フランになりました。   作:天道詩音

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初めてのお友達。

 地下室から出てから一ヶ月が経った頃、相変わらずお姉ちゃんと一緒に遊んでいて、今日はチェスをしている。チェスのルールをお姉ちゃんから教わって何度か対局しているけど、ぜんぜん勝てない。今回も負けちゃった。

「お姉ちゃんすごい強いね!」

 クイーンとルークを2枚駒落ちして貰って勝負してもぜんぜん勝てなかったよ。

「ふふっ、次は全落ちでやってあげるわよ!」

お姉ちゃんはクイーン、ルーク二枚、ナイト、ビショップを抜いていった。

「もうポーンとキングしか残ってないよ-!それなら私でも勝てるよ!」

「ふふ、やってみましょうか?私も本気で指さないといけないわね」

 今までが本気じゃなかったの!?

「ま、負けないもん!」

 

………結果は、負けました…。

「お姉ちゃん強すぎだよー…私才能無いのかな…?」

「ふ、フランごめんなさい!まだあなたは始めたばかりでしょう?私は200年くらいチェスで遊んでいるのだから仕方ないのよ!」

「そうだけど…ね…」

「これから強くなっていきましょう!お姉ちゃんがもっと教えてあげるから!」

「うん、がんばるね!」

 お姉ちゃんは私が落ち込んだのかもってあたふたしていたけど、そんなお姉ちゃんがちょっと可愛くて笑ってしまった。

「ん?フランどうしたの?」

「なんでもないよー。たくさん教えてね!」

 それからチェスをして遊んでいたら、メイドさんが扉をノックして入ってきた。

「失礼致します。お嬢様、少々よろしいでしょうか?」

「いいわよ。フラン、ちょっと待っていてね」

 私が頷くと、お姉ちゃんはメイドさんと一緒に部屋の外へ出て行った。

「屋敷…主…再戦……ですが…」

「わかっ…行く………しく……ね」

 しばらく何か話していたみたいだけどよく聞き取れなかった。

「ちょっと用事ができたから行ってくるわね。フランはゆっくりしててね」

「うん。行ってらっしゃい!」

 さらりと私の頭を撫でて、お姉ちゃんは出て行った。何の用事かなー。またチェスを教えてほしいなーと考えながら、ベッドの上でごろごろする。右に転がってベッドの端で止まる。左に転がってまたベッドの端で止まるのを長い間繰り返してたら、お姉ちゃんが帰ってきた。

 

「フランただいまー」

「あっお姉ちゃんおかえりー!何していたの?」

 息が切れてる?ちょっと疲れているみたいだけど何をしていたんだろう?

「ちょっと面接をしていたのよ。この屋敷の住人に相応しいか判断しないといけないのよね」

「そうなんだー。面接って大変なんだね?」

「結構疲れたからちょっと休むわね」

「あ、じゃあ私も休むよ!」

 お姉ちゃんがベッドに横になったので、一緒に寝ようとお姉ちゃんに抱きつく。ちょっと汗をかいているみたいだけど血の匂いとかはしなかったので安心した。

「そう?なら今日はもう寝ましょうか?」

「うん!おやすみなさい!」

「ええ、おやすみなさい」

 今日もいい夢が見れそう!お姉ちゃんおやすみ。

 

 それから一ヶ月くらいは、今までと変わらずにお姉ちゃんと遊んだり、一人でぬいぐるみと遊んだりしていたけど今日はお姉ちゃんが会わせたい人が居るって言って、今から呼んでくるらしい。どんな人だろう?怖そうな人じゃなければいいなー。

 

「入るわよー」

「失礼しまーす」

 ノックの後、お姉ちゃんと赤い髪で身長の高い、見たことの無い服装の女の人が入ってきた。誰だろう?

 

「初めまして妹様。私は紅美鈴と言います。門番の仕事を任されています。よろしくお願いします」

「よ、よろしくね!」

「私の事は美鈴とお呼びください。お嬢様から話を聞いて、妹様とお話をしたいと思ったのですがいいですか?」

「うん!なんでも聞いてね!」

 めーりんって言うんだね。もしかしてお友達になってくれるのかな?ならがんばって答えなきゃね!キリッとした目でめーりんを見つめていたら何故か笑われちゃった。なんでなの?思わず、椅子に座ってこっちを見ているお姉ちゃんを見る。お姉ちゃんも何故か笑っていた。何かしちゃったのかな?

 

「そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。難しい質問はしないですし、妹様の事をもっと知りたいなと思っただけなので」

「が、がんばるよ!」

「ふふっ分かりました。それではまずはあなたのお名前を教えてくれますか?」

「うん!私の名前はフランドール・スカーレット。お姉ちゃんの妹なの!」

「ありがとうございます。お姉ちゃんがお好きなんですね?」

「うん!大好きだよ!」

 思わず反射的に答えちゃった…お姉ちゃんの方を見たらちょっと顔を赤らめていた。私もちょっと恥ずかしくなっちゃった。でも好きなことに変わりはないけどね!

 

「本当に好きなんですね。うらやましいですよお嬢様?」

「か、家族なのだから当然よ!私も好きよフラン!」

「あ…ありがと…つぎ!次の質問はなにかな!」

 もー!恥ずかしいよー!うれしいけど!

 

「ではご趣味は何かありますか?」

「趣味?うーん…お姉ちゃんとチェスしたり、ぬいぐるみで遊ぶのが趣味なのかな?あと妖気で色々作って遊ぶのも趣味?」

「結構あるのですね。私は鍛錬と花を育てるのが趣味ですね。武術を磨いてさらに強くなりたいと思ってまして、毎日鍛えているんですよ。花を育てるのは単純に癒されるからですけど」

「お花を育てているんだ!キレイなお花かな?見てみたいな!」

「まだ、育て始めたばかりなので花は咲いていないのですが、咲いたらお見せしますね」

「たのしみー!」

 早く咲いてほしいなー。私もお花を育ててみたいかも。私にできるかな?水をあげるだけでいいのかな?

 

 それから、私も質問したり、めーりんが質問したり、お姉ちゃんも私たちに混ざって質問したりと繰り返してたら、いつの間にかすごい時間話していた。楽しい時間はあっという間に過ぎていくってお姉ちゃんが言っていたけど、本当にあっという間だった。

 

「たくさんお話ができて楽しかったです。次が最後の質問ですが、いいですか?」

「うん!私も楽しかったよ!」

「それでは最後の質問ですが、お友達がほしいと聞いたのですが、私はどうでしょう?」

 ニコリと笑いながら最後の質問をされた。答えはもちろん決まっている。

「よろしくね!めーりん!」




ついにレミリア以外の紅魔館メンバーが追加されましたね!

イケめーりんことめーりんです!
今後も紅魔館メンバーが順次加入していくでしょう!
次回もおそらくめーりん回かと!

あと、今まで投稿した分の変な箇所を直していきました。
ストーリーに関わる変更はしていません。
言葉づかいが変だなって思ったところは直ったと思います!
これからもイチャイチャ目指してがんばっていくので、よろしくお願いします!

登場人物
フラン
お友達ができました!
チェスは下手。負けすぎて涙目でした。
この子いつも寝てますね。鍵っ子です。

レミリア
チェスも強いお姉さま。
フランに勝ちすぎて涙目にさせてしまい焦りました。
裏では結構がんばっていました。
疲れて寝るくらいの面接とは?

めーりん
紅美鈴さん。イケめーりん。
色々あって紅魔館の門番なりました。
舞台裏はどこかで書きたいですね。
フランとお友達になりました。
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