東方古転録(凍結)   作:玖珂凌駕

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1話 出会い

「転生していきなり森スタートか」

俺は警戒しながら周りを見渡したが、特に怪しい所は無かったので一つ息を吐いた。

「取り敢えず、人の居る場所を探さないとな」

そして森の中を歩き出した。

それから一時間が経とうとした時、何処からか聴いた事も無いおぞましい声が聞こえた。

俺は声がした方を見たら、一人の女性が化物みたいな奴に追われていた。

「あれが妖怪って奴か」

此処に来る前に神様が言っていて、よく人を襲うらしい。

まぁ、俺には関係無い事だが………

俺はそう思いながら、その場を離れようと思った時、ふと思った事があった。

「彼奴を助けたら人の居る場所が分かるんじゃね」

俺はそう言ったやさき、走り出していた。

「間に合ってくれよ」

そう言葉を残して………

 

~???  side~

やらかした。

もっと警戒をしておくべきだった。

珍しい薬草を見付けたのは良かった。

採取中だったけど真後ろに来るまで気づかないなんて、警戒心が足りなかった。

早く迎撃をしたいけど、私の弓だと攻撃をする前に殺られてしまう。

「万事休すって奴かしら」

そう呟いた瞬間、木の根に足を取られてしまい転んでしまった。

「くっ」

直ぐに立ち上がろうとしたが、妖怪が目の前まで来ており、持っていた鉈を振り下ろそうとしたので、咄嗟に頭の前に腕を出して防御の体勢をとり目を瞑った。

しかし、幾ら待っても衝撃はこなず、代わりに妖怪の鈍い声が聞こえた気がした。

私は恐る恐る目を開けると、私の前に一人の少年が立っていた。

何で此処にいるのかと思うより、私は少年から出ている霊力の量に驚いた。

「ふぅ、なんとか間に合ったな」

 

 

~凌駕  side~

俺は妖怪を追い掛けていたが、自分がこんなに速く走れた事に驚いていた。

「神様の奴、かなり強化してくれたみたいだな」

俺はそう言葉を溢した後、目と鼻の先に目的の奴等まで近付いていた。

だが、妖怪は女性に向かって鉈を振り下ろそうとした瞬間だった。

「ちっ」

俺はその場から全力で駆け出し、なんとか妖怪の攻撃を間一髪で防ぐ事が出来た。

刀を抜く隙は無く、鞘で防いだが………

そして、鉈を弾き妖怪の懐に蹴りをいれたら、鈍い声を少し出して後方にとんだ。

「ふぅ、なんとか間に合ったな」

俺はふぅと息を吐き、抜刀の構えをとった。

妖怪の方は体勢を建て直してから、此方に向かって走ってきた。

けど、俺は妖怪の懐に一瞬で移動し、刀を抜いた。

「黒刀流『雷光の一閃』!」

妖怪は真っ二つになり、その場に力無く崩れ落ちた。

俺は刀を鞘に戻して女性の元に向かった。

「あんた、大丈夫か」

そう言いつつ、手を出した。

それと何処かで見たことのある人物だった。

「えぇ、大丈夫よ」

女性は俺の手をとり、立ち上がった。

そして、服に付いた汚れを軽く払った。

「さっきは助けてくれて有難ね。私は八意 永琳。近くの街で主に薬剤師をやっているわ」

俺は名前を聞いて思い出した。

けど、俺が知っている永琳よりも若かった。

もしかして、此処は幻想郷がまだ出来る前の世界なのか。

「ねぇ、聞いてる?」

俺が色々と考え事をしていると、永琳の声でハッと現実に戻ってきた。

「悪い、少し考え事をしていた。それで何だ」

 

「貴方の名前は?」

 

「俺は玖珂 凌駕だ。宜しく」

そして、此処から俺の新しい生活が始まろうとした。

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