に出ていたようだ。俺は一夏を呼んで

 

 

 

 

「お~い、一夏君。箒ちゃんからラブコーっぶ!!?」

 

 

 

「いい加減にしろ!!」

 

 

 

おちょくっていたら気が逸れてしまって彼女が俺の頭に振り下ろすチョップを食らってしまった。一夏は俺がチョップされている状態で俺を視界に入れた為

 

 

 

 

「何この状況?、お、箒か。どうしたんだ?」

 

 

 

「コイツが馬鹿なことを言ったから制裁を加えただけだ。他意は無い・・・。」

 

 

 

 

なんだか黒いオーラを纏っている彼女にこれ以上言及はしない方が得策だと判断した一夏はこれ以上聞く事は無かった。

そして俺は本当にしょうがないなと思いながら一夏を立たせて箒の手を握ると少し顔が赤くなるがそのまま教室の外まで連れて行って二人を外に出して俺は

 

 

 

「―――ちょっと!?」

 

 

 

 

「おい、秋十!!」

 

 

 

 

「二人でいろいろやる事があるだろうが、一言言わせて貰うと・・・・・。―――――応援しているぜ!!」

 

 

 

 

 

とドヤ顔にサムズアップで言った瞬間に怒気が強まったと思った頃には顔面に激痛が走った。み、見えなかった!?でも痛みの感じからするとコレもチョップだ!!コイツさらに腕を上げてやがる!!お前のチョップがあれば、剣道より女子プロレスで世界狙えるんじゃねぇのか?俺は痛みで顔を手で覆いながら

 

 

 

 

 

「ぐおおおおおっ!?そんなんじゃ嫁の貰い手が無いぞぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・。ああ、いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」

 

 

 

 

「大きなお世話だ!!行くぞ一夏!!」

 

 

 

 

「大丈夫か秋十にぃっ!?わぁちょっと箒ぃ!?!」

 

 

 

俺は二人の後姿を見送りながら

 

 

 

「ホント素直じゃねぇよなアイツ。くっそマジで痛いぞコレ。」

 

 

 

と思いながら自分の席に戻ると彼女が一夏に照れている事について纏めてみよう。

アイツとは道場で通っている時に同じ門下生があんまし覚えていないが多分五、六人位の同い年の男子に男女とか言われていじめを受けた所に遭遇して手を上げようとしていた時に俺が苛め筆頭の背中にドロップキックをかまして吹っ飛ばした後に標的が俺に変わって、冗談抜きでリンチに合っていた所に一夏がダブルラリアットしながら乱入してきた。

俺達は数で負けている所をなんとか逆転して最後に筆頭が復活してきたので一夏と俺のクロス・ボンバーで沈めた所に箒の親父さんに見つかって箒以外皆怒られたのは今では良い記憶だな。その後だな一夏に熱い視線を送ってうたなぁ、今思えばその頃からかもしれない。だから小学高学年の時に気づいた俺は一夏とくっつける様に相談に乗りに行こうとしたり、良い雰囲気を作ろうと頑張ったのに最後に俺が一夏と一緒になれそうか的な事を言うと毎回俺にチョップかグーで来るんだよ。アイツあんな照れ隠しがキツイ奴なんだ一夏は苦労するなと思ったよマジで・・・。そんな事を思っているとチャイムが鳴ってしまったが、当然アイツらはまだ帰ってきていない。コレは話に夢中で時間を忘れていたな。と思いながら遅れて帰ってきた二人を俺の顔は少しニヤニヤして見ていた。後で休み時間に戦果を乱入してきた束の姉貴と箒に聞くとまた理不尽に二人纏めて顔面にチョップを叩きこまれた事に解せない気持ちが一杯に広がった。

そして今思うと束の姉貴はただの煽りだった気がする。最後に束の姉貴に刺されないといいねの言葉に何の事か分からないのに肝が冷えたのはお約束だ。

ホント思うとコイツの欠点は絶対に手を出す事だ。マジで愛想を尽かされて知らんぞ、まったくコイツが義理の妹になったら一夏たちが実家に住むか婿入りしに行くか知らんが、からかう度にサンドバックにされていたら身が持たんぞ。その内俺が顔を出すだけで手が出始めた日には俺はアイツから一メートルは離れて会話し始める事を考える必要があるかもしれない。え、なに?まずおちょくるのを止めろって?良いじゃねぇか!!モテない男のひがみとか思ってくれて良いよ!!俺ってカッコワリィなホントとか思いながら授業中に考えているとまたもや声が

 

 

 

 

「秋十君と一夏君は何処か分からない所ありますか?」

 

 

 

 

山田先生に聞かれると俺と一夏は示し合わせたように挙手して

 

 

 

 

 

「「もう一度読んで出直して来ます。」」

 

 

 

 

「ええっ!!?!」

 

 

 

 

「あっはははははははははは!!サイッコ―だよ!!二人とも!!」

 

 

 

 

二人揃っての同じ返答に驚いている山田先生と束のウケている二人と違い明らかにヤバいオーラを纏った姉貴が鋭い視線を光らせて

 

 

 

 

「―――――織斑兄弟。正直に言え・・・・・・!」

 

 

 

 

 

「「すいません!!大丈夫です!!」」

 

 

 

 

「――――まったく。」

 

 

 

 

以心伝心って言うか、緊迫した空気をほぐそうとした為か、いろいろ化学反応を起こした結果で通じあってやっぱ俺達兄弟だなって思うがとりあえず言うと少し茶目っ気を混ぜたら怒られました。そのまま呆れた様子で姉貴に見られている俺達であった。

俺はため息をつきながら貰った電話帳バリの熱さを誇る教科書を相手に睨めっこしていると後ろの方から

 

 

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 

 

 

「―――え?」

 

 

 

「まぁ!?なんですの?その御返事!!私に話しかけられるだけでも光栄なのですよ。―――前の貴方にも聞いているですよ?」

 

 

 

 

「―――――っ」

 

 

 

 

「ちょっとお返事は?」

 

 

 

 

 

「――――――っ」

 

 

 

 

「聞いていますの?」

 

 

 

 

 

「――――すみません。お嬢さん。今さっきの復習しているんですがちょっと待ってくださいませんか・・・・・。」

 

 

 

 

 

勉学に勤しんでいるのに空気を読まずにしつこく話しかけてくる長金髪、巻き毛お嬢様にけだるそうに言う。

 

 

 

 

 

 

「は、それは申し訳ありませんわって・・・・・。―――――そうじゃありませんわ!!この私が声を掛けているいのですよ!!それ相応の態度があるのではなくて!!」

 

 

 

 

 

「何?この明らかにお嬢様って人は、一夏このお嬢様の事を知ってるか?」

 

 

 

 

「いや、知らないけど」

 

 

 

 

それを聞くと驚きと激怒が混ざった様な表情で俺達に

 

 

 

 

「私を知らない!?このセシリア・オルコットを!!イギリスの代表候補生して入試主席の私を!!」

 

 

 

 

ああ、なるほど、私マジ偉いから泣いて拝みなさいみたいな痛い人か・・・。と思っていると一夏が

 

 

 

 

「一つ質問良いか?」

 

 

 

「ええ、よろしくてよ。下々の者の要求に答えるのも貴族の務めですわ。」

 

 

 

 

「―――――代表候補性って何?」

 

 

 

 

周りがずっこけたな。他の奴も聞き耳立てていたから一緒にこけてるし、そんな感じの一夏に俺は

 

 

 

 

「一夏君、お前が真面目に藍越とISを間違えた理由が分かったよ。」

 

 

 

 

「ちょっ!!なんで今それが関係するんだよ!!」

 

 

 

 

 

「いや、だってそのまま字の如く考えれば分かるだろ?このお嬢様は代表候補生、つまりエリートさんだってよ。教科書に書いてなかったか?」

 

 

 

「俺、とりあえず操作方法とか重要そうな用語、難しい計算式から覚える様にしてたからそこら辺は暗記でどうにかしようとしてた。」

 

 

 

 

「ああ、ワリと俺とおんなじだな。俺もそんな感じにやってた。偶に本文読んだら出てくるよなアレって」

 

 

 

「おう。そうだよな。」

 

 

 

 

「貴方達!!話が逸れ始めていますわよ!!」

 

 

 

 

ずっこけた状態から戻ってきたオルコットが話の修正にかかる。そして俺は

 

 

 

 

「そいつはすまんね。エリートお嬢様?俺達に何の用ですか?休み時間中に復習済ませたいんですけど。」

 

 

 

 

「まったく、失礼極まりませんわね。こんなエリートとクラスを共にするだけでも光栄と言いますのにしょうがありませんわね。――――簡潔に言いますと私が!!この教官を倒した私が!!泣いて頼めばいろいろISの事でご教授差し上げても良くってよ!!」

 

 

 

 

そんな俺が白い目を向けている高飛車な彼女に一夏が

 

 

 

 

「俺も教官倒したぞ?」

 

 

 

 

「―――はぁ!?」

 

 

 

 

「俺は向こうがかって突っ込んできたのをかわしたら壁にぶつかって気絶したんだけどな。それにまぁ実技がまともだったのは秋十兄ぃのだったし。」

 

 

 

 

「あ、あの千冬の姉貴とやり合ったやつか?アレ、俺負けたけど」

 

 

 

「そうそう、それでも正直凄かったぜ。あの千冬姉ぇに善戦出来るなんて思いもしなかったし・・・。」

 

 

 

「アレはまぐれだよ。」

 

 

 

「―――――えっ!?私だけと聞きましたが貴方も教官に勝っていて、それに貴方はあの元とは言え、あの世界最強に善戦したですって・・・・!?」

 

 

 

わなわなさせながら彼女の視線が視線が俺と一夏が行ったり来たりしているのを見て、明らかに正常では無く挙動不審な彼女に一夏が

 

 

 

 

「おい、大丈夫か?ちょっとは落ち着けって・・・。」

 

 

 

 

「これが落ちついていられますか!!!」

 

 

 

そんな事をしている間にチャイムが鳴ってしまって彼女は

 

 

 

「話の続きはまたあらためて、よろしいですわね!!」

 

 

 

と言って自分の席に戻ってしまった。

 

 

 

 

「一体なんだたんだ?」

 

 

 

 

「ああ!!復習できなかった!!」

 

 

 

何もできずに休み時間が終わってしまった事に対しての俺は嘆きの感情しか得られなかった。そして全ての授業が終わってそのまま寮に入ることが決まったと姉貴から連絡が俺達は入っていたのと部屋わりがまだちゃんと決まっていないので放課後に三人から連絡を貰った俺達は何故か男二人の居るのに別々の部屋のキーを渡され、それで個室なのかなと思って行くとついてくるついてくる。女の子がついている。俺は便所に行くと言って無理矢理その場を離脱した。その時の一夏の置いて行かないでと言っている様な表情がとても印象的だった。俺が貰ってキーは二人部屋なのに誰か先に居る人が居ないみたいだ。

 

 

 

 

「やったぜ!二人部屋を一人で使えるなんて最高だな!!」

 

 

 

 

俺は持ってきていた荷物を置いてから個室の風呂に入ろうと上着を脱ぐ、山田先生が言うには大浴場があるのだが、二人しかいない男子より数の多い女子が優先される為、俺達は使えない。普通に考えれば分かる事だが山田先生がその際に天然なのか素で言っているのか知らないが女子に興味が無いのかと言ったのを残りの千冬の姉貴や束の姉貴、俺達がスルーしてしまい何かマズイ事言ってしまったのかと山田先生が涙目で慌ててしまったのは流石にやり過ぎたと思う。

そんな事を思いながらボストンバックの中から着替えを出しているといきなりドアが叩かれたと同時に声がした。

 

 

 

 

『秋十兄ぃ!!開けてくれ!!』

 

 

 

 

「あ、なんだよ?お前を囮にした事で怒ってんのか?ああ、悪かったって!次はちゃんと一緒に付き合うから!」

 

 

 

 

『ちげぇ!!追われてんだ!!早く開けてくれ!!』

 

 

 

「―――はぁ?」

 

 

 

次の瞬間、怒気をはらんだ鬼神の如き怒声が

 

 

 

 

『一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

「――――お~い、箒ちゃんがラブコール送っているぞ?嬉しいからってしょっぱなからいちゃいちゃすんなよ。此処は基本そう言った不純異性交友は御法度なんだからそう言った事はちゃんと隠れて――――。」

 

 

 

 

 

『今のをどう聞いたらそういった風に聞こえるだよ!!どっちかって言うとDEATHコール!!後生だから開けてくれよ!!』

 

 

 

 

「―――たくっしょうがねぇな。」

 

 

 

 

俺はめんどくさそうな感じで部屋のロックを開けると俺を押しのけて思いっきり飛び込んできて直にドアを閉めた。

そんな息を切らせて顔を青ざめた一夏はまるで三枚のお札のを持ってして山姥から逃げる少年を思わせた感じだった。山姥って言うか鬼娘ではあるが、つか鬼神はでよくね?怪力乱神は千冬の姉貴でファイナルアンサーだ。外ではまだ爆走している箒ちゃんの声が響いていおり、千冬の姉貴に怒られないか心配というか、あそこまで騒いだら普通に見つかるんじゃね?

まぁそんな事より俺は一夏に事の真相を聞く

 

 

 

 

「おい、それでどうしたんだ?箒ちゃんがそこまでマジギレしてんのは前に俺が弄り過ぎた時以来じゃねぇか。」

 

 

 

 

「えっとなぁ簡単に言うと自分の部屋に入ってルームメイトかと思って声を掛けたらお風呂上りのタオル一枚状態の箒に遭遇した。」

 

 

 

 

「マジで男子の皆さまが喜びそうなおいしい場面に遭遇するよなぁ。お前それで何?そのまま自主規制必死の行為をしていた後に別の女の影を思わせる様な事を言ってマジギレさせたのか?最低だよな。」

 

 

 

 

「何曲解してんだよ!!まだ話は終わってねぇ!!そこから木刀で振り回す箒をどうにか宥めたんだけどやっぱり怒ったから箒の荷物から目に付いた竹刀を取ったら先にブラジャーまで引っ掛けていたみたいで俺が”ブラジャーつけるようになったんだな”と言ってとこからマジギレ、俺も流石に木刀を受けるのは嫌だったから竹刀を捨てて箒の振る木刀を掻い潜ってそのまま寮を爆走、丁度遊びに行こうかと思って秋十兄ぃの部屋の番号覚えていたから此処へ逃げて来たんだよ。」

 

 

 

 

俺は一夏の話を聞きながら、どうせ束の姉貴みたいな人をおちょくるタイプの奴が部屋割りをやったんだなと思いながら風呂に入る準備を進めて一言

 

 

 

 

 

「お前、仮にも箒ちゃんはお年頃の花も恥じらう女の子だぜ。流石にブラジャーをつけるようになったとか男子から言われたらキレるだろうよ。―――――その前に木刀で男追いまわす様な女の子が”お年頃”とか”花も恥じらう”とかどうかと思うけどな。」

 

 

 

 

「言っておいて後で否定するなよ。って此処、秋十兄ぃが一人で使ってんのか?」

 

 

 

 

「そうだけど?」

 

 

 

 

「なら秋十兄ぃ。ほとぼりが冷めるまで此処に泊めてくれないか」

 

 

 

 

「俺は良いけど姉貴には自分で言っておけよぉ。ホイじゃ俺は風呂入るから、着替えは―――。」

 

 

 

「貸して!」

 

 

 

「ああ~・・・・・・・・・・。はいはい。」

 

 

 

 

それから俺は風呂に入ってから後から入った一夏と二人で授業の復習しながら適当な時間でおいて一夏はもう一つのベットを使って貰って俺達二人は寝た。その夜、寮に姉貴の怒りの声が響いたのは言うまでもない。

翌朝に毎日やっている筋トレしてから、俺が仲裁に入って黒目の癖に目を目の前に獲物を置かれた様に赤くらんらんと光らせて明らかに言語が通じるか分からない彼女にどうにか説得を試みてみた俺はどうにか箒ちゃんをどうにかムスッと怒っている状態までにする事に成功した。だが完全に怒りが収まる事が無かったのは一夏を探して走り回っていた所を寮長”千冬の姉貴”に見つかってしまってそのまま説教部屋に直行したのが原因らしい。

そこはなんとか自重して見失ったら直に帰ったら良かったのでは、と思ったが口には出さない二人だった。

俺達は席を指定されて俺が箒の横に座ることになった俺が”箒ちゃん。見られて照れてるからって一夏と離れなくても良いじゃねぇか、―――。”そこから続けて言おうとしたら本日一回目の顔面チョップを食らった。俺がどうにか我慢して持っていた朝食をテーブルに降ろしてからあまりの痛みに悶絶していると横で見ていた一夏が苦笑していた。本当なら此処はお前のポジだぞ!!なんで俺が照れ隠しチョップを受けないといけないんだ。理不尽だと思っていると周りが騒がしくなっており、今回は冗談抜きで痛いのを我慢しながら視線上げると一夏は後で来た三人組と話してる。お前!一夏ぁ!!俺が仲裁してやったと言うのに他の女子と仲良く喋ってじゃねぇ!!俺が朝からどれだけの労力を使って宥めたと思っているだよ!!まったくこのエロゲ主人公が!!そんな俺に箒ちゃんが

 

 

 

 

「何時まで蹲っているつもりだ。早く食べないと遅れるぞ。」

 

 

 

 

「いや、その原因を作った人に言われたくないんだが・・・。」

 

 

 

「自業自得だ。」

 

 

 

ええっ!!理不尽じゃね!!それ!!?――――はぁ。今さらだが、段々とクールに最初は自分的には決めていたのにキャラが崩れ始めている様な気がする。と思ったが流石にこのままあの授業を受けるのは無理なので持ってきたご飯、沢庵、味噌汁セットに箸をとって食べ始める。こんなしょっぱいご飯を食べたのは昔にあったけど何時以来だったか忘れたよ。そんな事を持っていると後ろから凛々しいお方の声が

 

 

 

「何時まで食ってる!迅速に効率よく取れ!!私は一年の寮長だ!!遅刻したらグラウンドを十周させるぞ!!」

 

 

 

 

 

食べながら思ったんだが、箒ちゃんの言っていた通り姉貴が寮長してたらそりゃ、しょっちゅう帰って来れるわけねぇよな。姉が前からあまり家に帰ってこない理由に今さら納得しながら俺は朝っぱらからあのバカデッカイグラウンドを走るのは嫌なのでさっさと飯をかきこんで食っていたメンツで教室に行く。そして姉貴が再来週のにやるクラス代表を決めるようだ。その役職はクラスの代表でIS戦をやる以外にもクラス委員長の役割があり、それを自薦は他薦のどっちかで決めるらしいが一発目に他の女子が挙手して

 

 

 

「織斑君が良いです。」

 

 

 

 

「―――どっちの織斑だ。」

 

 

 

 

「あ、一夏君の方で」

 

 

 

「わかった。次は?」

 

 

 

「―――え!?」

 

 

 

そう言って次々と上がっていく中、俺は面倒な役職にならないように祈っていたがこの状況で流石にそれは無いと思う。予想が的中した様に誰かが俺の名前を言ったのが聞こえたその瞬間、俺は机に突っ伏した。そして姉貴が投票を締め切ろうとする頃に一夏が抗議しようと立ち上がって声を出したと同時に

 

 

 

 

「―――納得が行きませんわ!!」

 

 

 

 

その声に皆の視線が行き、声に聞き覚えがある俺は突っ伏したまま思う。あのオルコットとか言う高飛車お嬢様だなっと・・・。

そして彼女は続ける。

 

 

 

「そのような選出は認められません!!男がクラス代表なんて良いは恥さらしですわ。このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?大体!!文化としても後進的な国に暮さなければならない事自体、耐えがたい苦痛で・・・。」

 

 

 

 

「イギリスだって――――いだっ!?」

 

 

 

立っていた言い返そうと一夏は口を開くが後頭部を叩かれて口をふさがれた事に犯人であろう自分の兄に抗議する。

 

 

 

 

「何すんだよ!!秋十兄ぃ!」

 

 

 

 

「バァカ、レベルの低い事を言いおうとしてんじゃねぇよ。――――言いたいヤツには言わせとけ、同レベルだと思われるぞ?」

 

 

 

「でもようぉ!!」

 

 

 

 

その言葉に聞き捨てなら無かったのか、怒りのオルコットが俺に視線を向けて

 

 

 

 

「あ、貴方!!この私がその方と同レベルの存在だと言いましたわね!!直ちに撤回しなさい!!」

 

 

 

「はぁ、今自分の言った事ちゃんと考えているか?エリートなお嬢さん。アンタ前に言っていたよな自分が代表候補生だって・・・。」

 

 

 

 

 

「それと今何の関係があるのか?」

 

 

 

と言ってくる一夏だが一々気にしていたらキリが無いので俺は続ける。

 

 

 

 

「代表候補生、そいつはアンタがその国の代表の候補生の意味でもあるんだよな?」

 

 

 

 

「ええ、そうですわよ!!それがどうかなさいましたか!!」

 

 

 

 

「それなら候補生にまで選ばれるんだから、つまりアンタの言ってる事は、個人の感想じゃなくてイギリスの総意って事だろ?」

 

 

 

「ああ、そうか」

 

 

 

一夏はやっと分かったかのように相槌を打っているのを気にせずに彼女に自信満々に指を指して言う。

 

 

 

「オルコット。―――――自分の軽はずみな発言で自分の国を落としめてしまうと言う事が分かっていないアンタは低脳じゃねぇって言うのか?」

 

 

 

 

「――――なっ!?」

 

 

 

 

「自分が偉いって言うのならちゃんと物を考えて言いな。エリートなお嬢さん。」

 

 

 

 

その完全に嫌味にしか聞こえない言葉に完全に静寂が訪れ、皆の視線が俺に集まっているがとりあえず俺は間違った事は言っていないと思いたい。かなり自論に走ってしまった俺に箒ちゃんとか一夏がなんか驚いた視線で見ており、俺は彼女に視線を向けるとまずいオーラが体から出ている事に気づく。そして・・・。

 

 

 

 

「――――決闘ですわ。」

 

 

 

 

いきなりそんな事を言い始めた彼女は更に

 

 

 

 

「貴方達に決闘を申し込みますわ!!」

 

 

 

 

 

あっれぇ?ちょっと駄目出ししただけでいきなり決闘ってどう言う事?とか思っていると一夏が

 

 

 

 

 

「おお、良いぜ。四の五の言うより分かり易い・・・・!」

 

 

 

 

 

 

「わざと負けましたら私の駒使いに、いえ、奴隷しますわよ!!」

 

 

 

 

「ハンデはどのくらいつける?」

 

 

 

 

「はぁ?さっそくお願いかしら?」

 

 

 

 

「―――?俺がどれくらいハンデつければ良いのかなぁと」

 

 

 

 

その言葉に周りはがくすくすと笑い始めた。―――心底この流れになってしまった事に違和感ありまくりだが、まぁ彼女等の反応に当然だと思う。以前に男性操縦が居たのは事実だがそれは一時的な事、それ以降は女社会が上に立ってしまっている為、男性が強かった時代は過去の遺物と言った感じに今では通用しないのだ。そしてその影響は今の現代では普通であり、コレが現状だ。笑われてる一夏は完全にアウェーな状態に怯んでいるがとりあえず俺はこの勢いのままに射抜く様な視線で俺はオルコットを見ながら真剣な声で

 

 

 

 

「別にいいぜ、笑っとけや。」

 

 

 

 

その声に笑っていた声が静まったが、視線が俺に集まるが続ける。

 

 

 

 

「ハンデはいらねぇが、後で油断していたからどうとかうんじゃねぇぞ。」

 

 

 

 

その視線に少し怯んだ様子でオルコットは

 

 

 

 

「良いですわ・・・・!その減らず口を黙らせてあげますわ!!それで貴方もハンデは無くてよろしいのですか?」

 

 

 

 

 

「いらねぇよ!!秋十兄ぃがいらねぇって言ってるのに俺がいるなんて言うわけねだろ。馬鹿にすんな!!」

 

 

 

 

 

それを見ていた姉貴はこの面子で第三アリーナでやると言ってこの場は収まった。

後でよく考えたら内容的に相手を侮辱してさらに挑発していた事に気づく、俺自身は不味いからそういった自分の不満をぶちまける様な言い方をすると自分の国の評判を下げるからやめろって言ったつもりが全然違う意味で取られてしまたようだ。日本語って難しいなぁ俺も少し言う事を考えてから言わないとな。そして翌日のSHR最後に千冬の姉貴が

 

 

 

 

「―――織斑兄弟。お前達には専用機を用意する。」

 

 

 

 

 

まぁ説明の前に言う事は、初めに言うとあくまで束の姉貴が提供したのコア技術、機能的な標準装備に関する基礎だけであり、後は各国で作って貰っている。そして他の多くのISはどれだけ低コストでの量産性を実現するかを考えらている”量産機”と各国の旗機としての意味合いがある物や研究上の目的で制作されたりと様々な理由を持って固有の技術や機能、特出した優れたスペックを持って作られる”専用機”がある。そして彼女がいる技研が制作する機体は殆どが実験機か専用機だ。

今ではスポーツとしても見られているこのIS業界は各国の技術パフォーマンスの場でもある。簡単に言うと俺の国の技術はスンゴイぞ!俺ん所のISは強いぞ!ウチの操縦者は凄いぞ!!ってな感じなんだよな。流石に使えない奴を乗らせて無様な姿を晒すと自分の国が見下されるとかいろいろあるのだ。そして国からの推薦者や研究機関からテストパイロットとかに専用機が渡される。

俺が思うにこの場合、機体改造した物を専用機と言うのだろうか?と思っていると姉貴は

 

 

 

 

 

「学園からでもまわせる訓練機があるのだが、お前等には政府や委員会経由で技研から専用機が支給される。」

 

 

 

 

「私の所だけじゃなくて政府の許可も取っているから他の所を気にしてるなら大丈夫だよ。―――――後、最近試験的にウチで作った三機内の一機はあっくん。いっくんはまだ秘密ね♪」

 

 

 

 

「・・・・はぁ?」

 

 

 

「・・・・。」

 

 

 

 

皆、姉貴と束の姉貴の言葉に驚き、周りがざわざわと声が聞こえる。

どれも政府等からの支給の事や自分も専用機が欲しいなどの内容であるが、その中、オルコット嬢が俺達の横まで来て

 

 

 

 

「それが聞けて安心しましたわ!クラス代表の決定戦!!貴方達と私では勝負は見えていますけど、流石に私が専用機、貴方達が訓練機ではフェアではありませんものね。」

 

 

 

 

「お前も専用機ってのを持っているのか?」

 

 

 

 

「まぁイギリスの候補生である時点で、お嬢さんなら専用機くらい持っていても不思議ではないがな。」

 

 

 

 

「ふふっ、分かっていますわね。私が代表候補生として専用機は”旗機”としての意味合いもあり、それを任されている私はエリート中のエリートですわ。」

 

 

 

 

「――――”旗機”?」

 

 

 

 

「旗艦の様な指揮官と言う意味合いもあるが、この場合は国の旗って意味、つまり国の代表な機体って事だろ?―――多分。」

 

 

 

 

 

「その認識で間違っていませんわ。」

 

 

 

 

 

「本来ならオルコットの言うように国家に所属する者、企業に所属する者に専用機が与えられるが、今回の様な特別なケース。――――実技試験の際に適性のあるお前達に技研から実験機と特殊な装備を積んだ機体のデータ収集を目的にした専用機が用意される。」

 

 

 

 

 

姉貴の表情からすると多分、表向きはそうなのだろう。

束の姉貴が技研に居る事から考えると公に言えない事が一杯あるのだろうが、皆そうな事は知らずに関係ない方向性で周りから話声が聞こえる。コイツらも開発者を目の前にこう堂々と言えるのだから、大分図太いな。それに箒ちゃんも姉貴がこんなんだといろいろと大変だなと思うが、こっちも人事ではないんだよな。姉貴は暫くして溜息をつき、

 

 

 

 

「話は以上だ。―――オルコット。何時までそこに突っ立っている。」

 

 

 

 

「は、はい!?」

 

 

 

 

オルコット嬢が帰ったのを確認した後に視線を束の姉貴に移し

 

 

 

 

「篠ノ之先生。授業をお願います。」

 

 

 

 

「合点了解!ほんじゃ、なになぜISじゃなかった。―――――皆ぁ授業を始めるよぉ♪」

 

 

 

 

景気の良い声で授業を始める。授業は山田先生と束の姉貴の二人で進行していく、その際に女性主観での下着関係で例えた為に束の姉貴に少々弄られる場面があったものの、問題無く授業が終了した。

そして弄っている最中は箒ちゃんの視線が白い目になっていた事を束の姉貴は気づくべきではないだろうか。元から無い様な姉の威厳だと割り切って既に下がる事も無いから気にしていないのだろうか?わりとウチの姉と箒ちゃんの姉を交換したら上手くいくんじゃ・・・・・・・いや、止めた方が良いな。束の姉貴に俺、一夏だと雰囲気が軽いメンツばかりになるし、千冬の姉貴に箒だと会話が殆ど無いし、周りに張りつめた空気が普通になる。というかうちじゃ姉って言うより父親ポジの様な気がする。やっぱり今がバランスが取れて良いと思っていると既に昼になっていた。俺は教科書を片付けていると箒が珍しく少しもじもじしてから覚悟が固まったかのように

 

 

 

 

「一緒に食堂へ行かないか?」

 

 

 

 

「箒ちゃんにしては珍しいな?」

 

 

 

「うるさいっ!そんな事は良い!どうなのだ?」

 

 

 

「良いぜ。一夏ぁ」

 

 

 

 

「なんだ秋十兄ぃ?」

 

 

 

「箒ちゃんから昼食の御誘いだ。此処できっちり決めるとこきめっぶ!?」

 

 

 

本日二度目の箒チョップが脳天に直撃して強制的に黙らされた。そして彼女は溜息をつきながら小声で

 

 

 

 

「(まったく貴様は誤解だと言っているのにな)・・・馬鹿な事を言っていないで行くぞ。」

 

 

 

そう言って彼女は少し頬を染めながら頭をさすっている俺の反対側の腕を掴んで引っ張り立たせて、教室の外へ行きながら一夏の方に向いてポカンとしている一夏に

 

 

 

「ついてくるならさっさと来い」

 

 

 

「良いのか?」

 

 

 

「ああ、これでは雰囲気もあったもんじゃない。早くしろ」

 

 

 

 

そう言って一夏も追いつく様に小走りでついてくる。やはり素直じゃないなぁ結局一夏を連れて来ているのではないか。俺をだしに一夏を連れて行く、恥ずかしがって積極的に行けない所を頭脳でカバーか、箒ちゃんも成長したな。そんなこと思いながら食堂で肉うどんを注文して座る。やっぱり俺を挟んで座る彼女にニヤニヤを隠せない表情で言おうとしたら、本日三度目の箒チョップが炸裂

 

 

 

「っぶ!?―――お前なぁ!まだ何も言っていないだろうが!」

 

 

 

「顔を見れば分かる。貴様の事だ。またろくでもない事を考えていたのだろう。」

 

 

 

 

「何時も道理だな。秋十兄ぃは・・・・。――――う~ん。箒。突然で悪いんだがISの事を教えてくれないか?このままじゃセシリアに負けそうだ。」

 

 

 

「馬鹿め、くだらない挑発に乗るからそんな事になるんだ。」

 

 

 

「なぁ、俺も聞きたい事があるんだが、良いか?」

 

 

 

「はぁ、なんだ?」

 

 

 

「俺ってどの辺りからオルコット嬢を挑発していた?」

 

 

 

その言葉に二人は固まり、何を言ってるんだろうと少し溜息をついてから二人は

 

 

 

「「いや、最初から最後までだ。(だろ。)」」

 

 

 

 

「だよなぁ。俺的には注意しているつもりだったんだが?―――まぁ終わった事言っていてもしょうがないか。」

 

 

 

 

「話を戻すぞ。箒。頼む。」

 

 

 

「姉さんに頼めばいいだろう。」

 

 

 

「束の姉貴は流石に無理だろ。頼めば断らないだろうが、あくまでも先生なんだから質問以上の贔屓は出来ないだろうしな。」

 

 

 

そんなこと話していると別の所から見覚えの無い女子が歩いて来て

 

 

 

「ねぇ。君達って噂の子でしょ?」

 

 

 

 

「「「―――――?」」」

 

 

 

彼女に三人の視線が行き、彼女は何を思っているか知らないが表面上は可愛らしい笑みを浮かびながら俺達に言う

 

 

 

「代表候補生の子と勝負するって聞いたけど、でも君達って素人だよね。―――私が教えてあげよっか?ISについて。」

 

 

 

 

 

「結構です。私が教えることになっていますので・・・・。」

 

 

 

そう言ってのは箒ちゃんだ。やっぱり一夏君を取られまいとと思った瞬間、まるで空気が爆弾の様に爆発した様な威力の四度目の全力全壊箒チョップが直撃。それを痛そうだなと眉に皺を寄せて青ざめている一夏が横で俺を見おり、俺的には前にうどんがあるので突っ伏さなかった事を褒めてほしいくらいだ。今の威力に少し物怖じしながらも上級生らしき女子は

 

 

 

 

「で、でも貴方も一年でしょ?私三年生。私の方が上手く教えられると思うな。」

 

 

 

 

「私は、篠ノ之 束の妹ですから・・・。」

 

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間、完全に敗北を認めた様に怯んでおり、後は二三返答を返すと声を振るわせながらどっか行ってしまった。

流石、ビックネームの妹だな。目的の為なら姉をおも使うとは、多分、姉貴自身も何かあったら自分名前出しとけとか言ってたのだろうなと思う。まさに虎の威を借る狐であるが、彼女もここぞって時にしか使わないだろうと信じているので何も言わない。

そして彼女も勢いとは言え言ってしまった手前、一夏に教えてくれることになった。何故か俺が一緒に行くのが条件に入っていたのがどうにも解せないが、個人レッスンなら二人だけの方が良いだろうに、本当に恥ずかしがり屋だなぁと思う。

そして此処は学園内にある道場、此処は剣道部以外にも柔道などもでき、ホント設備に金掛かってるだけの事はある。

 

 

 

 

「ど、どういうこと、・・・・だ。」

 

 

 

 

「どう言う事と言われても。」

 

 

 

 

今、目の前では立っている剣道着に身を包んだ一夏に疲れで膝をしている箒ちゃん。実際、この図を見ると勝っているのは一夏に見えるが全戦連敗、全部箒ちゃんが勝っている。あんなバテている状態でも勝ちを取りに行くんだから正直凄いと思う。ブランク長いですの一夏は本気で行くが箒ちゃんも本気で一夏を打ちのめすといったサイクルを今さっきから延々と続けていたのだ。

 

 

 

 

「ど、どうして・・・そこっ・・・まで弱くなっている。」

 

 

 

 

「今の状態で、それを言う?」

 

 

 

 

「が、外野は、だ、黙って・・・・ろ!!きさ、ま!千冬さんの事、でバイト、三昧、なのはしって、いたが、何、をしていた!?」

 

 

 

 

「えっと俺と秋十兄ぃは休みも無く殆どバイト、いろいろやったなぁ。コンビニから友達の飲食店の仕事に自転車でピザの配達だろ。後知り合いの伝手で工事現場とかも―――――。」

 

 

 

 

そこから出てくる出てくる。いろいろな業種のバイトが箇条書きにすればA4の紙が両面埋まるほどのバイトの量を言って行く一夏。今思い出せば、あの三年間は受験以外に俺達に休日なんてあったか全然思いだせないなぁと懐かしんでいるが、箒ちゃんを含めた周りの子達は余りの量に目が点になっている。最初のうちは就職難を想定してどうにか貯金で食いつなげるように金を貯めていたのがきっかけだったが、今思えば何時の間にかバイトが趣味みたいな洗脳に掛かっていた気がする。あまりのオーバーワークに姉貴に怒られたのは記憶に新しい、まぁいろいろやったお陰で本気にスポーツやっている奴等より俺達の方が体力だけはあるのだ。

 

 

 

 

「き、鍛え直す。あ、IS、いぜ、んの、問題だ。」

 

 

 

「その前に箒ちゃんの体力が持つかどうかだな。」

 

 

 

「う、るさい!!こ、これから、放課後は、特訓だからな!!」

 

 

 

「お、おう。」

 

 

 

大丈夫か?これと思っていたが、全然大丈夫じゃなかった。当日まで剣道の稽古以外何もしなかった為、剣道の感覚を思い出す程度ぐらいにはなったが、ISの事を教えてくれるはずだったのではないかと抗議している一夏に箒ちゃんは目を逸らしている。俺もとりあえず剣道にも加わったりもしていたが、努力で補える部分では箒ちゃんに勝てるわけもなく、銃の感覚だけは忘れない様に終わった後で教えて貰ったエアライフル競技場で夕食の時間まで持ってきていたエアライフルで練習していたくらいだ。今日の対戦カードは一夏とオルコット嬢、今、俺達は管制室までに戻ってフォーマットとフィッティングの済んでいない一夏の専用機”白式”に身に纏ってカタパルトで発進準備をしている。束の姉貴まだもう一機の最終調整の行っていて此処におらず、此処には俺と姉貴、箒ちゃんに管制の為に山田先生いるだけだ。モニター越しに一夏が

 

 

 

『箒、秋十兄ぃ、行ってくる。』

 

 

 

「ああ、行ってこい!」

 

 

 

「お前の意地くらいは見せて来いよ。一夏」

 

 

 

『おう!』

 

 

そう元気のいい返事をして発進したが、その後の試合はと言うとはっきり言って不利以外何もでもない物だった。向こうは長距離型の青いIS”ブルーティアーズ”を駆るオルコット嬢に対して近接型の白式ではおもう様に近づけなかったが、どうにか機動性を活かし、遠隔操作型兵器の弱点を突いて接近で来たが、まだ隠し持っていた奥の手のミサイルユニットに撃墜と思われたが、土壇場でフォーマットが完了した事でダメージには加算されず、助かり、此処から大番狂わせがあるのかと思ったが、機能の把握が出来ていなかった為に負けてしまった。あの時に姉貴を持ち上げて負けてしまったせいでかなり恥ずかしい思いをしたそうな。そして姉貴の説明が終わった音に自動ドアが開いてフラフラの束の姉貴が目に入った椅子に座りながら

 

 

 

「だ、だから此処広すぎだってまた道迷っちゃったよ・・・・・ごめん遅くなった。」

 

 

 

「織斑兄の機体は?」

 

 

 

「大丈夫、調整はすんでるよぉ搬入も済ませてあるか・・・・ぐぅ。」

 

 

 

姉貴は近づいて頬を軽く叩くが起きる様子が無く、俺と山田先生に

 

 

 

「織斑兄、向こうの補給が済むまでに着替えて来い!山田先生は機体の方を!」

 

 

 

「―――おう。」

 

 

 

「わ、分かりました!?」

 

 

 

俺が前に来たISスーツに着替えてピットに向かうと乗ったリヴァイブに似た灰色の機体がそこに鎮座しており、違いがあるとすれば少々ごつくて背中に大きなバックパックがあるぐらいだ。山田先生が

 

 

 

 

「コレが、秋十君のIS”オーヴェイン”です。直に準備をお願いします。」

 

 

 

「コイツが俺の機体か・・・。」

 

 

 

そう思いながら体を預ける様に装着すると前の様に体にアーマーが装着される。前のよりかなり重装甲使用になっていおり、頭にはヘルメットの様なヘッドギアは上部が強化ガラスの様なカバーに覆われて中に複数のにセンサー類が付いている。そのパーツは額から顎の所に顎を守るためなのかプロテクターの様なものが付いているが前に突き出し尖がっている。体にも鎧のように着ている様な大きな胸部装甲、装甲肩にも中間から別れた装甲板が付いて、腕も肘辺りから覆うようにゴツゴツした延長された二の腕に、尖った指の着いた機械特有の強固そうなマニュピレーター、腰部も動きを阻害しない範囲で強固な装甲で覆われ、股間部分に牽引フックの様な物が突き出している。そんな重装甲に包まれた体は少し窮屈に感じるが、力がみなぎっている感じもする。前の様に空中モニター見ながら動作を確認していると外部音声から聞き覚えのある声が聞こえ、

 

 

 

『織斑弟と同じくぶっつけ本番だ。馬鹿が寝ている所為で此方からにはどうにもできん。―――――フォーマットもフィッティングも同時進行で行え以上だ。』

 

 

 

 

「――――はぁ了解だ。」

 

 

 

 

『秋十・・・。』

 

 

 

 

「――――?」

 

 

 

 

『特に言う事は無いが、お前の思うようにやってこい!』

 

 

 

 

「言われなくても分かってるよ!行って来るぜ!!」

 

 

 

そう言って俺はカタパルトに乗ってアリーナ方に飛び出した。そのまま空中に浮いたまま最初に一夏と同じ様な見下ろした構図になっているが、最初の好戦的で高飛車なん雰囲気が彼女から感じられない。一夏との戦いで何か得たのか?戦いの中で得る物があるとか漫画じゃないが、互いの想いがぶつかって何か悟ることだってある。俺は

 

 

 

 

「何時までだんまりを決め込む気ですか、お嬢さん?」

 

 

 

 

「・・・・・私は少々誤解していた様ですわ。男と言う物は情けないものとばかり思っていましたわ。でも――――。」

 

 

 

 

「一夏と戦ってそうじゃないと思えたか?――――― 一夏に惚れたか?」

 

 

 

 

そう言うと頬を少し染め、抗議するように彼女は

 

 

 

 

「――――っ!?話を逸らさないでくださいまし!!ま、まだですわ。兄弟である貴方とも戦ってそれからじゃないと答えは出ませんわ。」

 

 

 

 

 

「そうかい――――。まぁいいか、やろうか?」

 

 

 

 

「ええ、やりましょうか。」

 

 

 

青い機体の青と白のライフル”スターライトmkⅢ”の砲とも言える銃口から青白い光線が発射され、それを避けようとしたが、

 

 

 

 

――――――――――う、動きが重い!!?

 

 

 

俺はよけれないので腕をクロスさせて防ぐ事にしたが高速で此方に飛来してくる光線の威力に押され、そのまま墜落した。

その頃、管制室では束が飛び起き

 

 

 

「あああああああああ―――――――――――――!!!!!!!!!!?!?!?!?!?!?!?!」

 

 

 

「どうした?うるさいぞ。」

 

 

 

「空戦能力が低い事を言うのを忘れてた!!」

 

 

 

「「―――え!?」」

 

 

 

「なんだと?」

 

 

 

「本当ですか!?篠ノ之先生!!」

 

 

 

「機体の仕様上、元々地上戦を想定してパワーアシストと装甲面、シールドエネルギーを充実させた所為でPICの方が疎かになっちゃってそれで飛行速度が量産機の半分しか出ないんだよ。」

 

 

 

 

「――――山田先生。」

 

 

 

 

「はい!!」

 

 

 

まだ、フォーマットが完全に終わっていないが現在の機体性能は見れ、それを見ている彼女は何と無茶苦茶な機体だと思った。

今の状態のオーヴェインは通常のISのパワーアシストは3倍、シールドエネルギーはその2.5倍を示しており、装甲耐久性も通常の機体より大幅にあるが、そのかわりブースターやバーニア類が少なく、ISの基本装備の”PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー) ”簡単に言うと加速減速、浮遊等が出来る慣性制御システムの出力が乏しく、その飛行速度が量産機より遅い、つまり自由に飛び回る事が出来るIS本来の機能を持っていないのだ。この機体は――――。そして勢い良く落ちて大きな土煙を上げている場所を見ながらオルコットは結局思い違いだったのか、と思い始めていると煙の中から地面を土煙を巻き上げながら疾走し、勢いよく出て来る秋十が居た。

 

 

 

 

「このまま期待を裏切られて終わるんじゃないかと心配しましたが、安心しましたわ。」

 

 

 

 

 

 

「そいつはどうも――――。」

 

 

 

 

俺は足の方に目を向け、それは細い脚のつま先は鉤爪の様な爪で、踵にはさらに大きな地面に食い込む様な凶悪な爪が付いている。

そして踝辺りから見え、両サイドに細い鋼鉄の帯が装甲に隠れているので分かりずらいが、多分に膝から脚にかけてあり、それはキャタピラだ。ISにしては意味があるのか正直疑問に思いはするが、それはちゃんと地面に接しており、ちゃんと走る為だと言う事が分かり、

今ので大体コイツの付いている意味が分かった。空中戦が苦手なコイツでの戦闘機動は地面に足を着けての戦闘が主流になりそうだ。

俺は前の様に武装の事を考えると背中のユニットがそれだと言うので使おうとするが、

 

 

 

《現在の機体状態では使用できません。》

 

 

 

空中モニターに表示され、俺は別の装備が無いのかと探すと前に使っていたガルムとヴェントが表示され、俺は念じて前の様に展開して左に銃身の長い灰色のアサルトライフル、右に短い銃身の深緑のサブマシンガンを持つのを見て

 

 

 

 

「あら?弟さんと同じ様に近接武器で来るかと思いましたが、そう言えばエアライフルが趣味だと言ってましたわね。―――――これは競技と違いますのよ?貴方にそれが使えまして?」

 

 

 

そう言いながら四機のビットの様な兵器をアンロックのバインダー状のユニットから切り離し、周りに展開させるように彼女は命令するのに対し、俺は地上を走行しながら両腕の銃を構え、

 

 

 

「それは見てのお楽しみってね!!」

 

 

 

いろんな方向から青白い光線が飛来してくるが、それを装甲に掠らせながらも土煙を巻き上げながら縦横無尽に走行する。走行している片足の最中にキャタピラを止めて軸にして急速旋回による回避運動をしながら寸前の所で光線を避けて行く、俺はガルムをビットの一機に向けて発砲する。

 

 

 

 

「甘いですわよ!!」

 

 

 

 

銃口からマズルフラッシュがまたたき、IS用の混合火薬により連続して吐き出される銃弾をビットを操作して避けさせるが、それと同時に自分の機体に三発の銃弾が直撃し、その衝撃と共にブルーティアーズのシールドエネルギーを削る。回避運動とって四発目を避けるが彼女は一瞬何が起こったのか分からず、戸惑ってしまったがもう一度、ビットへの攻撃が来たので避けさせるとまた銃弾が直撃した時に見た。

 

 

 

 

「――――な、回避させると同時にライフルで此方を撃っていたと言うのですか!?」

 

 

 

 

 

「お嬢さんの手の内は一夏君の時にしっかり見させてもらっているからな。」

 

 

 

 

「―――頭で分かっていてもその実現は・・・・・。ましてこの距離を片手で持ったライフルで当てるなんて!?」

 

 

 

 

彼女が驚いているのは、はるか上空から動く彼女を地上で走り回っている俺が当てた事だ。上空の彼女から考えてビット兵器で止まる事も許されない状況でまともな狙いがつけられ無いのにその状態から片手に持ったアサルトライフルで正確に狙って来ているのだから、操縦技術は浅い彼だが、射撃技術では自分以上のかもしれないと一瞬思ってしまった。だが彼女もこのまま負けるわけにはいかない、彼女の手に持っているスターライトmkⅢを此方に向けて撃ってくる。なんだか誘導されている様な気がするが、そう思っていると次はビット兵器から光線が飛来、かなり間隔を狭く危ない所ばかりに撃ち込んで来るのが装甲を掠り、シールドエネルギーを削っていく、無理に包囲網から出ようとして一発貰って体勢が崩れた所に

 

 

 

 

「此処で一気に攻勢に出させて貰いますわ!!」

 

 

 

 

 

「―――――何!?此処でミサイルかよ!」

 

 

 

 

一夏に叩きこんだ両サイド腰部に付いているミサイルユニットから発射され、飛来してくる弾頭の速度では抑撃も間に合わずにこのまま直撃してしまう。

だが・・・・。

 

 

 

「―――うお・・・。」

 

 

 

前へ

 

 

 

 

「―――うおお・・・・。」

 

 

 

 

前へ前へと飛び出そうと勢い良く

 

 

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

飛来してくる寸前の頃で地面を砕き、前へ飛び出した。そして後ろでミサイルの爆発をバックに空中で前転して最初に足から着地して地面を抉って滑りながら、驚いていた所にビット兵器に狙いを着けてガルムを持っている腕で銃身下部を支えて止まらずそのまま土煙を上げてキャタピラで走行しながらセンサーでビット兵器の位置を確認、正確に四機に叩きこんで行く最中にどんどん機体の色が変わって俺の髪と同じ深緑の染まって行き、ヘッドギアの強化ガラスの様なカバーは綺麗な山吹色に変わって行き、尾てい骨に多関節の強固そうな外見で先の尖った尻尾の様なテールスタビライザーが付いており、背中のバックパックは両サイドにクレーンの様なアームに強固そうな装甲板の着いており、見ようによっては折り畳まれた様な大きな背部ユニットがある。変貌したその姿は絶対防御領域を備えているISにしては、白式のような流線形なフォルムに動きやすい装甲配置に対し、ゴテゴテとし、ガッチリとした重装甲で恐竜と戦車を彷彿させる様な機体であった。

そしてその姿に彼女は

 

 

 

 

「貴方まで初期設定のままで戦ってたと言うの!?―――――私を馬鹿にしていますの?」

 

 

 

 

 

「無茶言うなよな。それに聞いた話じゃあコイツが遅れて今さっき搬入したのを先生頑張って二機を使えるようにしてくれたんだぜ。―――――まぁコレでコイツは俺の専用機になったって事だ。さぁやろうかい?お嬢さん。」

 

 

 

 

俺は弾切れになったガルムとヴェントをアリーナに放り出して目ぼしい武器が無いかと探していると空中モニターにハンマーの様な武器が表示され

 

 

 

《O(オー)・ハンマー》

 

 

 

俺はそれを使おうと念じると背部が展開され、装備の一部がせり上がり上を見ると棒状の柄が見え、俺はそれを掴むと接続されていた物が外れる様な金属を響かせ、俺は力任せにそれを下ろすとバックパックが元に戻り、俺は手に持っている武器を見た。

それは身丈以上の大きさで、収納された戦車の砲身と発射機関を砲口に鋼鉄の棒を刺して延長し、強固な装甲板で覆っている。

発射機関の下部には長方形のマガジンの様な物が刺さっており、近接戦闘の衝撃を想定した様な強固な作りになっており、殴打部分である上部はまるで縦に三本並んだ砲弾の様な形状している。片口型のハンマーだ。

 

 

 

 

「今までライフルなどを使っておいて、今になって近接武器、それもハンマーを使うなんて馬鹿にするのもいい加減にしてください。」

 

 

 

 

「馬鹿になんてしてねぇさ、とりあえず今の所は武器がコイツしかねぇんでな。――― 一気に行かせて貰うぞ。」

 

 

 

 

俺は再びキャタピラで地面を疾走しながらスターライトとミサイルの猛攻を掠ったりしながらも掻い潜っていく、タイミングは一瞬、当たれば勝機が見えるが外せばハチの巣の大博打、O・ハンマーを振りか被って俺は地上で一番近い距離まで近づいてパワーアシスト最大で飛び上がり、教科書に書いていた通りに膨大な量のシールエネルギーを消費しながらテールスタビライザーや小さい各バーニアを盛大に吹かし、一気に彼女を間合いに捕えた。

 

 

 

 

「瞬時加速《イグニッション・ブースト》ですって!?」

 

 

 

 

「教科書に書いていたの参考に回避中に何回か不発させてたんだが、どうにか出来た。―――――――――もう一回やれって言っても出来る気がしないが・・・なぁ!!」

 

 

 

 

「――――がっ!!!?!」

 

 

 

俺はカウンターを食らう前に上段からハンマー叩きこんでアリーナの隅まで吹き飛ばし、直ぐにPICをカットして重力に従って自由落下で地面に降り立ち、衝撃は膝と脚部から衝撃吸収材が噴出して機体と体に負担がいかない様にしているのでスムーズに立てた。土煙の中から立ち上がろうとしてくる彼女に追撃を考えていると空中モニターから新たに武器が表示される。

 

 

 

《O(オー)・キャノン:120mm砲》

 

 

 

とで出て折り込まれていた背部の機関が下から展開され、上にハンマーの下部に付いている接続部分に応じた物がそこに付いていた。

そこへO・ハンマーをセットすると元に戻りながら上部の殴打部分の砲弾が発射機関にまるで装填されるように差し込まれる。さらに砲身に接続されていたロッドが折れ、砲身の下部に差し込まれ、砲身が短くなり収納される。展開された背部が元に戻るのを確認してそれから言う

 

 

 

≪ Setup !!O・Cannon!!≫

 

 

 

背部が展開され、ある程度の所で今度は折り込まれた部分が展開され、前から覆いかぶさるように前に出る。背部ユニットが展開された両サイド部分に引き金の着いたグリップがあり、それを掴んで前に引き下ろし、砲身が収納された砲身が伸びる。

それは大口径の砲身を備えた砲台だ。彼女は撃たれまいと今さっきの衝撃でいまだに揺れる視界で撃った光線は砲台の両サイドにある装甲板に当たるが装甲を焼いた程度でそれ以上の効き目は無かった。そして俺は大量の気象データや相手と俺の機体の状況データ、といろいろな情報が視界いっぱいに飛びかっているが、目の前のロックサイトを睨んで彼女を照準に入れる。

 

 

 

 

「悪いが、この一発で終わらせる・・・!」

 

 

 

 

俺が引き金を引くと砲口から轟音を唸らせ、衝撃が緩和されているとは言え、身が吹き飛ばされそうな凄まじい衝撃、身を覆う程の強烈な発射煙と混じって発射炎が出る。

そして砲弾は吸いこまれる様に直撃し、爆弾が爆発した様な着弾を響かせた後、発射機関の下部にあるマガジンの少し前にある排莢部分からマガジンから薬室に送り込まれた砲弾の空薬莢が排出され、その成人女性の腰回りより少し細い程の太さで成人男性の膝より上ぐらいの高さの砲弾を包み込む、IS用の装備武器として通常の戦車砲より短く作られているが、それでも巨大な空薬莢が地面に落ちると重く鈍い金属音を出し、試合終了のブザーが鳴った。

ピットの戻って来た俺に皆が出迎えてくれた。一夏と山田先生、束の姉貴は普通に喜んでくれているし、嬉しいのが堪え切れていないのか箒ちゃんは少しニヤケ顔、姉貴は普通にしているが少し口元が上がっている程度だ。皆、喜んでくれているのでなによりだが、皆を交えて束の姉貴が白式の機能説明をした後に俺の深緑色パーツで固定された山吹色の丸い宝石の様な物が付いた指輪の待機状態になったオーヴェインの機体についても説明をしていた。

 

 

 

「皆気になる所だろうけど思って今回使った実験機”オーヴェイン”の装備である”マルチギミックサック・システム”ついて説明するね。コレはオーヴェインの背面に搭載されていて、合体、変形させる事で様々は状況にあった形態に変形させる機能の総称だよ。」

 

 

 

 

「ハンマーが大砲になったのはそれでか・・・。」

 

 

 

 

 

「他にも搭載している機体もあるんだけど今は良いよね。二人共お疲れ様。」

 

 

 

 

そう言って暫く話してから解散する前に教科書と同じ様な電話帳バリのルールブックを渡された。どんだけ覚える事が有るんだよこのISって言うのは・・・・。と思いながら俺は箒ちゃんに”負けた一夏を励まして好感度アっぶ!!?”最後まで言う前にチョップを叩きこまれた後に怒って先に一夏と帰ってしまった。ほんと照れ屋だな。俺は帰る前に姉貴に進言してから自分の部屋に帰り、もらたルールブックを少し読んでからそのまま寝て今日を終えた。

 




ではまた次回
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