まぁ、また暫くは投稿期間が空くと思いますが………。
兎も角、感想等もお待ちしています。
「知らない天井だ」
それもそうだ。
此処は今まで過ごしてきた場所ではないのだから。
それにしても、やけに右腕が重いな……と思い腕の方を見てみるとそこには諏訪子がスースーと寝息をたてながら、気持ち良さそうに寝ていた。
どうしてこうなった!?
いや、一旦落ち着くこう。
こういう時は深呼吸が一番だ。
すー、はぁー………………って落ち着けるか~っ。
取り敢えず、起こしてみるか。
「お~い、諏訪子~。起きろ~」
そう言いながら、俺は空いている左手で諏訪子の頬っぺたを突っついた。
何これ、めっちゃ柔らかいんだけど。
そして、暫く突っついていると諏訪子が起き始めた。
「ふぅぁ~、凌駕。おはよう」
「お、おう。おはよう」
おいおい、この状態でよく挨拶が出来るな。
随分、図太い神経をしているか、ただ単に寝ぼけているのか……………。
暫くすると、諏訪子の顔が真っ赤になり、布団から飛び出した。
「って、何で凌駕がいるの!?」
どうやら、さっきのは後者らしい。
「それは此方が聞きたいんだが?」
すると、諏訪子は何かを思い出そうと頭を悩ましていると、突然 諏訪子は赤かった顔が更に赤みを増し、ドタドタと部屋から出ていった。
「忙しない奴だな」
結局、諏訪子が何で此処で寝てたのは分からず仕舞いだ。
まぁ、大体の予想は着いているのだか………。
「にしても、諏訪子の奴、何で顔が赤かったんだ?風邪なのか」
まぁ、考えても仕方無いか………。
「取り敢えず、日課のトレーニングでもするか」
そして、俺はこの部屋を出て中庭へと移動した。
(まずは素振りでもするか)
それから数十分、体を動かし続けた。
「ふぅ~、まだ動きが鈍いが何とか動かせるな」
俺は一度 刀を鞘に納め、近くにあった木に背を預けた。
暫く休んでいると、廊下の一端から水葉の姿が見えたので、水葉の元へと歩いていった。
「おはようございます、凌駕さん。もう体の方は大丈夫なんですか」
「あぁ、おはよう。まだ少し体が鈍いが大丈夫だ」
「そうですか。それにしても、凌駕さんも修行ですか」
「んや、唯の日課だ………”も”って事は水葉は修行なんだな」
よく見ると、水葉の右手にはお祓い棒が握られていた。
「はい。それで良ければ霊力の扱いを教えてくれませんか」
「んまぁ、別に構わないが」
「それでは早速、やりましょう」
そして、水葉は俺の腕を掴み、中庭の真ん中へと早足で向かった。
場所に着くと腕をはなし、俺の正面に向き直した。
「それで、俺は何を教えれば良いんだ」
俺がそう言うと、水葉は色々と答えてくれた。
率直に言うと結界のアドバイスが欲しいとの事だった。
次いでに、結界についても聞いておいた。
てか、俺って結界を使った事がないんだが…………まぁ、何とかなるか。
「取り敢えず、その結界を見せてくれ」
「分かりました」
そう言って水葉は自身の周りに結界を張った。
俺はそれを見ると、コンッコンッとドアをノックするように叩いた。
案の定、これは良い出来とは言えない。
強度は均等じゃないうえ、触れただけで霊力が揺れる。
「それでどうですか」
「ん………あぁ、正直に言って悲惨だな」
「やっぱり、そうですか」
水葉はかなり暗い顔をしていた。
それより、『やっぱり』って事は以前にも同じ事を言われたぽいな。
まぁ、折角だし少しアドバイスをしてやるか。
まずは俺は自身の前に、成るべく霊力が少ない障壁を張った。
「水葉、取り敢えずこれに攻撃してみろ。これを壊す勢いでな」
「良いですけど、これならすぐに壊せますよ」
そう言って、水葉は自身の前に霊力の玉を生み出し、障壁へと打ち出した。
それが障壁に当たると小さな爆風を起こし、土煙を起こした。
そして、土煙が晴れると同時に水葉は驚きを隠すことが出来なかった。
「えっ………どうして」
そこには障壁が残っていただけでは無く、障壁が無傷のまま残っていた。
「まさか、本当に上手くいくとはな」
永琳達と過ごしていた時の技術、シールドを真似してが中々上手くいったようだ。
まぁ、これは俺が考えたわけでは無く、以前 依姫が俺の攻撃を刀でなくても防げる様にと考えたモノだ。
まぁ、それがこんな所で役立つとはな。
「凌駕さん、何か言いましたか」
「いや、何でもない。取り敢えず、この結界の頑丈さは分かったろ」
それから、俺は水葉にこの結界について全て教えた。
初めは、納得するにも少し時間が掛かったが何とか理解して貰った。
てか、この時代は『霊力の量が全て』みたいな感じだな。
霊力は量ではなく、扱い方が大事なんだがな。
「まずはこれぐらいの結界を張ってみろ」
そう言って俺は手のひらより少し大きい立方体を創り出した。
「分かりました」
そう言うと、水葉は早速 結界の練習に取り掛かった。
それを見た俺は、もう一度 木へと背中を預けた。
(そう言えば、今の時代はあの頃より戦闘力がかなり衰退しているな。下手をすれば、誤って殺っちまうかもしれないし、何か無力化出来る方法を見つけないとな。
あっ、もしかしたら結界を使ってアレが出来るかも……………後で少し試してみるか)
等と色々と考え事をしていたら、あっという間に10分程時間が過ぎていた。
俺は、少し水葉の様子を確認すると、彼女の手の上には俺が見せた結界よりひとまわり大きい結界があった。
(ここから見た感じ結界は中々、良い感じだな。流石は巫女って所か………筋が良いな)
俺は水葉の元に近寄り、話し掛けた。
「取り敢えずはそれを自分が守れるような大きさにするのが目標だな」
「フゥー、そうですね。頑張ります」
そして、水葉は結界を解き俺にお礼を言ってきた。
対した事は教えてないんだけどな………。
まぁ、次いでに攻撃面についても少し教えるか。
丁度、水葉に相性が良いものがあるからな。
「水葉、次いでにコレも教えてやる」
そう言って、俺は辺りに微少な霊力を拡散し、それを全て同時に動かした。
すると、あまり強くはないがそこそこの風力を生み出した。
「風………もしかして凌駕さんが………」
「あぁ、多分 水葉にも出来ると思うぞ」
「ほ、本当ですか!?」
目をキラキラと輝かせ、物凄い圧で聞いてきた。
取り敢えず、やり方を水葉に教えた。
「理屈は分かりましたが、かなり難しいですね」
「まぁ、そうだな」
俺は簡単にやって見せたが、アレ以上の事は出来ない。
正直に言って、扱いがかなり難しいモノだ。
ゲームで言う難易度、expert(エキスパート)に当たるだろうな。
「あっ、そろそろ朝食の準備をしないと。それでは凌駕さん、私はこれで」
そう言って水葉は、中へと戻っていった。
俺はもう少し何か攻撃のレパートリーでも増やしておくかな。