東方古転録(凍結)   作:玖珂凌駕

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久々の投稿です。
長らくお待たせしました。
完結までは続けるので、気長に待ってくれると幸いです。
また、感想等もお待ちしています。



十五話 新たな真実

俺は悲鳴を上げている体を無理矢理動かし、諏訪子と水葉の元へと歩いた。

「諏訪子、怪我の方はもう良いのか」

 

「何とかね、それより聞きたい事が………」

俺は諏訪子が言い終える前に、取り敢えず神社に戻らないかと提案した。

諏訪子はそれを了承し、村へと戻って途中で村人達が諏訪子の周りへと集まってきた。

何か色々と言っていたが、要約すると感謝の言葉が多かった。

勿論、全て諏訪子がやった事にしておいた。

後で色々と面倒そうだしな………。

結局、神社に戻る頃には日が傾いていた。

これだったら、あの場で聞いとけば良かったな。

まぁ、過ぎた事は仕方無いか。

「それで俺に何か聞きたいんだろう」

 

「そうだね、まずは月の英雄って知ってるかい」

 

「月の英雄?………聞いた事がないな」

俺がそう言うと突然、凄い勢いで水葉が話し始めた。

「凌駕さん知らないんですか!? 月の英雄は大昔、月移住の為に妖怪達と戦った三人の人間の事ですよ。ですが、この話自体本当かは分かりませんが………」

 

「そう。水葉には言ってなかったが、そこには三人の英雄の名前があるんだ。そしてその中の一人、名を玖珂 凌駕」

 

「玖珂 凌駕って、もしかして………」

 

「そう。あんたと同じ名前だ」

俺は顔を被う様に手を被せ、大きなため息をついた。

おいおい、何であの時の事がこの時代に伝わってるんだよ。

そもそも、全員月に行ったから不可能だろ。

いや、ツクヨミか…………。

アイツなら、月の事を永琳辺りに任せて地上に降りて来そうだな。

よし、今度会ったら一発ぶん殴ろう。

「お~い、凌駕。聞いているのか」

 

「あ…あぁ、悪い」

俺は諏訪子の声で自分の世界から戻ってきた。

そして、俺はもう一度ため息をつき、話し始めた。

「確かにそれは俺だな」

 

「そうだとしても人がそんなに生きれるわけないと思うんですけど………」

水葉が不思議そうに質問してきた。

まぁ、不思議がるのも仕方がない。

外見はただの人間にしか見えないからな。

「それは俺の能力のおかげだ」

 

「でも凌駕さんの能力って空間系じゃないんですか」

 

「いや、それは俺の本当の能力じゃないんだ」

 

「それじゃ、あんたの本当の能力は何なんだ」

俺は一度、深呼吸をし暫くして話し始めた。

「俺の能力は『不可能を可能にする程度の能力』だ」

俺の言葉を聞いた二人は鳩が豆鉄砲を撃たれた様に固まっていた。

暫くして現実へと戻ってきた水葉が物凄い勢いで質問をしてきた。

「それって最強じゃないですか!? それ所か神の力に匹敵しますよ」

 

「ま…まぁ、少し落ち着けって」

俺は水葉が落ち着いたのを確認したので、話の続きを話した。

「この能力は強力だが正直言ってデメリットが大きすぎて使いづらいんだ」

 

「で、そのデメリットって」

 

「簡潔に言うと体に負荷が掛かる。もう少し詳しく言うなら使用時の内容によって変わる………って感じだな」

俺の話を聞いて二人はある程度、理解し納得をした様だった。

「それで凌駕は今までその能力を使って何を可能にした」

俺は適当な事を言って誤魔化そうとしたが、後々面倒な事になると思い、正直に答える事にした。

「今の所、不老不死・超回復・神殺しの三つだな」

 

「「えっ!?」」

二人は最後の言葉を聞いた瞬間、瞳孔が限界まで開き、口をパクパクさせていた。

次いでに、超回復は地下の生活で覚えた。

その名の通り、回復力が馬鹿みたいに高いだけの力だ。

これのおかげで能力のデメリットからの回復が楽になった。

「えっと、二人とも大丈夫か」

 

「「大丈夫なわけあるかーッ!!!神殺しってどういう事なんだ(ですか)!!!」」

二人は物凄い勢いで聞いてきたうえ、諏訪子は俺の両肩を掴み前後に激しく揺らしてきた。

「わ、分かったから……一旦、落ち着け」

俺がそう言うと、二人は一度大きく深呼吸をした。

「少しは落ち着いたか」

 

「まぁ、取り敢えずはね。それでどういう事か説明して貰えるかな」

俺は嘘偽りなく二人に話した。

神との戦いで発動したこと、体に相当負荷が掛かっていること、その他諸々だ。

次いでに、今まで地下で過ごしてきた事を話しておいた。

「その状態で大丈夫なんですか」

 

「正直に言って今は意識を保つので精一杯だ」

 

「はぁ、最低限聞きたい事は聞けたし、今日の所は休みな。あの部屋を使うと良いさ」

諏訪子は部屋のある方を指しながら、そう言った。

「あぁ、そうさせて貰うよ」

俺は鉛の様に重い体を動かし、諏訪子が指した部屋へと向かっていった。

そして、部屋の中に入ると布団が敷かれていており、俺はそこに横になった瞬間、意識がブラックアウトした。

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