IS ~剣の才の無い兄~   作:ソースケ_研究中

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ではよろしく


進撃の更識

まったく思いっきりやってくれたなぁ。俺は今、灰色のツナギ服を来て学園の整備室でオーヴェインの頭パーツ以外をハンガーに固定して空中モニターを展開して前回の勝負で思いの外デカいのを貰ってしまった所為で装甲かなり傷んでいるので装甲の取り換えと各駆動モーターのチェックをしている。俺達の授業では選択科目で普通科目と機体整備などの専門科目の授業があり、俺は専門科目を選んで整備技術などを学んでいるから簡単な整備くらいまでなら出来る。まぁ幾ら勝てても機体をちゃんと整備してなくてトラブルで負けたなてカッコ悪いからな。

そして空中モニターから機体の簡易図がオーヴェインの各駆動モーターの位置を黒に色を変えて俺に教えてくれ、俺はそれを押してモーターが問題無く作動するか空で回しているが、今の所は問題ないようだ。

機体の背骨に位置するフレームにも歪みが無い、まったくコイツは頑丈な機体だな。俺は内部のチェックが済んで機体の装甲の換装作業と背部ユニットとO・ハンマーの変形機構のチェックも工作機械の操作をしながら同時進行で行っていた為、チェックが済んだと同時に全作業も終了した。何回もこんなことをやっていたからは数日で覚えてしまったな。と思いながらオーヴェインを待機状態の指輪に戻してから隣のハンガーにISが固定されていた。

 

 

 

 

「――――コイツは新型か?」

 

 

 

 

そのISはオーヴェインと同じく装甲の多い各所に赤い部分のあるデザートカラーの機体で頭部には赤いラインの入ったとさかの付いて左右に丸いカメラの付いたヘルメットの様なヘッドギア、両肩は左右に張り出しており、前は斜めに円筒形のユニットが四つ程左右対称に刺さっていて後ろは二機の小型のタンクの様な物が取り付けられている。そして前には後ろに比べて空気抵抗を考えているのが横から見ると窪んで、腕は両方に装甲板が取り付けられていてがっしりしている。胸部はなだらかに三角に前で出ており、両脇に排気口があり、腰部はオーヴェインに比べて動きやすいく前は胸部より控えめに三角に突き出している。太ももから脚部に掛けてしっかりとしていて脚部の脹脛部分にはラジエーターが付いており、足関節はスプリング等で衝撃を考えられた作りになって、踵は片足に二つ一組、両足合わせて四つの分厚く溝の深いタイヤがあり、腰の後ろにはその予備のタイヤが二つ取り付けられている。重厚で流線形なミリタリー色の強い騎士と言った感じのISだ。

そして機体の足元には分厚くて大きな拳銃と二枚の刃を平行に挟んだ剣をそれより少し大きく分厚い逆三角盾の持ち手の左右に取り付けられている物が置いてあった。

そしてその中でも目立ったのはその背面部、腰後部、腰両サイドにあるハンガーに固定されている三つのユニットだ。

片サイド三機、両サイド合計六機のアンロックパーツ。色は試作機と思わせるグレーの配色で機体の半分以上も大きいバインダー状の物、腰の後ろから回り込むように付けられた大きなサイドアーマー、腰後部から左右に伸びるスタビライザーテール。形は異なるが背面は上部は八つもの大量に並んだ黒いミサイルハッチ、下部は尾翼四枚の付いた推進ユニットとなっており、腰後部と腰両サイドの物はミサイルハッチだけのアンロックユニットだ。どう見ても飛行補助用の装備だろうが、この機体の付属品の品じゃない事は分かる。多分自作だろうか?とか思いながら見ていると不意に声が

 

 

 

 

「・・・・誰?」

 

 

 

「――――?」

 

 

 

俺はその声の方に振り向くと癖毛のある肩まで有るか無いかの水色の髪に赤い瞳に垂れ目で普通に可愛いと思える顔立ちで平均的な灰色のツナギ服を着た平均的スタイルの大人しそうな眼鏡をかけた女の子が居た。そして彼女は気づいた様に

 

 

 

 

「―――――”黒いサザンクロス”。織斑 秋十・・・・。」

 

 

 

 

「お嬢さん。”黒いサザンクロス”ってのは新聞部が勝手に書いているだけで俺は一度もその名で名乗ったことはないのですが。正直、勘弁してほしいだが?それと俺の事知っているのか?」

 

 

 

 

「この学園では新しく入ってきた男性操縦者だから有名。だけど一年で熟練者の三年も倒す程の技量をもっている。特に今では射撃の名手で名高く、学園一の射撃能力を持っている事でも有名・・・。新聞部の捏造コメントは知り合いからデマであることは聞いている。」

 

 

 

 

「それを知っているならお願いだ。あまり邪険にしないでくれ、最近アレの所為で周りからの目が痛いんだ。体力があっても精神がガスガス削られるんだからな。」

 

 

 

何か変な緊迫した空気であるのに俺のそんな様子に暫く見て少し噴き出す様に

 

 

 

 

「・・・・・ぷっ。」

 

 

 

「な、なんだよ?」

 

 

 

「あ、ごめん。少しイメージと違ったから・・・。」

 

 

 

「どんなイメージを持っていたんだよ?」

 

 

 

「女子高に入って浮かれている女好きで偉そうにしているイメージだった・・・。」

 

 

 

その返答に思いの外ショック受ける。この娘。思った事を遠慮なしに言ってくれるな。俺は彼女に返答に落ち込む気持ちを隠しながら

 

 

 

「そんで実際話した印象は?」

 

 

 

「――――へタレ。」

 

 

 

「がはっ!?」

 

 

 

これ以上俺の精神を削るのは止めていただけませんか!?そして彼女は少し警戒を解いたのか少し表情がほころび。

 

 

 

「でも面白い人。悪い人じゃないから好感が持てる。」

 

 

 

「そ、そいつは良かった。」

 

 

 

そこから警戒を解いてくれ、自己紹介してくれた彼女は名前は”更識 簪ちゃん”と暫く話していて彼女が不意に

 

 

 

「最初、貴方は私の”ドットフェイサー”を見ていたけど、なんで?」

 

 

 

 

「”ドットフェイサー”?―――――ああ、俺がさっき見ていたISって簪ちゃんのだったのか。なんというかなぁ俺のIS、オーヴェインって言うだけど性能自体にはあまり文句は無いんだが、空戦能力が無くてな。こんな推進ユニットをつければ少しでもマシになるかもと思っていただけだよ。」

 

 

 

「――――”オーヴェイン”。マルチギミックサック・システムを搭載した実験機。その三機の中、砲撃特化型万能機。」

 

 

 

 

「俺の専用機の事まで知ってるのか?」

 

 

 

 

「うん知ってる。私も内の一機、その実験機の操縦者。――――――三機がシステムの搭載を重視して作られているから三機とも空戦能力が低く、三機中、貴方のと私のは機動力を補う為に脚部に走行用のキャタピラ、タイヤが付いてる。」

 

 

 

 

「だけど簪ちゃんのドットフェイサーにはアンロックのゴッツイブースターユニットが付いているが?」

 

 

 

 

「アレは、ドットフェイサーの必要な稼働データは提出済みだから向こうから機体の強化の許可を貰って装備した物。」

 

 

 

 

「ふぅん。そうなのか。でも見たこと無いユニットだな。」

 

 

 

 

「コレは自作。」

 

 

 

 

「すっげぇな!!こんなの作るなんて独学か?」

 

 

 

 

俺の言葉に彼女は少し思い出しながら嬉しそうに

 

 

 

 

「違う。コレは恩師に教えて貰った。」

 

 

 

「そうか。」

 

 

 

そう言った後に夕食の予鈴が聞こえてたのに気づいて簪ちゃんはドットフェイサーを待機状態の黒いオープンフィンガーの手袋で手の甲にドッドフェイサーの盾様な物が付いており、同じデザートカラーで縦に赤いラインが入っている物に代わる。彼女は

 

 

 

 

「・・・時間。」

 

 

 

「そうだな。今日は簪ちゃんと話せて楽しかったよ。」

 

 

 

「・・・私も楽しかった。――――また会える?」

 

 

 

「―――――ん?ああ、簪ちゃんが会いたいならいつでも会いに来てくれても良いぞ。もう俺と簪ちゃんは友達なんだからな。」

 

 

 

俺の言葉に好奇心からか、それともそう言ったのが好きなのか簪ちゃんは俺に

 

 

 

 

「―――それなら黒いサザンクロスって呼んでも良い?」

 

 

 

 

「いや、最初に言ったよね。駄目だってそれは!」

 

 

 

「ごめん冗談。――――だったら”秋十”って呼んでも良い?織斑だと被るから・・・。」

 

 

 

「俺も簪ちゃんって呼んでるし良いぜ。ただし今さっきみたいに通り名だけは勘弁してくれ。」

 

 

 

「――――わかった。」

 

 

 

それを言うと少し残念そうな顔をするが、そんな顔をしても駄目だからね簪ちゃん?そうして俺達は少し雑談していて遅れ気味に整備室から出ることにして別れた。

食堂行ったの時に悪い箒ちゃんの近くに座ると機嫌が少しに悪く、どうしたのかと言うのに無視され、なんとか交渉してどうにか喋ったと思ったら整備室で仲良く話していたのは誰だと聞かれて事細かく言うと、さらに機嫌が悪くなった。

おいおいなんかマズイ事でも行ったか?と思っていると俺は思い出したように一夏とはどこまで進んだとか聞こうとしたら、またもやブチキレver.の箒チョップが炸裂した。食事中は終始怒っていたが、結局理由が分からずそのまま俺は今日を終えてしまった。

そして次の日俺は何時もなら休み時間は追われるのだが、やけの静かだなと思いながらあまり集中すると危ないので気を散らしながらISルールブックをチラ見しながら読んで歩いていると俺の進行方向に昨日の簪ちゃんと同じ水色の短めのショートで赤い瞳なのだが、キレのある眼で好戦的な笑みを浮かべて理想的なスタイルと言っていい完璧な感じで自信に満ち溢れ、彼女は簪ちゃんの対極の位置にあると言っても良い女の子だった。ああ、見た事ある。この人は最初の入学時のあいさつで喋っていた二年の生徒会長。名前はなんだったか忘れたが、俺としては見逃せないのがこの人の感じはなんかこう胡散臭いって感じがするんだよな。あんな手合いとは関わり合いになると面倒事になるのは目に見えている。進行方向の立たれているので避ける様に歩こうとすると俺のそれを通せんぼしてくる会長さん。俺は少し鬱陶しく感じながらも反対側に行こうとすると俺の目の前に立ちふさがる。それに俺は本を閉じてから嫌そうな顔で生徒会長さんを見て

 

 

 

 

「―――なんすか?」

 

 

 

 

「貴方が黒いサザンクロスの織斑 秋十君。」

 

 

 

 

「もう何度も言っているが俺は黒いサザンクロスなんて名乗った事は無い。俺に何か用ですか?手短にお願いします。」

 

 

 

彼女は閉じた扇を持った手の肘を持って腕を組んで自分の扇を顎に当てながら言う。

 

 

 

「せっかちね。まぁ率直に言わせてもらうなら、君が学園最強を名乗るなら生徒会長の私を倒してからにして欲しいのよね。その肩書きは生徒会長である私の肩書きなのだから・・・。」

 

 

 

「つまり勝負って事ですか?」

 

 

 

そう言うと顎に当てていた扇を外して開くと正解と達筆な習字で書かれており、彼女は

 

 

 

「ええ、そう言う事。」

 

 

 

「貴方が学園最強で良いですよ。コレも何度も言っているんですが、アレは捏造コメントなんで俺は気にする所では無いですね。」

 

 

 

そう言って彼女を横を通り過ぎようとするが今さっきの様に通せんぼする様子が無いが俺が彼女の横を通り過ぎようとする所で小さく彼女が

 

 

 

 

「―――――逃げるの?」

 

 

 

 

「―――――ええ、逃げますよ。今の状況でも面倒なのにこれ以上背負い込むのは勘弁してほしいので。」

 

 

 

 

そして彼女は振り返って俺の歩みを進める後姿に見ながら

 

 

 

 

「――――そう。なら皆に黒いサザンクロスは挑まれた勝負から逃げる腰抜けって言いふらすわよ?」

 

 

 

「良いですよ。俺としては少しの間皆の目がキツくなる程度で勝負を挑んで来る奴が居なくなるんなら大助かりです。放課後に練習が出来ますしね。―――――では失礼します。生徒会長さん。」

 

 

 

 

そう言ってそのまま去ってしまった。彼を見ている彼女は一息おいて

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら、全然釣れる気配が無いわね。―――――それならお姉さんにも考えがあるわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな不穏なセリフを残して彼女もその場所を後にする。その後も何度か来るが適当にあしらったり無視したり正直言ってしつこいの一言に尽きる。そして夕食も食べ終わって部屋に戻るとなんだか扉の内側から嫌な感じがするので、オーヴェインを待機状態のままを気づかれない様に空中モニターだけを出して能力を使用してセンサーに生体反応を感知を確認が出来た。俺はとりあえず携帯の録音機能をオンにして扉を開けると

 

 

 

 

「おかえりなさ~い。ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・わ・た・し?」

 

 

 

 

と俺の視界に確実に裸エプロンの痴女が居た。

そして俺は直に部屋のドアを閉めて少し考えた後に録音を切って前に学内通話での番号を教えて貰ったので、それで寮長の電話をかけようと通話ボタンを押してから暫く呼び出しのコール音の後に

 

 

 

 

「―――――ああ、織斑先生ですか?」

 

 

 

「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!?!?!?!?!」

 

 

 

「――――!?」

 

 

突然目の前の扉が開いて俺の携帯が目に入ると掴み掛かってきて俺の携帯の通話終了ボタンを押してから携帯を没収しようと取っ組み合いになる。コイツ細腕の癖に力強!!そんな彼女の表情は笑っているが目が笑っていない。

 

 

 

 

「ちょっと秋十君。いきなりお姉さんを通報ってそれは無いんじゃないの・・・・・?」

 

 

 

 

「いえ、コレは不法侵入および窃盗未遂で余裕で通報ものでしょう。」

 

 

 

「まったく人を犯罪者扱いしないで欲しいのだけど?―――――ほんと私が此処までやっているのに少しは興味を示してくれても良いじゃないの?貴方も男の子でしょ?」

 

 

 

「色気に屈してしまう様な精神は持ち合わせていません・・・・!」

 

 

 

「本当に釣れないわね・・・・・!余計に燃えちゃうじゃないの!!」

 

 

 

「意味がわかりません!燃えるなら勝手に燃えててください!そのかわり俺を巻きこまないでください!!迷惑極まりませんから!!!!!!」

 

 

 

そのまま裸エプロン(下に水着を着た)会長とそのまま廊下で取っ組み合いを数時間にわたって行い、その後に俺がいきなり切った電話が気になったのでしぶしぶ来た姉貴に見つかって二人纏めて説教部屋へ連行されて怒られた。その途中で会長の方はおっとりとした眼鏡の先輩が姉貴に謝った後に会長さんを怒ってから連れてってしまった。

そして一週間、ずっと会長さんがちょっかいをかけてくる所為であまりが元気ない、そんな俺は今日、偶々一人で食っていると向こうからご飯とみそ汁とかを持った。簪ちゃんが目に入り

 

 

 

 

「―――よっ。」

 

 

 

 

「あ、秋十。今お昼?」

 

 

 

「ああ、そうだが一緒に食わないか?」

 

 

 

「うん。良いよ。」

 

 

 

そして彼女は俺の対面に座ると俺が少し疲れている様な感じがしたのか簪ちゃんは

 

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

「あ?」

 

 

 

「元気が無い。」

 

 

 

「そう見えるか?」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

「あ~なんつうかなぁ。昨日から生徒会長さんが俺に勝負しろってしつこいだよ。ああ、言う手合いは何かに付けて変な条件を着けて来そうでなってどうしたんだ?」

 

 

俺が会長さんの話をすると彼女の表情が曇りは閉めて視線を下に向けてしまった。そんな様子に俺は、な、なんだ?これって地雷踏んだ?

 

 

 

「な、なんだ、どうした?なんかマズイ事言ったか?」

 

 

 

「別に大丈夫。」

 

 

 

「それならいいが。――――自分の事だからな。俺からは聞かないが気が向いたら言ってくれよ?話すだけでも気が晴れないだろうが、いろいろと違うだろうかな。」

 

 

 

「秋十。お節介。」

 

 

 

「気を悪くしたなら悪い。」

 

 

 

「良い。そう言ってくれるだけでも嬉しい。――――昼食が冷めるから早く食べよう。」

 

 

 

「お、おう。」

 

 

 

そうしてから俺と簪ちゃんは昼食を取ってその場を後にした。ああ言うのは下手に刺激するといろいろこじれる可能性があるから、積極的に聞かない方が良い。そして時間が過ぎて行き、昨日から周りの視線は感じるものの挑んで来る雰囲気は無いな。かなりやり合ったが、今じゃ警戒して不用意に挑んで来る奴らが居なくなったのは此方としては戦いをしなくていいのだから文句を言う必要もない。俺は学園の良く手入れされた庭を歩いているとベンチの前でアレは・・・簪ちゃんと会長さん?なんか二人の間の雰囲気があまり良くないようだが、コイツは不味いな。俺は静かに近くの茂みに隠れて息潜ませていると声が

 

 

 

 

「――――――どうせ秋十がそう言う気が無い事を知っていて彼に勝負を持ちかけたんでしょ。いつもそう!力があるからってそうやって人を振り回したり、自分の思い通りになると思っている所が私は嫌いなの!」

 

 

 

「か、簪ちゃん。これは―――――。」

 

 

 

「もう良い。聞きたくない!」

 

 

 

「簪ちゃん!!」

 

 

 

そう言って簪ちゃんは走って行ってしまった。会長さんもそれどころでは無さそうだし、どうなっているんだ?昼食の事もあるが今さっきの会話からしてあまり、あの二人は仲がよろしく無い様だな。そんな事を思っていると横から声が

 

 

 

「ふみこむか~い?あの姉妹に~。」

 

 

 

なんかカッコイイ感じに言っているが明らかにいろいろと台無しになっていると思いながら横に視線を向けると肩より少し長い髪を高い位置で短め髪を左右結んでおり、人懐っこい笑みを浮かべて大きい制服の袖を遊ばせている小柄な女の娘。前に食堂やパーティーの時に見た偶に一夏の近くに居る三人娘の中の不思議な雰囲気の持つ・・・。

 

 

 

 

「一体どっから出てきたんだ?―――――――本音ちゃん。」

 

 

 

 

「いやぁ~。ちょっとかんちゃんの様子がおかしかったらから追い掛けていたんだよ~。」

 

 

 

 

なんか答えになって無いし、まあ良いかと思ったが彼女の言葉に引っかかる事があって俺は

 

 

 

 

「かんちゃん?――――ああ、簪ちゃん事か、本音ちゃんは知っているのか?ってその前に最初にあの二人が姉妹って言った?」

 

 

 

「言ったよ~。かんちゃんとおじょうさまは姉妹だよ~。」

 

 

 

「今の所はお嬢様って単語に突っ込むのは面倒そうだから聞かないが、姉妹か。あまり仲が良さそうな姉妹じゃないようだが?――――――大体予想はつくな。此処の生徒会長なんてやっているんだ。完璧すぎてそれにコンプレックスを感じているか?」

 

 

 

「おお~。アッキー鋭いね~。その所為でおじょうさまのちゃめっ気が余計に煽っている感じだよ~。」

 

 

 

「悪循環ってやつか。真面目そうな簪ちゃんには大抵の男なら好感を持たれるそうなあの性格も逆効果だろうな。―――俺も無駄に強い姉貴とか居るから分からないでもないしなぁ。」

 

 

 

「前に良い先生に出会って少しは内気な性格が良くなったんだけどね~。かんちゃんは自分から話さないから友達が私しか居ないから、アッキーが友達になってくれたのは嬉しかったんだと思うよ~。でもいままで冷戦状態だったんだけど、友達になったアッキーにちょっかいを出していることを知っちゃったからね~。」

 

 

 

「それで今まで溜まっていた鬱憤が爆発したって事か?―――ったく火種は俺かよ。本音ちゃんはなんで俺なんかにそんな事を教えてくれんだ?」

 

 

 

「かんちゃんの友達だからかな~。それにアッキーの事を話している時は嬉しそうだったよ~。――――――私がアッキーに話す理由はそれだけで十分だね。」

 

 

 

「そうかい。」

 

 

既に去ってしまった会長さんが行った方を見ながら俺はそう言って立ち上がる。それを見て

 

 

 

 

 

「――――――――やるの~?」

 

 

 

 

「――――――――とりあえず友達ならしょうがねぇからな。」

 

 

 

 

そして次の日、前に初めて勝負を挑んできた廊下で鉢合わせした真剣な顔で少し落ち込み気味の会長さん。まぁ昨日あんな事があったのだからしょうがないだろう。俺は心此処にあらずな彼女が何か言おうとする前に

 

 

 

 

「勝負を受ける。」

 

 

 

「―――――え!?い、一体どう言う風の吹き回し?今になって勝負を受けるなんて・・・。」

 

 

 

「別に良いじゃねぇかよ。やりたかったんだから問題ないだろ?それにアンタ学園最強なんだろ?」

 

 

 

 

「え、ええ、そうよ。」

 

 

 

「ならどんなことがあっても、”どういった状況”でもどんな勝負でも受けると言う事だな?」

 

 

 

「私はどんな状況でもどんな勝負でも受けるわ。」

 

 

 

「言質は取ったぜ。会長さん。じゃあ今日の放課後にな。」

 

 

 

そう言って去る俺に眉を顰めて見ていた。そしてお昼の食堂で同じ様な表情の簪ちゃんに

 

 

 

 

「簪ちゃん。頼みたい事があるんだ。」

 

 

 

 

「な、何?」

 

 

 

「今日の放課後に練習に付き合って欲しいだが、良いか?」

 

 

 

「あ、うん。私も少し体を動かしたかったし、良いよ。」

 

 

 

「サンキューな。簪ちゃん。」

 

 

 

それから放課後、指定されたアリーナで待っていた生徒会長”更識 楯無”は水色の機体カラーで短めに柄に対して穂先が短いランス、スカートの様なサイドアーマーにリアアーマーに妖精の羽の様に何かが幕を張っているおり、頭のカチューシャの様な物の両サイドなどにクリスタルの様な物体が見立つ位で見る分ではアンロックの装備も無いドレスの様なIS、ロシア製の第3世代型機。霧纒の淑女《ミステリアス・レイディ》を身に纏って待っていた。そして反対側のカタパルトから出てきてPICをカットして土煙を巻き上げて膝や足から衝撃吸収材を噴出しながら着地したのはハンガーにあった時とは違いブースターユニットが外された。元の装備のドッドフェイサーを纏った更識 簪だった。

 

 

 

 

 

「か、簪ちゃん!?どうして此処に!!」

 

 

 

 

視線を伏せて答えようとしない彼女に代って同じ様に土煙を上げて膝や足から衝撃吸収材を噴出しながら着地したオーヴェインを纏った秋十だった。

そして俺は言う。

 

 

 

「俺一人ではちょっとばかし無理だから手伝って貰おうと思ってなぁ。まったく説得するのに骨が折れたぜ。」

 

 

 

 

流石に向こうに会長さんがいる事を知って帰ろうとした時には焦った。拒む簪ちゃんにどうにか食い下がって最後には土下座で頼み込んだ。ほんと俺の頭一つで了承してくれてよかったよ。その中、一緒に来ていた本音ちゃんがビックリしていたが気にしている暇なんてなかったな。すんげぇ情けないとこ見られちゃったよ。そんな事を思っていると生徒会長さんが

 

 

 

 

「ちょっと!コレは貴方と私の勝負よ!!」

 

 

 

 

「”私はどんな状況でもどんな勝負でも受けるわ。”アンタが言った言葉だ。そいつは二対一でも大丈夫って事だよな?」

 

 

 

 

「――――!?」

 

 

 

「そんで俺はちゃんと言ったぜ。言質は取ったとなぁ。」

 

 

 

その言葉に嵌められたといった表情で俺を見る。多分、俺の顔はかなり悪い顔になっているはずだ。そしてそれを横で見ていた簪ちゃんは白い目で

 

 

 

「秋十、それは悪役のセリフ。」

 

 

 

「言わんでも分かっているから水を差さないでくれよ。簪ちゃん。――――管制室の本音ちゃん。準備は良いか?」

 

 

 

そう言うと残りの二機に通信回線を繋ぐおっとりとした声が

 

 

 

『準備出来てるよ~。』

 

 

 

 

「本音まで関わっているのね。――――まったくやられたわ。」

 

 

 

 

「今さら、やらないなんて言わねぇだろ?」

 

 

 

そう言いながら俺はオーヴェインのバススロット《拡張領域》から量子化していた貸し出し用の榴弾マガジン付きのハンターライフルを展開し、簪ちゃんはドットフェイサーの背中の少し大きく分厚い逆三角盾、Z・シールドから二枚の刃を平行に挟んだ剣のZ・ソードを外して右手に持って、左にはZ・シールドを外して盾と一体になっているバックパックに収納状態の大きな拳銃のZ・シューターを付けたままバックパック部分に左腕を指し込んで構える。

 

 

 

 

「そんな事は言わないわ。――――来なさい。二人とも相手して上げる。」

 

 

 

 

その言葉に怒り気味になっているのか簪ちゃんの眉に少し皺が寄り、Z・ソードの刀身部分が赤く熱を帯び始め、あのZ・ソードは熱によって切断力強化をするヒートソードとしての機能を持っている様だ。両者準備が出来たのを確認した本音ちゃんは

 

 

 

 

『ほんじゃ皆良いね~。―――――――――――――――――――れでぃふぁ~い!!』

 

 

 

 

 

その気の抜ける様な声に弾かれる様にいきなりの馬力に厚いゴムが擦れる音が響き、タイヤが土煙を上げて空回りした後、ロケットスタートで会長さんに突っ込む簪ちゃんに俺はキャタピラを作動させて狙いやすい位置に機体を走らせる。簪ちゃんのドットフェイサーを見るとやっぱり機動力は向こうの方が上だな。見え見えのなのだが思いっきり叩きつける様にZ・ソードを斬りつけ、それを避けずに持っていたランスで難なく防いではじき返し、着地して逆手に持って走り際に斬りつけたりしているとランスに内蔵している四門のガトリングで牽制してくる銃弾の嵐を掻い潜る様にZ・シールドに剣を戻して武器を切り替えてZ・シューターから単発でビームの赤い光弾を叩きこみながらアリーナを縦横無尽に走り回る。

 

 

 

 

「簪ちゃんは気の済むままにおもっきり当たっていけ、援護は任せな。」

 

 

 

 

簪ちゃんが離れたと同時にハンターライフルで重い轟音を響かせ、会長さんを俺が撃ち込んだ砲弾が襲う。攻めに入ろうとする所に撃ち込まれるのでどうにかランスで弾いたり、寸前の所でかわされてるが牽制の目的は果たしている。その表情を歪めて戦いにくそうにしている会長さんだが、簪ちゃんの技量もなかなかでドッドフェイサーの機動力を十分に引き出している関わらず、まだ余裕があるのは流石、学園最強は伊達じゃないと言う事かな。

そして今さっきから防いでいる液体っていうかアレは水か?オーヴェインが検出しているデータではナノマシン入りの水を操っているらしいが、さらに周りの気象データも少しおかしい今日観測した湿度は此処まで高くないと言うか、かなり遅いが少しずつ温度が上がっている。要注意して観測した方が良い、何かが急激に変化次第で動きを考える必要がある。機体、能力、技量共に俺が戦った中で一番強い。それは確信できるが、姉貴よりはまだ現実味のある強さだ。そろそろ動いても良い頃だろと思っていると簪ちゃんが

 

 

 

 

「もう、私は昔の私じゃない・・・・!」

 

 

 

 

簪ちゃんはZ・シールドに収納している状態でZ・シューターにZ・ソードの接続部を銃口に持ち手を下部に差し込んで合体させた。

 

 

 

 

《Setup!!Z・Lance!!》

 

 

 

 

彼女はZ・ソードとZ・シューターを合体させた状態で開いた右手で外して、そこから銃の持ち手が折れて、銃の鈍器の様な部分が上部に展開して肩当てが伸びて持ち手になり、剣の刃の間と剣の上部、棒状のユニットからエネルギーが収束され、少ないエネルギーでの刀身固定を成して結晶化させる。そして脅威の強度を実現させた刀身へと変わり、武骨な槍にその姿を変えた。

多分、一夏君の雪片弐型とかもエネルギー刀身だからそれを結晶化させて物理刀身に変えても凝縮エネルギーの熱の追加効果が期待できる武器だろう。Z・ランスを回転するように投げて上手く持ち手を手に取ってから動きの速い会長さんを中心に周回軌道を取りながら牽制していた状態から一気に土煙を巻き上げながら突撃する。

 

 

 

 

「アレが噂聞くマルチギミックサック・システムね。」

 

 

 

会長さんはランスを持って飛ぶ瞬間にイグニッション・ブースト《瞬時加速》を使って間合いに入ってZ・ランスを上段から振ってくる簪ちゃんと打ち合う。だが、少し押し込むがイグニッションブースト《瞬時加速》の勢いが無くなってしまった簪ちゃんは簡単に弾かれる。俺達の様な機体だとPICを使って浮いている状態では満足に回避運動が取れないので無防備になりやすいので直に切って自由落下に任せて落ちた方が良い、その為の衝撃吸収材である。だが、その弱点を思わせない様に上手くイグニッション・ブースト《瞬時加速》を使って会長さんと打ち合う。俺もイグニッション・ブースト《瞬時加速》が最大限に生かせる一定以上の高度を取らてない様、簪ちゃんが危ないとこで援護射撃でフォローを入れて行くが、俺は明らかに分かる変化に眉を顰める。それは周囲の気象データを見ると周囲の湿度による温度が人間の感じる不快指数に到達し始めて、いまだに攻め込めずにいる簪ちゃんのイライラが余計にひどくなっている所為で動きが段々と攻撃的になり、雑になってきてる。そうしていると会長さんが

 

 

 

 

「段々と動きが雑になってきたるわよ。簪ちゃん。」

 

 

 

 

「―――――!!!」

 

 

 

こんな状態じゃ、普通なら引っ掛からない挑発にも沸点が低くなっている今の簪ちゃんでは簡単に爆発してまう。そして再度、簪ちゃんが突っ込んでイグニッション・ブースト《瞬時加速》で打ちこむ。だが、会長は残念そうな表情で

 

 

 

 

「馬鹿の一つ覚えじゃ私には勝てないわよ?」

 

 

 

 

「まだ終わりじゃない!!!!」

 

 

 

 

簪ちゃんはイグニッション・ブースト《瞬時加速》で貯め込んでいたシールドエネルギーを半分まで消費した後、突然バーニアやブースター等の推進ユニットの光が消えて俺達の機体特有の身体能力を駆使して打ちこんでいる状態で、Z・シールドを後ろに投げ捨ててから両手に持って防いでる会長のランスの柄を掴んでからPICカットして逆上がりの要領で回って、会長のISのスカート部分を蹴って体を会長から見て見上げる位置まで柄を掴んだまま蹴った勢いを使って上がってからPICを起動させて一度肘を曲げて腕を押し込むように離して後ろに飛ぶ。

そして簪ちゃんは離した左手を翳して槍を突き出す様に構えて今までの一連の動作中に再度充填したシールドエネルギーでイグニッション・ブースト《瞬時加速》での突撃を仕掛け、間合いに入った所で勢いに乗せて突き出す。その様は流星の如く駆け抜けて飛来し、会長さんの防御を弾き飛ばし、腹部に叩きこまれたそのままシールドエネルギーを削りながらアリーナの壁に激突して爆発するように土煙を撒きあげ、先にパワーアシストを使って大きく飛び退いて距離を取ってから土煙を上げて膝と足から衝撃吸収材を噴出しながら着地して肩で息をしながら会長が落ちた所を睨むように見る。

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・・・・。」

 

 

 

 

そして土煙が晴れた後にゆっくりと立ち上がって会長さんが来るが、その様子は体に巻き上げた土を着けているが疲弊していると言った感じでは無く、悠然と余裕に満ち溢れた長の振る舞いに見え、その様子が余計に彼女の怒りを煽る。攻撃を仕掛けようと構えるが、それすら無駄といった感じで手を翳して

 

 

 

 

「悪いけど、もう終わりよ。簪ちゃん。」

 

 

 

 

「―――――!?」

 

 

 

 

俺はオーヴェインを走らせながら、その状況を観測していた。簪ちゃんの周囲の温度が急激に上昇している。この温度だと水蒸気爆発が起こってしまう。まさか、今まで観測していた気象データが示していた温度上昇はこの為の下準備か!!だが、このままこの舞台の主役をやらせてたまるかよ!!俺はライフルを捨ててそのまま弾き飛ばす様に簪ちゃんに体当たりをして弾き飛ばす。

 

 

 

 

「――――――そこでやられててどうする!!!!!!!」

 

 

 

 

 

「―――――あ、秋十!?」

 

 

 

 

 

「―――――!?」

 

 

 

 

 

会長はいきなり簪ちゃんを吹き飛ばす様に割り込んできた俺に驚くがもう温度が上がって爆発寸前だった所に入ってきたので、俺自身が避ける余裕もない俺の周囲の空間は数発の弾ける様な小爆発に続き、最後に強力な身を覆う程の大きい爆発が俺を襲った。

弾き飛ばされて横倒しに倒れた簪ちゃんは直に置きあがり、落ちているZ・ランスに目もくれずに走って向かう。そして立ち上っていた黒煙が晴れた後に膝をついた俺が目に入り、駆け寄ってきた簪ちゃんは

 

 

 

 

「秋十!?大丈夫!?」

 

 

 

 

「――――――ごほっ!だ、大丈夫だ。だが、今は動けそうにないな。」

 

 

 

 

「え、ど、何処か怪我したの!!」

 

 

 

 

「少し爆発のダメージが残っているだけだ。コイツともども俺も頑丈だからな。そう言う簪ちゃんは大丈夫か?」

 

 

 

 

「私の事なんか気にしてないで自分の心配をしてよ!―――――私なんかの為にこんな無茶して」

 

 

 

爆発をもろに食らったせいで体がガタガタで上手く立てないが、どうにか立って泣きそうな簪ちゃんを見据えながら思う。死にそうでもないのに此処まで大げさに心配する彼女は本当に優しいだなと思うが、俺は

 

 

 

 

「私なんかとか言わないでくれよ。庇った甲斐がねぇだろ?――――俺よか簪ちゃんの方が今、大事な時だろ?」

 

 

 

 

「――――え?」

 

 

 

 

「悪いと思ったが少し話を本音ちゃんから聞いている。簪ちゃんの姉貴である会長さんとの事だ。」

 

 

 

 

「・・・・。」

 

 

 

 

「俺としてはこんな事をして解決できるとは思っては無いが、でもコレがきっかけになればと思っている。」

 

 

 

 

「―――――な、なんで、勝手な事しないでよ!?そんなの大きなお世話!!」

 

 

 

 

怒る彼女におどけた様に俺は笑って俺は

 

 

 

 

「それも考えたけど、友達だからな。」

 

 

 

 

「――――――友達だから?」

 

 

 

 

「そうだよ。そして俺も世界最強の姉なんかの弟やってて手間のかかる弟の兄をやってるとどっちの気持ちも分かっちまうんだよ。――――だからこう言うのは本音を言っておもいっきりぶつかる方が手っ取り早いってのも知ってる。」

 

 

 

 

「・・・・本音を言ってぶつかる。」

 

 

 

 

「そう言う事だ。―――簪ちゃん。頭冷えたか?」

 

 

 

 

「う、うん。」

 

 

 

俺は簪ちゃんに対面してドットフェイサーの胸部装甲を握った拳を軽く金属音を立てて当てる。そして俺は

 

 

 

 

「喧嘩の時は頭はクールに心は熱く、全力で・・・。――――不完全燃焼な喧嘩ほど後味悪い物も無いからな。簪ちゃんの意地を会長さんに魅せつけてやれ。」

 

 

 

 

「――――――――――うん。わかった。」

 

 

 

 

今さっきと変って良い顔で返事しやがるな。俺はそれを見ると安心して会長さんに

 

 

 

 

 

「そう言うわけだ。――――会長さん。俺は抜けるが問題ないな?姉妹喧嘩に関係ない奴が手を貸すのは無粋だからな。」

 

 

 

 

「―――――貴方。」

 

 

 

 

「俺は下がるが、簪ちゃん。コイツ餞別だ。受け取れ。―――――コイツは今さっきの水蒸気爆発の観測データだ。コイツを使えば気にせず思いっきりやれるはずだ。」

 

 

 

「―――――まったく秋十はお節介。でもありがとう。心置きなく使わせて貰う。」

 

 

 

 

そう言ってピットに俺が下がった後に簪ちゃんは落としていたZ・ランスとZ・シールドを持ち直して会長もランスに水を纏わせて初めて互いに対面して

 

 

 

 

「あの子にはやられたわ。」

 

 

 

 

「そうだね。――――――まったくお節介にも程がある。」

 

 

 

 

「でも嬉しそうね。簪ちゃん。」

 

 

 

 

「まぁ嬉しくない事もないかも。それより始めようか喧嘩。」

 

 

 

 

「そうね初めてじゃないかしら。こんな全力での喧嘩なんて・・・。」

 

 

 

 

「そうかもね、それじゃあ行くよ。―――――お姉ちゃん。」

 

 

 

 

「まったく、こんな時のそう呼ばれても全然嬉しくないよ。簪ちゃん。」

 

 

 

 

そして互いに思いっきりぶつかり合う姉妹の戦いは他から見ると決して美しいとか凄いとか言える物では無かったが、それを見る二人には悪い物ではないと思えた。そして後日、屋上で俺と箒ちゃんは話していた。俺は手摺にもたれかかり青い空を見ている俺を箒ちゃんは手摺に手を掛け、見ている。

 

 

 

「最近何をやっているかと思えば、そんな事があったのか。――――まったくお前と言う奴は・・・。」

 

 

 

 

「まぁ見て居られなかったってのもあるな。俺も両方の気持ちが分からない物でもないからな。」

 

 

 

 

「それで二人はどうなったのだ?」

 

 

 

 

「今までと変わらないよ。簪ちゃんは会長さんの振る舞いをあまり良いと思っていない。から邪険に扱ってるのは前と同じ。」

 

 

 

「なんだ。それは意味があったのか?」

 

 

 

「さぁな。―――――あっ!箒ちゃん。知ってたか?会長さんこと”更識 楯無さん”と簪ちゃんの家ってかなりの権力者の家なんだってよ。そんで生徒会の眼鏡で会計先輩が会長、本音ちゃんが簪ちゃんの付き人らしいぜ。外国とか聞いた事あったけどマジであったんだな。初めて聞いてびっくりしたぜ。」

 

 

 

「話が逸れているぞ。―――勝負自体はどうなったのだ?」

 

 

 

 

「俺のはうやむやになっちまった。」

 

 

 

「違う。その姉妹の勝負だ。」

 

 

 

「アレは何と言うか、勝者はいないで良いじゃないのか?二人とも満足そうだったしな。」

 

 

 

「・・・・・・当人がそれでいいのなら別に何も言わん。」

 

 

 

「―――――あ~。コレも言っていいのかな?」

 

 

 

「――――何をだ?」

 

 

 

「コレはあんまり言いふらさないでくれよ。後で知ったんだが、会長さんってシスコンでよ。最初は面白そうだからちょっかい出そうと思ってたけど偶々俺が簪ちゃんと良い雰囲気見えたからって意地悪してやろうと思って付き纏ったらしんだ。――――アレの何処がそういう風に見えたのか分からないけど・・・って、箒ちゃん?」

 

 

 

俺がそう言うとジト目で俺を見てくる視線がなんとも俺をいたたまれない気分にする。暫く見てから溜息をついて手摺にもたれかかる箒ちゃんは下に視線を向けると少しだけ口元が上がり、

 

 

 

「――――――――――お前のやった事は無駄じゃなかったかもしれないな。」

 

 

 

「あ、なんか言ったか?」

 

 

 

「いいや、何でもない。」

 

 

 

「――――?」

 

 

 

そう言う箒の視線の先には秋十が話した様な同じ水色の髪の二人で、眼鏡をかけている方が眉を顰めて鬱陶しそうにしており、そうでない方がハグしようとしていた。そしてその光景を見ていた箒は微笑ましいと思った。




いろいろと進行が早い様な気がするが・・・・・。
ではまた次回
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