魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした 作:ダ・ヴィンチちゃん
「にゃあぁぁぁ~!!」
「フウゥゥゥゥッ!!」
「グルルルル!」
100匹の子犬が新入りにボスを取られまいと引っ張り白猫は姉を子犬達に取られまいと必死に引っ張る。
「死ぬ死ぬ!内臓でちゃう、腕とれちゃう!やめるにゃ皆!」
「わうう!」
「シャー!」
腕を咥えるフェンリル達と腰に抱きつく白音。
神殺しの狼達に魔獣化したことにより力が上がった妹に引っ張られる黒歌。それを見てゲラゲラ腹を抱えて大笑いするエミヤ。
「あはははは!」
「ちょ、死ぬ!そろそろ死ぬ!おす、おすわり!」
「グルルルル」
「ふー!」
「な、何で言うこと訊かないにゃー!?」
そりゃ、ここでおすわり何てしたら新入りにボスをペロペロされるからだろう。
「ふにゃー!」
「白音も産まれた頃みたいに猫になっちゃってるし~!」
「ん?ああ、お前等猫又だもんな。幼児退行ではあるのか………」
野生化かと思ったが、そもそも猫だ。とりあえずそろそろ止めないと黒歌が取り返しのつかない壊れた人形みたいになるだろう。
「黒歌~、どうする?魔獣になる?『ペットの将』」
「助けるじゃにゃいのね……うん、ご主人様らしいにゃ……」
「ほらお前等、散れ散れ」
「きゅううん」
「みゃう……」
エミヤがパンパンと手を叩くとおとなしく離れる一同。魔獣だけあり、その辺はわきまえているようだ。いや、単純に逆らえば殺されると解っていからだろうか。
「ところでなんで白音こうなってるにゃん」
「仲間を見捨てたことを後悔してるんだろ。俺の知ったこっちゃない……それより、六日後にもう一度冥界に攻めいるぞ」
「とうとう滅ぼすにゃ?」
「何だとうとうって。てかもうほっといても滅びるだろ。俺はただ、攻めてくる前に攻めるだけだよ。一週間後にはくるんだろうし」
「と、向こうは考えているだろうな」
聖書の神は目の前で眠る獣を見て呟く。向こうには不完全の無限が二体居るとは言え、此方には完全なる夢幻とこの獣の力がある。術式で無限を復活させた腕輪もある。
「お前には期待しているぞ…」
「………はい」
そして、全ての天使を取り込ませたミカエル。その力は最早天龍にも匹敵する。代わりに寿命が減ったが、決戦には間に合う。
「でもさ~おっちゃん、ぶっちゃけ殺せるんすかい彼奴?『死』そのものであるイザナミ喰ってんだろ?」
「殺すのは難しいな。黄泉の支配者であるイザナミを取り込んだ以上、魂の状態からでも復活するだろう。だから魂を切り分ける。そして新たな
「今更だけど旦那様は死ぬのが怖くないのですか?」
「怖くないさ。許す、殺しに来い。俺は俺が強いのを、勢力が強いのを自覚している。だからこそ向こうだって策を講じるはずだ。素敵だと思わないか?」
命など娯楽のための切符にすぎない。本気でそう思っているからこそ、エミヤは上位世界の神にここに落とされた。例え殺されても恨みはしないだろう。仲間が殺されたなら怒るかもしれないが自分に関してはあり得ない。
「まあでも、封印とかは勘弁だけどな。だって封印解けたとき俺が食えなかった菓子が出てたり遊べなかった遊園地があったりしたら最悪じゃん」
そしたら裏技使ってでも絶対そいつ殺すよ。とエミヤは笑った。目は決して笑っていなかった。
全ての天使……………おや、転生天使が何もいってないのはどういうことなんだろうね?