「転生していきなり森スタートか」
俺は警戒しながら周りを見渡したが、特に怪しい所は無かったので一つ息を吐いた。
「取り敢えず、人の居る場所を探さないとな」
そして森の中を歩き出した。
それから一時間が経とうとした時、何処からか聴いた事も無いおぞましい声が聞こえた。
俺は声がした方を見たら、一人の女性が化物みたいな奴に追われていた。
「あれが妖怪って奴か」
此処に来る前に神様が言っていて、よく人を襲うらしい。
まぁ、俺には関係無い事だが………
俺はそう思いながら、その場を離れようと思った時、ふと思った事があった。
「彼奴を助けたら人の居る場所が分かるんじゃね」
俺はそう言ったやさき、走り出していた。
「間に合ってくれよ」
そう言葉を残して………
~??? side~
やらかした。
もっと警戒をしておくべきだった。
珍しい薬草を見付けたのは良かった。
採取中だったけど真後ろに来るまで気づかないなんて、警戒心が足りなかった。
早く迎撃をしたいけど、私の弓だと攻撃をする前に殺られてしまう。
「万事休すって奴かしら」
そう呟いた瞬間、木の根に足を取られてしまい転んでしまった。
「くっ」
直ぐに立ち上がろうとしたが、妖怪が目の前まで来ており、持っていた鉈を振り下ろそうとしたので、咄嗟に頭の前に腕を出して防御の体勢をとり目を瞑った。
しかし、幾ら待っても衝撃はこなず、代わりに妖怪の鈍い声が聞こえた気がした。
私は恐る恐る目を開けると、私の前に一人の少年が立っていた。
何で此処にいるのかと思うより、私は少年から出ている霊力の量に驚いた。
「ふぅ、なんとか間に合ったな」
~凌駕 side~
俺は妖怪を追い掛けていたが、自分がこんなに速く走れた事に驚いていた。
「神様の奴、かなり強化してくれたみたいだな」
俺はそう言葉を溢した後、目と鼻の先に目的の奴等まで近付いていた。
だが、妖怪は女性に向かって鉈を振り下ろそうとした瞬間だった。
「ちっ」
俺はその場から全力で駆け出し、なんとか妖怪の攻撃を間一髪で防ぐ事が出来た。
刀を抜く隙は無く、鞘で防いだが………
そして、鉈を弾き妖怪の懐に蹴りをいれたら、鈍い声を少し出して後方にとんだ。
「ふぅ、なんとか間に合ったな」
俺はふぅと息を吐き、抜刀の構えをとった。
妖怪の方は体勢を建て直してから、此方に向かって走ってきた。
けど、俺は妖怪の懐に一瞬で移動し、刀を抜いた。
「黒刀流『雷光の一閃』!」
妖怪は真っ二つになり、その場に力無く崩れ落ちた。
俺は刀を鞘に戻して女性の元に向かった。
「あんた、大丈夫か」
そう言いつつ、手を出した。
それと何処かで見たことのある人物だった。
「えぇ、大丈夫よ」
女性は俺の手をとり、立ち上がった。
そして、服に付いた汚れを軽く払った。
「さっきは助けてくれて有難ね。私は八意 永琳。近くの街で主に薬剤師をやっているわ」
俺は名前を聞いて思い出した。
けど、俺が知っている永琳よりも若かった。
もしかして、此処は幻想郷がまだ出来る前の世界なのか。
「ねぇ、聞いてる?」
俺が色々と考え事をしていると、永琳の声でハッと現実に戻ってきた。
「悪い、少し考え事をしていた。それで何だ」
「貴方の名前は?」
「俺は玖珂 凌駕だ。宜しく」
そして、此処から俺の新しい生活が始まろうとした。