東方古転録(凍結)   作:玖珂凌駕

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6話 修行

「もう朝か」

俺は布団から立ち上がり、伸びをして体を伸ばした。

そう言えば、昨日は大変だったな。

料理を作っただけで依姫に驚かれたり、永琳にお酒を飲まされそうになったり………

てか、この家には料理が出来る奴はいるのか。

普通は最低限の料理ぐらい出来るだろ。

まぁ、この話はまた今度にしよう。

依姫を待たせるわけにはいかないからな。

そして、俺は刀を持って、部屋を後にした。

「凌駕さん、おはようございます」

 

「おはよう、依姫」

 

「では、行きましょうか」

 

「そうだな」

そして、俺達は近くの広場に行き、修行を始めようとした。

「先ずは雷閃流の特徴を教えてくれますか」

 

「簡潔に言うと『雷』だな」

それから、俺は雷閃流の流儀の事を話した。

この流儀は雷の様に速く、破壊力がメインだけど、バリエーションが少なく臨機応変に戦う事がまだ出来ない。

また、型もまだ不安定で隙が多い。

「大体は分かりました」

それから、依姫は少し黙り込み、数秒たった後に口を開いた。

「取り敢えず、地盤を完璧にしましょう」

 

「分かった。少し試したい事もあるからな」

そうして、お互い鞘から刀を抜き、構えた。

 

 

 

 

 

「あ~、負けた負けた」

俺はその場に大の字の様に横になった。

あれから、依姫と一時間位戦ったが、一勝も出来ず完敗だった。

俺は力の差があるとは感じていたが、此処まで差があるとは正直思ってもなかった。

「でも、少しずつ動きにキレが出て、技も幾つか形になっていたと思うよ」

 

「そう言ってくれると嬉しいな」

依姫が手を出してきたので、俺はそれを掴んで立ち上がった。

そして、両手を組み少し伸びをしてこれからの課題を頭にまとめた。

「取り敢えず、朝食を食べに戻るか」

 

「そうですね。私も少しお腹が空きました」

俺達は少し雑談をしながら帰路を歩き始めた。

この時に依姫からアドバイスを聞いたりして、幾つか試したい技を思い着いたので、次の時に試してみようと思った。

 

 

 

 

 

あれから、三年の月日が経ち俺は今、白い部屋の中に居る。

「もう三年か。時間が経つのは速いもんだな」

俺はこの三年間でかなり実力がついた。

雷閃流が完成し、今では依姫と互角に戦える様になり、霊力もかなり上がった。

けど、依姫達は俺の霊力は人並みだと隠している。

それと翼が能力を持っている事を知った時は驚いた。

たしか、『強化する程度の能力』だ。

勿論、俺の能力については誰にも話してはなく、今まで一度も使った事もない。

そして、この部屋は訓練に使う場所で、防音対策がされているので、中の音が漏れる事はない。

「んじゃ、そろそろ始めるか」

俺は少し深呼吸して、次の台詞を述べた。

「能力発動。不老不死になる事を可能に」

そう言った瞬間、今までに味わった事も無い激痛が走った。

例えるなら、全身の筋がズタズタにされている感じた。

そして、俺は痛みに耐えれなかったのか、視界がブラックアウトした。

 

 

 

「んっ、ここは」

俺が目を覚ますと見知った天井が目に写り、近くには永琳と依姫が居た。

「凌駕さん!目が覚めたんですね」

依姫は今にも泣き出しそうな表情で言ってきた。

「悪い。心配をかけたな」

 

「本当よ。それできちんと説明をしてくれるかしら」

永琳がそう言ってきたので、あの部屋で合った事を話した。

勿論、嘘の事を………

「ってな訳だ」

二人は俺の話を聞いたら、呆れた様な表情をしていた。

それもそうか、難易度マックスの訓練を一人でやったと言ったからな………全て嘘だけど。

「はぁ。凌駕さん、貴方って人は」

依姫はため息をし、その場に立ち上がった。

「そろそろ、時間なので行きますね。後は頼みます」

 

「えぇ」

依姫はこの部屋から出ていき、少しの沈黙が続いたが永琳が話し始めた。

「それで、本当はどんな無茶をしたのかしら」

俺はそれを聞いたとたん、やっぱり永琳には隠し事は出来ないなと心の中で思った。

「本当は俺の能力のリスクのせいなんだ」

 

「えっ、能力!?」

永琳は俺の言った事にかなり驚いていたが、すぐに気持ちを落ち着かせ、話し始めた。

「どんな能力なのかしら」

 

「不可能を可能にする程度の能力で、リスクは難題により負荷がかかる事だ」

 

「成る程ね。つまり、そのリスクのせいで倒れたって事ね」

 

「そうなるな。正直、ここまでとは思って無かったよ」

それから、永琳に色々と聞かれたので答えれる範囲で答えた。

それと、永琳からも話があると言ったので、その話を聞いた。

内容はあと数年で月に行くから、一緒に行かないかとの誘いだったが、俺はそれを断った。

永琳も理由までは聞いては来なかったが、少し悲しい顔をしていた。

「分かったわ。それじゃ、ゆっくり休むのよ」

 

「あぁ」

永琳が部屋から出ていったのを見たあと、俺は再び眠りについた。

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