魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした   作:ダ・ヴィンチちゃん

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婚約交渉

「よーやく会談か……完全に日本神話について知る気皆無だったな。キャバクラとか寿司屋とかにしか行ってねーじゃん」

「ほっほ。ゲイシャガール、ヤマトナデシコ最高じゃわい」

 

 と、エミヤの呆れたような言葉にオーディンがからから笑う。

 

「だがラストもすごかったぞ?若返った気分じゃった……」

「ああ、ヤったのか……ん?」

 

 怒気を感じて見てみるとイッセーが憎悪の念が籠もった視線でオーディンを睨んでいた。キャバクラを奢って貰えず、しかも相手は楽しみまくって自分達はヘトヘトだから羨ましがっているのだろう。

 

「……まあ、良いか」

 

 ディペンデレと仲良くなった時点で哀れな存在なんだし、見逃してやろう。ディペンデレからは救ってやるが、どうせ死ぬ命なら利用する訳だし……。

 

「あ、あのねイッセー……この子、ボクが造ったんだ」

「へぇ、器用なんだな!」

「うん!」

「………神様、あの子自殺志願者ですか?それも飛びっきりの……」

 

 ディペンデレと話すイッセーを見てルクスリアが口を耳に寄せ話しかけてくる。知って者からすれば、イッセーの行動は死にたがっているようにしか見えない。

 

「知らないんだろ」

「教えてやらないんすか?」

「危ないからって忠告はしたぞ?能力に関しては、手の内さらす馬鹿が居る訳ないだろ」

 

 ディペンデレの危険性を教えると、能力について説明する必要が出てくる。同盟を結んでいるとはいえ警戒してくる相手に教えてやるほどエミヤは人道的ではない。そもそも忠告を無視した方が悪い。

 

「ところでオーディン、仮に襲撃者が現れた場合どうする?一応俺たちは敵ごと転移するつもりだが、護衛対象のお前は残る?」

「いや。『将』や赤龍帝の力がみたい。儂も転移させよ」

「OK。ラスト、傷一つ付けさせるなよ。リアス・グレモリー達は護衛役なんだし無視していい」

「まるで私たちが守られるだけみたいな言い方ね」

「…………確かに。こっちの実力はともかく相手の実力も解らない内に判断が早かったな」

 

 と、少なくとも自分達よりは格下であると言い切る。リアス達がムッとするが気にしない。

 

「私の眷属への侮辱は許さないわ」

「はいはい解った解った。強いねー、そこらの悪魔よりは」

「ほっほっほ。そりゃ、そこらの悪魔は神器などもっておらんからのぉ」

 

 エミヤが適当に返すとオーディンが笑う。

 

「時にエミヤよ、ブリュンヒルデはどうじゃ?」

「どう、ってのは?」

「嫁に、じゃ。器量は悪くないと思うんじゃが……美人じゃし胸だってなかなかでかいぞ?」

「お、お父様?」

「俺をそんなに縛りたいか」

「他人に興味ないお主でも身内には甘いらしいからのぉ、この際儂の息子にならんか?もちろん他の神話とも婚約して構わん。戦争になった時、最低限敵に付かない保証がほしいんじゃよ。ブリュンヒルデはどうじゃ?」

 

 現存戦力は不明だが報告では覇龍をモノにした歴代最強の白龍皇を一方的に殺すドラゴンでさえ、まだ最低でも4人上が居る模様。ドラゴンならばハーデスを動かせば()()で対応できるがそうでなければ………故に確かな繋がりが欲しいのだ。

 

「そんな、いきなり………困ります」

 

 と、ブリュンヒルデ。しかしそれほど嫌悪は見て取れない。

 

「エミヤは善人ではないが悪人でもない。他者の命に無頓着すぎるが無意味に殺すわけでなし、好きか嫌いかで言えば、好きな方じゃろ?」

「それは、ですが………エミヤ様も困るでしょう?こんなおばさん」

「ん?まあ、神話時代から生きてる時点で人間の俺にとっちゃ全員ジジババだし気にしないけど……」

「ほれ、エミヤもこう言っておる」

「ちょっと待てよ!自分の娘を、そんな道具みたいに!」

 

 不意にイッセーがオーディンに向かって叫ぶ。見れば眷属達も良い顔をしておらず、リアスに居たっては嫌悪の視線をオーディンに向けていた。結婚というなの家の繋がりの胴国でもされたのだろうか?

 

「おかしな事を言うの小僧。儂は別に道具のように扱っているわけではないぞ?」

「え、でも……」

「道具として扱っておる」

「な!?ブ、ブリュンヒルデさんはそれで良いのか!?」

「はい?え、ええ……まあ。お父様は北欧の主神ですし、身内といえど神話のために道具として扱うのは普通では?」

 

 イッセーが怒っていることを、リアス達が己の父に嫌悪を向けている理由をさっぱり理解できないと表情で物語るブリュンヒルデ。イッセーは目を見開き己の娘にそんな教育を施したオーディンを睨む。

 

「………………」

 

 銀髪のヴァルキリー、ロスヴァイセが目を細めブリュンヒルデも槍を握る手に力を込める。と……

 

「やめとけやめとけ。相手は北欧の主神にその娘の半神、オマケにお付きのヴァルキリーだ。負けるぞ、お前等」

「そんなことやってみなくちゃ!」

「やるまでもなく解るんだよ。つかオーディン、一勢力そのものの引き抜きとか目の前で堂々とやるなよ」

「ふむ?儂はただ身内になろうとしておるだけよ。婿にとるのではなく、嫁を与えるわけじゃからなぁ。不安ならお主もやればよいじゃろ?ほれ、確か幹部に………」

「ベネムネか……おいエミヤ、お前ギャップ萌は好きか?」

 

 と、アザゼルも真面目に思案し出す。

 

「先生!?」

「こいつの勢力はそんだけの価値があんだよ。ましてや俺らは大戦の影響で疲弊した種族。むしろ悪魔達が緩いんだよ婚約自由とか───」

 

 アザゼルがやれやれと肩をすくめた時、馬車が止まる。

 

「な、何事ですか!?まさか、テロ!」

「ロスヴァイセ、落ち着きなさい。冷静に」

「も、申し訳ありませんブリュンヒルデ様──」

「……………」

 

 よっこらせ、と窓から顔を出すと目つきの悪い男が居た。

 その背後には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「はっじめまして魔獣の創造主!これでも龍王の一角を創った神でね?私と貴殿、どちらが真に魔獣創造者に相応しいか決めようではないか!」

「………オーディン、あれ………()()()()()()?」

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