Fate/stay night 異聞 ~観察者白狐~ 作:Prometheus.jp
正月休みのステイなホームのお陰なのか、いつもなら投稿してから徐々に少なくなっていくUAが、一日後に急増し、お気に入り登録数もグンと伸びる様を見て嬉しさと驚きのあまり、危うく漏らすところでした(ぉぃ
さて、今回はオリ鯖である謎のアサシンのお話です。
それでは、今回も拙作にお付き合いいただけましたら幸いです。
「しかしあれで良かったのかね?道士殿」
テーブルの向かいに座る
サーヴァントには食事は必要ないという話だったが、この
「
死霊魔術師が遺体を検分すれば、術式阻害が施された事で、その遺体の死因に魔術師が関わっているであろうと類推する事だって想像に容易い。
しかし、敢えてボクは
「例えばだ、宝物庫に宝が在るとする。その宝は、手に入れれば末代まで繁栄を約束されたも同然のものではあるが、敵の手に渡ればこちらの死命を制されるものでもある。しかしその宝を奪いに来た段で、自分では敵わない敵と鉢合わせて、十中八九、宝は敵の手に渡るとしよう。さて
「ふむ…………手に入れること能わざれば…………敵もまた手に入れられぬよう、宝物庫ごと焼き払う…………成程、合点がいった」
引っかかっていた疑問が全て解けたらしく、
「当世に生きる
「策なモノか。こんなモノ、奇策どころか下策中の下策だ」
謙遜でも何でもなく、これは苦し紛れの奇計だ。
雇った殺し屋組織の失態(任せきりにしていたボク自身の失態でもあるが)のお陰で、魔術師を襲撃している事が公になり、監督役の神父やあの老人には、ボクが雇った連中によるものと言う事が知れていた。
他にも気付いている者はいるかもしれないが、これ以上の被害を最小限に止めるべく策を講じる必要がある訳で、それが今回の“
“神秘の隠匿”は魔術師にとって定石であり常識だ。
解釈を広げて“見つからないようにする”と言って良い。
魔術師であれば“
しかしそれは
これほど危険な物は無く、しかし歴史上の場面に於いては度々それが証明され、同時に人は同じ過ちを繰り返すものである事も証明してきた。
そこに奇策、機略が入り込む余地がある。
“魔術師ならばそのような事はしない”と言う常識の池に、“常識を意に介さない狂人の存在”と言う石を投げ入れればどうなるだろうか?
無論水面は激しく波打ち、水面に映る“真実”と言う名の月が一時だけでも歪み、或いは見えなくなるだろう。
業腹ではあるが、道家の暗殺機械である
「
「まあ、そう言う事にしておこう。そこでだ
「ほう?
問題は
朝比奈がただの武闘派魔術師の集団であると考えるのは短慮に過ぎる。あの宗主か、或いはその周りに、先入観や固定観念に囚われない知恵者が居たとしても、今回の策は時間稼ぎぐらいにはなる筈だ。逆説的に“時間稼ぎ”になるかならないかの博打みたいな策とも言えるが。
そこでもう一手進めるべく、昨夜連中の首領を誅殺して、新たな首領に
ああいう手合いの束ねに心得があると自負する
「先ず、
出来れば二正面作戦は避けたいところだったが、偽装としての“狂人による魔術師狩り”と“道香龍によるライバルの蹴落とし”を同時に行う事で、ボクへの疑いの目を逸らすのが主目的だ。
それによって幾人かの無辜の市民を巻き添えにする事にはなるが、魔術師という人種は、目的の為に他者の命など顧みる様な善良さなど持ち合わせてなどいない。
「
そのような悍ましく忌むべき思考に、自身もまた満遍なく支配されている事に吐き気を催すが、あと少しで聖杯が手に入る事を思えば、これもまたあと少しの辛抱だろう。
そう、あと少し。
その少しが長城の如く長く、華山の如く険しい道ではあるが、聖杯を手に入れさえすれば、今までの地獄の日々は安息の日々に置換される。
あと少し……………。
あと少し………………。
「ところで、昨夜朝比奈のサーヴァントとやり合ってみたという話だが、真名なり宝具なり、見当は付きそうか?」
あの老人から、朝比奈は独自にサーヴァントを従えているという話を聞かされた時には、当然絶望的な気分になった。
いずれ朝比奈を敵に回す事になるとしても、彼我の戦力差があり過ぎて、今のボクでは道端の蟻のように磨り潰される事間違いない。
そこに強力なサーヴァントの存在と言う要素が加われば、その差を表す単語は“絶望”の二文字以外に無い。
後々朝比奈のサーヴァントの対処をするにしても、今は最新の戦力分析を行う事こそが肝要だ。
「
女の忍者と言う点に於いて、唯一当てはまるのがその望月千代女と言う忍者らしい。
しかし、サーヴァントは真名を秘する事が定石であり、女の身で忍者の術理を用いるサーヴァントの真名が望月千代女であれば、自ら真名を明かしているようなもので、
「じゃあ質問の仕方を変えよう。
「ふむ………
サーヴァントはあらゆる時代に生きた英雄豪傑が、神話や伝説の中で為した功績から生まれた信仰を以て精霊の領域まで押し上げられた存在である。いわば人類史に刻まれた英霊と神秘の具現だ。
実在した人物は勿論の事、後世の創作もまた人類史の中で成立した事象であるが故に、虚像から形作られた英霊が存在したとしても可笑しくはない。
そして、忍者と言う存在については
「うむ、
「今の段階で絞り込みは可能か?」
「聖杯より賜った知識だけでは、今は雲を掴むが如き仕儀にて、これにてご容赦願いたい」
しかし数日時間をくれるなら、可能な限り調べて
「それよりも、あの
ボク自身も武術の心得はあるが、あの宗主の実力には遠く及ばない。
ごく最近までは“ただの噂”と鼻で笑っていたが、
しかし、朝比奈はボクたちの敵になるだろうが、必ずしもボクたちが倒さなくてはいけない訳じゃない。あの老人が朝比奈の牽制或いは無力化をボクに頼んできたのも同じ理由からだろう。
「ボクだって朝比奈と正面切って戦うのは得策じゃないと言う事ぐらい心得てるよ。まあ、
「然り。マキリのご隠居の切り札、篤と拝察仕ろう」
理想はあの老人と朝比奈の共倒れだが、これは夢想に過ぎる。精々で双方が程よく消耗してくれれば
ボクとしては、朝比奈の敵になり得る者に手を貸す素振りを見せて近づき、そいつを朝比奈にぶつけるよう仕向ける事が最善と思われ、当面その役割を担うのはあの老人だ。
他者の命を食い潰して長年生き永らえて来たんだ。そろそろ他者にその命を食い潰されたとしても文句は無いだろうさ。
「さて、そろそろあの老人も動き出す頃合いだ。あの老人のみならず、他のマスターの動向も漏らさず注視してくれ。無論、魔術師狩りの采配も抜かりなくな」
「やれやれ“さあばんと”使いの荒い御仁よ。然りとて、戦働きは
自嘲気味に述懐しながら立ち上がるその姿は、見た目こそネズミのような卑しい顔をした道家の男そのものではあるが、中身がアレとは異なるからか、その姿すらも好漢のような印象を受けるから不思議なものだ。
「ごめんネ
ボクたちのやり取りを黙って見ていた香蘭が、
サーヴァントは所詮“使い魔”であり、英雄自身の生前の人間性を模倣したに過ぎない。
しかし、やはり人の姿をし、人の言葉で意思疎通が出来るのなら、人と同じように接するのが当然。と香蘭は思っているのだろう。
「おぉ……これはしたり。此方は兄君の差配に不服など御座らず。妹殿より斯様な言葉を賜るとは
戦乱の渦中を生き抜いて来たと言う
「じゃあ、明日も明後日も、毎日一緒にご飯食べようネ!」
「仰せの儀、承知仕った。それにしても、妹殿は“さあばんと”の扱い方の何たるかをよく心得ておいでのようだ。そうは思わぬか?道士殿」
満面の笑みを浮かべる香蘭の申し様に
従順そうではあるが、その実、掴みどころのない奴。それが
“空虚な
不安がある事は確かだ。
それは勿論、お互いに出会ってから一日も経っていないのだから仕方がない。
全ては時間が解決してくれる。と楽観視することも出来たが、突如目の前に現れて表したその恭順の意も、同じく虚構のものなのではないか。
拭いきれない不安はある。
しかし、今はそれを飲み込まなければいけない。
停滞しかかっていた事態が動き出した事で、自分でも知らない内に
冬木の街並みと、自身を隔てる窓ガラスに映る自身に、ボクはそう言い聞かせた。
数時間後、そんなボクの不安を他所に、事態がまた一つ大きく動き出した事を知ったのは、急報を告げに現れた
村正が遂に来ましたね。
年末SPで発表された時「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と叫びました。
そして弊カルデアでも無事迎え入れる事が出来たのですが、まさかのピース不足で再臨が滞っています(-_-;)
スキルも中々良さそうなのですが、前回のクリイベでQPが上限に達しそうだったのでリンボルド卿をスキルマにしたのですが、村正に回す分の新金素材が全然足りなくなるという始末(;´Д`)
しかも、フリクエをどれだけ周回しても全然でないと言う………(;´Д`)
そうそう、年末SPと言えばカニファンが来ましたね。
早速円盤を予約しました('-'*
年末SPでは「すーぱー☆いんふぇくしょん」の背景は静止画でしたけど、円盤では出演鯖があの振り付けと、全員でうぉうお!うぉうお!うぉうお!いぇいいぇい!とやってくれるものと信じています。
いや、謎の猫の群れの中にメジェド様が紛れているかも?カニファンの時には背景がバーサーカーだったけど、今回はチェイテピラミッド姫路城か?
何にせよ発売が楽しみです('-'*
さて、次回は……
・りん凛りりん♪りんりりりり~ん♪
・ふわっふわやぞ!
・お説教タイムの始まりだ
・徘徊爺さん
・楽しいロンドン♪
以上の予定です。