あらすじ
色々あって地下に閉じ込められたフラン。
二百年掛けてレミリアが救出しました。
お姉ちゃんに手を引かれて部屋から出る。扉の先には上に続く階段があった。やっと出れた…でも出ていいのかな…?
暗い気持ちが溢れてきて俯くと、頭にポンと手が乗っかった。
「外は怖い…?でも大丈夫よ。何があってもお姉ちゃんが守るわ!行きましょう」
「う、うん!」
お姉ちゃんと一緒に階段を上がって行き、登りきった先には、すごく広い部屋に繋がっていて、大勢の人たちが居た。全員が私達を見ている。ちょっとこわい。お姉ちゃんの後ろに隠れると、お姉ちゃんが強く手を握ってくれた。
「詳細は後で話すわ。皆は大広間に集合しなさい。ここに居ない者も全て集めるように。それでは移動しなさい」
お姉ちゃんが手をパンパンと叩くと、集まっていた人たちが部屋から出ていった。全員出ていったのを確認して、お姉ちゃんが私の方を振り向いた。
「もう大丈夫よ。とりあえず私の部屋に行きましょうか」
頷いた私はまたお姉ちゃんについて行く。部屋を出て階段を登り、長い廊下を歩いた先にある扉を開けて中に入った。
「ここが私の部屋よ。少しの間ここで待っていてくれるかしら?屋敷の住人達に説明をしないといけないの。大丈夫?」
「うん。でも早く戻ってきてね……」
一人で居るのは得意だけど、お姉ちゃんともっと話をしたいから。
「ええ、すぐに戻ってくるわ!」
お姉ちゃんは飛ぶような速さで部屋を出ていった。
お姉ちゃんの部屋のベッドに座って、部屋をきょろきょろと見渡して、時間を潰す。
お姉ちゃんはなんの説明をしているのかな?怪我はもう治っていたけど痛く無いかな?早くお話ししたいな。
部屋の中央にはベッドがあって、すごいふかふかだった。右を見ると棚があって、棚の上には金髪で赤い服を着たサイドテールに髪を留めている女の子のお人形があった。
「なんか私に似てるかも…?」
棚の横にある鏡の前に立って、改めて私の姿を見てみるとお人形と同じような特徴を持った女の子が立っていた。この子が私なんだよね?久しぶりに見たけど実感がわかないな…。目の前の女の子が悲しそうな表情をしている。
「フラン?なにしているの?」
気付けばお姉ちゃんが近くに来ていた。
「お帰りなさい……お、お姉ちゃん」
長い間誰とも話していなかったので、喋ることに慣れていないのでどもってしまう。それでもお姉ちゃんは柔らかく笑ってくれて頭を撫でてくれた。また手を引かれ、二人でベッドに座った。
「鏡を見ていたのね。知っているかしら?人間達には吸血鬼って鏡に映らないって言われているのよ。私たちは吸血鬼なのに普通に映っているわよね」
「私って吸血鬼なの…?だから羽が生えていたんだ…」
衝撃の事実!私は吸血鬼だったみたい。
「そこも忘れているのね…ならお姉ちゃんがフランの小さな頃の話をしてあげるわ!」
「知りたいな。私の事もお姉ちゃんの事も……」
「もちろん教えるわよ!でも時間が掛かると思うから今日は寝れないわね!」
「うん、がんばって起きてるよ!」
寝ないようにがんばらなきゃ!こんなふかふかのベッドで寝ないように我慢するのは大変かもだけど。
「ふふっ、そんな頑張らなくてもいいのよ。これからはずっと一緒に居るのだから、今日寝てしまってもまた話してあげるわ」
また優しく撫でてくれる。お姉ちゃんに撫でられるとすごくうれしい!これからはずっと一緒に居れるんだよね。本当にうれしいな。
「では話すわね?最初はフランが生まれた時の話よ!」
お姉ちゃんは私が生まれた時から閉じ込められるまでの話をしてくれた。私が閉じ込められた後でお姉ちゃんが何をしていて、どうやって私を地下室から出したのかを、全部教えてくれた。
結局、最初の日は寝ちゃったけど。何日か掛けてちゃんと教えてくれた。過去を思い出す事はできなかったけど、知ることができてよかった。お姉ちゃんの事をお姉さまと呼んでいたと聞いた時は、呼び直した方がいいのかと聞いたら、今のフランが呼びやすい方でいいと言われたので、お姉ちゃんと呼ぶことにした。
結局、私が記憶を失った原因は分からなかった。私は私だよね?フランドール・スカーレットだよね?記憶が無い事が改めて怖いと思った。
それからはお姉ちゃんの部屋で暮らしている。お姉ちゃんが屋敷の主としての仕事をしている時以外は部屋に居てくれた。今お姉ちゃんはお仕事をしているので部屋には私一人で、クマの大きなぬいぐるみを抱きしめて、帰りを待っている。
「お姉ちゃんまだかなー」
何かあれば部屋の外に控えているメイドに声を掛けてと言われているけど、寂しいってだけで声を掛けたらダメだよねー。
暇なのでぬいぐるみを置いて、ベランダに行く。外には大きなお月さまとキラキラ光るお星さまが空で輝いている。
地下室から出て初めてお姉ちゃんと見たお月さまはすごくきれいだった。
真っ黒の夜空に大きく光る星があった。私がきれいとつぶやくと、あれはお月さまだとお姉ちゃんが教えてくれた。お月さまは見上げる私達を優しく照らしてくれた。こんなにも外の世界がキレイなんて地下室に居たら気づけなかったから、あらためてお姉ちゃんに私を出してくれてありがとうって伝えた。優しく笑ってくれてお月さまに照らされたお姉ちゃんがキレイだと思った。
「また月を観ていたのね」
お月さまを観ていたらお姉ちゃんが戻ってきた。
「うん…やっぱりキレイ!」
「そうね。私も好きよ」
お姉ちゃんに後ろからぎゅっと抱きしめられ、少しの肌寒さは温かさに変わった。お姉ちゃんと一緒に月を眺めていたら、お姉ちゃんにフランと呼ばれた。
「ねえ、私に何かしてほしい事は無いかしら?」
「お姉ちゃんにしてほしいこと?うーん…一緒に居てほしいな…」
一緒に居てくれたらそれで十分かな?他にしてほしい事は思いつかないなー。
「もちろんお姉ちゃんはずっと一緒に居るわよ!」
「うん!」
「なら、欲しいものは無いかしら?」
「ほしいもの…なんだろう…?」
何が欲しいかな?ぬいぐるみはもらったし、美味しいご飯も出てくる。ふかふかのベッドでも寝れるからなー…。なんだろう?お姉ちゃんが居ないときは一人で遊んでいるけど…あ、そうだ!
「お友達がほしいな……」
「お友達?」
「私と遊んでくれるお友達……」
「お友達ね……いいわよ!私がフランのお友達をたくさん増やしてあげるわ!」
「う、うん!ありがとうお姉ちゃん!」
お友達たのしみだなぁー。仲良くなれたらいいなー。たくさん遊びたいな-!
「楽しみにしていてね。そろそろ寒くなってきたらお部屋に戻りましょう」
「うん!」
部屋に戻り、二人でベッドに潜り込む。今日もお姉ちゃんが一緒に寝てくれる。お姉ちゃんに抱きついて今日も寝よう!
「お姉ちゃんおやすみなさい!」
「ええ、おやすみなさい」
イチャイチャが始まってきましたよ?
フランのお友達をレミリアが増やしていってくれるので、紅魔館メンバーが増える度に自動的に色々な子とイチャイチャできるようになりますね!
叔父が居なくなってレミリアが屋敷の主になりました。
こちらの屋敷では普通のメイドもたくさん居ますよ!
レミリアが屋敷の住人にどう説明したのかはまた後日書くかもですね!
今さら思ったのですが、このフランって見た目も中身も子供ですよね?
イチャイチャも子供がする程度の事にしかならないような気が…
自分から押していくタイプでもないので、
イチャイチャしてくる相手をお待ちください!
人物紹介
フラン
お姉ちゃんと地下室から出ました。
お姉ちゃんの部屋に住み、一緒に寝てますよ!
クマのぬいぐるみでよく遊んでいます。
レミリア
フランが一番!
フランの友達を増やそうと計画中。
最初の友達は誰かなー。
一瞬登場させたキャラにしようと考えていますが。