魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした   作:ダ・ヴィンチちゃん

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レーティングゲーム開始

「うはは。大失態だな悪魔………ま、俺はそれに関しちゃ責任を求めたりはしねーよ。俺の部下が傷ついた訳じゃねーし仮に暴れられても死ぬのも怪我するもの俺には関係ない奴らだけだし」

 

 仮に黒歌と美猴が暴れていても自分達『魔獣派閥』は誰一人傷つかなかったと言い切るエミヤ達に貴族悪魔達から傲慢な、と言う呟きが聞こえてきた。

 

「んで、あの猫どうすんだ?妹に全く信用されない可哀想なお姉ちゃんをよ……いらないなら俺にちょーだい」

「……どうする気だい?」

「仙術覚える。いやー、家にいる仙術使いって他とは少し違ってね。でもあれなら教えることできるだろ?ほら、俺達は戦力が強化されてお前等は安心。まさにウィンウィン」

 

 と、その言葉に一人の悪魔が叫ぶ。

 

「貴様!全く反省せずなんだその態度は!」

「反省?まだ実力差も解らせてないのに?」

「試すまでのないことだろう!」

「うひゃひゃひゃ。舐められてるね俺等。ま、お互い様か」

 

 ケラケラと笑うエミヤに殺気が飛ぶがエミヤは気にも止めない。

 

「そうそう流石に数が多いから助っ人一人呼んで良い?新入りでな、性能も見ときたいし」

 

 その対応に悪魔が顔を赤くして叫ぼうとした瞬間………

 

「ふん。若造どもが老体の出迎えもせず何をしているかと思えば喧嘩か?」

「ん?誰、おじいちゃん……」

 

 と、そこへ古ぼけた帽子をかぶった隻眼の老人が現れた。

 

「───オーディン………久し振りじゃねーか。北の田舎のクソジジイ」

「久しいの悪ガキ堕天使。長年敵対していた者と仲睦まじいようじゃが……また小賢しいことでも考えているのかの?」

 

 軽口をたたき合う二人を見てエミヤは首を傾げる。

 

「………オーディンって北欧の主神だよな?アザゼルって北欧の主神と軽口叩けるのか」

「まあ古い付き合いじゃからのう」

「そーなのか」

「ふむ……お主が今代の魔獣産みか……聞けば堕天使幹部を瞬殺したとか天龍クラスの邪龍達の魂を寄せ集めて新たなドラゴンを創ったとか……興味深いのお。北欧(うち)にこんか?」

「どっかに縛られる気はありませんので」

 

 と、断る。何処かの勢力に縛られれば世界を自由に見て回るといエミヤの夢も叶わなくなる。

 

「敬語はよい。しかしそうか、残念じゃ……じゃあまだ若いが嫁を取る気はないかの?ほれ、このヴァルキリーなどどうじゃ?」

 

 そういって隣にたつ銀髪の女性を顎でさすオーディン。女性はへ!? と目を見開き叫ぶ。

 

「オーディン様!? 相手はまだ子供ですよ!?」

「しかしありゃ将来が期待できるぞ? 顔はもちろん、一組織の長じゃから収入にもの」

「顔……収入………いやいやいや! 駄目ですよ!」

「何故じゃ? 別にあの程度の年齢差など探せばいくらでもおる。で、どうじゃエミヤとやら」

「んー………チェンジで」

「告白してもないのにフられたぁ!? うわああああああああん! オーディン様のせいですからねぇ!」」

 

 と、大泣きしだしたヴァルキリー。オーディンも狼狽えていた。

 

「あ、少し欲しくなったかも」

「少し、か……なら儂の娘のブリュンヒルデはどうじゃ? 少し病んどるが器量の良い娘じゃぞ」

「病んでるのかぁ………」

「え゙、本気ですかオーディン様……あの方を? 厄介払いしたいだけなんじゃ……シグルド様の件で嫌われてると聞きますし………」

 

 どうやら相当やばい相手らしい。いや、だからこそエミヤは興味を持つのだが。

 

「ふぅん……興味出てきた。会ってみるか」

「おうおうそうこなくてはな。時にエミヤよ、かわいい女の魔獣はおらんのか?」

「…………ラストなら最後までやってくるぞ? 『性欲の将』だからな。ちなみに能力はまぐわった相手の劣化能力を使うことと、それを『劣兵』に付与すること。彼奴は女もいけるし、あんたもどうだ?」

「私にそんな趣味はありません!」

 

 顔を真っ赤にして叫ぶヴァルキリー。北欧の主神の護衛なのだから実力者なのだろうが、残念だ。

 

 

 

 

 

 

「………始まりますわね」

「余興、らしいけど………」

 

 リアス達が見るのは、今まさに始まろうとしてるレーティングゲーム。といっても、相手は一人の人間に複数の部下、それに対して悪魔側は数人の王に全ての眷属。数に差がありすぎる。

 

「お前等、よく見ておけよ………彼奴等の実力を知る良い機会だ。特にイッセー、お前は同じ神滅具持ち同士嫌でも比べられる」

「……………」

 

 選手達が入場していく。悪魔達はすでに勝ち誇った笑みで悠々と陣地に現れ、対するエミヤは退屈そうに欠伸をしていた。

 

「ん、彼奴は………は!?」

 

 と、その中に混じった一人の人物を見てイッセーが目を見開く。イッセーだけではない、ギャスパー以外の全てのグレモリー眷属が驚いていた。

 

「…………彼奴は、フリード?」

 

 

 

 

 

「うひひひひ! 今頃アザゼル達の驚くか目に浮かぶざんす」

 

 ケラケラヘラヘラ笑う神父姿の白髪の少年。名をフリード・セルゼン。

 アーシアを一度殺したレイナーレの元部下にして、駒王町で聖剣を復活させ町を破壊しようとしていたコカビエルの元部下。

 

「神さんには感謝してますぜ~。グリゴリ脱退させられた俺を拾ってくれたからな~」

「使えそうだったからな。『兵』として役立てよ?」

「ういうい~。まかせんしゃい!」

 

 フリードがケラケラ笑い、放送がなる。

 

『それでは、ゲームを開始してください』

 

 

 

 

「今回の戦いは簡単だ。己の実力も弁えない下等生物のガキとそれの創った人形だからな」

「さよう。それに、殺しても構わんと来た。蟻を潰さぬように踏むのは骨がおれるが、潰して良いなら話は楽だ」

「だが女型の人形は見た目は良い。生かしたまま捕らえようではないか」

 

 ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる『王』達。

 

「では、行け………」

「「「はっ」」」

 

 と、眷属達が敵地に向かおうとした瞬間、何かが駆け抜ける。

 

「おっと、行き過ぎた……」

 

 その声に振り返り、眷属の何名かの首がそのまま落ちた。

 

「やっほー。元気?歯をキチンと磨いてるかーい?」

 

 現れたのはヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべた白髪の神父。その手には光の剣が握られている。

 

「な!?き、貴様!」

「うひひ!おはようこんにちはこんばんは!そしてサイナラ!」

 

 と、剣を振るう。戦車達が盾になると光の剣は砕け散った。

 

「………ありゃ」

「ふ、ふん。驚かさおって……しかも人間如きが貴族の眷属を殺すなど、その罪命を持ってあらがえ」

「やーだよ」

 

 ズルリとフリードの背から白い翼が生えてくる。羽毛の一つ一つが硬質で剣のように鋭く、強い光の力を宿していた。

 

「んじゃ、改めて自己紹介といこーじゃねーか。俺はフリード・セルゼン。『信仰の将』ヴェーラ様のお力で人間やめた『信仰の兵』ですよん♪」




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