「んっ、ここは」
目を覚ますと白くて何もない部屋にいた。
勿論、俺が知っている場所ではない。
「何でこんな所にいるんだ」
俺はここに来る前の事を思い出そうとした。
確か、少し外の空気を吸う次いでに散歩をしていて、急に後頭部を鈍器で殴られた様な痛みがして……………気を失ったのか?
この事から俺は一つの考えが過った。
「もしかして死んだのか、俺」
「その通りだよ」
俺は独り言で言ったつもりだったが、返事が返ってきた事に驚き、声がした方を振り向くと、そこには一人の少女が立っていた。
少女と言うより幼女に近いが…………
「誰なんだ、あんたは?」
「私は神様よ」
「そうか。それで俺は何で此処にいるんだ」
「それは………」
俺が質問すると何故か言いづらそうな態度をとっていた。
何か言ったらマズイ事でもあるのか等、色々考えていたら神様がやっと答えてきた。
「えっとね、手短に言うと私のミスで貴方を殺しちゃった」
「そうか」
「あれ、驚かないの」
神様は思っていた反応と違った俺を見てキョトンとしていた。
まぁ、あの事を聞いて驚かない方が少ないだろうが、俺は正直どうでも良かった。
「それで俺はどうなるんだ」
俺はこれからの事の方が気になり、神様に聞いてみた。
どうせ、閻魔様の所に行くのは変わらないのだからと思いながら。
「単刀直入に聞くけど、貴方が居た所ではない所に転生してみない……………と言うよりして下さい」
と言って神様は此方に向かって頭を下げていた。
又もや、俺の予想の右斜め上に行き、何でそんな話が出てきたのかが分からなくて頭を押さえていた。
「何でそんな事になったか説明してくれ」
神様は頭を上げ、分かったと言って頷いた。
「本来なら死んでしまうと閻魔様の所に行くのだけど………」
「俺はあんたのミスで死んでしまった」
「だから閻魔様の所には行けなくて、魂だけの貴方をここに呼んだの。でも、このままだと輪廻転生出来なくて消滅してしまう」
「だから転生してくれか。話は大体理解した」
俺は少し長めのため息ついて、聞いた話を整理しまとめてみると、ミスして死んだから転生して下さいって感じかな。
取り敢えず、元の世界よりも面白そうだな。
「それで転生しますか」
神様は何故か不安そうな顔で聞いてきた。
俺はそんなに嫌な顔でもしてたか、等と思いつつ返答をした。
「あぁ、構わないぜ」
俺がそう答えるとさっきまで不安顔だったのが一気に明るくなった。
何これ、凄く分かりやすくて面白い。
「それじゃ、早速、転生の準備をするけど何か必要な物はある」
「そうだな……………俺が転生する場所ってどんな世界なんだ?」
そう言うと神様は説明をしてくれたが、思っていたより長かったので、簡潔にまとめると昔の日本をファンタジーにした世界らしい。
そして、妖怪や神様までいて霊力・妖力・魔力があるらしい。
あと、能力を持っている奴もいるそうだ。
「それなら、能力と刀をくれないか」
「そんなので良いのか。それで希望はあるか」
「能力は『不可能を可能にする程度の能力』で刀は現世で持っていた物が良いな」
「刀の方は構わないけど、能力は………」
そして神様は少し考えてたが、直ぐに話を始めた。
「能力の方はリスクが付くけど構わないか」
「どんなリスクなんだ」
そう言ったら神様は今度は簡潔に説明をしてくれた。
そのリスクは能力使用時の難題によって負荷の量が変わると言ったリスクであるらしい。
まぁ、この能力だとこの位が妥当だと思い了承した。
「んじゃ、早速頼むわ」
「その前にこれは私からのサービス」
そう言うと神様は俺に向かって手を出してくると、自分の体が光りに包まれて数秒後には治まった。
「何をしたんだ?」
「ステータスと刀を強化しただけだよ。それじゃ、転生させるよ」
神様はそう言ってきたので、分かったて言って頷くと、神様は何かしらの詠唱を唱え始めると同時に自分の周りが光り始めた。
それから、神様が詠唱を終えると周りの光りが更に輝きを増し、俺は思わず目を瞑り、少し経った後に目を開けると、さっきまで居た白い部屋ではなく、見知らない森の中にいた。