東方古転録(凍結)   作:玖珂凌駕

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十話 決着

二人の一騎討ちが始まってから、既に数分が経っていたがお互いに攻撃を喰らっておらず、均衡状態が続いていた。

しかし、俺は違和感を感じていた。

俺の攻撃は簡単に避けられるのはまだ良いが、アイツの攻撃は俺の弱点ばかり攻撃をして、何とか避けていた。

(もしかしたら、何かしらの能力を持ってる可能性があるな。それだと、俺に勝ち目はほとんどないな)

戦いながら、そんな事を思っていると、またもや一瞬の隙を突いてきた。

俺はそれを何とか避け、一度距離を取った。

「あんたの力はそんなものかい」

挑発かただ戦いを楽しみたいのかは分からないが、俺は刀を構え直して攻撃の準備をした。

「なら、俺の技を見せてやるよ」

そう言って、妖怪の方へと走り出した。

近付いてきた俺に攻撃を仕掛けてこず、迎撃の体勢を取っていた。

俺は気にせず、妖怪に向かって連撃を仕掛けたが、簡単に受け流されたが一瞬の隙を見逃さずに技を放った。

「雷閃流『雷斬りー轟雷ー』!」

この技は他の技よりスピードが無い分、威力が桁外れの技だ。

しかし、妖怪の足元には大きなクレーターが出来ていたが、いとも簡単に攻撃を受け止めていた。

「中々の破壊力だな。でも、鬼の私に力で勝負したのは愚かだね」

奴がそう言うと反撃をしてきた。

俺は咄嗟に後方に跳躍し、奴の攻撃を避けた。

そして、俺が居た場所にはもう一つの大きなクレーターが出来ていた。

さらに、そのクレーターは俺が作ったものよりも大きかった。

この事から、俺は奴には力では勝てないと悟った。

しかし、まだ手は残されているので、再び奴の懐へと飛び込んだ。

「雷閃流『雷斬りー雷光ー』!」

だが、これも簡単に受け止められてしまった。

そして、奴も反撃をしてきたが、さっきよりも速く避ける事は出来なかった。

「くっ。雷閃流『雷斬りー流電ー』!」

俺は何とか攻撃を受け流し、奴から距離を取った。

「はぁはぁ」

(流石にヤバイな。パワーでもスピードでも駄目だと打つ手がアレしか無くなるな。でも、アレを使うのはまだ早いし、最後まで抗ってみるか)

「もう終わりかい。あんたの本気がこの程度とは拍子抜けだね」

 

「そうやって油断してると足元を掬われるぜ」

俺はそう言って奴に向かって走り出し、刀を逆手に持ち変えた。

奴はこの事は気にせず、地面を殴った。

そして、殴った箇所を始めに地面が物凄いスピードで割れていった。

俺はそれを横に跳躍して避け、攻撃を仕掛けた。

「雷閃流『雷斬りー雷星ー』!」

この技は連続で高速に斬り抜ける単純な技だが、他の技と繋げやすい特徴がある。

だが、奴には効かずに簡単に避けられてしまっていた。

やはり、このままだとじり貧だと思い、刀を逆手から持ち直し、違う技を出した後にアレを使うことにした。

「雷閃流『雷斬りー迅雷ー』!」

この技は斬り抜ける前に連撃を放ち、時間差で攻撃が当たる技だ。

分かる者はあるゲームのボールズって言うキャラの必殺技に似たものだ。

これには奴もすぐに対応は出来なかったが、防御だけはされてしまった。

「さっきのは少し効いたね」

 

「無傷の奴に言われたくはないな」

渾身の一撃とは言わないが本気で斬ったのに、無傷なんて流石に勝てないわ。

けど、こんな事で諦める訳にはいかないので、最後の悪足掻きをする事にした。

「まぁ、あの程度で傷は着かないさ。多少のダメージは喰らうがね」

そう言うと、奴の周りの空気が変わり始めた。

俺はそれを感じると、すぐに距離を取り、刀を構え直した。

あのままだと殺られると感じたからだ。

「余興は終わりだ。此方にはやる事が沢山あるからね……………あんたには此処で死んで貰うよ」

奴がそう言い終えると、姿が見えなくなり、気付いた時には目の前にいた。

攻撃を仕掛けて来たが、俺は攻撃を防ぐ事が出来ずに奴によって心臓を貫かれた。

「がはっ!」

俺は口から血反吐を吐き、奴はすぐに腕を抜いた。

俺はその場に倒れ込み、それを見た奴は先へと進んでいた。

そして、俺は意識が暗闇へと堕ちていった。

 

 

 

 

 

「黒刀流『龍神の逆鱗』!

俺は油断していた奴の隙を突いて後ろから攻撃をした。

そいつは急な事で対応出来ずに俺の技を諸に喰らい、結界の方へと吹っ飛んでいった。

「死ぬかと思ったぜ。いや、一回死んだか」

そう言いつつ、俺は刀をもう一度刀を鞘へと戻した。

それとさっきの技は威力重視の抜刀術だ。

まだ未完成の流技だが………

「どんな手品だ。確かに私はお前の心臓を貫いた筈だが」

奴はその場に立ち上がりながら、質問をしてきた。

奴の体には無数の傷が出来ており、少しは血が出ていた。

「それは俺が不老不死だからだ(やっぱり此方の技の方が扱い易いな。早く完成させないとな)」

奴の質問に答えつつ、他事を考えていると奴は話し始めた。

「成る程ね。でも、あんたは私には勝てないよ」

奴の言う通り今のままだと勝ち目はない。

だから、俺はアレを使うためポケットから一枚のカードを取り出した。

「あぁ、そうだろうな。けど、これを使ったらどうだろうな」

 

「なんだね、そのカードは」

流石に奴も見慣れない物に少し警戒していた。

「これは俺の力がやどったカードだ。んじゃ、いくぜ。解放『デッドヒート』!」

そう言った途端、俺の体が軋む感じがしたが、関係無く刀の柄を握った。

それと、奴にはああ言ったが実際の所、まんまスペルカードなんだよな………

「さぁ、最終ラウンドといこうじゃないか」

 

「なら、此方は戦意喪失するまでお前を殺し続けるまでさ」

こうして、二人の最終決戦が始まった。

 

 

 

 

 

二人が闘い始めてからかなりの時間が経っていた。

二人の姿はボロボロで、息があがっていた

アレを使ったうえ、能力のリスクによるダメージにより凌駕の体はもう限界になっていた。

しかし、奴は多少のダメージは喰らっているが、俺よりは軽かった。

それに、結界の維持も限界がきており、所々ひびが入っていた。

これ以上、続けるとヤバイと思い、俺は奴に提案をした。

「次の一撃で決着を着けようとしようぜ」

 

「そうさね。此方としてもそれが有難い」

奴も決着を着けたいらしく、すんなり了承した。

そして、お互い相手に向かって走り出した。

「喰らいな。我王絶怨吼」

 

「いくぜ。黒刀流『森羅万象の理』………!?」

この時、俺の体はアレによっての反動が受け、上手く攻撃が出来ずに奴の攻撃を諸に喰らってしまった。

その攻撃で俺は吹っ飛んでいき、結界に体を打ち付けられた。

この衝撃で結界は砕け散ってしまった。

俺は何とか体を起こして、刀を杖がわりにして立ち上がったが血反吐を吐き、意識は朦朧としていた。

すると、遠くからロケットの発射音が聴こえた。

俺はその音を聴いて少し安心し、此方に向かってくる妖怪に話し始めた。

「あんた、此処から離れた方が良いぜ。死にたくなかったらな」

 

「あんた、何を言っているのさ………!!!」

奴は何が起こるのか悟ったらしく、その場から離れようとした。

多分、それが奴の能力なのだろう。

けど、数歩歩くと足を止め、此方に向かって話し掛けてきた。

「そう言えば、あんた名前は。私は雨宮 百鬼さね」

 

「俺は凌駕。玖珂 凌駕だ」

それを聞いた百鬼はまた歩きだし、森の中へと消えていった。

俺も此処から離れようとしたが、思ったより体が動かず近くに合った大きな岩に背中を預けた。

「永琳にこれを貰ってて良かったな」

俺はポケットに入っていた機械を取り出し、スイッチをいれた。

そして、目の前が真っ暗になり、意識は暗闇へと堕ちていった。

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