魔獣創造を手に入れたが開き直ることにした 作:ダ・ヴィンチちゃん
「およ?時間が止まっとる」
呼吸音も感じさせず動かなくなったイッセー達を見て首を傾げるエミヤ。動けるのは各陣営トップと堕天使総督の護衛ヴァーリ、魔王の護衛グレイフィア・ルキフグスに魔王の妹の配下デュランダル使いゼノヴィア・クァルタに騎士の木場祐斗。後リアス。眼鏡をかけたソーナ・シトリーは固まっている。
「アケディア、仕事」
「え~?」
「命令」
「は~い。
「い、一体何が……」
「テロだろ。ほら、何か外にコスプレイヤーいるし」
と、エミヤが外を見ると魔法使いのような格好をした連中が大量に現れる。
「一人一人が『劣兵』程度か?雑魚だな、殺してこいセルヴィス」
「かしこまりましたご主人様」
エミヤの言葉に礼を取ったセルヴィスが窓を開け飛び出す。魔法使い達が魔法を放つのとほぼ同時に、セルヴィスもまた魔法を放つ。
凍り付き砕け、焼け焦げ崩れ、押し潰され破裂する魔法使い達。
セルヴィスは特殊な力をいっさい持たない『将』の中でも下位に属する存在。しかしそれでも情動を以て力と成す『将』だ。その魔力は膨大。その肉体は強大。その上で人間如き脆弱な種族でも簡単に扱える魔法を、人間なら魔力が足りず、体がついて行かず放てない威力を放つことができる。
端的に言ってしまえば生物としても術者としても格が違う。
「今の感覚、ギャスパー?」
「お前等のところのハーフヴァンパイアが利用されたらしいな」
リアスの言葉にアザゼルが旧校舎をみる。そこから力の流れを感じた。
「けど、その嬢ちゃんが解除したみたいだな」
「アケディアは時間を操る能力を持つからな。この能力で1日50時間は寝るし一日で片さなきゃならねー仕事を自分の時間の流れを早くしたり周囲を遅くすることで本人にとって1日の時間に1%だけやるとかする。下手すりゃ時間を止めて数日は寝ることもあるまさに怠惰の能力だ」
「加速、減速、停止、再生、全てこなすのかよ……滅茶苦茶だな」
流石全
「ハーフヴァンパイアね~。よしフィエルダー、ぶち殺して
「はっ」
と、エミヤが命令を下し実行しようとする騎士。が──
「な、何て事言いやがる!」
「ギャスパーを殺すですって!?」
イッセーとリアスが反応した。彼女の眷属達も敵意を向け睨んでくるがエミヤは何怒ってんだ?と首を傾げる。
「そりゃ当然だろ。だってこっちは天使長に堕天使総督、そんでお前等のトップでもある魔王と同格扱いの俺がいるんだぜ?テロリストの玩具にされてる奴に気を使う理由がない」
「確かに同意だが同盟が成立する前にそれはまずいんじゃねーか?むしろ恩を売るべきだと俺は思うがね。ここでさらに売りゃそうとう儲かるぜ?」
と、エミヤを止めるアザゼル。損得勘定で考えるならここで悪魔に恩を売るのが得だと考えての発言。冷静に物事を判断していたアザゼルはこの言葉で止まると思っていた。が、エミヤは損得勘定など考えない。
「いやいや、建前だからねあんなの。ハーフヴァンパイアでしかも時間操作とか超面白い材料じゃん」
それが本音。別にテロリストがどうしようと知った事じゃない。もとより興味があり、どうせなら魔獣創る触媒にしようかと思っただけだ。
「だぶってる
「仕方ないな。感謝しろよ?」
と、あっさり引き下がった。
一つの材料を手に入れるより複数の玩具を手に入れる方が面白いと思ったらしい。気分屋すぎる。見た目通りの子供で、しかし持つ力は強大。笑えない。
「じゃ、ヴェーラは俺の護衛。残りは殺してこい」
「はっ」
「おうよ!」
「承知いたしました」
「神様~、私は~?」
「アケディアは時間動かしてろ。で、誰が吸血鬼助けに行くんだ?」
エミヤの言葉に私が行くわと挙手をするリアス。主人として云々言ってるが興味ないので聞き流す。
「うわー、ゴキブリみたいにうじゃうじゃ出てくるな」
「仮にも同じ種族に何て言いようだ……」
「え、だって他人だし。そもそも知性ある生き物は基本己と己の大切な者以外同族としてみてないだろ。殺し合うんだもん。派閥を分けて殺し合いにならねーように総督一人にするとか、お前が優しすぎるんだよ、ばっかじゃねーの?」
各々個があり願いがある。故に例え同じ動物だったとしても知性を持てば他人は他人。何処まで行っても命を懸ける相手には値しない。中には命を懸けることのできる奴がいるけどそんなのは少数だ。
エミヤの戦力はエミヤによって創られ本能的にエミヤを絶対とする。その本能がないが忠誠を誓うからこそフィエルダーは『忠誠の将』なのだ。
逆にそんな本能もなく神の代行者としてこの方に従うなんて考える天使とも違い、嘗ての主を裏切った連中を纏めて背負おうと考えるアザゼルは馬鹿すぎる。
派閥を作りその派閥のトップの上に立つと言うことをすれば少しは楽になるだろうに。
正義を語ろうと悪を語ろうと、戦えるなら、遊べるならそれでいい。強かろうが弱かろうが信念だろうが建前だろうが何かを喚き散らして己の命をぶつけてくる者をエミヤは素直に歓迎する。故に───
「ご機嫌よう、現魔王サーゼクス殿」
魔王の座をかけた戦いで負けたにも関わらず認められないと反乱を起こし義は自分達にありと語るその女は、実に遊びがいのある玩具だ。
そして子供は、玩具を壊さぬように大事にすることもあれば壊して遊ぶこともある。
この世界は彼にとっては玩具箱。中身がどれだけ壊れようと知らない。無くなったなら捨てるだけ。
アケディア
『怠惰の将』
時間操作能力を持つ『将』。怠惰だけありエミヤのお願いは基本的に面倒くさがるが命令なら一年働けと言われても働く。『将』の中でも直接戦闘能力はともかくかなりのチート能力持ち。世界そのものを停止されることも可能。これで動けるのは神でも上位の者達。また、時を巻き戻し死んだ状態から復活することできる。殺せる奴はストラーダクラスのチートじゃないと無理だろうけど
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