魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした   作:ダ・ヴィンチちゃん

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護衛任務

「……………」

「くぁ……」

 

 警戒心むき出しのリアス・グレモリー他眷属達を前に欠伸をするエミヤ。お前等の事など眼中にもないと態度が言っている。

 

「んー、暇だ……」

 

 オーディンは現在キャバクラに入った。案内のアザゼル、護衛のためにバラキエルとラスト、絶対自分が楽しむためにルクスリアまで中に入った。

 残ったのはブリュンヒルデとロスヴァイセ、リアスとその眷属にエミヤとディペンデレ。

 

「俺その辺のゲーセン行ってくる。ディペンデレ、オーディンが出て来たら連絡よろしく」

「………はい」

「ちょっと!護衛の任はどうする気よ!」

 

 と、その場から離れようとしたエミヤにリアスが叫ぶ。他の眷属達も似たような心境らしく、睨んでくる。もちろん眼中にもないので気にしないが。

 

「俺はそもそも護衛は義務じゃねーしな。問題あるかブリュンヒルデ」

「いえ。お父様も『将』に会ってみたかっただけでしょうし問題ないかと」

「それにそこのディペンデレだけでお前等足手纏いのマイナス要素を補えるしな。つか、人手が足りないからって雑魚寄越す悪魔よりは個人的に護衛貸す俺の方が働いてね?せめて若手最強のほら、あれだ………サクラーグとかにしろよな次からは」

 

 実際コカビエルの相手にもならない目の前の連中が主神を狙う、つまり殺せるかもしれない準備をしてきた相手に時間稼ぎ出来るなど思えない。

 

「あ、そうだディペンデレ。お前ブリュンヒルデと話しては良いけど、他の奴とは話すなよ?お前等も、ディペンデレに話をするな。危ないから」

 

 それだけ言い残すとエミヤは去っていった。

 

 

 

「くそ!何だよ彼奴!」

 

 エミヤの姿が見えなくなるとイッセーは思い切り叫ぶ。自分だけなら我慢できる、それでも仲間まで雑魚と呼ばれるのは我慢できない。

 

「ギャスパーだって人見知りを克服して、木場だって聖魔剣創れるようになって……部長や朱乃さん、アーシアやゼノヴィア、小猫ちゃんだって………」

 

 みんな強くなっているはずだ。

 そう、それはまあ事実だ。だが己の血を受け入れない朱乃や小猫はもちろん使いこなせてなかった剣の力を取り敢えず引き出そうとする脳筋ゼノヴィア、テロリストがルールなど守るはずないのに何故か戦略の勉強をするリアスが強くなったというのは微妙なところだ。それにこれらの関門をクリアしたところでスタートラインに達せただけだろう。

 

「まあ、ではディペンデレさんも好きな人と一緒にいたいんですね」

「うん。でも……ボク達魔獣将と違って、ボクが好きになった人は、皆弱いから……」

「沢山恋をしたんですね」

「うん……」

「そうですか……」

 

 と、本当にブリュンヒルデとだけ会話を開始するする。エミヤの言いつけ通りイッセー達に話しかけないディペンデレ。

 その繋がりを絶つような身勝手な命令も、その命令に従うディペンデレにもムッとする。

 

「なあ、俺らも話そうぜ!」

「え……」

 

 イッセーが話しかけるとキョトンと目を見開くディペンデレ。

 

「あ、あの…神様が貴方達と話すなって………」

 

 と、困ったような表情を浮かべるディペンデレ。

 

「関係ねーって!俺はお前と話したいんだ…」

「で、でも神様が………」

「ちょっとぐらい大丈夫だって、な?」

「あ、う………はい」

 

 手を握られ頬を赤く染めるディペンデレ。イッセーの後ろでリアスと眷属仲間達が仕方ないと言いたげな顔をしていた。

 

 

 

「ふぅ、楽しかったのぉ」

「よおただいま」

「お、なんじゃどっか行っておったのか?」

 

 オーディンがが出てくると同時にエミヤが戻ってくる。

 

「まあただ待つのは暇だしな。とはいえ此方から言い出した護衛だ、直ぐに転移できる距離には居たし周辺も魔物に探らせていた」

「うぅむ。そもそもお主は一勢力の王なのだからそこまでしなくても良いのにな」

「あー、そうなの?いや、なんか悪魔の対応見るに一勢力の長もなめられるのかなって……中に入れてやらないアンタを睨んでる下級悪魔居るし……」

 

 と、イッセーを見るエミヤ。とはいえ、今日の観光はこれで終わり。

 

「俺らはいったん帰るな。ラストは貸そうか?」

「お、良いのか?」

「私でよければお相手いたします」

「うむそうかそうか……」

 

 と、鼻の下を伸ばしながら髭をさするオーディン。

 

「じゃあ行くぞルクスリア、ディペンデレ………ディペンデレ?」

 

 歩き出し付いて来るルクスリア。ディペンデレが立ち止まっていることに気づき振り返るエミヤ。ディペンデレはジッとイッセーを見ていた。

 

「………ばいばい」

「おう、またな!」

「…………友達にでもなったか?」

「は、はい……」

「………そうか」

 

 それだけいうと歩き出すエミヤ。

 

「忠告してやったのに………ルクスリアに喰われるまでは死なないように手を貸してやるか」

 

 少し後ろを歩くディペンデレを見ながらエミヤははぁ、とため息を吐きながら呟いた。




イッセー、原作でキャバクラおごってくらないから憎悪の念を抱いたって言ってたなぁ
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