魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした 作:ダ・ヴィンチちゃん
「おーすサーゼクス、ホテルサンキュー。楽しめたぜ」
「ああ、それは何よりだよ」
と、笑顔のまましかし親しげ雰囲気は全く感じさせないサーゼクス。
「それで、我々を集めたのは何故でしょう?」
この場には天界、堕天使、悪魔のトップが集まっていた。集めたのは当然エミヤ。
三大勢力の他にいるのは北欧の主神であるオーディンだ。
「ん?京都で襲ってきたテロリストの内二人が神滅具持ちだったから。片方は霧で片方は槍」
「
「霧の方は喰った。おかげでちょっとした世界作れるようになったぜすごくね俺?白鯨も強化できたしな……」
「また神滅具を手に入れたのか。一つの勢力に、集まりすぎじゃないかな?」
「ホホ。元より神殺しの獣を無限に産み出せるエミヤからすれば今更であろうよ」
サーゼクスの皮肉にオーディンが笑う。確かにそうだ。魔獣派閥には多くの神クラスの存在がおりしかも今でこそ北欧に一匹渡ったがそれでも100匹のフェンリルが居る。
「それとオーフィス保護した」
「「「………は?」」」
「いやー、聖書の神が名前忘れたけどだせぇ格好の奴の体を乗っ取ってサマエル使ってさ。それで力失って一応友達だったから保護したんだよね」
「ま、待て!お前今いろいろ凄いこと言ったぞ!?聖書の神?サマエルゥ!?」
アザゼルが思わず立ち上がり叫ぶ。とても聞き逃せ無い単語だ。特に聖書の神。
「復活したのですか、主が?」
「復活って良いのかも微妙だな……あれ、あくまで意志と知識だけで能力は殆ど失ってるし。まあだからこそ神滅具なんて残したんだろうな」
「?まるで知り合いだったように言うね」
「知り合いだったからな。俺が食ったティアマト、イザナミ、この前のサマエルの記憶をみた俺からしたら良く知る相手だよ」
キシシ、と笑うエミヤ。またしても聞き逃せ無い言葉。
「ティアマトにイザナミだと?どっちも神産みの神、規格外の神格じゃねーか……」
「俺の神器に封じられていたからな。喰った」
「はあぁ!?あのオヤジ、何考えて余所の神話の祖神に手を出しやがった!?」
「外敵に備えるとか言ってたぜ?で、お前等はどーすんの?」
「どうする、とは?」
エミヤの問いかけにビクビクしながら聞き返すミカエル。解ってんだろ、と笑うエミヤ。
「このまま復活した神について俺に仲良く殺されるか、同盟続けて生き残るか、俺はどっちでも良いよ?」
「─────!」
口ではどちらを選ぼうと気にしないというも、ビリビリと大気を揺らす圧力がオーディンから放たれる。
オーディンから……ということはやはりエミヤ自身はどちらを選んでも構わないと思っているのだろう。殺せると思っているから。
「わ、我々は………その……まだ、聖槍使いが騙っているだけの可能性もありますので何とも……」
「そうか、残念。四大天使を喰うのも面白そうと思ったんだがな……」
「──────」
「取り敢えず監視をつけるぞい。監視からの連絡が途絶えたり、お主等が聖書の神と接触したと知れば即座に屠りにゆくからの?」
「肝に銘じます………」
「良かったのかお義父さん、あれ、本物だったら裏切るって事だぞ?」
「聖書の神は力を失っておるのだろう?それに、奴を嫌う者は多い。他の神話も監視につくだろうし、干渉はしてこんだろうよ」
何せ全ての神話に狙われるのだ。ただでさえ追われることになるだろうにわざわざ見つかるリスクを犯すはずがない。
「でも一人じゃ出来ないこともあるだろうし、どこかに協力もとめねー?」
「ふむ。問題は何処に、だが………」
「あれに協力する勢力がいるとは思えないけどな………勢力っつえば俺ギリシャと須佐山の顔合わせがあったんだ………面倒くせ」
「力を持つ故に仕方なかろう」
「最近ブリュンヒルデが機嫌悪いんだよなぁ、面会の話が来てから………」
どうせお見合いの申込があるからだろうが………。それが原因なんだろうなぁ。
「俺は別に相手を愛してねーけどな」
「ブリュンヒルデもじゃろ?だが、妻という地位は今はあやつだけ。特別でいたいのだろうよ」
「かわいいねぇ、そう言うところは好きだよ俺」
ケタケタと笑うエミヤ。ブリュンヒルデの嫉妬を微笑ましく思っているのだろう。
「帝釈天は娘のジャヤンティ、ゼウスは娘のムーサ達芸術の女神九姉妹だったか?」
「嫁が一気に10人も増えるとか、面倒くせーなぁ。特に嫁が増えることに対抗心持ってるのかブリュンヒルデが夜来るし………」
「惚気か」
「うん」
「はぁ、儂も若い頃はなぁ……」
「ふぅん、どうせ天界にゃ干渉できないから俺を、ねぇ……」
銀髪の神持つ男は目の前の男の言葉にヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべる。
「策はあんのかよ?相手は一神話に匹敵、凌駕するものほんのバケモンですぜ?」
「ある。まずは悪魔の領からある女を奪う。それで夢幻が手に入る……」
「夢幻?グレードレッドがか!?おんもしれーなそれ!」
「その後はある獣を起こす。この体では時間がかかるが、目覚めさせさえすればグレードレッドと同等の戦力になる」
「操れんのかよそんなん」
「元々は神話同士が手を組まなくてはならない脅威かつ古い世代を離すために捕らえていた獣だ。操る方法など持ち合わせていない。が、攻めてきた時に起こせば自ずと騒がしい方に向かうだろう」
神話同士が手を組むレベルの獣?まさか、あれか?と楽しそうに笑う男。
「協力してくれるね?協力してくれるというのなら、グレードレッドをもって好きな世界を破壊すると良い。私はそちらに興味はない。この世界さえ救えるならそれで良い」
「……………」
「彼の体も、魔神化させ成長した女にして君に渡そう。君を弟として時に厳しく時に優しく接してくれるよう人格を植え付けてから、ね……」
「それはすばらしい」
「戦力についても問題ない。本物の聖杯さえ手に入れば、自分達こそ至高の種族と思っている奴らを味方に出来るからね」
「────!?」
「どうした?」
「なんか、嫌な予感が」
「お主が嫌な予感じゃと………これは、警戒しなくてはならなそうだ」
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