この度は数か月に渡って更新が滞ってしまい、誠に申し訳ございませんでした。
言い訳となってしまいますが、リアルで大きなごたつきが発生してしまい、更新作業に手を付けることができなくなってしまっておりました。
ようやくリアルも落ち着き、更新作業を行えるようになりましたのが、今後は以前のように毎日更新することは難しいですが、できる限り続けさせていただきたく思います。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。
あと、話は変わるのですが、皆さんは最近配信されたオバマスはプレイされていますでしょうか?
私もとりあえずリセマラを続けて、コキュートスとマーレが来てくれました!
今後はストーリーを楽しみつつ、育成をしていきたいな~と思っています!
…まぁ、FGOのCCC復刻イベントが忙しすぎて中々進められないのが残念ですが…
長々となってしまい、申し訳ありません。
それでは、本編をお楽しみくださいませ…
「そういえば息抜きをするとは言ったが、何をするのだ?」
「いえ、ちょっとナザリックの外を確認してみたくて」
「本当か?大方支配者ロールに疲れて息が詰まりそうなのだろう?それで外の確認という名目で外の空気を吸ってリフレッシュしたいのが本音ではないか?」
「そういうばらきーさんこそ、ずっとその支配者ロールは辛くないですか?そろそろ素に戻ってもいいと思うんですが…」
「…まぁ、そうではあるが、いつどこで守護者らが見ているか分からぬからな。下手に気を抜くのはマズいと思ってしまうのだ」
「それはそうですが、いつまでも気を張っていてはこの先辛いだけですよ?」
「そうだな…とりあえず自室と執務室に汝と二人だけの時は気を楽にしようと思うが、それでよいか?」
「それで大丈夫だと思います。それじゃ、行きましょうか」
「うむ」
※※※※
――ナザリック地下大墳墓第1階層・大墳墓出入口付近
リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンで転移したモモンガとばらきーは、外の確認、もとい息抜きの為に外に向かっていた。
ちなみにモモンガは、ナザリック周辺にこの世界の人間が住んでいる可能性を考慮し、漆黒のフルプレートに赤いマントをはためかせた姿を取っている。
一方のばらきーは、固有スキルである「変化」を用いて、頭の角と顔の入れ墨を隠した状態になっていた。
「さて、何事もなくこの場所まで来れたが…」
「そうですね…おっと、あれは警備用のモンスターたちか」
「あのモンスター…よく見ればデミウルゴスの配下ではないか?」
ばらきーの指摘した通り、彼らはデミウルゴスの配下にあたる悪魔たちだ。
それぞれ嫉妬の魔将、強欲の魔将、怠惰の魔将、憤怒の魔将と呼ばれる者たちである。
いずれもレベル80以上と、かなりの強さを誇る悪魔たちであり、確かに彼らなら安心して警備を任せられる。
しかし、そんな彼らが何故第1階層にいるのか。
理由はひとつ。彼らの主がこの場所に来ているからだ。
ばらきーとモモンガは気づく。今一番出会いたくなかった人物であるデミウルゴスが、この場にいる事を。
そんな二人の気配を察知したのか、四体の悪魔たちの間からデミウルゴスが姿を現した。
「これはこれは、モモンガ様にばらきー様。こんな場所にお越しになるなど、なにか御用がありましたでしょうか?」
「いや、そんなことはない。ただ、この地の支配者として、ばらきーさんと共にナザリックの外を確認する必要性があると判断し、それでこの場所に赴いたというわけだ」
「なるほど…了解致しました。しかし――」
「どうしたデミウルゴス、何か問題があるのか?」
「いえ、お二人のお考えはまさに支配者に相応しいものでございます。しかし、やはり護衛の一人でもお付きにならずにナザリックの外に向かうというのは、このデミウルゴス、承服致しかねます」
「なるほど…分かった。少し待ってくれるか?」
「はっ!」
デミウルゴスの懸念は至極当然であった。
転移した世界の情報を持たずにナザリックの外に出るなど、余りにも危険に過ぎる。
であれば、万が一のために至高の御方々の身を守る盾となる存在が必要なのだ。
彼の厚い忠義から来る懸念を耳にした二人は、自分たちが行おうとしていた行動がどれほど危険な事だったかを感じ取った二人は、声のボリュームを下げて緊急会議を行うことにした。
「どうするのだ?デミウルゴスの懸念はもっともだぞ?」
「すみません、どうしても二人で行きたいということばかり考えてしまっていました…」
「過ぎたことはよい。それで、何かいい案はあるか?」
「はい。ここはデミウルゴスの案に乗っかって、彼を連れて行こうと思います。その方が彼も納得してくれやすいと思いますし」
「よし、それでいこう。モモンガよ、すまんが汝から提案してもらえるか?」
「分かりました。ンッン゛ン゛!!」
緊急会議を終えたモモンガは大きく咳ばらいをし、デミウルゴスに向かい合った。
「すまない、待たせてしまったな」
「なんと恐れ多い…!このデミウルゴス、いつまでもお待ち申し上げる次第でございました!」
「う、うむ。ではお前の懸念についてだが、確かにお前の言う通りだ」
「はっ!」
「そこでだが、デミウルゴス、お前に我々の供を任せたい。頼めるか?」
「おお…私如きに供をお任せいただけるとは…!私の我儘をお聞き入れ下さり、ありがとうございます!」
「うむ。では行くとするか」
結局、モモンガとばらきーに加え、デミウルゴスの3人で外に向かうことになった。
内心二人だけで息抜きする予定ではあったが、デミウルゴスの目が光っている状況でそんなことをする訳にもいかなくなった。
二人は心の中で深い溜め息をついて、大人しくナザリックの外の確認を行うことにした。
※※※※
ナザリックの外に出ると、ちょうど夜中だったようだ。
ふと、自分たちの頭上で光り輝くものを感じ、二人は空を見上げた。
「「おぉ……!!」」
ナザリックの外に出た二人は、闇夜に燦然と輝く星々に目と心を奪われた
彼らがもと居た世界では、環境汚染が進んだことによる影響で空が常に霞がかっており、星空など見ることが出来ない状況であった。
そもそも本物の星空など、彼らが生まれた頃から見ることはできなくなっており、例え見ることが出来るとしても、ブルー・プラネットが自分の理想として作り出した第6階層の星空くらいなものであった。
そのため、二人が本当の星空を目にした時の感動は、推して知るものがある。
二人はもっと間近で星空を見ようと、「飛行のペンダント」を取り出して装着し、遥か空の上を目指して飛び立った。
そんな二人に追いつこうと、デミウルゴスも飛行できる形態へと変化し、二人の後を追った。
飛行できる限界まで到達した二人は、自分たちの目の前の光景を目の当たりにする。
全く環境汚染のない世界で、眼前に広がる豊かな地形。そして空には輝く星と月。
どれも資料でしか見たことがないものばかりで、二人の心は喜びに満ち溢れていた。
「小さい星たちが一つ一つ輝いて、まるで宝石箱みたいだ…」
「そうだな…この光景を、あのブルー・プラネットめにも見せてやりたい程だ…」
「そうですね…」
二人が感慨深く言葉を交わしていると、いつの間にか後ろにいたデミウルゴスから声をかけられた。
「モモンガ様とばらきー様がこの世界に転移されたのも、誰も手にしたことがないこの宝石箱を手中に収めるためであるかもしれません」
「そうだな…この光景を見れば、確かにその通りかもしれないな」
「お望みであれば、ナザリック全軍を以て取ってご覧にいれます!」
「クハハハ!それではまるでこの世界の全てを奪おうというようなものではないか!」
「全くですね。でも…」
「世界征服というのも、面白いかもしれないな…」
「……ッ!!」
「ほう?その言い分だと、まさか本気でこの世界を支配するつもりなのか?」
「いや、そういうつもりじゃなくて。もしかしたら、この世界には俺たち以外にも転移したプレイヤーたちがい るかもしれませんし、ひょっとしたらかつての仲間たちも来ている可能性だってあります。
なら、そんな彼らの耳に届くよう自分たちの存在を誇示しておけば、いつか出会うことができるかもしれないと 思ったんです」
「そうか。まぁしかし、とりあえずはこの世界の事を知ることが先決だ。そう焦る必要はないと思うぞ」
「ですね。この件はまた後日、二人で話し合いましょう」
兎にも角にも、まずこの世界の情報を集めなくてはならない。
その為にも、まず自分たちが率先して動かなければ…。
二人はそのような思いで、眼下に広がる世界を見つめていた。
だが、今後二人は思い知ることになる。
自分たちがふと零してしまった「世界征服」という言葉が、後ろにいたデミウルゴスにどのような衝撃を与えて しまっていたのかを――
「うん?なんだこの音は…」
宝石箱のような星空を目に焼き付けていると、何かが大きく蠢いているかのような音が、モモンガの耳に入った。
「ぬ?どうしたモモンガ」
「いえ、何か大きく動くいているような音が聞こえまして」
「音?…うむ、確かに何か聞こえるな」
「恐れながら申し上げますと、その音はマーレが発しているものかと思われます」
「デミウルゴス、詳しく聞かせてくれないか」
「はっ。マーレは先ほど御二方から賜りました、ナザリックの隠蔽作業を行っているようです。おそらく、魔法でナザリックの外壁に土を盛り、丘のようにしているのかと」
「そういえば、そのようなことを言っていたな…」
「うむ、吾も忘れておった」
「お忘れになってしまいますのも至極当然かと。何分、あのような
「「それもそうか(だな)…」」
思い出すことも躊躇われる
3人を取り巻く空気が陰鬱なものに支配されるなか、モモンガはこの空気を打破しようと考えることにした。
「…そうだ。折角ですし、マーレの様子も見に行きましょうか」
「ほう、流石我等がギルド長。細かいところまで気が利くではないか」
「いやぁ、それほどでも。でも、ただ様子を見に行くのも味気ないな…デミウルゴス、何かいい案はないか?」
「恐れながら、我々守護者にとって至高なる御方々が自らの働きをご覧いただけることこそが、何よりも代えがたい褒美でございます」
「…そういうものなのか?」
「まぁ、デミウルゴスが言うのであれば間違いないでしょう」
「汝がそれでいいなら吾もそれでよいが…深く考えても詮無き事か」
「では、行きましょう」
「うむ」
「はっ!」